【2024最新】HandBrakeは危険性がある?代替するソフトがオススメ
要約: レンタルしたDVDの動画ファイルをスマホなど他端末で再生したい場合、どんなソフトを使っているでしょうか?オープンソースの「Handbrake」ソフトを利用している方が多いと思いますが、Handbrakeに伴う危険性が注目されています。ここでHandbrakeとは何か、Handbrakeの危険性、そして、Handbrakeを代替する動画変換ソフトを皆さんに紹介していきたいと思います。
HandBrake(ハンドブレイク)とは
HandBrake(ハンドブレイク)とは、オープンソースで開発されている動画変換フリーソフトです。ほとんどの動画フォーマットから、iphone、ipadやandroidなど向け動画用のフォーマットへ変換することができます。以前はBeOSのために開発されていましたが、現在ではmac、Linux、Windowsのクロスプラットで利用できます。
HandBrakeの危険性
HandBrakeは公式サイトからダウンロードすれば安全ですが、非公式なサイトや第三者が提供する改変版をダウンロードすると、マルウェアやウイルスが含まれている可能性があります。実際に過去、一部の公式ダウンロードサーバーがマルウェアに感染した事例も報告されています。(2017年に一度発生)
2017年にHandBrakeの開発者から、HandBrakeのMac版がマルウェアに感染していたことが発表しました。HandBrakeのMac版をダウンロードしたユーザーは50%の確率で感染された可能性があると判明しています。
マルウェアは「Proton」の亜種で感染した Macからユーザーがブラウザに保存しているパスワードや「Mac OS X」のパスワード管理システム「キーチェーン」に保存しているログイン情報などを盗み出すトロイの木馬の一種だそうです。
HandBrakeでマルウェア感染を回避する方法
対策:
- 必ず公式サイト(HandBrake公式サイト)からダウンロードする
- ダウンロード後にウイルススキャンを実行する
- ソフトウェアをインストールする際は、不要なオプションや追加ソフトがないか確認する
Protonやその亜種に感染した場合、下記のファイルに平問状態のパスワードなどを保存することが判明されています。これらのファイルがパソコンにあることはマルウエアに感染しているか、または感染していた可能性があることになります。
~/.calisto/cred.dat
~/Library/VideoFrameworks/.crd
/Library/.cachedir/.crd
ファイルがパソコンに存在している場合は直ちに削除する必要があります。また、このマルウェアに感染したユーザーは、「ターミナル」というアプリケーションを起動して以下のコマンドを実行して、システムにインストールされている「HandBrake.app」を削除する必要もあります。
- launchctl unload ~/Library/LaunchAgents/fr.handbrake.activity_agent.plist
- rm -rf ~/Library/RenderFiles/activity_agent.app
- ~/Library/VideoFrameworks/がproton.zip
このように、ログイン情報やパスワードなど個人情報漏れのリスクが高いので、HandBrakeの無料代替ソフトを利用して効率かつ安全に動画を変換するのをお勧めします。
HandBrakeの使い方:DVDを変換する方法
HandBrakeの公式サイト(https://handbrake.fr/)から、最新バージョンのHandBrakeをダウンロードします。
保存したexeファイルをダブルクリックして、インストール画面が表示されます。「Next」>「Next」をクリックします。
「Browse...」をクリックして、インストール先を指定します。「Install」をクリックすると、インストールが始まります。インストールが完了したら、「Finish」をクリックします。
DVDをPCのDVDドライブに挿入し、PCに認識させます。HandBrakeを起動すると、「ソースを選択」画面が表示されます。DVDドライブを選択し、HandBrakeがDVDの内容を読み込むまで待ちます。読み込みには数分かかることがあります。
DVDには複数のタイトル(動画ファイル)が含まれる場合があります。メインムービー(最も長い再生時間のもの)が選ばれることが一般的です。
出力形式として、MP4またはMKVを選択できます。デバイス互換性を重視する場合はMP4がおすすめです。
「保存先」セクションで、リッピングした動画ファイルを保存する場所とファイル名を指定します。
すべての設定が完了したら、「エンコード開始」ボタンをクリックしてリッピングを開始します。
リッピングの進行状況が画面下部に表示されます。DVDの内容やPCの性能により、処理時間は異なります。
HandBrakeのおすすめ代替ソフト 5選
1. コピーガードを解除できるDVDリッピングソフト-DVDFab DVD リッピング
- CSS、UOPs、リージョンコードなどのすべてのコピーガードを解除
- DVD/ISO/フォルダを1000以上の動画・音声フォーマットにリッピング
- DVDを無劣化でリッピングするプロファイルも提供している
- 豊富な設定、動画編集機能で出力ファイルをカスタマイズできる
- ハードウェアアクセラレーションにより、50倍速の超高速処理
DVDFab DVD リッピングでDVDをリッピングする方法
「モバイル機器(MP4.Mobile)」:出力動画をスマホやタブレットなどのデバイスで再生する場合におすすめです。
「ホームシアター(MKV.Passthrough)」:ビデオと音声を劣化させずに出力し、ホームシアターでの再生に最適です。
「他のプロファイルを選択」:すべての出力プロファイルを含むライブラリを開きます。
「他のプロファイルを選択」で出力フォーマットを選択します。
クロップ、エフェクト、ウォーターマーク、字幕、オーディオ、再生速度などを編集することができます。
