BD-RとBD-REの違いとは何か?用途別の使い分けやスマートフォンで動画を楽しむための方法を紹介!
要約: そこで、ここではBD-RとBD-REについて二つの規格の違いを解説していきたいと思います。また、ディスクにも様々な特徴を持ったものがあるので、それらも紹介していきます。最後にはブルーレイディスクに保存していた動画をスマートフォンでも楽しめるようにするためのテクニックも紹介いたします。
1.ブルーレイとは何か、BD-RとBD-REの違いは何か
一般的にブルーレイディスクと言うと、DVD普及後に広まった映像記憶媒体であるという認識が強いのではないでしょうか。映画やアニメもDVDと同時にブルーレイディスクで販売されるようになり、ブルーレイディスクを使った映像を見たことがある人も多いはずです。しかし、ブルーレイには「BD-R」と「BD-RE」という二つの規格があることはあまり知られていないかもしれません。
これまでブルーレイディスクを使っていた人でも、ブルーレイディスクをよくわかっていないまま使っていた方もいるかと思います。まず、ここではブルーレイというものをおさらいしたいと思います。そして、ブルーレイディスクは大別すると二つの種類に分けることができます。
家電量販店などに赴いた際にも二種類に分けられて陳列されています。どちらも映像の記憶メディアであるということに変わりはありませんが、大きな特徴があります。的確な使い分けのためにも、まずはこれをしっかり把握していきましょう。
ブルーレイとはそもそも何なのか
ブルーレイディスクはDVDの後継となるように、2002年に規格が策定されました。ブルーレイディスクの録画・再生を行える機器のほとんどが、前世代ディスクであるDVDと互換できます。なお、ブルーレイディスクはDVDと比較して、データの記憶容量が約5倍と大きいことが特長です。
ちなみに「ブルーレイ」という名称は、青紫色の光でデータを読み取ることから名づけられました。しかし「ブルー」をそのまま「Blue」とつづってしまうと、一般的な青色光と混同されてしまいます。そのため「Blu-ray」とつづりを変えて、商標化されました。
ブルーレイディスク(BD)は大容量を実現しているため、高画質・高音質での録画・再生が可能です。
DVDの映像の画素数は35万画素ですが、ブルーレイディスクは207万画素のため、同じ映像を比較してみたときに画質の差がはっきりと分かります。
ブルーレイディスク(BD)は、DVDと比較して記憶できるデータの容量が約5倍です。具体的には、DVDの最大容量は片面1層4.7GB、片面2層で8.5GBですが、ブルーレイディスクでは片面1層25GB、片面2層で50GBとなります。
これらのことから、ブルーレイがDVDよりも便利なものとして登場したことがわかりますね。
BD-RとBD-REの違いは?
BD-RとBD-REは、Blu-rayディスクの中でもよく使われる2つの種類ですが、機能、使用目的、書き込み速度、価格などにおいて明確な違いがあります。以下に、それぞれの違いを比較します。
BD-RとBD-RE機能(書き込み・消去の可否)の違い
- BD-R:一度書き込むとデータを消去したり、上書きすることはできません。書き込みが完了した後は、変更や削除は不可能です。主にデータを永久に保存する用途に適しています。
- BD-RE:何度でも書き込み・消去が可能なディスクです。データの消去や上書きができるため、繰り返し使用することができます。例えば、録画したテレビ番組やテストデータの保存などに向いています。
BD-RとBD-RE使用目的(用途)の違い
- BD-R:映画や重要なデータのバックアップ、写真の保存など、長期的なデータ保存を目的としています。データが変更されることなく永久的に保存されるため、変更を加える必要がないコンテンツの保存に最適です。
- BD-RE:主に一時的なデータ保存や繰り返し利用されるシーンで使用されます。テレビ録画やデータのテストなど、データを頻繁に書き換えたり消去する必要がある場合に適しています。
BD-RとBD-RE書き込み速度の違い
- BD-R:通常、2x、4x、6x、8x、さらには12xの書き込み速度に対応しています。速度が速いため、大容量のデータを短時間で保存することができます。
- BD-RE:通常は2xまたは4xの書き込み速度です。BD-Rに比べると、書き込み速度は遅めです。
BD-RとBD-RE価格の違い
- BD-R:BD-RはBD-REよりも一般的に価格が安く、1枚あたり数百円程度で購入することができます。大量のデータを保存したい場合にはコストパフォーマンスが高いです。
- BD-RE:BD-REは可書き込み型のため、価格が高くなる傾向があります。1枚あたりの価格がBD-Rよりも高いですが、繰り返し使用できる点を考慮すれば、長期的にはコストが削減される可能性もあります。
BD-RとBD-REどちらを選ぶべきか?
