インターレース解除する方法を詳しく解説|おすすめの動画編集ソフトやエンコードソフトもご紹介
要約: インターレース解除は何ですか?インターレース解除は何のために行うのですか?インターレース解除の方法は?この記事では、これらの質問の詳しい答えを見つけます。
動画には主にインターネット動画とプログレッシブ動画があり、それぞれに特徴があります。インターネット動画のデメリットとして、動画を一時停止した時に画面が二重に見えたり鮮明に映らないことがあります。しかし動画によってはインタ―レース解除することにより、一時停止をしても動画が綺麗に見えるようになります。
この記事では、インターレース動画とプログレッシブ動画の違い、またインターレース解除する方法など詳しく説明していきます。
目次
1. インターレース解除の概要
インターレース方式からプログレッシブ方式に動画を変換することを、インターレース解除といいます。もしくはデインターレースと呼ぶこともあります。それではインターレース解除の仕組みや、プログレッシブとの関係性を詳しく説明していきます。
1.1 仕組み
画像引用元:http://www.videoalpha.jp/
2つのフィールドを補間することにより、1つのフレームを補間しながら生成することをいいます。しかし2つのフィールドから補間することにより、完全なフレームを生成することはできません。
1.2 プログレッシブとの関係性
画像引用元:http://yytomy.sakura.ne.jp/
インターレースは、動画内の走査線を奇数行と偶数行で順番に更新をしていきます。そのため一枚の画像を送るために2段階のプロセスが必要になります。それに比べてプログレッシブは上から順番に送付していくため、一枚の画像を送るプロセスは一段階となります。
インターレースは日本のテレビ放送でよく使われる方法であり、速い動きであっても滑らかに見えるのが特徴的です。しかし、動画共有サイトでは綺麗に再生することができないのがデメリットです。
また、プログレッシブ動画は情報量が多いことから、テレビよりも動画共有サイトや SNS などに向いています。
2. インターレースを解除する理由
インターレースを解除すると、ファイルサイズを節約するだけでなく画像を見やすくできます。
2.1 画像を見やすくする
CRT(ブラウン管)ディスプレイでは、インターレースが保持された映像を綺麗に表示できますが、近年のディスプレイは多数のピクセルによって画面が構成されており、インターレース方式は再現されないので、インターレースを解除する前の映像は、目がチカチカして画面が見にくいことが多いです。また、2重に見えたり、さらに重なって見えるものがあるなど見ていて疲れる動画になります。
しかし、インターレースを解除することにより、これらのチカチカをなくし、見やすい動画にすることができます。
2.2 ファイルサイズを節約する
インターレースの解除は、画像を綺麗にするだけではなく、動画のファイルサイズを小さくすることができます。 動画のファイルサイズを小さくすることにより、パソコンの容量を圧迫することがありません。
PC の動画ファイルの場合は、インターレースの映像よりもシマシマの少ない映像の方が、ファイルサイズを小さくなるのです。
3. エンコードソフトでインターレースを解除する方法
エンコードは、データを一定の規則に基づいて変換したり圧縮する作業のことをいいます。特にパソコンやスマホで動画を見る場合は、それぞれのサービスやソフトで設定されている動画形式でしか再生することができません。そこでエンコードを使って変換作業を行い再生できるようにするのです。
動画の容量を圧縮したりさらに動画形式を変更するのがエンコードソフトです。エンコードソフトを使ってもインターレース解除を簡単にすることができます。
3.1 DVDFab DVD リッピング
DVDFab DVD リッピングは、DVDビデオをMP4、MKV、M4V、MP3などの様々なファイル形式に変換できるソフトです。インターレース解除の他に、パラメーターの設定やクロップをするなど様々な動画編集機能があります。 インターレース方式のDVDを使用してリッピングしたら、DVDFab DVD リッピングは、インターレースを自動的に解除してくれます。 |
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【手動でインターレースを解除する方法】
① DVDFab DVD リッピングをまず公式サイトから無料ダウンロードして、お使いのパソコンにインストールします。
② インストールが完了した後、DVDFabのアイコンをダブルクリックして起動させ、トップメニューから「リッピング」を選択します。ドライブにDVDディスクをセットします。また、画面中央の「+」をクリックして、インターレースを解除したいビデオを選ぶことができます。
③ ソースファイルの読み込みが完了したら、「詳細設定」画面を開き、「インターレース解除」項目をチェックして、「OK」をクリックします。
④ インターフェース���戻って、画面の下部へ出力先を指定してから、「開始」を押します。
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3.2 DVDFab 動画変換
DVDFab 動画変換は、初心者向けのエンコードソフトであり、インターレース解除をすることができます。インターレースの解除以外に、解析のパラメーターやビットレート調節することにより、高音質や高画質での出力ができるようになります。
さらにわかりやすいインターフェースであることから、初心者にとってもわかりやすい設計となっています。
① DVDFab 動画変換においてインターネット解除するためには、まず公式ページから無料でダウンロードをします。インストールが完了したらソフトを起動し、+動画をクリックしてインターレースの解除をしたい動画を選択します。
② 選んだ動画ファイルが読み込まれたら、MP4やAVIなどの映像形式への変換やスマートフォンへの取り込みが可能です。さらに動画のトリミングや字幕合成などもこの時点でできます。
