KFXとは?KFX-zipファイルが扱いにくい理由とDRM解除&PDF変換の注意点
要約: KFXとは、最新のKindle電子書籍フォーマットで、高度な排版やインタラクティブ要素を含んでいます。この形式は、従来のMOBIやAZW3とは異なり、DRM保護が非常に強力です。この記事では、KFXファイルの特徴、旧形式(AZW、MOBIなど)との違い、Kindle本がKFX形式かどうか確認する方法、CalibreやBookFabを使ったDRM解除・PDF/EPUB変換方法について解説します。

KFXファイル形式とは?
KFX(Kindle Format 10)は、Amazonが採用している最新世代のKindle電子書籍フォーマットです。主に近年発売されたKindle端末や公式アプリ向けに提供されており、表示品質や操作体験を重視した設計が特徴となっています。実際にKindleで購入した電子書籍の多くは、ユーザーが意識しないうちにKFX形式で配信されており、フォントの最適化やページ送りの滑らかさなど、従来形式と比べて読みやすさが向上しています。
その一方で、KFX形式は内部構造が複雑で、DRMによる利用制限も強化されています。そのため、「ファイルの取得方法が分かりにくい」「PDFやEPUBなど他形式に変換できない」といった問題に直面するケースも少なくありません。近年、KFX形式が話題になることが多いのは、利便性の向上と制限の強化が同時に進んだフォーマットである点が大きな理由と言えるでしょう。
KFX形式の主な特徴
KFX形式には、以下のような特徴があります。
- • 高い圧縮率と軽量化
- ファイルサイズを抑えつつ、ページの読み込みが高速です。
- • 高度なレイアウト表現
- フォントの最適化、縦書き対応、複雑なレイアウトにも対応しています。
- • Kindle独自機能との連携
- ページめくりアニメーション、X-Ray、WhispersyncなどのKindle独自機能をサポートします。
- • DRM保護の強化
- 従来の形式よりも管理が厳格で、Kindle以外の端末での利用や、PDF・EPUBといった他形式への変換には制限がかかります。
表示品質や読書体験が向上した一方で、KFX形式は自由な利用や形式変換が難しいという側面も併せ持っています。
KFXと旧形式(AZW・MOBI)の違い
KFX形式と、従来利用されてきたAZW/AZW3、MOBI形式には、以下のような違いがあります。
| 項目 | KFX | AZW / AZW3 | MOBI |
| 主な用途 | 新世代Kindle向け | 従来Kindle向け | 旧形式 |
| 表示性能 | 非常に高い | 標準 | 簡素 |
| DRM管理 | 強化されている | あり | 弱い/なし |
| 扱いやすさ | 制限が多い | 比較的扱いやすい | 自由度が高い |
| 主な拡張子 | .kfx / .kfx-zip | .azw / .azw3 | .mobi |
特にKFX形式では、DRMの仕組みが強化されているため、旧形式と同じ感覚でファイルを取得・変換しようとすると、うまくいかないケースが増えています。この点が、KFX形式が「扱いにくい」と感じられる大きな要因です。
Kindle本がKFX形式かどうかを確認する方法
KFX形式かどうかを確認する目的は、「なぜ変換や処理がうまくいかないのか」を切り分けるためです。実際には、書籍がKFX形式かどうかによって、後続の対応方法や注意点が大きく変わります。
Kindle PaperwhiteやKindle Oasisなどの専用端末では、ファイル構造が公開されていないため、端末上から直接フォーマットを確認することはできません。そのため、現時点ではKindle for PCを利用して確認する方法が一般的です。
以下は、KFX形式かどうかを確認する際によく使われる一例です。
- Kindle for PCを起動し、Amazonアカウントでログインします。
- ライブラリから対象の書籍を選び、PCにダウンロードしてオフラインで読める状態にします。
- メニューから「ツール」→「オプション」→「コンテンツ」を開き、ローカルコンテンツの保存フォルダを確認します。
- 保存フォルダをエクスプローラーで開き、拡張子を確認します。
保存フォルダ内に.kfxや.kfx-zipファイルが確認できる場合、その書籍はKFX系フォーマットで配信・保存されている可能性が高いと判断できます。
ただし、保存される形式は書籍の種類や配信状況、利用しているアプリのバージョンによって異なります。拡張子だけで形式を断定するのではなく、「KFX系で保存されている可能性が高いかどうか」を判断するための目安として確認するのが現実的です。
KFX形式のKindle本が扱いにくいと感じられる理由
ここまでで、KFX形式の特徴や、Kindle本がKFXかどうかを確認する方法を見てきました。では、なぜ多くのユーザーがKFX形式について調べ、変換方法や対処法を探しているのでしょうか。
その背景にあるのは、「Kindle以外の端末でも読みたい」「EPUBやPDFとして管理・保存したい」といった利用ニーズと実際の制約のギャップです。KFX形式はKindle上での読書体験を最適化するために設計されている一方、他の電子書籍リーダーや汎用フォーマットでの利用は前提としていません。
そのため、従来の電子書籍と同じ感覚で扱おうとすると、ファイルがどこに保存されているのか分からない、変換ツールに読み込んでもエラーや空白になる、書籍によって結果が異なるといった戸惑いが生じやすくなります。この「思った通りに扱えない」という体験こそが、多くのユーザーがKFX形式を調べ、対処法を探す理由です。
Kindle KFX DRM解除の現状
では、こうした扱いにくさはなぜ現在の環境でより顕著になっているのでしょうか。
KFX形式では、AmazonによるDRM管理が段階的に強化されており、PDFやEPUBといった汎用フォーマットへの変換を試みる際に、制限や失敗が発生しやすい状況があります。これは個々のツールの問題というより、フォーマット設計と配信仕様の変化による構造的な要因です。

