MakeMKVについて

MakeMKVはDVD-Videoやブルーレイディスクのデータをリッピングして、MKVに無劣化保存するソフトウェアです。またDVDやBlu-rayディスクをHDDに丸ごとバックアップすることもできます。MakeMKV本体は有料ソフトウェアですが、ベータ版のMakeMKV Betaをフリーで提供しています。MakeMKV Betaは30日間の試用期間があり、期限が切れたら、公式サイトのForum > News and Announcements > MakeMKV is free while in betaから定期的に発行される「Current Beta Key」を入手すれば、使用し続ける事が可能です。

make mkv

MakeMKVの特徴

  • DVDとBlu-rayディスクに対応します。
  • AACSとBD +の保護を解除できます。
  • すべてのオーディオ、メタ情報、チャプターを保存します。
  • 画質・音質劣化無し、高速に変換
  • DVDやBlu-rayビデオを丸ごとバックアップできる

MakeMKVを使ってBlu-rayディスクをHDDに丸ごとバックアップする方法

今回、MakeMKVバックアップの方法について紹介したいと思います。MakeMKVは市販のDVDビデオ、市販のBlu-rayビデオ及び地デジの番組を録画したBDAVビデオに対応して、DVDやBlu-rayを丸ごとバックアップして、フォルダにリッピングできます。以下はMakeMKV Betaを利用して、Blu-rayディスクのAACS保護を解除して、HDDに丸ごとバックアップする方法を紹介します。

Step 1:まず、公式サイトからMakeMKV Betaをダウンロードして、PCにインストールします。MakeMKV Betaを起動して、Blu-rayディスクをドライブに入れます。

MakeMKV ブルーレイ

*MakeMKVはWindows、Mac OS X、Linuxで利用可能です。

Step 2: MakeMKV Betaは自動てBlu-rayディスクの解析が始まります。数秒後、左の画面にタイプ、ラベル、保護を含むソース情報が表示され、右の画面にドライブ情報とディスク情報が表示されます。右の画面が灰色になり、何も表示されない場合、左側のBlu-rayディスクが入っているドライブのアイコンをクリックしてください。

MakeMKV ブルーレイ

Step 3: メニューバーの「バックアップ」ボタン(左から2番目のアイコン)をクリックして、表示される画面で、「ビデオファイルを復号」をチェックして、出力フォルダを指定して、「OK」をクリックします。

MakeMKV ブルーレイ

まず、MakeMKVはAACS解除をして、AACS解除の後、Blu-rayデータのバックアップが自動的に行われます。バックアップ中、ソース、読込速度、出力ファイル、出力サイズ、ディスクの空き容量、MakeMKVコピーの経過時間や予想完了時間などの情報が表示されます。

MakeMKV ブルーレイ

バックアップにかかる時間はドライブの性能次第ですが、1時間(39.12GB)のBlu-rayが、約1時間20分でフォルダにバックアップ出来ました。オレンジ色の手のアイコンをクリックすれば、タスクをいつでもキャンセルすることができます。

MakeMKV ブルーレイ

MakeMKVでブルーレイをバックアップする時によく発生するエラーと対処法

1:バックアップボタンが灰色で、無効になる

対処法:メニューバーの「ファイル」-「閉じる」をクリックすると、バックアップボタンが有効になるかもしれません。あるいは、MakeMKVを再起動してみてください。

2:リッピング中、Scsiエラーが発生する/ディスクを開く時の失敗

対処法:

  • 柔らかい布でディスクの表面を丁寧にクリーニングして、もう一度試してください。
  • ディスクを交換します。
  • MakeMKVの設定で「読み取り再試行回数」をより大きな値に増やし、25を選択することをお勧めします。
  • 別のドライブまたは新しいドライブを試してください。また、外部ドライブを使用している場合は、ドライブに十分な電源を供給してください。

3:保存中に失敗

対処法:出力先は十分の空き容量があるかどうかを確認してください。出力フォルダを変えてから、も一度お試しください。

結論:MakeMKVはDVDやBlu-rayのフリーリッピング・バックアップソフトとして使用できますが、エラー多発で、バックアップ失敗のことがあります。その時、MakeMKVの代替ソフトウェアを使用するのをお薦めします。

