HandBrake(ハンドブレイク)は、動画ファイルの形式変換や、DVD/Blu-rayのリッピングができる、世界的に有名なオープンソースのフリーソフトです。Windows、macOS、Linuxと幅広いOSに対応しており、完全無料で利用できることから多くのユーザーに知られています。

しかし、いざダウンロードしようと検索すると、「HandBrake 危険性」「ウイルス」「違法」といった不穏なワードが並び、インストールを躊躇している方も多いのではないでしょうか?本記事では、HandBrakeの安全性、危険と思われる原因を徹底解説します。

HandBrakeは安全?「危険」と言われる理由

フリーソフトをダウンロードする際、最も気になるのが「ウイルスに感染しないか」「個人情報が盗まれないか」という点でしょう。

結論:公式サイトからのダウンロードなら安全

結論から申し上げますと、HandBrakeの開発元が配布している「公式版」には、ウイルスやスパイウェア、アドウェア(強制広告)などは一切含まれていません。HandBrakeはオープンソースソフトウェアとして世界中の開発者によって監視されており、プログラム自体は非常にクリーンで安全です。

HandBrakeが「危険」と言われる理由

1. 非公式サイトからのダウンロード

ソフト自体は安全ですが、入手方法を間違えると危険な目に遭う可能性があります。HandBrakeは非常に有名なソフトであるため、「偽の配布サイト」「ウイルス入り改造版」が数多く存在します。こうしたサイトでは、インストーラーが差し替えられていたり、正規ファイルに見せかけた別物が混入していたりする可能性が上がります。

特に注意が必要なのは、以下の2つのケースです。

【絶対にクリックしてはいけない危険な例】
  • ケース1:「HandBrake 日本語版」を謳う非公式サイト
    HandBrakeの公式版は英語ベースです。「日本語化済み」として配布されている非公式ファイルには、バックドア(遠隔操作ウイルス)やマイニングソフトが仕込まれているリスクがあります。
  • ケース2:海外のダウンロードまとめサイト
    「Download」と書かれた巨大な緑色のボタンを押したら、HandBrakeではなく、全く別の迷惑ソフトがインストールされたという被害が後を絶ちません。

対策としてはシンプルで、ダウンロードは必ず公式サイトから、可能なら配布ファイルの署名やチェックサム(ハッシュ)も確認するのが確実です。

2. 過去の改ざん事件(2017 Mac 事件)

HandBrakeの“危険性”が広く知られるきっかけになったのが、2017年5月にMac版の配布が一時的に改ざんされ、マルウェア(Proton系)が混入したと報告された事件です。影響があったのは特定期間に配布されたMac向けのdmgでHandBrakeチームは警告を出し、該当期間にダウンロードしたユーザーに確認・対処を促しました。

ここで重要なのは、「HandBrakeというソフトが本質的に危険」だったのではなく、配布インフラ(配布サーバー/ミラー等)が攻撃され、改ざんされたパッケージが置かれたという点です。だからこそ、現在でも“危険性”を気にするなら、公式サイトから入手し、配布ファイルの真正性を確認する——という基本が最優先になります。

3. プラグイン導入による「違法リッピング」のリスク

日本国内において、HandBrakeが「危険」とされる最大の理由は法律の問題です。

HandBrake単体では、市販のDVD(コピーガード付き)をリッピングすることはできません。しかし、ネット上には「libdvdcss」という解除プラグインを導入して無理やり突破する方法が出回っています。

【日本の法律での扱い】

日本の著作権法では、技術的保護手段(コピーガード)を回避してリッピングする行為は、私的利用の範囲であっても違法となります。

HandBrakeに改造を加えてコピーガードを解除することは、知らず知らずのうちに法を犯すリスクを背負うことになります。

HandBrakeでマルウェア感染を回避する方法

 対策
  • • 必ず公式サイトからダウンロードする (👉公式サイトからHandBrakeをダウンロードする方法)
  • • ダウンロード後にウイルススキャンを実行する
  • • ソフトウェアをインストールする際は、不要なオプションや追加ソフトがないか確認する