さらに、2025年以降の仕様変更により、従来の利用前提も大きく変わりました。たとえば、2025年2月26日をもって、AmazonはWeb上の「ダウンロードしてUSB経由で転送」機能を廃止し、PCに直接ファイルを取得して管理する従来の方法が使いにくくなっています。
その結果、Calibreや各種プラグインといった従来の手法だけでは、すべてのKFX書籍で安定してDRM解除や変換が行えるとは限らないのが現状です。一方で、プラグイン側でも対応を続ける動きはあり、条件が合えば処理できるケースもありますが、成功率や安定性は書籍や環境によって大きく左右されます。
こうした前提を踏まえると、現在のKFX DRM解除は「以前と同じ感覚で試す方法」ではなく、環境や目的に応じて手段を選ぶ必要がある段階に入っていると言えるでしょう。
CalibreでKFXのDRMを解除して、PDFまたはEPUBに変換する方法(2026年最新)
Calibreとは?
CalibreはWindows、macOS、Linuxに対応した無料の電子書籍管理・変換ソフトで、PDF/EPUBなどへの形式変換やメタデータ編集など幅広い機能を持ち、多くのユーザーに長年利用されています。
ただし、Calibre本体にはKindle DRMを解除する機能が標準搭載されていません。そのため、KFX形式を扱う際には外部プラグイン(DeDRM、KFX Input など)を組み合わせる必要があり、これが結果の成否や安定性に影響します。
CalibreでのKFX解除の「環境依存性」
KFX形式はDRM管理が強化されているだけでなく、Kindle for PC のバージョンやプラグインの更新状態によって解除の成功率が変わることが知られています。
たとえば、DeDRMプラグインの最新版(v10.0.15)がリリースされ、Kindle for PCの最新版(V2.8.0 )経由でダウンロードした KFX 書籍についても対応可能なケースが報告されていますが、これは特定の環境での動作例という側面もあります。
また、KFX Input プラグインは、CalibreにKFX形式を取り込むためのプラグインであり、こちらもCalibreのプラグイン管理画面から取得して導入する必要があります。こうしたプラグインはコミュニティベースで更新されており、対応可否はプラグイン側の更新状況と Amazon の仕様変更のタイミングに左右されやすいという特徴があります。
CalibreでのKFX解除の具体的な手順
公式サイトからCalibreをダウンロードして、インストーラを実行し、指示に従ってインストールします。

