ブルーレイ書き込みとは?ブルーレイ書き込みには必要なもの

ブルーレイ書き込みは、主に高画質の動画やデータをブルーレイディスクに保存するためのプロセスです。ブルーレイディスクは、DVDやCDよりも高い容量を提供し、特にHDや4Kの映画、写真、音楽を保存するために広く使用されています。Blu-rayに動画やデータを書き込もうとするとき、まず最初に迷いやすいのが「どの形式でディスクを作ればいいのか?」 という点です。
実は、Blu-ray には大きく分けて 「データ用 Blu-ray(BD-R/BD-RE にファイルとして保存)」「Blu-ray Video(BDMV 構造の再生用ディスク)」 の2種類があり、どちらを選ぶかによって作業手順も必要なソフトもまったく変わります。

形式 ① Blu-ray Video形式(推奨) ② データBlu-ray形式
主な目的 家庭用Blu-rayプレーヤーやテレビで視聴するため。 パソコンや一部の対応機器間でのデータ保存・共有用。
再生互換性 一般的なBlu-rayプレーヤー、BDレコーダー、PCでも再生可能。 PCや「データ再生対応」のプレーヤーのみが対象。通常のBlu-rayプレーヤーでは再生できないことが多い。
必要な工程 専用の「オーサリングソフト」でBlu-ray Video(BDMV)構造を作成する必要がある。 PC標準機能やライティングソフトで、動画ファイルをそのままディスクに書き込めば OK。
付加機能 メニュー画面、チャプター設定、複数タイトルの再生順など、Blu-rayらしい再生機能を付けられる。 メニュー・チャプターなし。単にファイルを保存するだけで、再生時の操作性はプレーヤー側任せ。
  • データ Blu-ray:動画ファイル(MP4/MOV/MTS/AVI など)をそのまま保存する方式。

 ➡ PCでのバックアップ向け。家庭用プレーヤーでは再生できないことが多い。

  • Blu-ray Video(BDMV):メニュー画面やチャプター付きの「市販の Blu-ray と同じ形式」で作成する方式。

 ➡ テレビ+Blu-ray プレーヤーで確実に再生したい方向け。

どちらを選べばよいかは、「どの機器で再生したいのか」「目的は保存か鑑賞か」によって決まります。

必要なもの一覧

ブルーレイ書き込みには以下の機材とソフトウェアが必要です:

  • ハードウェア:ブルーレイドライブ(内蔵型または外付け型)、適切なPCまたはMac
  • ソフトウェア:ブルーレイ書き込みをサポートする専用ソフトウェア
  • ディスク:BD-R(書き込み用ブルーレイディスク)、BD-RE(再書き込み可能なディスク)
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ディスクの選び方では、保存したいコンテンツの容量や品質、使用頻度などに応じて選択します。データ容量が大きいものや、高画質なコンテンツの場合はBD-R XL(100GB以上)を選ぶことが理想的です。

内蔵/外付けブルーレイドライブ

ここは非常に重要なポイントですが、基本的にDVDドライブではブルーレイの読み込みや書き込みはできません。逆にBDドライブならばDVDの読み書きも出来るものが多く、DVDとブルーレイ両方の取り扱いが可能になります。当然ながら値段はDVDドライブよりもかなり高くなりがちなので注意して選ぶ必要があるでしょう。

もう一つ、間違えて「読み込みのみ」のものを買ってしまうと書き込みができません。きちんと「BD書き込み対応」と書かれているものを探しましょう。また、BDドライブはPCの中に組み込むタイプでは取り付けが大変だったり、取り付けスペースがない危険があります。事情がない限りは「USB接続」のBDドライブを選ぶのが取り回しも良くおすすめです。

ブルーレイ書き込みの方法と注意点

ブルーレイ書き込みソフト

Windows10であれば、基本的な機能としてブルーレイ書き込みも可能ですが、BDドライブなどの機器や、ブルーレイディスクの種類に対応していないケースも少なく有りません。いざディスクやドライブを用意してもWindows10の標準機能が対応していないタイプだった場合動かないわけです。

