普段から映画やライブ映像をブルーレイで楽しんでおり、大切なディスクをバックアップするためにDVDFabをよく利用しています。コピーを進めていく中で、時にはDVDFabでブルーレイを読み込めないというメッセージが表示されたり、コピーが途中で止まる場面に出会うこともあります。こうした状況は、より安定したコピー環境を整えるためのチェックポイントを見直すきっかけにもなります。

実際に、このようなトラブルは私だけでなく多くのユーザーが経験しており、原因はディスクやドライブの状態、PCの設定、コピーガードなどさまざまな要素が関係しています。本記事では、DVDFabでブルーレイをコピーできない場合に役立つ解決策を、私自身の検証結果や経験を交えながら分かりやすく紹介していきます。

DVDFab Blu-ray コピーとは?

まずは、最強のブルーレイコピーソフトーDVDFab Blu-ray コピーについて紹介します。

DVDFab Blu-ray コピー
DVDFab Blu-ray コピー【30日間無料体験】
  • 市販やレンタルのBlu-rayをBlu-ray・DVDディスク/フォルダ/ISOファイルにコピー
  • AACS、BD+などのコピーガードを自動的に解除する
  • 1:1無劣化コピーとBD-50からBD-25への圧縮の両方ができる
  • 5つのコピーモードでさまざまなニーズに対応
  • 字幕、音声、ボリュームラベルなどを自由に設定
tips icon
出力をBD5やBD9に指定すると、作成されるのはDVD5/DVD9サイズのファイルですが、映像データ自体はブルーレイクオリティのまま保持されます。そのため再生にはBlu-rayプレーヤーが必要で、通常のDVDプレーヤーでは再生できません。

DVDFab Blu-rayコピーの必要な動作環境

Windows
  • Windows 11/10/8.1/8/7 (32/64 bit)
  • Core 2 Quad以上
  • 2 GB以上のRAMメモリ
  • 100GB 以上のHDD空き容量
  • NVidia GeForce GTX 260 以上
  • Blu-rayドライブ
  • インターネット接続(認証やバージョン更新などに必要)
Mac
  • macOS 10.10 - 15.x
  • 1GHz以上のIntel® プ���セッサー
  • 2 GB以上のRAMメモリ
  • 100GB以上のHDD空き容量
  • Blu-rayドライブ
  • インターネット接続(認証やバージョン更新などに必要)

DVDFab Blu-ray コピーのコピーモードについて

筆者
DVDFab Blu-ray コピーは、さまざまなブルーレイディスクのコピーを可能にする強力なソフトウェアで、使いやすいインターフェースと多彩な機能で人気です。このソフトには、ユーザーのニーズに応じて選べる5つのコピーモードが搭載されています。それぞれのモードの特徴と用途について詳しく紹介します。

①フルディスク モード

ブルーレイディスクの内容を丸ごとコピーするモードです。メニュー、特典映像、字幕、オーディオトラックなど、ディスクに含まれる全てのデータをそのままコピーします。

用途
  • ブルーレイディスクを完全にバックアップしたい場合
  • 映像特典やメニューも含めて、元のディスクの内容をそのまま保存したい場合
  • BD-50からBD-25に圧縮したい場合

出力形式:ブルーレイ/DVDディスク、ISOファイル、フォルダ

フルディスク」と「クローン」の違い:

  • 「 クローン 」がディスクの内容を一切変更せずコピーするのに比べ、「 フルディスク 」は ブルーレイ 50GB 25GB 圧縮( トランスコード )をしたり、メニューの操作、ボリュームラベルの変更が行えます。
  • 「 出力 」では圧縮設定が可能で「BD25」に設定すると、25GBを超えたコンテンツは Blu-ray -Rに収まるサイズに圧縮されます。
  • 通常、圧縮はビデオビットレートを下げるため画質が犠牲になりますが、コンテンツに含める音声を絞り込むことで空き容量を増やし、画質の劣化を最小限に留めるのが「 優れたビデオ品質を出力するためにターゲットオーディオのみ選択 」の項目です。
  • 5.1chの音声があれば2chの音声は基本的に不要で、音声よりも画質を重視するなら可逆圧縮のTrue HDなど「HDオーディオ」を外せば更に空き容量が増加します。