MakeMKVの代替ソフトウェア-Passkey for ブルーレイ& UHD

PasskeyはDVDFabの人気製品として、DVD、Blu-ray 、BDAVや4K Ultra HD Blu-rayビデオに対応して、それらのディスクのコンテンツをフォルダまたはISOにリッピングして、HDDに保存することができます。PasskeyはPasskey for DVDとPasskey for ブルーレイ& UHDに分かれています。Blu-rayをバックアップするには、Passkey for ブルーレイ& UHDを使用する必要があります。Passkeyをダウンロードしてから、30日間の試用期間があります。

期限が切れたら、フリー版のPasskey Liteを引き続き利用できますが、機能が制限されています。

Passkey for ブルーレイ& UHD

  • 対応のOS:Windows 10/8.1/8/7 (32/64 bit)
  • 対応のコピーガード:AACS 、BD+ 、3D BD+ 、AACS MKB v 26 、リージョンコード、BD-Live、UOP
  • 入力ファイル形式:Blu-ray、録画したBDAV、4K Ultra HD Blu-ray
  • 出力ファイル形式:フォルダ、ISOイメージファイル

以下はPasskey for ブルーレイ& UHDを使用して、Blu-rayをHDDにバックアップする方法です。

Step 1:まず、Passkeyの最新版をダウンロードして、PCにインストールします。ドライブにBlu-rayディスクを入れて、Passkeyを起動して、Blu-rayオプションを選択します。

MakeMKV ブルーレイ

Step 2: PasskeyはBlu-rayソースを読み取ります。数秒後、ディスクに付いたコピーガードとリージョンコードの制限が除去されます。Passkeyのインタフェースの右側にある情報ウィンドウでドライブ情報、コピーガードの種類をチェックできます。

dvdfab passkey

dvdfab Passkey for ブルーレイ& UHD

Step 3: 設定ウィンドウを閉じて、タスクバーの右側におけるPasskeyのアイコンを右クリックして、表示されたメニューから「ハードディスクにリッピング」か「イメージファイルにリッピング」をクリックして、表示されたウィンドウで「ターゲット」を選択した後、「リッピング」ボタンをクリックします。

dvdfab passkey

ブルーレイリッピング

blu-ray リッピング

以上はPasskey for ブルーレイ& UHDを使用して、Blu-rayをHDDにリッピングする操作手順です。

MakeMKVでバックアップしたフォルダをBDに焼く方法

フリーライティングソフト-imgburnを使用して、 MakeMKV/PasskeyでバックアップしたフォルダをBDに焼くことができます。

MakeMKVでバックアップしたフォルダをBDに焼く操作手順

  1. imgburnをダウンロードしてPCにインストールします。imgburnを起動して、「Write files/folders to disc」を選択します。

imgburn

  1. 書き込み可能な空白のディスクをドライブに入れて、フォルダを「Source」の下にドラッグ&ドロップして追加します。あるいは、フォルダアイコンをクリックして、MakeMKVでバックアップしたフォルダを選択します。
  2. 画面の左下にあるディスクのアイコンをクリックします。

imgburn

まとめ

以上はMakeMKVについて、MakeMKVでBlu-rayビデオをバックアップする方法、MakeMKVバックアップできない時の対処法と代替ソフトウェア及びMakeMKVでバックアップしたフォルダをBDに焼く方法をご紹介しました。MakeMKVは無料で利用できる、音質・画質劣化無しでBlu-rayビデオをリッピングできるなどの良い点がありますが、エラーが発生してバックアップに失敗する問題も多いです。それで、Blu-rayビデオをPCにバックアップする場合、より安定なPasskey for ブルーレイ& UHDをお薦めします。

また、MakeMKVで作成したフォルダのISO化またはBlu-rayディスクから直接ISOを作成したい場合、Passkey for ブルーレイ& UHDを使用することもできます。最後に、フォルダまたはISOイメージファイルをBDに焼くには、フリーのライティングソフトimgburnを使用できます。