そのため安全策を考えるのであれば専用のブルーレイ書き込みソフト((例えば、DVDFab Blu-ray 作成やNero Burning ROM))を導入すると、そういったトラブルを避けることができるのでより盤石と言えるでしょう。

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macOSは標準でブルーレイ書き込みに対応していないため、追加ソフトが必要です。

書き込み用ディスクの種類と選び方

ブルーレイディスクは、主に次の3種類に分類されます:

  1. BD-R:一度書き込むとデータの変更ができないディスク。大容量のデータ保存に適しています。
  2. BD-RE:再書き込み可能なディスク。何度も書き込みが可能なため、データのテストや繰り返し使用する場合に適しています。
  3. BD-R XL:容量がさらに大きい、最大100GBまで対応するディスク。

書き込み対象のデータ量を考慮し、適切なディスクを選びましょう。例えば、映画のバックアップを行いたい場合、BD-R 50GBまたはBD-R XLが選ばれます。

  BD-R BD-RE BD-R XL
意味 一度だけ書き込める「追記型」 繰り返し書き込みが可能な「書き換え型」 繰り返し書き込み可能、高容量対応
容量 25GB(標準) 25GB(標準) 50GB / 100GB(高容量)
書き込み回数 1回限り(上書き不可) 1000回以上書き換え可能(機種により異なる) 1000回以上書き換え可能(機種により異なる)
主な用途 映像の保存、配布用、長期保存に最適 一時保存、録画・編集・試作用途に便利 高容量データ保存、大容量バックアップ
価格 比較的安い やや高価 非常に高価
データの削除 不可 可能(フォーマットで初期化できる) 不可
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筆者
データバックアップ/配布用であればBD-Rでも構いませんが、映画などを予約録画などで一時的に保存しておく場合はBD-REの方が良いでしょう。基本的にREよりもRの方がグッと値段が下がるので自分の状況にあった方を選ぶことが大切です。

Windows 10/11標準機能でデータをブルーレイに書き込む方法

Windows 10や11には、専用の書き込みソフトを使わなくても、ブルーレイディスクにデータを書き込む機能が標準で搭載されています。以下の手順で、誰でも簡単にデータをBD-RまたはBD-REに保存することができます。

Step1
書き込むためのディスクをブルーレイドライブに挿入します。
 
Step2
表示された画面で書き込み方式は「CD/DVD プレイヤーで使用する」を選び、「次へ」ます。

Step3
書き込みたいデータを先程のブルーレイドライブにドラッグ&ドロップします。

「ディスクに書き込む準備ができたファイル」が表示されます。

Step4
「ドライブツール」タブをクリックして、「メディア」グループから「書き込みを完了する」をクリックします。「このディスクを準備します」が表示されます。

Step5
「書き込み速度」を設定して、「次へ」をクリックします。

Step6
「お待ちください...」という画面が表示されるので、書き込みが完了するまで待ちます。

書き込みが終了したら、ブルーレイディスクを取り出し、書き込んだデータを確認します。

Windows 10/11 の標準機能でもブルーレイへの書き込み自体はできますが、実際に作れるのはデータBDのみです。つまり、BDMVやAVCHDのような再生用ブルーレイに必要なメニュー・チャプター・字幕・複数音声などのオーサリング機能は備わっておらず、家庭用プレーヤーでの再生互換性も保証されません。また、エンコード設定やビットレート調整、圧縮(BD-50→BD-25)、GPU加速、ISO作成・検証といった高度な項目も扱えないため、長期保存や品質管理の観点でも制約が大きいのが実情です。コピー保護ディスクにも対応していません。

一方で、DVDFabのような専門ソフトは、再生用ブルーレイの本格オーサリングから、テンプレート付きメニュー作成、音声・字幕設定、H.264/H.265 再エンコード、圧縮、ISO生成、書き込みパラメータ調整、検証までひと通り行え、家庭用プレーヤーでも安定して再生できるディスクを作成できます。