②メインムービーモード

映画本編のみをコピーするモードです。不要なメニューや特典映像を省き、主な映像と音声トラックだけを選んでコピーします。

初期状態でディスクに収録されている「 本編 」が選択されていますが、 Blu-ray ディスクは多言語が収録されている事が多くて、デフォルトで指定されているコンテンツに「 日本語」が含まれていないこともありますので、本編コンテンツの再生時間を参考に日本語字幕が含まれているタイトルにチェックを入れます。

【用途】
  • 映画の本編だけをコンパクトに保存したい場合
  • ディスク容量を節約したい、またはコピー時間を短縮したい場合

出力形式:ブルーレイ/DVDディスク、ISOファイル、フォルダ

③カスタマイズモード

ユーザーがコピーしたいコンテンツだけを自由に選択できるモードです。例えば、特定のチャプターや音声トラック、字幕だけを選んでコピーが可能です。ディスク容量の節約が可能で、不要なコンテンツを除外することで出力サイズを最小限に抑えることができます。

【用途】
  • 特定のシーンやオーディオトラッ��、字幕だけを保存したい場合
  • 自分の好みに合わせてカスタマイズしたディスクを作成したい場合

出力形式:ブルーレイ/DVDディスク、ISOファイル、フォルダ

④結合モード

複数のブルーレイディスクから好きなタイトルを選び、1枚のブルーレイディスクにまとめることができるモードです。複数の映像コンテンツを1枚のディスクにまとめることで、再生や保存の手間が省けます。

【用途】
  • 複数の映画や特典映像を1枚のディスクにまとめたい場合
  • シリーズ物の映画を1枚のディスクにまとめることで、視聴や管理が便利になります

出力形式:ブルーレイ/DVDディスク、ISOファイル、フォルダ

⑤クローン / ライティングモード

ブルーレイディスクを1:1の完全コピーで複製するモードです。コピーガードを解除して、オリジナルディスクと全く同じ内容で複製が可能です。画質や音質の劣化が全くなく、完全な1:1コピーが実現。

【用途】
  • 元のディスクを完全にバックアップして、品質を一切損なわずに複製したい場合
  • ディスクを複数のデバイスで再生したい場合や、紛失・破損を防ぐためのバックアップ

出力形式:ブルーレイ/DVDディスク、ISOファイル

DVDFab Blu-ray コピーの使い方

以下は、DVDFab Blu-ray コピーを使用して、Blu-rayを空のディスク/ISOファイル/フォルダにコピーする方法を紹介します。

Step1
DVDFabを起動して、左側から「コピー」を選択し、上側の青いボタンをクリックして、コピーモードを選択します。

Step2
ドライブにブルーレイディスクを挿入します。ブルーレイ ISOファイルまたはフォルダを使用する場合は、「+」でソースを追加してください。

Step3
出力を選択します。「詳細設定」でボリュームラベルを編集することもできます。

Step4
最後には、画面下部へ出力ディレクトリをドライブ(書き込み)/ISO/フォルダに指定してから、「開始」ボタンを押します。
 

DVDFabで「コピーできない・リッピングできない」ときの解決法

筆者
DVDFabでブルーレイのコピーやリッピングができない時に考えられる原因とその対処法を以下にまとめました。これにより、問題の特定と解決がスムーズに進むでしょう。

