最も強力な2つのメディアプレイヤー

メディアプレイヤーアプリはコンピュータで映画、テレビ番組などのビデオを頻繁に視聴している人にとって必須なものです。使用可能なメディアプレイヤーアプリは数多くあり、一部分は有名なメーカーに製造されたプレーヤーです。例えば、MicrosoftのWindows Media PlayerやMovie&TVアプリ、AppleのQuickTimeプレーヤー。専用ソフトウェアベンダーに製造されたものもあります。例えば、VLCプレーヤー、TotalMedia Theatre 、DVDFab メディアプレーヤー(最新のDVDFabプレーヤー5ではその名称からメディアという文字を削除した)、PowerDVDなど。

メディアプレイヤーアプリの全体的な機能は変化しています。メディアコンテンツの種類に応じて、DVD、Blu-ray、4K Ultra HD Blu-ray、リッピングされたISOファイルやフォルダなどがあります。特定のビデオ、オーディオの字幕フォーマットを処理するためには、特定の再生ソフトウェアが必要です。すべてのプレーヤーがそれを処理できるわけではありません。現在、市場で購入できるベストなプレーヤーはFengtao SoftwareからのPlayerFabとCyberLink Corpに開発されたPowerDVD 17です。ここでこの2つの高機能プレーヤーのUltraバージョンを選んで、それぞれの特徴と機能をご紹介します。

☆Section 1     ソフトウェア設計と使い勝手の良さ

このセクションではソフトウェア設計と使い勝手の良さから、2つの製品について分析し、比較します。

PlayerFab

最初の印象では、PlayerFabの設計がシンプルさの哲学を最大限に実践していることが明らかです。メインインターフェイス上では、フック付きの光学ドライブと画面の中央にある大きな追加ボタン以外に、他に何もありません。

光学ドライブから映画を再生するには、緑色の再生ボタンをクリックすればいいです。その大きな追加ボタンは、コンピュータのハードドライブに保存されているメディアコンテンツに直接アクセスできます。Windowsエクスプローラを使って、追加するメディアファイルを簡単に見つけることができます。

上部のキャプションバーには、最小化、全画面、閉じると逆三角形の3つのボタンが配置されています。逆三角形ボタンをクリックして、設定、登録、新バージョンをチェック、フィードバック、ログフォルダを開くなどのオプションが表示されます。

下側の再生制御バーには、停止、前のチャプター、巻き戻し、再生/一時停止、早送り、次のチャプター、音声ミュート/ミュート解除、音量±と右端のもう1つの全画面/復元ボタンがあります。

 

PowerDVD 17

PowerDVD 17のメインインターフェイスにはWindowsエクスプローラが組み込まれています。つまり、ターゲットメディアファイルを検索必要があります。光学ドライブに挿入されたディスクを再生しても、左側のメディアパネルを使用して検索しなければなりません。リストの折りたたみ/展開ができます。少し混乱しているように見えるかもしれませんが、私の考えでは、この設計アプローチはかなり革新的でインタラクティブです。実際、設定パネルで左側のメディアパネルをカスタマイズすることができます。表示されるオプションと表示されないオプションを決めることにより、シンプルなインターフェイスを作成できます。

 

再生ウィンドウに関しては、DVDFab プレーヤー5を含む他の製品と同様に、PowerDVD 17にはほぼベゼルレスの再生画面がありますが、キャプションバーと再生コントロールバー、特に底側の再生コントローバーは混雑しておりま最小化、フルスクリーン、閉じるボタンの他に、疑問符(オンラインヘルプページにアクセス)、インターフェースをTVモードに切り替えるTVアイコン、及び設定パネルを開くためのギアボタンもあります。

底側の再生コントローバーには、前のウィンドウに戻るためのボタン、一番左のタイマー、右に回転するボタンブックマークボタン、巻き戻しボタン、前のマーク/メディアファイルボタン、停止ボタン、再生/一時停止ボタン、次のマーク/メディアファイルボタン、ステップ・フォワードボタン、ミュート/アンミュートボタン、音量±ボタン、ズームイン/アウトボタン、3Dスイッチャー、追加のコンテキストメニューを開くためのギアボタンとフルスクリーン/リストアボタンがあります。

☆Section 2    特徴及びビデオ/オーディオの再生機能

再生機能は、メディアプレーヤーの基盤を築くものです。したがって、人気のあるプロのメディアプレーヤープログラムは、DVD、HD-DVD、Blu-ray、MKV、MP4、AVI 、4K Ultra HD Blu-rayなどのあらゆる種類のマルチメディアコンテンツに対応できるだけでなく、マルチメディアコンテンツとホームシアターシステムの両方を最大限に活用できるように、すべてのフォーマットのオーディオを処理する機能も備えています。このセクションでは、DVD / Blu-ray / 4K Ultra HD Blu-rayディスク、ISOファイルとフォルダ、およびオンデマンドビデオファイルを再生して、各プログラムの再生機能を評価します。

