【2025年】Calibreの使い方!KindleのDRM解除はできる?使ってわかった正直レビュー!
要約: KindleのAZW3やソニーのLRF、ボイジャーの.book、モリサワのMCBookなど、電子書籍の規格っていろいろあって管理が大変ですよね。そんなお悩みを解決するのが、電子書籍管理ソフトCalibreです。Calibreは2006年に開設された電子書籍ビューアソフト。Webからニュースや雑誌をダウンロードすることもでき、プラグインによりKindleのDRMを解除してPDF化することもできます。本記事では、Calibreを使ってKindleのDRMを解除する方法をまとめました。
Calibreとは?
Calibreは電子書籍の保管や管理ができるフリーソフトです。イメージとしては、音楽を管理するのはiTunes、電子書籍を管理するのはCalibreといった感じでしょうか。
電子書籍サービスと同期することができ、プラグインを導入すればDRMの解除もできます。
変換機能も提供しており、TXT/PDF/HTMLファイルなどを取り込んでEPUBやMOBI、AZW3(AmazonのKindle)、LRF(SONYのタブレット)などのフォーマットをEPUB、AZW3、PDF、FB2などのフォーマットに変換できます。
Calibreの基本情報
公式サイト | https://calibre-ebook.com/ |
対応OS | Windows、macOS、Linux、Android、iOS |
対応言語 | 日本語を含む37ヶ国語 |
対応デバイス | PC、スマートフォン、タブレット(iPod touch - iPad - Fireタブレット) |
対応リーダー | Amazon Kindle、 Kobo、Nook、 PocketBookなど |
入力形式 | CBZ、CBR、CBC、CHM、EPUB、FB2、HTML、LIT、LRF、 MOBI, ODT、PDF、 PRC, PDB、PML、RB、RTF、SNB、TCR、TXT、DOCX |
出力形式 |
EPUB、AZW3、PDF、FB2、OEB、LIT、LRF、MOBI、PDB、PML、RB、SNB、TCR、TXT |
最新版 | 8.4.0(2025年5月9日)―出典:ウィキペディア >> calibre |
Calibreの機能と特徴
- eBooksの作成
- 電子書籍の閲覧
- 電子書籍のメタデータの編集
- 電子書籍のフォントのリサイズ
- 電子書籍端末との通信
- 表紙の変更や画像の追加
- 横書きの電子書籍を縦書きにする
- ニュースや雑誌コンテンツの取得
- コンテンツの自動生成テーブルの追加
- 電子書籍に独自のタグ付けや評価を付ける
- 開いていたページを再び開くレジューム機能
- 複数の電子書籍サービスと同期して著者や文字列で検索ができる
実際に使ってわかったCalibreのレビュー
〈Calibreの良いところ〉
- 本をまとめて変換できる機能あり
- 本の表紙を編集できる
- 著者やシリーズ、出版社など類似検索ができる
- はじめてのビューアではショートカットキーの説明があって親切
- 縦型表示に対応している数少ないビューアソフトの一つ
- 完全無料で使えてプラグインも0円で追加できる
- インターフェースがシンプルで好きなようにカスタマイズすることもできる
〈Calibreの気になるところ〉
- 日本語の取得できるニュースは22と英語(459)と比較して少ない
- 電子書籍を自動検出できないため手動で追加する必要がある
- プラグインを入れても最新のDRMに対応していない
- DRMを解除するのにプラグインをいれなければいけない
Calibreの安全性
Calibreは危険性がなく安全に利用できるアプリです。ソースコードが公開されているオープンソースのソフトウェアなのでウイルスやマルウェアの心配がありません。
パソコンでCalibreをダウンロード・インストールする方法
Calibreを起動します。
Calibreの使い方:CalibreでKindleのDRMを解除する方法
Kindleで購入した電子書籍は、KindleアプリもしくはKindle端末でしか閲覧ができません。これは、電子書籍にコピーガードが掛けられているためです。DEDRMというプラグインを利用すると、コピーガードが掛けられた電子書籍のDRMを解除してPDFに変換することができます。
今回はCalibreでKindleをPDFに変換する方法を解説しますが、もちろんEPUBに変換することも可能です。また、Kindleだけでなく青空文庫のXHTMLフォーマットを変換することもできます。
1. DeDRMプラグインをインストールする
GitHubよりDEDRMをダウンロードしましょう。まず「Assets」の中にある「DeDRM_tools」をダウンロードします。
ダウンロードしたZIPファイルを右クリックし、すべてを展開してください。
今度はCalibreに移動して 環境設定 >プラグインをクリックします。
「ファイルからプラグインを読み込む」をクリック。
ダウンロードフォルダにある「DeDRM_tools_10.0.3」をクリックして「開く」を押してください。
セキュリティリスクに関するポップアップが表示されるので「はい」をクリック。
プラグインが追加されました。「calibreを今すぐ再起動」をクリックしてソフトを再起動してください。
2. CalibreでKindleのDRMを解除する
続いてKindleのデスクトップ版を開いて変換したいKindle本をダウンロードします。
今度はCalibreを開いて右上の「本を追加」をクリックしましょう。
ドキュメント > My Kindle ContentからAZWファイルをインポートします。
今度は取り込んだ電子書籍の上で右クリックをして「本を変換>個別に変換」へ進みましょう。
最後に出力形式をPDFに設定して右下の「OK」をクリックしてください。書籍名や著者名などのメタデータは自由に編集できます。
CalibreでKindleのDRMを解除できない原因と対処法
1. KFX形式のファイルに非対応
電子書籍の変換において下記のようなエラーメッセージが表示された場合は、KFX形式のファイルが読み込めていない可能性があります。
対処法:
1. kfx-inputプラグインを入れることでファイルが読み込めるようになりますので、kfx-inputプラグインをCalibreに追加インストールしてみてください。プラグインはこちらのページからインストールできます。KFX Input.zipというリンクがありますので、そこからインストールし、DEDRMと同じようにCalibreの環境設定>プラグインからZIPファイルを追加してください。
