【2026年】HDRとSDRの違いとは?HDRからSDRへ変換する方法も解説
要約: HDRとSDRの違いは、主に明るさや階調の表現範囲と再生環境への対応にあります。本記事では、HDR・SDRの画質や色域、4Kとの違い、HDR動画が暗く見える場合の対処法を解説します。また、HDRからSDRへの変換が必要なケースや、DVDFab UHD リッピングでUHD Blu-rayをMKV.SDR・MP4.SDRとして保存する手順も紹介します。
目次

結論:HDRとSDRの違いと、HDRからSDRへ変換すべきケース
HDR(High Dynamic Range)は、SDR(Standard Dynamic Range)より広い明るさの範囲を表現できる映像方式です。HDR映像では広色域や高い色深度が使われることも多く、明るい部分と暗い部分のディテールを残しやすい特徴があります。HDRとSDRの違いは、4KかフルHDかという解像度の違いではありません。
ただし、HDR非対応の機器やアプリで正しく変換されずに再生すると、画面が暗い・白飛びする・色が不自然になることがあります。HDR対応の画面でも見え方がおかしい場合は、まずOSのHDR設定と再生アプリを確認してください。視聴先がHDRに対応していない場合や、編集・共有先でSDRが指定されている場合には、HDRからSDRへの変換が選択肢になります。
- HDR非対応のテレビ・モニター・PCで再生したい
- HDR設定や再生アプリを確認しても、暗さや色の不自然さが残る
- 共有先や編集環境がSDR前提で、互換性を優先したい
- UHD Blu-rayをより広い環境で見やすくしたい
HDRとは?
HDRは、映像の明るさや色の情報をより広い範囲で扱える技術です。暗部から明部までの表現幅が広く、コントラストや色の再現が豊かになりやすいため、対応するコンテンツと機器をそろえると、より立体感のある映像表現が期待できます。
代表的なHDR規格
HDR10は、静的メタデータを用いる広く普及したHDR規格です。
HDR10+は、シーンごとの表示調整に役立つ動的メタデータに対応しています。
Dolby Visionも動的メタデータを利用するHDR規格です。詳しくはDolby VisionとHDR10の違いをご覧ください。
HLGは放送で利用されることが多く、SDR環境での表示にも配慮した方式です。
SDRとは?
SDRは従来から広く使われてきた映像方式です。HDRほど広い輝度範囲を扱うことはできませんが、幅広いテレビやモニター、編集・再生環境で扱いやすいという利点があります。SDRだから低解像度というわけではなく、4KのSDR映像もあります。
ダイナミックレンジとは、暗い部分から明るい部分までをどこまで自然に表現できるかという幅のことです。範囲を超えると、明るい部分は白飛びし、暗い部分は黒つぶれしやすくなります。HDRはこの幅を広く取れる一方、SDRはより標準的な表現に収まります。
HDRとSDRの違い

HDRとSDRの違いは、単に「新しい・古い」ではなく、どの環境で、どの映像を、どれだけ自然に見せたいかに関わります。比較すると次のようになります。
| 項目 | HDR | SDR |
|---|---|---|
| 輝度の表現幅 | 広い | 標準的 |
| 階調と色深度 | 高い色深度を使うことが多い(10bitなど) | 8bitが一般的(10bitのSDRもある) |
| 色域 | 広色域と組み合わせる例が多い(BT.2020など) | 一般的にはBT.709など |
| 解像度との関係 | 4K・フルHDの両方に対応 | 4K・フルHDの両方に対応 |
| 視聴環境 | 対応機器と設定が必要 | 幅広い機器で再生しやすい |
| 共有・編集への向き | HDR対応環境向け | SDR前提の環境向け |
注:HDRとSDRの映像仕様は制作・配信方式によって異なります。YouTubeのHDR動画アップロード要件では、10bitまたは12bit、Rec.2020、PQまたはHLGなどが指定されていますが、これはすべてのHDR動画に共通する必須条件ではありません。
4KとフルHDは解像度の区分であり、HDRとSDRの区分とは別です。4KでもフルHDでもHDRとSDRがあり、MP4とMKVは映像や音声を格納するコンテナ形式です。解像度の詳しい比較は、記事末尾の関連情報から確認できます。
つまり、HDRとSDRの違いは解像度ではなく、主に明るさ・階調・色の表現方法と対応環境にあります。
HDRを使うメリット・デメリット

- 明部と暗部のディテールを残しやすい
- 映画やHDR対応ゲームで明暗の表現を活かしやすい
- 広色域の表現に向いている
- 視聴側もHDR対応が前提になりやすい
- 競技ゲームやPC作業では見やすさを確認する必要がある
- 編集・変換・共有時に扱いがやや難しい
HDR撮影は明暗差の大きい場面の情報を残しやすく、HDRをオフにした撮影はSDR前提の編集や共有で扱いやすい傾向があります。HDRの情報を活かすには、撮影・編集・視聴の各段階がHDRに対応している必要があります。
HDRの表示設定は、映画や対応ゲーム、競技ゲーム、普段のPC作業など、用途に合わせて見やすさを確認しながら選ぶとよいでしょう。
HDRからSDRに変換したほうがいいケース