テスト環境:

8GB RAM&4TB HDD ストレージ

3.70 GHzで動作するHexCore Intel i7-8700kチップを搭載したHTPC

HDR10とDolby Visionコンテンツに対応できる55インチのLG SJ8500スマートTV

パイオニアBDR-XD06J-UHDポータブル4K Ultra HD Blu-rayドライブHDCP HDCP 2.2サポートとHDR10 / Dolby Visionコンテンツを含む4K Ultra HDパススルーに対応できるYamaha Receiver

DVDFab プレーヤー5

Fengtao Softwareの第5世代のメディアプレイヤーアプリとして、DVDFab プレーヤー5は前のバージョンのすべての機能を継承します。ウェブサイトの説明によると、このプログラムはナビゲーションメニューの有無にかかわらず、DVD、Blu-ray、AVCHD、4K Ultra HD Blu-rayディスク、ISOファイルおよびフォルダを再生できます。また、HDR10またはDolby Visionコンテンツの有無にかかわらず、4K HEVCビデオを含むすべてのデジタルビデオ形式を再生することができます。

私はまずDVDディスク、ISOファイル、フォルダーをメニュー・モードとシンプル・モード(別名メイン・ムービー・モード)で再生してみました。このDVDのオーディオトラックの最高レベルはDolby Digital 5.1チャンネルですが、映画は完璧に再生され、高品質の音声が出力されました。早送り、巻き戻し、前のチャプター、次のチャプター機能を試しました。スライダをタイムライン上の任意の位置にドラッグして、または前のチャプターから次のチャプターに移動しても、動画をスムーズに再生できました。再生画面を右クリックして、メニューにおけるチャプタの選択機能も試しました。

 

追記:設定パネルで、DVD、Blu-ray及び4K Ultra HD Blu-rayをメニューモードまたはシンプルモードで再生するかどうかを選択できます。

その後、英語の5.1チャンネルのDTS-HD Master オーディオが付いているBlu-ray映画のISOファイル、フォルダを使って、TVモードで再生しました。DVDのように、キーボードのホットキーを使って早送り、巻き戻し、一時停止/再生、前のチャプター、次のチャプター及びほかの機能を試しましたが、問題なく非常にスムーズに作業しました。私の55インチのLGテレビでは画質が優れて、Yamaha ReceiverはDTS-HD Master オーディオを正しく処理していたので、オリジナルの音声を無損失で出力できました。Blu-rayディスクをロードする時間は、コンピュータのHDDからISOファイルとフォルダをロードする時間と比べて、約10秒遅くなりました。

DVDFabのウェブサイトをチェックしたところ、それはわかりました。このメディアプレイヤーアプリでBlu-rayディスクを完全に開く前に、ディスクを解読する時間がかかります。さらに、ディスクを解読するには、メディアプレイヤーアプリがDVDFabサーバーにアクセスする必要があるので、インターネット環境はディスクを解読する速度に影響します。コピーガードなしのISOファイルとHDDのフォルダの場合は、ディスクを直接に開くことができます。

次に、4K Ultra Blu-rayバージョンの「スマーフ2 アイドル救出大作戦」のディスク、ISOファイル、およびフォルダの形式で再生しました。この映画には、HDR10コンテンツと高品質のオーディオ(英語の7.1チャンネルのDolby TrueHD Atmosオーディオトラックとフランス語の5.1チャンネルのDTS-HD Master Audioオーディオトラック)が含まれています。DVDFab プレーヤー5はこの映画を順調に再生しました。私のLGテレビでHDR10ビデオの品質が完璧に映されました。7.1チャンネルDolby TrueHD Atmosと5.1 Channel DTS-HD Masterのオーディオを期待どおりに切り替えようとしましたが、LGテレビとYamaha Receiverの両方がパススルーされたオーディオを完全に認識できます。再生コントロールバーと画面上の右クリックメニューにおける基本機能試してみました。例えば、再生/一時停止、早送り、巻き戻し、チャプター選択など。

PowerDVD 17

PowerDVD 17では、私と同じソース—「グランド・イリュージョン見破られたトリック」(DVD)「マイ・カズン・レイチェル」(Blu-ray)と「スマーフ2 アイドル救出大作戦」(4K Ultra HD Blu-ray)のディスク、ISOファイル・フォルダを使って、再生してみました。PowerDVD 17はこれらの3つの映画を正常に再生でき、HDR10とDolby TrueHD Atmosの両方のオーディオはLGテレビとYamaha Receiverで完璧に機能しました。再生コントロールバーと右クリックメニューの基本機能はすべて設計どおりに動作しました。早送りと巻き戻しでは、明らかな遅れや不安定な問題が発生しませんでした。