Protonやその亜種に感染した場合、下記のファイルに平分状態のパスワードなどを保存することが判明されています。これらのファイルがパソコンにあることはマルウエアに感染しているか、または感染していた可能性があることになります。

~/.calisto/cred.dat
~/Library/VideoFrameworks/.crd
/Library/.cachedir/.crd

ファイルがパソコンに存在している場合は直ちに削除する必要があります。また、このマルウェアに感染したユーザーは、「ターミナル」というアプリケーションを起動して以下のコマンドを実行して、システムにインストールされている「HandBrake.app」を削除する必要もあります。

  • launchctl unload ~/Library/LaunchAgents/fr.handbrake.activity_agent.plist
  • rm -rf ~/Library/RenderFiles/activity_agent.app
  • ~/Library/VideoFrameworks/がproton.zip

このように、ログイン情報やパスワードなど個人情報漏れのリスクが高いので、HandBrakeの無料代替ソフトを利用して効率かつ安全に動画を変換するのをお勧めします。

HandBrakeの評判・メリットとデメリット

HandBrakeのメリットとデメリット

  • 完全無料で広告がない
  • Windows、Mac、Linuxに対応
  • 非常に細かい画質・音質設定が可能
  • デバイスごとのプリセットが豊富
  • 複数のファイルを一度に変換(バッチ処理)
  • チャプターや字幕の処理に強い
  • コピーガード(DRM)解除機能がない
  • 初心者には設定画面が難解
  • 出力形式が限定的、主に MP4、MKV、WebMに限られる
  • 動画編集機能はほぼない
  • 高画質で変換しようとするとCPUへの負荷が高く、変換に時間がかかりる

HandBrakeの実際ユーザー評判

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筆者
総合評価は4.0と高く、完全無料で利用できる手軽さや詳細な設定が可能な点が称賛されています。一方で、新作DVDに対応していない点や、変換エラー、処理速度の遅さ、メタデータの消失などの不具合を指摘する厳しい意見も見られます。

 




出典:jp.trustpilot.com



出典:youtube.com




出典:freesoft-100.com

出典:x.com

HandBrakeの使い方:DVDを変換する方法

Step1
HandBrakeをダウンロード・インストールする

HandBrakeの公式サイト(https://handbrake.fr/)から、最新バージョンのHandBrakeをダウンロードします。

保存したexeファイルをダブルクリックして、インストール画面が表示されます。「Next」>「Next」をクリックします。

「Browse...」をクリックして、インストール先を指定します。「Install」をクリックすると、インストールが始まります。インストールが完了したら、「Finish」をクリックします。

Step2
DVDを読み込む

DVDをPCのDVDドライブに挿入し、PCに認識させます。HandBrakeを起動すると、「ソースを選択」画面が表示されます。DVDドライブを選択し、HandBrakeがDVDの内容を読み込むまで待ちます。読み込みには数分かかることがあります。