2. 無料でDVDを5分間リッピングできるソフト - WinX DVD Ripper Platinum
WinX DVD Ripper Platinumは、Digiarty社が開発されているDVDリッピングソフトです。MP4、AVI、MOV、FLV、MPEG等様々なファイル形式に出力できます。抽出していた動画はパソコンだけではなく、iPhone、iPadなどのタブレットも見ることが可能です。ただ、無料版と有料版両方があり、5分以内の短いムービーであれば、無料版で問題ないですが、全てのDVDデータをリッピングするためには、有料版が必要です。
- PC初心者でも使いやすい操作手順
- ほどんどのDVDの種類に対応できる
- コピーしたDVD動画ファイルを編集する機能も付いている
- 変換形式を自分のニーズに合わせて設定できる
WinX DVD Ripper PlatinumでDVDをリッピングする方法
3. おすすめの動画変換ソフト - Freemake Video Converter
Freemakeは、DigitalWave社が提供する多機能な動画変換ソフトです。PC初心者の方でも手軽に利用できます。ディスク内のデータ情報をビデオフォルダまたはISOイメージファイルとしてPCに保存することもできます。対応するOSは、Windows 11/10/8/8.1/7/Vistaです。
- インターフェースが分かりやすく、簡単に操作できます
- 英語、日本語、中国語など多言語で対応します
- Blu-ray、DVD(最大40時間)への書き込み可能
- 動画編集機能付き
FreemakeでDVDをリッピングする方法
4. おすすめのDVDコピーフリーソフト - DVD Shrink
DVD Shrinkは、DVD リッピング、ディスクイメージの加工するソフトウエアです。DVDShrinkは音声や字幕のカット編集なども使えます。ただ、一般的なコピーガードを解除できるが、最新のコピーガードの解除を対応できない可能性が高いので、ご注意下さい。
- DVDのフルコピーができる
- 圧縮なしでDVD映像丸ごとをバックアップできる
- CSSなどの一般的なコピーガードを解除できる
5. おすすめの動画変換ソフト - UniConverter
Wondershare UniConverterは、1000種類以上のフォーマットをサポートする動画変換・編集ソフトです。ただ、完全無料ではないので、サービスによって課金する場合があります。初心者の方にとって、フリーのソフトを選択したほうがいいかもしれません。
- 変換スピードが速い
- パソコンだけではなく、iPhoneやiPadにも対応できます。
- 字幕ファイルのダウンロードまたは字幕の色、サイズ、フォントなどをカスタマイズできる
- 動画内の無音部分を自動で検出しトリミングする事が可能
HandBrakeがエラーで起動しない時の原因と対処法
原因1. 容量が不足している
「Your system does not meet the minimum requirements for HandBrake. Insufficient RAM.384MB or greated.You have:△ MB」
このメッセージが表示される場合はパソコンの容量が不足していることが原因です。
対処法:HandBrakeはパソコンの容量が384GB以上空いていなければ使用できません。
△の部分に表示されている容量が現状あなたのパソコンの容量となっています。
使っていないソフトを削除したり、外付けHDDで容量を増設したりすることで改善可能です。
原因2. 旧バージョンのプリセットデータが残っている
「CLR error:80004005 The program will now terminate.
HandBrake has detected corruption in the presets file and has attempted to rebuild this file.Please restart HandBrake before continuing.」
このメッセージが表示される場合は旧バージョンのプリセットデータが残っていることが原因です。「以前まで問題なく使用できていたのにバージョンを上げてから使えなくなった...」という方のエラーはほとんどこれです。
対処法:隠しフォルダを表示する設定にしてC:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\HandBrakeを開いてください。
このフォルダに含まれている「.xml」という拡張子のファイルをすべて削除してパソコンを再起動することで改善できます。
原因3. 正常にインストールできていない
「HandBrake-jpは動作を停止しました」
このメッセージが表示される場合はHandBrakeが何かしらの問題で正しくインストールできていないことが原因です。
対処法:HandBrakeを完全にアンインストールし、公式サイトから最新バージョンを再ダウンロードして再インストールします。アンインストール時には、関連ファイルや設定も削除してください。
原因4. セキュリティソフトによるブロック
ウイルス対策ソフトやファイアウォールがHandBrakeの起動を妨げている可能性があります。
対処法:
- セキュリティソフトの設定を確認
ウイルス対策ソフトの例外リストにHandBrakeを追加します。
一時的にセキュリティソフトを無効化し、起動できるか確認します。
- ファイアウォール設定を確認
HandBrakeがインターネットアクセスを必要とする場合、ファイアウォールの許可設定を確認してください。
まとめ
以上、HandBrakeの危険性、基本的な使い方、またエラーへの対処法、さらにはおすすめの代替ソフトについて詳しく解説しました。HandBrakeは、無料で使いやすい動画変換ソフトとして多くのユーザーに支持されていますが、マルウェア感染や著作権に関するリスクを理解し、安全に使用することが重要です。
また、DVDリッピングの用途に応じて、より高度な機能を持つDVDFab DVD リッピングなどのソフトがおすすめです。