- 長期保存が目的で、データが変更されることがない場合は、BD-Rを選ぶのが良いでしょう。コストも安く、大容量のデータ保存には最適です。
- 繰り返し使用することが多い場合(例:テレビ録画やデータテストなど)には、BD-REを選ぶことをお勧めします。価格は高めですが、何度でも書き換え可能なので、使い勝手が良いです。
用途に応じて適切なディスクを選ぶことが重要です。
2.様々なブルーレイディスクの種類と適した用途
ここまで、ブルーレイディスクというものが何であるかといったことや、ブルーレイディスクを大まかに二種類に分けるとどのような種類があるのかを解説しました。書き換えができるかどうかが大きな違いになりますが、細かく見ると他にも違いがあります。そこで、ブルーレイディスクの種類ごとの違いを見ながら最適な使用場面を考えていきましょう。
2.1 BD-R DLとBD-RE DLは?
BD-RとBD‐REの二種類があることは先ほど述べた通りですが、その後ろにDLという名称がつくものがあります。この違いはメディアの記憶層の違いになります。メディアの中にはデータを書き込むための層があり、BD-Rなど、何も書かれていないディスクは記憶層が一層しかありません。
しかし、DLという表記が後ろにつく場合はこの層が二層になります。単純に一層に比べて二層のほうが記憶できる容量が多くなります。
一層での記憶容量は25GBになります。二層になるDLは50GBの記憶容量と倍の容量を持っています。地デジ番組の録画の場合には一層では3時間、二層では6時間になります。
こちらは容量が増えるのでBD-Rに、大量のデータを移したい場合などに便利ですが、プレイヤーが二層に対応しているのかなどの確認が必要になります。全てのプレイヤーが二層に対応しているわけではないので、注意しましょう。
2.2 BD-R XLとBD-RE XLは?
こちらのXLが付くタイプのものは記憶層が三層以上になるものです。四層までのディスクがあるので、ラインナップの中では四層タイプのXLが一番記憶容量の大きいタイプになります。
地デジのテレビ番組を15時間ほど録画することができるものになります。
2.3 VIDEO用かDATA用か
ディスクのパッケージ表記にはVIDEO用かDATA用であるかが記されています。VIDEO用であっても、データ保存をすることはできますが、基本的には用途に対応したものを使うことをおススメします。
特にデータ保存にディスクを使用したい場合には用途に合ったDATA用を用いるべきです。データ保存の際はBD-Rを使うことが考えられますから、書き換えができない特性であることを考えると、トラブルを避けるためにDATA用のディスクを使用したいところですね。
2.4 傷への対策はされているか
ブルーレイディスクはディスク面をレーザーで読み取ることからデータ読み取りをすることができます。データの書き込み時にもディスの読み取り面を使用します。
そのため、ディスクの状態はとても大事になります。ディスクを取り出した後にディスク面に傷がつくと読み取りが難しくなってしまいます。そのため、取り扱いには気をつけなければいけないのですが、取り出してプレイヤーにセットする際などに接触して傷がついてしまうことがあります。
SONYなどが発売しているブルーレイディスクでは強力なハードコート加工が施されており、傷や指紋に強い表面処理がされています。そのため、指紋がついたとしても拭き取って綺麗な状態に戻すことができます。
大切なデータや映像を保存するブルーレイディスクは傷に強い物を選びたいところですね。
3.DVDFab Blu-ray リッピングを用いてブルーレイ内の映像をMP4化しよう