2. Kindle for PCの設定で「自動更新」を無効にし、KFXではなく古い形式(AZW3など)でダウンロードさせるようにしてください。
2. DeDRMプラグインのバージョンが古い
プラグインのバージョンが古くなっていると正常に動作せずDRMが解除できなかったりKFXファイルを読み込めなかったりとトラブルが発生します。
対処法:
公式GitHub(https://github.com/noDRM/DeDRM_tools)から最新バージョンのDeDRMプラグインを入手して、Calibreの「設定」→「プラグイン」→「既存のDeDRMを削除」してから、プラグインを再インストールてみてください。
3. プラグインが正しく有効化されていない
対処法:インストール後、Calibreを必ず再起動してください。再起動しないとプラグインが認識されず、DRM解除が動作しません。
4. Kindle本の入手方法が間違っている
DeDRMはKindle for PC(バージョン1.26以下)でダウンロードした本、もしくはKindle端末からのUSB転送ファイルにのみ対応しています。
対処法:
1. Kindle for PC v1.26以下を使用して、本をダウンロードしてください。
2. あるいは、Amazon公式サイトから「USB経由でダウンロード」できるデバイスを登録し、.azwファイルを取得します。
5. シリアル番号が正しく入力されていない
DeDRMは、特定のKindle端末やアプリでダウンロードされた書籍のDRM解除時に、その端末のSerial Number(シリアル番号)が必要になる場合があります。
対処法:
Calibreの「設定」→「プラグイン」→「DeDRM構成」→「Kindle for Mac/PC」または「eInk Kindle」タブで、正しいシリアル番号を入力してください。
CalibreでKindleのDRMを解除できない時の代替ソフトおすすめ
CalibreでKindleのDRMを解除できない際に、BookFab Kindle 変換、Epubor Ultimate、KCR Converterなどの代替ソフトを使うのもおすすめです。電子書籍のDRMは頻繁に更新されるため、常に最新のコピーガードをカバーしているソフトを使う必要があります。
Calibreのおすすめ代替ソフト:BookFab Kindle 変換
BookFab Kindle 変換は、Kindle電子書籍のDRM保護を解除して、EPUB形式に変換するソフトです。
- Kindle電子書籍のDRMを解除して、EPUB形式に変換できる
- インテリジェントな処理により、単一の書籍でも全ライブラリでも、変換はわずか数秒で完了
- 内蔵のブラウザを使ってKindleアカウントにサインインし、電子書籍ライブラリへアクセス可能
- BookFab AudioBook 作成と連携し、テキストをオーディオブックに変換可能

BookFab Kindle 変換でKindleのDRMを解除す��方法
- 1. Kindle for PCをダウンロードして、パソコンにインストールします。
- 2. Kindle for PCを起動して、Kindleアカウントにログインします。
- 3. 変換したい本をライブラリに追加して、Kindle for PCでその本をダウンロードします。
BookFabを起動して、右上隅のメニューアイコンをクリックして、「設定」>「好み」>「Kindle地域」で日本を選択してください。
サイドバーの「電子書籍変換」をクリックして、「amzonkindle」を選択します。内蔵ブラウザを使ってKindleのアカウントにログインし、ライブラリにアクセスします。
変換したいKindleの電子書籍を開きます。
ダウンロードアイコンをクリックして、本の解析(DRM解除)が開始されます。本の解析が完了すると、表示されたウィンドウで「今すぐダウンロード」をクリックします。変換が開始されます。
「ダウンロードリスト」で変換の進捗状況を確認できます。変換完了後、フォルダを開いたり、出力ファイルをオーディオブックに変換したりすることができます。
CalibreのDRM解除に関するQ&A
バレる可能性は0ではありません。Calibreに限らずどんなツールでも、KindleのDRMを解除することは規約違反であり、最悪の場合アカウントが停止させられる可能性もあります。
環境設定の「変換設定」で「共通オプション」と「出力オプション」を変更してみましょう。まず、共通オプションで出力プロファイルを「Tablet」にして入力プロファイルを「Default Input Profile」で余白をすべて0ポイントにしてください。
次に出力オプションで出力プロファイルに設定された紙面サイズを使用を「true」にして、
変換するドキュメントのページマージンを使用を「false」にします。ページマージンはすべて 0ポイントにします。
特におすすめのプラグインは下記の5つです。プラグインのページから詳細を確認できますので、気になる方は検索してみてください。
antikvarium_hu |
antikvarium.huから電子書籍のメタデータをダウンロードできる |
Generate Cover |
プラグインを使えば電子書籍の背景をカスタマイズできる |
Kindle collections |
日本語のコレクションを作成したり一括でコレクションに入れたりできる |
Ebook Translator |
電子書籍を任意の言語に翻訳できる |
reading goal |
読書目標をCalibreで管理できる |
まとめ
今回はCalibreの特徴やKindleのDRMを解除する方法などを紹介しました。プラグインを入れると聞くと難しく感じるかもしれませんが、ファイルをインポートするだけなので初心者の方も心配する必要はありません。KindleをPDF化すればよりさまざまなデバイスで電子書籍が楽しめるようになるだけでなく、PDFに書き込めるアプリを使って、電子書籍にメモをすることができるようになります。CalibreでKindleのDRMを解除できない際に、BookFab Kindle 変換という代替ソフトでKindleのDRMを解除して、汎用性の高いEPUB形式に変換するのをおすすめします。ぜひ本記事を参考に、電子書籍の読書環境をより快適なものに整えてみてくださいね。