ISOをUSBに書き込む5つの方法を詳しく解説!
要約: ISOイメージファイルを取得してそのデータを、USBメモリ上にコピーして貼り付けしても起動することはできません。ISOイメージファイルは、画像ファイルや音楽ファイルとは違い、ツールを用いて書き込まなければ起動させ、開くことができないからです。今回は、USBメモリにISOファイルを書き込むために、必要なソフトウェアやその方法、エラー時の対応について紹介します。
目次
ISOファイルとは
ISOファイルは、CDやDVDなどディスクの中身を、1つのファイルに変換したデータのことです。イメージとしては、パソコンの中にCDやDVDディスクを、そのまま保存している状態になります。そのため、ISOファイルは、仮想イメージファイルと呼ばれています。CDやDVDディスクは、プレイヤーに入れたときに起動して、中が見られるように書き込みする必要があります。同じようにISOファイルも、起動して中身を見られるようにUSBメモリに書き込まなければならないのです。
ISOファイルをUSBに書き込める代表的ソフトウェア5選
ISOファイルをUSBメモリに書き込むには、専用のソフトウェアが必要になります。代表的なのが「DVDFab DVD コピー」「ISO to USB」「Rufus」「AOMEI Partition Assistant Pro」「USBWriter」の4種類です。
ISOファイルをUSBに書き込む方法の流れとしましては、
1.書き込むISOファイルを参照
2.書き込み先のUSBメモリを選択
3.書き込む設定を行う
4.書き込みの実行
といった流れになります。
以下にそれぞれのソフトウェアを起動した状態から、ISOファイルをUSBメモリに書き込みの実行までの方法を紹介します。
DVDFab DVD コピー
DVDFab DVDコピーは、DVD、ISOからUSBへの書き込みができます。書き込み前に、ISOファイルのタイトル、チャプター、オーディオ、字幕などをカスタマイズできます。操作方法はとても簡単です。さらに、DVDディスク、フォルダからISOファイルの作成機能もあります。
DVDFab DVD コピーでISOファイルをUSBに書き込み方
1.DVDFabの最新バージョンをダウンロードしてお使いのPCにインストールします。
2.上側のメニューから「コピー」を選択します。
DVDFab 12 には多くのモジュールがあり、それぞれユニークな機能を備えています。Windows 10/8/1/8/7またはMacでISO をUSBに書き込み場合、「コピー」オプションを選択することを忘れないでください。
3.出力ファイルのタイトル、チャプター、オーディオ、字幕を設定します。
4.USBドライブをパソコンに挿入して、出力先のドロップダウンメニューからUSBを選択して、「開始」ボタンをクリックします。
ISO to USB
ISO to USBは、USBメモリへの書き込みに特化したフリーのソフトウェアです。使いやすいのですが、日本語には対応していません。
ISO to USBでISOファイルをUSBに書き込み方
1.[Browse]をクリックして、PC内のISOファイルを参照します。
2.書き込むUSBをPCに接続した後。キーボードのVボタンを押しますと、接続したUSB名が表示されます。
3.ファイルシステムではプルダウンメニューから「FAT32」を選択します。
4.BIOSで起動できるようにする場合には、「Bootable, only supports Windows bootable ISO image.」の横のチェックボックスにチェックを入れます。
5. [Burn]をクリックするとUSBメモリにISOファイルを書き込むことができます。
Rufus
Rufusは、日本語対応のフリーのソフトウェアで、ソフトウェアの容量が小さく、操作がシンプルで分かりやすいです。
RufusでISOファイルをUSBに書き込み方
1.書き込むUSBメモリをPCに接続します。デバイスのところに認識されたUSBメディアの名前が表示されます。
2.[選択]をクリックして、PC内のISOファイルを参照します。
3.パーティション構成は[GPT]を選択します。
4.[スタート]をクリックするとUSBメモリにISOファイルを書き込むことができます。
AOMEI Partition Assistant Pro
AOMEI Partition Assistant Proは、有料のソフトウェアです。フリーのソフトウェアよりも幅広い機能を持っており、その幅広い機能の中に、ISOファイルをUSBに書き込む機能が含まれています。無料版もあるのですが、そちらではISOファイル書込みの機能は使えませんので注意してください。日本語に対応しています。
AOMEI Partition Assistant ProでISOファイルをUSBに書き込み方
1.書き込むUSBメモリをPCに接続します。
2.ソフトウェアを起動後に左側メニューから[ブータブルCD/USBを作成]を選択します。
3.ブータブルCDを作成のウィンドウが出てきましたら[次へ]をクリックします。
4.ブータブルメディアの作成方法の選択画面で[USBブートデバイス]を選択します。
5. [続行]をクリックするとUSBメモリにISOファイルを書き込むことができます。
USBWriter
USBWriterは、フリーのソフトウェアで、簡単にISOファイルをUSBメモリに書き込むことができます。日本語化パッチをあてることで日本語に対応することができます。
USBWriterでISOファイルをUSBに書き込み方
1.[Browse…]をクリックして、PC内のISOファイルを参照します。
2.書き込むUSBメモリをPCに接続してから「Target device」と書かれた場所で、キーボードのVボタンを押して、接続したUSB名が表示されます。
3.[Write]をクリックして、その後に表示されるダイアログで[はい]をクリックしますと、USBメモリにISOファイルを書き込むことができます。
ISOファイルをUSBに書き込む時にエラーが表示された場合
ISOファイルを書き込むUSBメモリによっては、書き込む時に下記のようなエラーが表示される場合があります。その時の対象方法について紹介します。
イメージが大きすぎます
書き込むISOファイルの容量が、書き込もうとしたUSBメモリの容量より大きい場合に表示されます。その場合には、ISOファイルの容量よりも大きいUSBメモリを用意してください。
ダウンロードが必要です
USBメモリに書き込むために必要なファイルが足りない場合に表示されます。メッセージ内容を確認して、[はい]をクリックしてください。
ハイブリッド ISO イメージの検出
USBメモリに書き込むモードが複数ある場合に表示されます。表示された場合は、[ISOイメージモード書き込む]を選択して[OK]をクリックしてください。
データ消去の確認
USBメモリ内にデータが入っていた場合に表示されます。そのデータを消去して問題なければ[OK]を、問題ある場合には[キャンセル]をクリックしてください。その後、USBメモリ内のデータを消去しても問題ないようにパソコン内に退避させるか、他のUSBメモリを接続してください。
まとめ:簡単にISOファイルをUSBメモリに書き込みできる
今回紹介した5種類のソフトウェアは、どれも分かりやすく、操作しやすいです。一方で、日本語に対応していないものや、有料のソフトウェアがあります。DVDFab DVDコピーは、無料で使える多機能のISO書き込みソフトで日本語も対応しているのでお勧めします。ISOファイルをUSBメモリに書き込む時には、今回紹介したソフトウェアをぜひ利用してみてください。
関連記事:DVD 作成