しかし、コンピュータのHDDからDVD ISOファイルを再生しようとすると、DVD ISOファイルを再生するためにドライバをダウンロードする必要があるという警告メッセージが表示されました。、同じBlu-ray ISOとDVD ISOファイルがDVDFab プレーヤー5でうまく再生できたので、ISOファイルが壊れていないはずです。次に、他のDVD / Blu-ray ISOファイルをいくつか試しましたが、PowerDVD 17は他のDVDとBlu-ray ISOファイルを問題なく再生しました。PowerDVD 17はISOファイルとの互換性を改善する必要があると思っていました。

☆ほかの違う機能

リージョンコードの制限—PowerDVD 17では特定の地域のディスクしか再生できません。ユーザーがリージョンコードを変更できますが、変更回数に制限があります。一人のユーザーはリージョンコードを最大5回変更できます。つまり、5回目にリージョンコードを変更したあと、特定の地域のディスクのみが再生できるようになります。逆に、DVDFab プレーヤー5にこのような制限はないので、任意地域のディスクを再生することができます。

Cinavia保護されたコンテンツの再生—われわれが知っているように、Cinaviaは、大部分のBlu-rayディスクやDVDディスクのオーディオトラックに埋め込まれたウォーターマークです。CyberLinkはBDAの正式なパートナーです。つまり、PowerDVD 17にはCinavia検出器が装備されています。その結果、Cinaviaで保護されたコンテンツ、デジタルビデオ、ムービーディスク、ISOファイル、またはフォルダはすべてPowerDVD 17で再生できなくなります。再生が約15〜20分になると音声がミュートされます。一方、DVDFab プレーヤー5にはCinavia検出器がありません。Cinaviaで保護されたコンテンツは問題なく再生されます。

長編映画の再生 —PowerDVD 17とDVDFab プレーヤー5はナビゲーションメニューでDVD、Blu-ray、4K Ultra HD Blu-rayを再生できます。実際、PowerDVD 17では、長編映画の一番長いタイトル(DVDFabでメインムービータイトルと定義されています)を直接再生することはできません。DVDFab プレーヤー5に備えている専用のシンプルモードは再生モードとして設定されることができ、長編映画のタイトルを自動的にピックアップすることができます。さらに、ルート/トップメニューへ移動することはなく、プレイリストの再生リスト(再生画面の右側)任意のタイトルを直接クリックすることができます。

3D Blu-rayの再生—DVDFab プレーヤー5で3D再生をサポートする予定ですが、現在のところすべての3D映画は2D効果で再生されます。それに対して、PowerDVD 17は3D再生をサポートしており、元の3D Blu-rayを再生するだけでなく、通常の2DコンテンツをSBS(サイドバイサイド)3Dビデオにアップスケールすることもできます。

 

4K Ultra HD Blu-ray の再生—4K Ultra HD Blu-rayは新しいタイプのブルーレイディスクなので、この新しい種類のものを処理できるメディアプレーヤーも少ないです。BDAとの関係から利益を得たPowerDVD 17は、4K Ultra HD Blu-rayを再生するための唯一の認定されたメディアプレイヤーアプリです。しかし、4K Ultra HD Blu-rayを再生するには、CPU、マザーボード、GPUなどのハードウェア構成にも多くの要求があります。

一方、DVDFab プレーヤー5は、4K Ultra HD Blu-rayを再生する機能も備えています。ただHEVCとHDR10のデコード機能があるGPUとHDRのコンテンツを扱うことができるディスプレイが必要です。幸いなことに、DVDFab プレーヤー5は、ハードウェアの構成を分析して、コンピュータが4K Ultra HD Blu-rayを再生できるかどうかをチェックし、詳細なレポートを提供しております。

PC / TVモード—前述のように、2つのプログラムは、PCモニタと大画面テレビ用に最適化されたPCとTVモードを備えています。初めてプログラムを起動した後に、ユーザに1つの起動モードを選択させますが、次回起動すると、その特定のモードはデフォルトに選択されます。

PowerDVD 17では、再生画面の右上隅にあるスイッチボタンを使用して、PCモードとTVモードを簡単に切り替えることができます。しかし、再生プロセス中、それをスイッチすると、映画がまた最初から再生されます。一方、DVDFab プレーヤー5では、プログラムの起動後は、PCとTVのモードを切り替えることはできません。

 

 