すべてのHDR素材をSDRに変換する必要はありません。ただし、次のようなケースではHDRからSDRへの変換が役立ちます。
- HDR非対応のテレビやモニターで見る場合
HDR映像が暗く見えたり、白飛びしたりすることがあるため、SDR出力にすると視聴環境に合わせやすくなります。 - HDR対応環境で映像が暗い、または色が不自然な場合
変換する前に、OSのHDR設定、SDRコンテンツの明るさ、再生アプリのHDR対応を確認します。設定で改善する場合は、保存形式を変更する必要はありません。 - 共有先や編集先がSDR前提の場合
YouTubeはHDR動画をアップロードすると、HDR非対応環境向けのSDR版も自動生成します。一方、SDR出力を指定される編集・共有先では、用途に合わせて変換します。MP4はコンテナ形式であり、MP4で保存するだけではHDRからSDRへの変換になりません。 - UHD Blu-rayを幅広い環境で再生したい場合
HDRのままだと再生環境が限られるため、SDR版を用意しておくと使い勝手が上がります。
HDRからSDRへの変換とは、トーンマッピングで明るさの範囲をSDR向けに調整し、必要に応じて色域や出力の色情報も変える処理です。MP4へ保存するだけではSDRにはなりません。実際の手順は次の節で紹介します。
HDRからSDRに変換する方法
スマートフォンなどで撮影したHDR動画は、色管理に対応する編集アプリでトーンマッピングを行い、SDR向けの色域・出力設定で書き出します。一方、4K UHD Blu-rayディスク、UHD ISO、UHDフォルダーなどの映像を変換したい場合は、DVDFab UHD リッピングのSDR出力プロファイルを利用できます。対応する形式からMKV.SDRまたはMP4.SDRを選択して保存できます。
- UHD Blu-rayをMKV / MP4 / M2TSへ変換
- SDRフィルターを使ってHDR→SDR出力に対応
- GPUアクセラレーションに対応し、環境に応じて処理を効率化
- 内蔵の動画編集機能で出力動画をカスタマイズ
- 対応プロファイルで映像・音声の直通出力にも対応(SDR変換とは別機能)
本ソフトは、出力プロファイルによってHDR情報を保持する形式やSDR向けの形式を選べます。HDR→SDR出力では明るさや色の情報を変換し、通常は映像の再エンコードを伴うため、映像をそのまま保持する直通出力とは異なります。
GPUアクセラレーションの利用可否は、OS、GPU、コーデック、出力プロファイルによって異なります。UHD素材の処理時間は入力容量のほか、CPU・GPU、光学ドライブ、保存先の性能にも左右されるため、すべての環境で同じ速度になるわけではありません。
DVDFab UHD リッピングでHDR→SDR変換する手順
- DVDFabの最新バージョンをインストールし、使用するUHDドライブの型番とファームウェアが対応一覧に含まれていることを確認します。
ソフトを起動し、「リッピング」を選択して、4K UHD Blu-rayディスク、UHD ISOまたはUHDフォルダーを追加します。

「他のプロファイルを選択」→「フォーマット」→「ビデオ」と進み、MKV.SDR または MP4.SDR を選択します。


必要に応じて、タイトル・チャプター・音声・字幕を選択し、「詳細設定」から出力条件を調整します。内蔵の動画編集機能でトリミングやクロップなども行えます。

保存先を指定して「開始」をクリックすると、HDRからSDRへの変換が始まります。

完了後は実際の視聴先で再生し、映像の明るさと色、音声、字幕が意図した状態になっているか確認しましょう。
なお、本手順は、正規に視聴できるコンテンツをローカルに保存し、個人で視聴する場合を対象としています。利用権限のある個人所有のUHD Blu-rayを、適用法と利用条件で認められた範囲で扱い、変換した内容の再配布や商用利用は行わないでください。
よくある質問(FAQ)
Q
4K SDRと4K HDRは何が違いますか?
4Kは解像度、SDRとHDRは明るさや階調の扱いを表します。一般的な4K UHD映像では、4K SDRも4K HDRも3840×2160画素です。2160p SDRも4K SDRを指す表記で、SDR変換と解像度の変更は別の処理です。
A
Q
MP4で保存すればHDR動画はSDRになりますか?
MP4は動画や音声を格納するコンテナ形式なので、MP4で保存するだけではSDRになりません。SDR出力では、トーンマッピングと色域の変換を行い、出力の色情報をSDR向けに設定します。
A
Q
HDRからSDRに変換すると画質は落ちますか?
HDRの広い輝度範囲をSDRの範囲へ収めるため、明るさや階調の見え方は変わります。再エンコードを伴うSDR変換は、元の映像・音声データを保持する直通出力とは異なり、解像度やビットレートも出力品質に影響します。
A
Q
4K UHD素材の変換が遅いときはどうすればいいですか?
選択したプロファイル、CPU・GPUの対応状況、入力容量、光学ドライブと保存先の速度を確認してください。対応する環境ではGPUアクセラレーションを利用できます。
A
Q
使っているモニターがHDRに対応しているか、どこで確認できますか?
モニターの型番と製品仕様にあるHDR対応欄を確認します。Windowsでは「設定」から「システム」「ディスプレイ」の順に開き、対象画面のHDR機能を確認できます。HDR対応の表示と、HDRが現在有効になっている状態は別です。
A
Q
.hdrファイルはHDR動画のファイルですか?
.hdrはRadiance形式などのHDR画像に使われる拡張子です。動画のHDRは明るさや階調の方式を表し、MP4やMKVなどに格納されます。.hdr画像とHDR動画は別のものです。
A
まとめ
HDRとSDRの違いは、映像表現の豊かさと再生互換性のバランスにあります。HDR対応環境で映像が暗い、白っぽい、色が不自然に見える場合は、まずOSのHDR設定、SDRコンテンツの明るさ、再生アプリの対応状況を確認することがポイントです。視聴先がHDR非対応の場合や、編集・共有先がSDRを前提としている場合は、HDRからSDRへ変換すると扱いやすくなります。
UHD Blu-rayをSDR向けの形式で保存する場合は、DVDFab UHD リッピングの対応形式と試用内容を確認し、MKV.SDRやMP4.SDRの出力を検討できます。無料試用には機能上の制限がある場合があるため、利用条件も確認してください。