Calibreのダウンロード・インストールの詳細について、「Calibre」記事をご参照ください。
従来のDeDRMはすでに開発が終了しており、近年のKindleの仕様変更には対応していません。そのため、その改良版である、有志によって更新が継続されている「Satsuoni」版を使用する必要があります。GitHubのSatsuoni/DeDRM_tools(または最新のNoDRMリポジトリ)にアクセスし、最新バージョンをダウンロードします。

ダウンロードしたZIPファイルを選択し、すべてを展開してください。

Calibreを起動し、上部メニューの「環境設定」→「プラグイン」→「ファイルからプラグインを読み込む」を選択する

ダウンロードしたZIPファイルの中のDeDRM_plugin.zip を選択(そのまま解凍せず使用)する


警告が出た場合は「はい」を選択し、インストールを完了する

Calibreを再起動しましたら、もう一度プラグインを確認しましょう。「dedrm」で検索し、結果が出ましたらインストール成功です。

より詳しいインストール手順や使用上の注意事項を知りたい方は、DeDRMプラグイン完全解説をチェックしてください。
このプラグインはCalibreの公式プラグインリストに登録されているため、DeDRMのように外部サイトからファイルをダウンロードする必要はありません。Calibreの操作画面だけで手軽にインストールが可能です。
「プラグイン」画面を開き、左下の「新規プラグインを取得」をクリックします。

「名前で絞り込み」から、「kfx」を入力&検索し、「KFX Input」プラグインを選択して、インストールします。最新バージョンは2.28.0です。(2026年2月時点)

インストール完了後、Calibreを再起動することが必要です。
Kindle for PCから変換したい書籍をダウンロードします。ダウロード完了すると、チェックマークが表紙に表示されます。

ダウンロードしたKindle本の保存先がわからない場合、Kindle For PCの「ツール」→「オプション」→「コンテンツ」から保存先を確認・変更することができます。

Calibreを起動して、ダウンロードしたKindle電子書籍のフォルダ内の「.azw」ファイル(または.KFX或いは.KFX-zipファイル)をCalibreの画面にドラッグ&ドロップします。また、左上の「本を追加」をクリックし、ダウロードした本を追加します。

DRM解除後、対象の書籍を選択し、上部の「本を変換」ボタンをクリックして、右上の「出力フォーマット」から「PDF」または「EPUB」を選択します。

必要であればフォントや余白など設定を変更して、「OK」を押して変換を開始します。

変換完了後、右クリック→「Open book folder」から生成したPDF&EPUBファイルが保存された場所を確認できます。
Calibreは無料で利用できる柔軟な選択肢ですが、KFX形式では環境やプラグインの組み合わせによって結果が左右されやすいという側面があります。実際に試してみて、「設定や検証に時間がかかる」「安定して変換できない」と感じるケースも少なくありません。
こうした点を踏まえると、確実性や作業効率を重視したい場合には、KFX対応を前提に設計された専用ソフトを選ぶという考え方も現実的です。
Calibreで難しい場合の選択肢:BookFabでKFXをPDF&EPUBに変換
Calibreは無料で試せる一方、KFX形式では環境やプラグインの組み合わせによって結果が左右されやすく、「設定や検証に時間がかかる」「うまく変換できない」と感じるケースもあります。そうした場合に有効なのが、KFX対応を前提にワークフローが設計された専用ソフトです。
BookFab Kindle 変換は、Kindle for PCに保存された書籍を自動検出し、複雑な設定を最小限に抑えながら、DRM処理を含む変換フローをまとめて進められるのが特徴です。
- Kindle本からDRM保護を自動で解除
- AZWやKFXファイルをPDF・EPUB形式へ高速変換
- 品質を保ったまま、わずか数秒で変換完了
- 内蔵ブラウザから電子書籍ライブラリにアクセス可能
- AudioBook 作成機能と連携し、出力ファイルをオーディオブックに変換可能
「Kindle以外の端末で読みたい」「EPUBやPDFとして整理・保存したい」「できるだけ手間をかけずに確実に変換したい」といったニーズに対して、作業手順がシンプルで、環境依存のトラブルが少ない点が特徴です。KFX対応状況や更新頻度を考慮すると、安定性を重視するユーザーに向いた選択肢と言えるでしょう。
- •Kindle for PCをインストールしておく
- •BookFabをあらかじめインストールしておく
- •Kindle for PCで変換したい本をダウンロードする
- •BookFabを開き、メニューアイコンをクリックして、「設定」>「書籍ダウンロード」>「形式オプション」から、出力形式(EPUB・PDF・オリジナル形式)を設定しましょう