結論として、簡単なデータ保存なら標準機能で十分ですが、視聴用ブルーレイを作る場合や、画質・互換性・作業効率を重視する場合は専門ソフトが不可欠です。

MP4などの動画をブルーレイに書き込む方法【オーサリング】

Windowsの標準機能では視聴用のブルーレイを作成できないため、ここからは実際にMP4や各種動画を再生可能なBlu-rayディスクとして書き込む方法を紹介していきます。再生用ブルーレイを作るには、映像をBD規格に合わせて再エンコードし、メニューやチャプターを構成する「オーサリング」という工程が必要です。以下では、そのオーサリング作業を初心者でもスムーズに進められるよう、手順ごとにわかりやすく解説します。

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DVDFab Blu-ray 作成は、MP4をはじめとする様々な動画を、本格的な再生用ブルーレイとして仕上げられるオーサリングソフトです。映像をBD規格に最適化しつつ、メニュー画面の作成、字幕や音声トラックの追加、ビットレート調整による画質コントロールなど、標準機能では行えない高度な編集がワンストップで実現できます。家庭用ブルーレイプレーヤーとの互換性にも配慮されているため、大切な映像をきちんと形に残したい場合に安心して使える点も魅力です。

では実際に、MP4などの動画をブルーレイに書き込む具体的な手順を順番に見ていきましょう。

DVDFab Blu-ray 作成を使用して、動画をBlu-rayに書き込む方法

Step1
DVDFabを起動して、左側から「作成」機能を選択します。そして、上側にある青いボタンをクリックして、「Blu-ray 作成」モードを選択します。

Step2
+」ボタンをクリックして、動画ファイルを追加します。

Step3
出力をBD50/BD25/BD9(DVD9)/BD5(DVD5)に指定します。オーディオと字幕を選択できます。

詳細設定」をクリックして、ボリュームラベル、ビデオ画質、再生モードなどをできます。

Step4
メニューを設定」をクリックして、提供されたメニューテンプレートを選択して、メニューの背景、ウィジェット、テキストなどをカスタマイズして、個性的なメニューを作成できます。

Step5
画面の下部へ保存先を設定して、ブルーレイ書き込みを開始します。

動画をブルーレイディスクに書き込む場合は、出力先のドロップダウンリストから光学ドライブを選択しましょう。動画をフォルダ/ISOファイルに変換する場合は、「フォルダ」/「ISO」アイコンをクリックして出力ディレクトリを選択しましょう。

開始」をクリックすると、動画からブルーレイへの書き込みプロセスが始まります。

動画ガイドは下記に確認しましょう。👇

Blu-ray ISOなどを空のブルーレイに書き込む方法

一般的に、WindowsやmacOSの標準機能では、Blu-ray ISOを「再生用ディスク」として正しく書き込むことができません。OSが備えるのはデータを書き込むための最低限の機能だけで、BDMV構造を保持したままオーサリングされた ISO を、家庭用プレーヤーで再生できる形式として焼くことは想定されていないためです。そのため、せっかく作成した Blu-ray ISOを物理ディスクとして残したい場合や、プレーヤーやテレビで安定再生したい場合には、専用の書き込みソフトが必要になります。

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DVDFab Blu-ray コピー【30日間無料体験】
  • 最新のAACS、BD+、Cinaviaなどのブルーレイコピーガードに対応して、ほとんどの市販やレンタルのブルーレイをコピーできる
  • ブルーレイを1:1無劣化でコピー・書き込みできる
  • ブルーレイの高画質を維持しながら圧縮できる
  • 空のブルーレイ・DVDディスク/ISOファイル/フォルダに出力
  • 5つのコピーモードを提供して、さまざまなニーズに対応

ISOをディスクに書き込んでおくことで、映像を確実にバックアップできるだけでなく、家庭用プレーヤーで安定して再生できる物理メディアとして残せるという利点があります。また、長期保管に向いた形のあるアーカイブとして保存できるため、大切な映像を安全に維持したい場合にも有効です。

その点、「DVDFab Blu-ray コピー」はBDMV/AVCHD規格をそのまま維持した書き込みに対応し、圧縮、クローン、ISO 作成・焼き込みなども一体で行えるため、初心者でも確実に再生可能なBlu-rayを作成できます。無料モードでも使える範囲が広いことから、安心して試せる選択肢のひとつです。