DVDには複数のタイトル(動画ファイル)が含まれる場合があります。メインムービー(最も長い再生時間のもの)が選ばれることが一般的です。

Step3
出力形式を設定する

出力形式として、MP4またはMKVを選択できます。デバイス互換性を重視する場合はMP4がおすすめです。

Step4
保存先を指定する

「保存先」セクションで、リッピングした動画ファイルを保存する場所とファイル名を指定します。

Step5
リッピングを開始する

すべての設定が完了したら、「エンコード開始」ボタンをクリックしてリッピングを開始します。

リッピングの進行状況が画面下部に表示されます。DVDの内容やPCの性能により、処理時間は異なります。

安全かつ確実にリッピングするなら「DVDFab」がおすすめ

コピーガードを解除できるDVDリッピングソフト-DVDFab DVD リッピング

筆者
一番におすすめするのがDVDFab DVD リッピングです。DVDFab DVD リッピングはDVDをMP4やMKVなどあらゆる動画や音声フォーマットに変換できるソフトです。WindowsとMac両方もサポートしています。今は8000万以上のユーザー数を有し、30日間無料体験バージョンと有料バージョンその二つに分けられます。
DVDFab DVD リッピング
DVDFab DVD リッピング30日間無料体験
  • CSS、UOPs、リージョンコードなどのすべてのコピーガードを解除
  • DVD/ISO/フォルダを1000以上の動画・音声フォーマットにリッピング
  • DVDを無劣化でリッピングするプロファイルも提供している
  • 豊富な設定、動画編集機能で出力ファイルをカスタマイズできる
  • ハードウェアアクセラレーションにより、50倍速の超高速処理

HandBrakeとDVDFabの安全性・機能比較表

「無料のHandBrake」と「有料のDVDFab」。どちらを使うべきか迷っている方のために、安全性、リスク、そして機能面での決定的な違いを比較表にまとめました。

表を見れば、なぜセキュリティ意識の高いユーザーがDVDFabを選ぶのか、その理由が分かります。

比較項目 HandBrake
(フリーソフト)
DVDFab DVD リッピング
(製品版ソフト)
ウイルスの危険性 △ 注意が必要
偽サイトや日本語化パッチにウイルス混入のリスクあり。
◎ 安全
正規メーカーのデジタル署名あり。クリーンで安心。
コピーガード解除
(法的リスク)
× 危険 (要改造)
非公式プラグイン(libdvdcss)の導入が必要。セキュリティ・法的リスク大。
◎ 標準対応
改造不要。インストールするだけで安全に読み込み可能。
リッピング成功率 低い
最新のディズニー作品やアダルトDVDはエラーで止まることが多い。
高い (ほぼ100%)
クラウド解読により、発売直後のディスクにも即対応。
サポート体制 なし (自己責任)
トラブル時は自分で英語のフォーラムを調べる必要がある。
あり (日本語対応)
メールサポートがあり、万が一の不具合も相談可能。

DVDFab DVD リッピングでDVDを動画や音声形式にリッピングする方法

Step1
DVDFabを起動して、「リッピング」機能を選択して、DVDディスクをドライブに挿入します。ISOファイル、フォルダを使用する場合は、「+」をクリックし、リッピングしたいDVDファイルを追加します。

Step2
DVDの読み込みが完了したら、▼をクリックして、出力フォーマットを選択します。

「モバイル機器(MP4.Mobile)」:出力動画をスマホやタブレットなどのデバイスで再生する場合におすすめです。
「ホームシアター(MKV.Passthrough)」:ビデオと音声を劣化させずに出力し、ホームシアターでの再生に最適です。
「他のプロファイルを選択」:すべての出力プロファイルを含むライブラリを開きます。

「他のプロファイルを選択」で出力フォーマットを選択します。

Step3
インターフェースで字幕、音声、画質を選択できます。「詳細設定」でビデオ、オーディオ、字幕の細かい設定を行うことができます。「動画編集」や「トリム」で出力動画の微調整ができます。

クロップ、エフェクト、ウォーターマーク、字幕、オーディオ、再生速度などを編集することができます。

Step4
画面の下部へフォルダのアイコンをクリックして、保存先を指定して、「開始」ボタンをクリックします。

 

まとめ

以上、HandBrakeの危険性、基本的な使い方、またエラーへの対処法、さらにはおすすめの代替ソフトについて詳しく解説しました。HandBrakeは、無料で使いやすい動画変換ソフトとして多くのユーザーに支持されていますが、マルウェア感染や著作権に関するリスクを理解し、安全に使用することが重要です。

また、DVDリッピングの用途に応じて、より高度な機能を持つDVDFab DVD リッピングなどのソフトがおすすめです。