オーディオファイルの再生—スマートフォンでApple Music、Amazon、Spotifyなどからの音楽を聴く人がますます増えてきました。高品質の音楽の愛好家は先端の技術を備えた高価なヘッドフォンを持っていますが、高品質の音楽、Hi-Fi音質を楽しむためには、Hi-Fi音質に対応できる音楽プレーヤーを探している可能性があります。実は、DVDFab プレーヤー5とPowerDVD 17の両方が要求を満たすことができます。PowerDVD 17は、オーディオファイルを再生する時に、ユーザーがメイン画面を小さいサイズに縮小して、インターフェイスを最適化でき、タイトル名、アーティスト名、アルバムのカバーアート、そしてプレイリストのシャッフルやシングルタイトルの繰り返しも可能です。しかし、DVDFab プレーヤー5では、オーディオファイルの再生中に空白の画面しか表示されません。これは個人的にはまだ改善の余地があります。

 

スクリーンキャプチャ機能—メディアプレイヤーアプリで画面をキャプチャすることは非常に便利な機能です。例えば、再生されるビデオのスナップショットをして、画像がPCのデスクトップの背景として使用されます。

PowerDVD 17を使用すると、再生中のDVDまたはビデオの画面をキャプチャすることができます。これは、画面を右クリックして、表示されたメニューからスナップショットタブを使用して実行できます。ただし、この機能はBlu-rayおよび4K Ultra HD Blu-rayでは機能しません。サードパーティ製のスクリーンキャプチャツールを使用しても、真っ黒な画面だけをキャプチャできます。

それはCyberLinkは、BDAやハリウッドのスタジオとの公式のパートナーシップがあるからです。これらのムービーリリースコンソーシアムとの関係は、CyberLinkが一定の犠牲を払う必要があることを意味します。Blu-rayや4K Ultra HD Blu-rayのスクリーンショットをする機能を失うことは、その犠牲のひとつです。CyberLinkはその機能を削除して、ユーザーがBlu-rayのコピーを作成する可能性を防ぎます。

 

 

一方、Fengtao Softwareは、映画リリースコンソーシアムとは関係がなく、近いうちにあらゆる種類のビジネスパートナーシップを構築する可能性は低いです。そのため、DVDFab プレーヤー5では、画面キャプチャ機能が完全に機能しています。ユーザーは、再生されているDVD、Blu-ray、4K Ultra HD Blu-rayおよびデジタルビデオファイルのスナップショットをしてから、他の非商業目的のために画像を使用することができます。

 

 

☆Section 3    ソフトウェアの更新と価格設定

PowerDVD 17

ソフトウェアアップグレードに関して、CyberLinkは長年にわたり1年1回のメジャーアップグレードルーチンを維持しており、このアップグレードパターンは今後も変わらないと想定しています。マイナーアップデートに関しては、CyberLinkのウェブサイトからの更新履歴によれば、メジャーバージョンはライフサークル全体で約6回のビルドアップデートしかしていません。

価格について、PowerDVD 17のStandard、Pro及びUltraバージョンは固定の単価があります。選択したバージョンを購入すると、そのバージョンの公式メンテナンスがなくても、それを永久に使用することができます。しかし、たとえばPowerDVD 17からPowerDVD 18にアップグレードする場合は、料金がかかります。PowerDVD 17 Ultraの価格は$ 179.88ですが、PowerDVD 15/16からバージョンアップすると、$ 129.88がかかります。PowerDVD 14以下のバージョンからPowerDVD 17 Ultraにアップグレードすると、全額で購入する必要があります。

サービスのサポートに関して、CyberLinkはフォーラム、Eメールと電話サポート及びFacebook、YouTube Google+などのソーシャルメディアサポートを提供しています。しかし、電話サポートには、製品のダウンロードやインストールに関する問題のみが無料であることに注意する必要があります。他の技術的な問題のサポートは料金を払う必要があります。米国/カナダのユーザーは、29.99ドルで2ヶ月電話サポートパッケージを購入できます。

 

DVDFab プレーヤー5

メディアプレイヤーアプリのアップグレードに関しては、2012年3月28日の最初のリリースから現在までに4回の大幅なアップグレードが行われました。

DVDFab プレーヤー5は2年間版と永久版の製品があります。使用期間によって、価格も違います。DVDFab プレーヤー5のUltra版の永久ライセンスは149ドルで、2年間のライセンスは99ドルで販売されています。製品を購入する際、割引クーポンを使用できます。DVDFab プレーヤー5のユーザーはライセンスが有効期間以内に、無料でバージョンアップすることができます。

Fengtao Softwareは、サービスサポートの面で、従来の電子メールとフォーラムのサポート及びFacebook、YouTube、Google+、Blogのソーシャルメディアサポートを提供しています。電話サポートを提供していませんが、リアルタイムのオンラインチャットサービスを提供しています。全てのサポートは無料で利用できます。Android向けのプレイヤーをお探しの場合は、androidプレイヤー 記事をご覧ください。