- 市販やレンタルのブルーレイに施されたコピーガードを5〜10秒で解除
- 多彩な動画編集機能で出力ビデオを自由にカスタマイズ
- OCR技術を使ってブルーレイの字幕をSRTファイルに変換できる
- NVIDIA AI 高画質化でビデオ画質をSDRからHDR10へアップスケール
ブルーレイディスクには様々な種類があり、用途によって使い分けていくことが大事になるということがわかってきましたね。しかし、ブルーレイディスクに読み込んだビデオはブルーレイに対応したプレイヤーでしか再生できないという問題点もあります。
そこで、ブルーレイ内の映像を好きな時に好きなプレイヤーで見るための方法を紹介していきたいと思います。
3.1 DVDFab Blu-rayリッピングを活用する
DVDFab社は映像加工や写真加工のための様々なソフトをリリースしていますが、その中にはブルーレイディスク内にある映像のためのソフトもあります。
そして、ブルーレイディスクのもう一つの機能としてコピーガードというものがあります。映画のブルーレイディスクなどの商業的に用いられているブルーレイディスクは既に動画などのデータが書き込まれているものになります。こういったディスクの中にあるデータは基本的に抜き出すことができません。この原因は不正な抜き出しを防ぐためのコピーガードという措置によるものです。
単純にブルーレイディスクを読み込んで中にアクセスしただけではコピーガードに阻まれて、中の映像を他の媒体へ移動させることができません。しかし、Blu-rayリッピングを使えばこのコピーガードを解除して中の映像を他の媒体へ移すことができるのです。
一般に販売されている映画や貸し出されているブルーレイディスクを使って、中の映像をコピーできるので観賞用に使い勝手が良くなります。
3.2 実際にBlu-rayリッピングを使っていく
DVDFab公式サイトからBlu-rayリッピングの購入ページに向かうことができます。このソフトはパソコン用のソフトなので、パソコンへインストールする必要があります。
有料ソフトとなると、購入するのにためらうこともあるかもしれません。しかし、買い切り型のソフトなので今後ブルーレイディスクの内容を取り出し放題であることを考えると安い投資と思えるでしょう。また、無料版で操作感を試してから購入に踏み切ることもできます。さらに、今では盛大なセールが開催中なので、Blu-rayコピーとBlu-rayリッピングをバンドルで購入すると、総計30%の割引を楽しめます!
操作は簡単で、インストールが完了した後はメニューのリッピングを選んで読み込ませたいブルーレイディスクをドライブに挿入するだけとなります。動画ファイル抽出後はこのソフト内で簡単な動画編集をすることもできます。
不必要なパートなどがあれば切り取ってしまったり、複数の動画ファイルを繋げたりすることもできます。簡単な動画編集であれば、他の動画編集ソフトを立ち上げずとも全ての作業が完了してしまうのです。
出力フォーマットを設定する:
出力音声ファイルを設定する:
全部設定した後開始する:
4.まとめ
ブルーレイディスクには様々な種類があり、使い分けることが必然と求められることがわかっていただけましたでしょうか。自分が録画した番組や映画などをいつでもどこでも楽しみたい場合にはBlu-rayリッピングを導入して、好きな形式に変換した動画を携帯などで視聴することもできます。ディスクが増えすぎるのも面倒なので、思い切ってBlu-rayリッピングを導入してしまうことも良いのではないでしょうか。
関連記事: VideoByte BD-DVDリッピングの評判・安全性・使い方を徹底解説!