HDDがRawになった場合の修正方法!DVDの修復する方法も検討
要約: 外付けHDDは手軽にデータを保存できて便利ですが、デリケートな機材なので些細な原因でトラブルを引き起こすことがあります。中でも多いのがRawになるケースで、データがあるにもかかわらずフォーマットを求められるので対応に苦慮する人も少なくありません。そこでこちらでは、HDDがRawになった場合の修正方法について見ていきます。そして最後にDVDのデータが損害されるときのデータ修復方法も併せてご紹介します。
1. ハードディスク(HDD)のRawとは?
Rawとは生(なま)の状態を意味しており、ハードディスクの場合は手が加えられていない状態、つまりパソコンから読み取れない状態です。
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外付けHDDは初期化を行った際、新しいドライブとしてパソコンが分から認識されるようになります。その上でパソコン上のデータをHDDに移動させたり、逆に外付けHDDに保存されているデータをパソコンで開いたりすることが可能になります。
これは、初期化によって構成されたハードディスクのファイルシステムが正常に動作しているためであり、何らかの原因でこのファイルシステムが破損した場合、保存しているデータそのものに問題がない場合でも、パソコンから読み込めなくなるのです。
突然Raw化する場合を除いても、ハードディスクがRawになっているケースはいくつか見られます。例えば、購入したばかりでフォーマットを行っていないHDDをつないだ場合もRawの状態ですし、既に他のパソコンでフォーマットを済ませており、システムに互換性がない場合などもRawになることがあります。前者の場合は使用するパソコンで改めてフォーマットをすれば使うことができますし、後者の場合も以前使用していたパソコンにつなげばデータを問題なく移動することが可能です。
2. HDDがRawになる原因
そもそもパソコンに適合していない外付けHDDを使用する場合とは別に、これまで普通に仕えていた外付けHDDが急にRawになることがあります。これが最も厄介なケースで、保存されているデータを呼び出すことが可能なパソコンはありませんし、再び外付けHDDとして使うためにフォーマットをしてしまえば、それまで保存していたデータは消去されるためできるだけ避けたいものです。
このように、急に外付けHDDがRawになる原因はいくつかあります。例えば、外付けHDDを取り外すときにはタスクトレイから「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」という操作をしなければなりませんが、これを怠って強引にケーブルを引き抜いた場合にRaw化するケースは少なくありません。ウイルスの攻撃を受けてRaw化することもありますし、外付けHDDが倒れたり磁気の強い電子機器に近づけたりしたことでインターナルシステムエラーはハードドライブエラーが発生することもあります。
これらのトラブルは適切な対処を取らなければ保存データ自体も失われる恐れがあるため、慎重な対応が必要です。一方で、コネクタや電源ケーブルの接触が問題になっていることもありますので、まずはケーブルの確認から修正作業を始めると良いでしょう。
3. Rawになった外付けHDDを修正するには
Rawになった外付けHDDは、そのままデータを読み取ることは困難です。かといってフォーマットをすればデータが消去されてしまうため、まずはデータの復元に挑戦しましょう。
Raw状態の外付けHDDには普通にアクセスすることはできませんが、windowsでRawになっている外付けHDDをMacのパソコンにつないだ場合、「finder」から閲覧できることがあります。Macのパソコンがある場合には一度試してみると良いでしょう。
Windows上でデータの復元をするときは、データ復元ソフトを利用するのがおすすめです。簡単な操作でドライブ内の読み取り可能なデータをバックアップできますので、初心者でも試しやすいです。ただし、物理的な破損などソフトを使っても復旧が困難な場合もあることは理解しておきましょう。
データのバックアップが終わったら、フォーマットを行います。Raw状態の外付けHDDを接続し、windowsのスタートボタンから管理者としてコマンドプロンプトを実行します。「Diskpart」と入力してEnterキーを押し、次に「E(Rawになった外付けHDDのドライブ文字):/FS :NTFS」と入力してからEnterキーを押して完了です。
エクスプローラーで外付けHDDを認識している場合には、これを右クリックしてフォーマットを選択すれば簡単に初期化できます。
4. RawになったHDDを復旧できるソフトオススメ
認識されない外付けHDDのデータを復旧するソフトは、探せばいくらでも見つかります。以下に利用されることの多いソフトをご紹介します。
4.1 HDD Rawを修復ソフト1:EaseUS Data Recovery Wizard
基本的に有料のソフトですが、2GBまでのデータならば無料版で復元が可能です。うっかり削除したデータやRawになった外付けHDDのデータを復旧することができ、操作も簡単です。
まず、復旧したいドライブを指定してスキャンを行い、リストの中から復旧したいファイルを選んで「リカバリー」ボタンを押して保存先を選びます。実際に利用してみて、きちんと復旧ができたので大きいデータを抽出したいという場合は購入を検討してみると良いでしょう。
4.2 HDD Rawを修復ソフト2:ファイナルデータ
歴史が古く高度な復元も可能なソフトです。詳細な復元設定があるので操作が複雑になっていますが、極力HDDにダメージを加えないように復元作業を行うので、いろいろな復元に挑戦できます。
初心者の場合、FINALDATA ウィザードを使うとわかりやすいです。対象となるディスクを指定して「ファイルの復元」を選ぶと、ファイルシステムがツリー状に表示されます。その中で復元したいデータを選択することでファイルを抽出できるようになります。この操作で復元ができなかった場合でも、「高度な復元」を行うことで抽出できる場合があるため、失敗した時は試してみましょう。
4.3 HDD Rawを修復ソフト3:iMyFone AnyRecover
外付けHDDからのデータ復旧をメイン機能としているため、Raw状態のHDDからの復元に向いているソフトです。起動後に外付けHDDのタブでRawになったドライブを指定し、開始ボタンを押します。ドライブのスキャンが行われ、リストにファイルが表示されますので、復元したいデータを選んで「復元」ボタンを押すだけです。復元する前にプレビューでデータを閲覧することもできます。
5. DVDディスクが読めなくなった場合も修復できるのか
外付けHDDと同様に、DVDディスクが読み取りできなくなることがあります。この場合は、外付けHDD用のデータ復旧ソフトを使うことはできませんので、他の手段を考えなければなりません。DVDディスクの復元ソフトもいくつかありますので、使い勝手の良いものを探して試してみるのも良いでしょう。
DVDディスクの復元には、機能や使い勝手に定評のあるDVDFab データ復元 for DVDがおすすめです。DVDは寿命があり、数年程度で読み取りができなくなることも珍しくありません。このソフトは構造エラーや情報エラー、ビデオ再生エラーなどのさまざまなエラーをスキャンして、適切に対処するので復元作業中に大切なデータが破損する心配がなく、安心して使えます。
時間がない場合はファイルの状態を短時間で調べるクイックスキャン、全てのファイルをチェックするディープスキャン、気になるフォルダーだけをチェックできるカスタムスキャンなど様々な方法で修復が可能です。
使い方も簡単で、最初にこのソフトを起動してから対象となるDVDをロードして、指定の方法でスキャンするだけです。スキャンが始まれば、自動的に修復まで行われます。
6. データの復元は挑戦する価値が十分ある
このように、HDDのRaw化やDVDディスクの読み取りエラーは、対処次第で保存データを復元できることもあります。手順通りに行えば初心者でもそれほど難しい作業ではありませんので、どうしても復旧したいデータがある場合には、まずは自分で挑戦してみるのも良いでしょう。また、外付けHDDを過信せずに、バックアップをこまめに取ることも大切です。