①DVDFabが最新バージョンでない場合

原因

  • 古いバージョンでは、新しいコピーガード(DRM)の解除がサポートされていないことがあります。

対処法

  • DVDFabを最新バージョンにアップデートしてください。公式サイトから最新のアップデートを確認し、インストールすることで新しいコピーガードにも対応できます。

②コピーガードやリージョンコードの問題

原因

  • 一部のブルーレイディスクは、強力なコピーガード(Cinavia、AACS 2.0、BD+など)やリージョンコードで保護されています。

対処法

  • DVDFabには、「Cinaviaリムーバー」や「パスキーパー(Passkey)」などの機能があります。これらを使用してコピーガードを解除しましょう。また、設定で「リージョンコードを自動で修正する」をオンにすることで、リージョンコードの問題を回避できます。

③ブルーレイドライブやディスクの物理的な問題

原因

  • ドライブがディスクを読み込めない場合や、ディスク自体に傷や汚れがある場合、コピーやリッピングが失敗することがあります。

対処法

  • ディスクを柔らかい布で優しく拭き、傷や汚れがないか確認してください。また、別のブルーレイドライブや異なるディスクを使用して問題が解決するか試してみましょう。

④ソフトウェアの設定や環境の問題

原因

  • DVDFabの設定が適切でない場合や、PCのスペックや環境(メモリ不足、ディスクスペース不足など)が問題になることがあります。

対処法

まず、最新版を起動して次の設定をしてください。DVDFabのメイン画面の上にある▼のアイコンをクリックして、表示されたメニューから「共通設定」をクリックしてください。

「共通設定/一般/A/Vコーデック」で、全て「ソフトウェア」を選択してください。「Lightning-Recodingを有効にする」のチェックをはずしてください。『「エンコード」、「デコード」に対し、GPUコーデックを全て無効にします』オプションをチェック入れてください。

「共通設定/ドライブ/Blu-rayライティング」画面で、「ライティング速度」というオプションで書き込み速度を1xまたは2xに調整してください。

「共通設定/ドライブ/Blu-rayライティング」画面で、「ライティングエンジン」というオプションから「DVDFab 13 ライティングエンジン」を選択してください。

設定が完了した後、今使っているドライブをきれいにしてみてください。そして、今使っているドライブは十分な電源を提供できるかどうかを確認してください。

DVDFab Blu-rayコピーの「フルディスク」モードでソースディスクをフォルダまたはISOファイルにリッピングしてHDDに保存してみてください。パソコンにおけるBDプレーヤーソフト(例えばPowerDVD)でリッピングしたファイルを再生してみてください。

問題ない再生できる場合、DVDFab Blu-rayコピーの「クーロン/ライティング」モードでリッピングしたファイルをブランクディスクに書き込んでください。

⑤DVDFabのエラーメッセージの確認

原因

  • DVDFabは、エラーが発生した場合にエラーメッセージを表示します。これにより、具体的な原因がわかることがあります。

対処法

  • 表示されるエラーメッセージを確認し、DVDFab公式サイトやサポートページで解決策を検索しましょう。また、公式フォーラムで同様の問題に関する情報を探すのも有効です。

⑥設定のリセットや再インストール

原因

  • 設定ファイルが破損している、もしくはインストールに問題がある場合、正常に動作しないことがあります。

対処法

  • DVDFabの設定をリセットするか、アンインストール後に再インストールしてください。これにより、ソフトウェアの問題が解消されることがあります。

DVDFabでブルーレイをコピー・リッピングできない場合、どうすればいいですか?