【変換手順】




よくある質問(FAQ)
KFX(.kfx / .kfx-zip)とAZW3では、何がそんなに違うの?
ざっくり言うと、KFXは表示体験を最優先した新しい配信形式で、フォントやレイアウト表現が進化している一方、取り回し(他形式への変換・管理)は難しくなりやすい傾向があります。KFXをCalibreへ取り込むには専用の「KFX Input」プラグインが必要になるのも、この“形式の違い”が理由です。
AKindle本がKFXかどうかを確認したい。保存フォルダはどこ?
Kindle for PCでダウンロードした書籍は、環境にもよりますが「ドキュメント」配下の 「My Kindle Content」に保存されるケースが一般的です。また、Kindle for PC側の 「ツール → オプション → コンテンツ」でローカルコンテンツの保存場所を確認できるため、まずはアプリ側の設定から保存先を確認するのが確実です。
ACalibreだけでKFXを読み込めない/変換できないのはなぜ?
Calibreは強力な電子書籍管理ソフトですが、KFXの取り込み・変換には追加の仕組みが必要です。代表的なのが「KFX Input」プラグインで、KFX形式をCalibreにインポートし、EPUBなどへ変換する目的で提供されています。
A「.kfx-zip」って何?.kfxとどう違う?
一般的には、KFX形式のデータが複数要素で構成される場合に「kfx-zip」として見えるケースがあり、Calibre側でも取り扱いにクセが出やすいと言われます。KFXをCalibreへ取り込むためのKFX Inputは、こうしたKFX形式のインポートと変換を目的に開発されています。
A2025年以降、Kindle本のバックアップや取得方法が変わったって本当?
はい。Amazonは2025年2月26日から「Download & Transfer via USB(ダウンロードしてUSB転送)」機能を終了するとされています。これにより、購入本をPCへダウンロードしてUSB転送する従来ルートが使いにくくなり、取得・保管の前提が変化しました。
A変換後のPDF/EPUBは“元と同じ見た目”になる?
一般論として、小説のようなリフロー主体の本はEPUB相性が良い一方、図表・複雑レイアウト・縦書き・注釈が多い本は、PDF化の方が見た目を保ちやすいことがあります(ただしPDFは端末によって読みやすさが変わります)。
Aまとめ
この記事では、KFXファイルの特徴、旧形式(AZW、MOBIなど)との違い、Kindle本がKFX形式かどうか確認する方法、KFXファイルのDRMを解除する方法などを紹介しました。
KFXファイルはAmazonが提供する新しいKindle専用フォーマットで、表示機能の向上と強力なDRM保護が特徴です。そのため、自由に閲覧・変換するには工夫が必要です。
- KFXは従来形式と比べて利便性が高いが、扱いにくい
- ファイルの抽出には旧バージョンのKindleアプリが必要
- Calibre+DeDRM、BookFab Kindle 変換などのツールでDRM解除が可能
合法的な利用の範囲内で、自分が購入した電子書籍をPDFやEPUBに変換して、より便利に楽しむための参考になれば幸いです。