③ この時点でパラメーターを調整することによって、解析度やビットレートなどのカスタマイズも可能です。ここまで全て済んだら「 インターレース解除」にチェックをいれて動画を保存するだけです。
3.3 XMedia Recode
XMedia Recodeは、動画と音声ファイルを変換することができるソフトです。再生速度の修正や音声の補正など様々な機能をシンプルな操作で行うことができます。
XMedia Recodeで動画を読み込んだ後に、 クロップ/プレビューをクリックするとインターレース解除と表示されます。インターレース解除のボタンをクリックすることによりインターレースの解除ができます。
4. 動画編集ソフトでインターレースを解除する方法
インターレースを解除する方法ですが、動画編集ソフトを使う場合とエンコードソフトを使う場合があります。インターレースを解除する一般的な方法として、 動画編集ソフトを扱うことがあげられます。インターレースを解除できる動画編集ソフトの多くは、簡単に対応できるようになっているので技術的に自信が無い方でも安心です。
ここでは無料で利用することができるインターレース解除におすすめの動画編集ソフトをご紹介します。
4.1 AviUtl
動画のトリミングやエフェクト、フィルターなど様々な動画編集機能を簡単に利用することができます。インターレース解除は、設定の中にインターレース解除と表示されているのでクリックするだけと簡単です。インターレース解除のさまざまな設定をすることができますが、特にこだわりがない場合は自動を選択すると、設定画面がなくなります。
AviUtlにおいて、インターレースを解除するには拡張編集、本体機能、プラグインといった3つの方法があります。 拡張編集で作業を行う場合は動画を選んでインターレースの解除を追加するだけです。
本体機能デインターレースを解除する場合は、メニューの設定からインターレースの会場へ進み、奇数は偶数などのインターフェースの手法を選びます。手法がよくわからない方は自動に設定しておけば自動的に進みます。
画像引用元:https://aviutl-douga.com/
プラグインには様々な種類があり、主なプラグインとしてnnedi3があげられます。 公式ページからプラグインをダウンロードし、 ダウンロードが完了したらAviUtl本体フォルダに移動します。
設定からフィルターの設定を選び、 インターレース解除をしていきます。
4.2 DVDFab Toolkit
DVDFab Toolkitは、ビデオ、オーディオ、画像、水透し、字幕に関してのツールをまとめ、ほぼすべての編集ニーズを満たすことができるツールキットです。ビデオツールには、動画変換、トリミング、回転、ミラー反転、アスペクト比の変更、画面鮮明化、ブレを取り除く、インターレース解除、結合、ビデオ抽出ツールが含まれています。
今回は、インターレース解除ツールを使用して、動画のインターレース解除をする方法を紹介します。
① 公式サイトにアクセスして、DVDFab Toolkitをダウンロードして、パソコンにインストールします。以下のボタンをクリックして、直接ダウンロードができます。
② DVDFab Toolkitを起動して、「ビデオ」> 「インターレース解除」を選択します。
③ 画面中央にある「+」をクリックして、インターレース方式の動画を追加します。
④「インターレース解除方法」オプションで高速、良いあるいはベストを選択して、画面下部で出力先を指定してから、「Start」を押します。
5. 動画プレーヤーでインターレース解除を行う方法
VLC 、ffdhowなどの動画再生ソフトには、インターレース解除機能が付いています。
以下は、VLCメディアプレイヤーでインターレース解除を行う手順です。
① VLCメディアプレイヤーをダウンロードして、パソコンにインストールします。VLCメディアプレイヤーを起動して、インターレース解除をしたい動画を再生します。
② トップメニューの「ツール」をクリックして、「設定」を選択します。
③ 次に、「ビデオ設定」を選択します。
「ビデオ」>「デインターレース」という項目で「オン」もしくは「自動」を選択します。設定を変更して保存してから、VLCメディアプレイヤーを再起動します。
これでインターレース方式の動画はデインターレースの動画になりました。
6. インターレース解除の注意点
インターレース解除の注意点として、対応していない動画があることと、場合によっては解除しない方が良い場合もあります。そのためインターレース解除するべきかどうかをまず判断することが大切です。
6.1 インターレース解除できない動画がある
インターレース解除できるのはインターレース形式の動画だけです。インターレース解除しないままプログレッシブ形式に変換した動画はインターレースの解除ができなくなります。
6.2 インターレース解除しない方がよいケースも
また、ここまでインターレースのデメリットを説明してきましたが、 インターレース自体が決して悪いわけではありません。インターレース動画はプログレッシブ動画よりもなめらかにすることができるメリットがあります。そのため動画によってはインターレース解除をしない方が良い場合もあります。
まとめ
インターレースを解除することによって、画面のチカチカや動画内で二重に移ってしまっているものなどをクリアにすることができます。しかしインターレース解除できるのはインターレース形式の動画だけであり、プログレッシブ動画に関してはインターレース解除することができません。
さらにインターレース動画は、プログレッシブ動画よりも2倍滑らかにすることができるのはどメリットがある場合もあります。そのためインターレース解除するべきかどうかを、それぞれの動画によって判断することが大切です。
インターレースの解除は動画編集ソフトもしくはエンコードソフトで簡単に行うことができます。無料で提供しているサービスもあり、またシンプルなインターフェースであることが多いため簡単に行うことができるでしょう。
また、動画の編集のついでに行うことができるため、手間がかかることもありません。