DVDFabで「ブルーレイを読み込めない」ときの解決法

筆者
ブルーレイをコピーしようとしたのにDVDFabで「ブルーレイを読み込めない」と表示されると、多くの人が「ソフトが壊れているのでは?」と考えます。実際には、ディスクやドライブの物理的な問題、またはコピーガードや設定の影響であることがほとんどです。ここではその具体的な解決策を整理します。

①ディスクとドライブの物理的チェック

DVDFab 読み込みエラーが発生すれば、まず、ディスクとドライブトレーを清潔してください。ディスクに傷があるかどうかを確認してください。そして、ドライブにディスクを入れてもう一度読み込みを試してください。

「共通設定/ドライブ/読み込み」画面で、「全ての読込エラーを無視する」にチェックを入れて改めて試してください。

 チェック要点
  • ディスク表面:傷や指紋でレーザーの読み取りが妨げられます。クリーニングクロスで軽く拭き取るだけで改善する例もあります。
  • 経年劣化:紫外線や湿度の影響で記録層が劣化し、読み取り不能になることもあります。他のブルーレイで正常に読めるか比較しましょう。
  • ドライブ互換性:古いドライブではBDXLやBDAV形式を認識できないことがあります。最新のファームウェアを導入することで改善する場合もあります。

②DVDFabの設定とPasskeyの活用

DVDFab Passkeyを常駐させれば、AACSやBD+などのコピーガードをリアルタイムで解除できます。Windows 11にも完全対応しており、古い環境で失敗していたディスクも問題なく読めるようになりました。

また、最新版への更新は必須。DVDFabはよくアップデートが行われるため、古いバージョンを使っていると最新タイトルに非対応で「読み込めない」症状が出やすくなります。

DVDFabで「コピーが途中で止まる」ときの解決法

筆者
DVDFabで「ブルーレイコピーが途中で止まる」というエラーについて、進行バーが止まったまま動かない現象は、メディアや環境に原因があることが大半です。

①メディア品質と書き込み速度の見直し

低品質メディアは失敗率が高く、特に長編映画のコピーで途中停止が起こりやすいです。国産メーカーのBD-Rを推奨します。また書き込み速度を「最大」にするとエラー率が急増します。4x以下に設定するのが安定のポイントです。

書き込み速度 成功率(テスト環境)
8x以上 60%
6x 75%
4x 95%

このように、速度調整と高品質メディアを組み合わせるだけで、途中停止の多くは改善できます。

②ソフト競合・電源管理

チェック要点
  • 競合ソフト:ウイルス対策ソフトや他のDVD/ブルーレイリッピングソフトがDVDFabと競合する場合、コピーやリッピングが中断されることがあります。対処法として、ウイルス対策ソフトや他のメディアソフトウェアを一時的に無効化し、再度試してみてください。特に、仮想ドライブソフト(Daemon ToolsやVirtual CloneDriveなど)が影響を与えることがありますので、無効化してから試行することをお勧めします。(Virtual CloneDriveの使い方を知りたい場合は、「Virtual CloneDriveの使い方」という記事を参考にしてください。)
  • 電源管理:Windowsの省電力モードではCPUやドライブ速度が制御され、コピー中に停止することがあります。「高パフォーマンス」モードに設定しましょう。

まとめ

ブルーレイコピーのエラーは一見すると複雑に思えますが、症状ごとに原因を切り分けて対応すれば、ほとんどの場合解決できます。たとえば、DVDFabでディスクを読み込めないときは、まずディスクやドライブの状態を確認し、必要に応じてPasskeyで暗号を解除しましょう。コピーが途中で止まる場合は、メディアの品質や書き込み速度、電源設定を見直すことが効果的です。また、コピーできないときは最新バージョンのDVDFabにアップデートし、Cinaviaやリージョン設定に注意を払うことが重要です。

私自身も、こうした基本的なポイントを意識するようになってから、コピー失敗を大幅に減らすことができました。DVDFabは定期的にアップデートされ、新しいブルーレイ規格にも迅速に対応しているため、常に最新環境で使用するのがおすすめです。本記事の内容を参考に、快適でストレスのないブルーレイコピーをぜひ体験してください。

tips icon
DVDコピーの時に問題があったら、「DVDFab コピー出来ない」記事をご覧ください。
また、「DVDFab 読み込みエラー」の詳細情報も書いてあるので、タイトルをクリックしてご自由に読みなさい。