DVDFab Blu-ray コピーを使用して、ブルーレイディスクの書き込み方法

Step1
DVDFabを起動して、画面左側の「コピー」を選択しましょう。その右にある青いボタンをクリックして、コピーモードを選択します。

「フルディスク」、「メインムービー」、「カスタマイズ」、「結合」と「クローン/ライティング」の5つのコピーモードが利用できます。

5つのモード
  • フルディスク:ブルーレイ全体を丸ごとコピーするか、BD-50をBD-25に圧縮できます。
  • メインムービー:ブルーレイの本編のみをコピーします。タイトル、チャプター、オーディオ、および字幕を自由に選択できます。
  • 結合:複数のBDコンテンツを1つのBDに結合します。
  • カスタマイズ:必要に応じて複数のタイトル/チャプターを選択してコピーできます。
  • クローン/ライティング:品質を落とさずにBDを1:1の比率でクローンできます

Step2
ブルーレイディスクをドライブに挿入し、読み込ませましょう。

読み込みが完了すると、中央にサムネイルや動画などの情報が表示されます。ブルーレイ ISOファイルやフォルダを使用する場合は、中央の「+」マークの部分に直接ファイルをドラッグ&ドロップして追加できます。

Step3
出力をBD50/BD25/BD9/BD5に指定します。タイトル、チャプター、オーディオと字幕を選択できます。

「詳細設定」でボリュームラベル、出力などを設定できます。

Step4
画面の下部へ「出力先」を設定します。ブルーレイを空白なブルーレイ/DVDに書き込む場合は、出力ディレクトリを光学ドライブに指定する必要があります。

ISOファイルやフォルダのアイコンをクリックして、出力ディレクトリを指定すれば、ブルーレイをISOファイルやフォルダとしてPCに保存します。

右下の「開始」を押して、ブルーレイ コピー・書き込みを開始しましょう。

出力先がBDドライブに設定されている場合、進捗状況が100%に達すると、空のブルーレイディスクをドライブに挿入してください。その後は処理が完了するまでお待ちください。

もっと詳しい操作手順について、下記のビデオを参照してください。

ブルーレイ書き込みに関するよくある質問

Q1. パソコンにブルーレイの書き込み機能があるか確認するには?

A1. パソコンにブルーレイ書き込み機能があるか確認するには、以下の方法があります:

  • ドライブの型番を調べる(デバイスマネージャーやPCの取扱説明書で確認)
  • 型番をネットで検索して「BD-RE」や「Blu-ray書き込み対応」などと書かれていればOK

Q2. ブルーレイに動画を書き込むと時間がかかるのはなぜですか?

A2. 主な原因:

  • 書き込み速度(例:2倍速、4倍速など)が低い
  • ブルーレイの容量が大きい(HD/4K映像など)
  • エンコード処理が入るとさらに時間がかかる
  • パソコンの性能や使用するブルーレイ書き込みソフトによって処理時間が異なる

Q3. ブルーレイで書き込んだディスクがテレビで再生できません。どうすればいい?

A3. 以下の点を確認してください:

  • AVCHD形式やBDMV 書き込みであるか確認
  • 「データディスク」として書き込んだか確認
  • テレビが使用しているディスクの規格(BD-R/BD-RE)に対応しているか

ブルーレイを書き込み、テレビでする場合は、DVDFab Blu-ray 作成などのオーサリング機能付きソフトを使用するのがおすすめです。

Q4. ブルーレイ書き込みの際にエラーが出る原因は?

A4.主な原因:

  • 書き込み用ディスクの品質が低い
  • 書き込み速度が速すぎる
  • ソフトの不具合や互換性問題
  • ドライブのレンズ汚れ

対処法:書き込み速度を「2x〜4x」に落とす、別のディスクを使う、レンズをクリーニングする、ソフトを更新する

まとめ

以上では、ブルーレイ書き込みに必要なもの、ブルーレイ書き込みソフト、よくある質問などについてご紹介しました。

結論から言えば、Blu-ray映画を空のBDにダビングする場合は、DVDFab Blu-ray コピーがおすすめ、MP4のような一般動画をBlu-rayに焼く場合はDVDFab Blu-ray 作成は無料体験版でもブルーレイをロゴなしで作成でき、作成する時間に制限がないので、一番おすすめします。