HDDやDVDのクローンをソフトで作成してパソコンを便利に使おう

1.    クローンとは、クローンを作る理由

クローンというのはデータをバックアップすることなので、CDやUSBメモリなどのメディアにすでに行っている方は必要ないと感じるかもしれません。しかし、それとは違ったメリットがあるため、快適にパソコンを使いたい方は知っておきましょう。

1.1　OS（オペレーションシステム）をクローンする理由

パソコンの調子が悪くなったとき、WindowsやiOSなどのOSを再インストールしなければ解決できない場合があります。そこで問題になるのが、パソコンを以前の状態に戻すまでの時間です。再インストールした場合、OSは最新のものではなく少し古いバージョンのことが多いので、そのまま使ってはセキュリティに不安があるでしょう。そのため、インターネットに繋いでアップデートするのですが、2時間から3時間かかってしまうことも珍しくはありません。

HDDのクローンを作っておけば、その時点で最新状態のOSをバックアップしておけます。トラブルがあったときは、再インストールの代わりに作っておいたクローンを適応させれば、アップデートの手間を省けるので大幅な時間短縮を望めるのです。

^{引用画像元：HDD・SSDの証拠保全・複製サービス｜CHORONO DATA（クロノデータ）}

1.2　各種ドライバもクローンプできる

プリンターだったりICカードリーダーだったり、パソコンで動かすにはドライバが必要な周辺機器も数多くあります。再インストールすれば、それらの入手も必要なので面倒だと感じてしまう場合もあるでしょう。しかし、クローンならばドライバもバックアップできるため、わざわざ再入手する必要はありません。つまり、OSもドライバも完全に導入した状態でクローンを作成しておけば、いつでも完璧な状態のパソコンに戻せることになります。

1.3　異なったドライブへのデータを移すことも可能

HDDを新しいものに買い換えたとき、以前の環境をそのまま移行できるのもクローンの強みです。普通にデータを移動させただけでは、OSがまともに動くことはありません。しかし、クローンを利用すれば、何も問題なしにスムーズに動作してくれます。HDDはもちろん、読み込みと書き込みが早いSDDへの移行にも対応しているので、パソコンの性能を上げたい方も利用を考えましょう。

2.    無料でHDD クローンできるフリーソフトを紹介

HDDのクローンは専用のソフトを使って行うことになります。専用ソフトは有料のものだけではなく無料のものもあるため、興味があるなら利用を考えてみましょう。ここでは無料で配布されているフリーソフトを紹介するので、作成してみたい方は参考にしてください。

なお、紹介するものには、無料版のHDD クローンフリーソフトだけではなく、有料版も用意されています。もしも、HDD クローンフリーソフトを利用してさらなる便利機能を使いたい場合は、有料版の購入を考えてみましょう。

2.1　HDD クローンフリーソフト1：EaseUS Todo Backup Free

とても有名なフリーソフトでさまざまな機能が用意されていて、クローンディスクの作成やバックアップがしっかりと行えます。日本人のユーザーも多いため、トラブルの対処方法が見つかりやすく、初めてクローンを作成する方にもおすすめできます。ただし、バージョンによってはクローン機能が使えなくなっているケースもあるため、そのときは古いものを探してみましょう。

2.2　HDD クローンフリーソフト2：AOMEI Backupper

クローンはもちろんのこと、バックアップやリストアにも対応しているフリーソフトです。インテリジェントセクタークローンという機能がついていて、不良セクターをスキップしてくれるのでより安心して作業が行えます。

2.3　HDD クローンフリーソフト3：Macrium Reflect Free Edition

まるごとだけではなく一部バックアップしてのクローンなど、一通りのことが行えるようになっているフリーソフトです。日本語では提供されていないため、英語が分からない方は使うのが難しいかもしれません。ただ、翻訳ファイルを配布する方（非公式）がいるので、適応させれば日本語で利用できます。

3.    HDDのクローンを作成する一般的な手順

HDDのクローンを作成する方法はソフトによって異なりますが、ある程度共通する手順もあるのでそちらを紹介します。さらに詳しい説明が知りたい場合は、各ソフトのマニュアルを確認しましょう。

（1）起動してメニューからクローンを探す

HDD クローンを作成できるフリーソフトは多機能なケースが多く、さまざまなメニューが用意されています。その中からクローンを選んで、作業するためのメインウィンドウを表示させましょう。

（2）クローンを作成したいドライブを選ぶ

ウィンドウではドライブを選択できるようになっているはずなので、HDDやssdなどクローン元となるものを選びましょう。ちなみに、選択するドライブの中にあるデータはある程度整理しておいたほうがよいです。何も設定していなければ、すべてのデータがコピーされてしまうため、必要ないものを削除しておきましょう。

（3）クローン先を選んで実行

あとはクローン先を選んで実行すれば、データを新しいドライブにコピーしてくれます。なお、オプション設定を利用することで、一部だけコピーできたりHDDの規格であるMBRとGPTの相互変換が行えたりします。ソフトによってできる事柄は違うため、オプション設定を使いたい場合はマニュアルをしっかりと読むことが大切です。

4.    DVDのクローンを作成できるソフトもある

HDDではなく、DVDのクローンを作成したい方もいるでしょう。そのような方におすすめできるのが、DVDFab DVDコピーというソフトです。

DVDFab DVDコピーは、簡単操作で作れるので、パソコンにそれほど詳しくない方も簡単に操作できます。なお、市販のDVDには著作権があるので、その点を考慮した上で利用する必要があり、自分で作成したものや知人が作ったものならまったく問題はありません。6つのコピーモードが提供され、ほぼあらゆるDVD複製に必要な対策がご利用できます。

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DVDFab DVDコピーの6つのモードは以下のように自由に選ばれます。

①    　クローン・ライティング
HDDクローンソフトのように、DVDをまるごとバックアップできるモードです。品質を落とさずにまったく同じものを作りたいときに活用できます。

②　フルディスク
こちらもまるごとコピーするモードですが、データを圧縮することが可能です。片面二層のDVDを片面一層のDVDに納めたいと考えるときは利用しましょう。

③　メインムービー
余計な部分をコピーせずに、メインになる本編部分だけコピーできるモードです。邪魔な部分は除外できるので、シンプルなDVDができあがります。

④　結合
2つ以上のDVDをまとめられるモードです。容量の少ない複数のDVDを、1つのディスクにまとめたいなら利用しましょう。

⑤　分割
片面一層に保存するために、片面二層のDVDを2つに分けられるモードです。データを圧縮する必要がないので、きれいな映像のままコピーができます。

⑥　カスタマイズ
複数のタイトルやチャプターを選択して、コピーができるモードです。自分好みのDVDを作りたい方は、いろいろとカスタマイズしてみましょう。

それでは早速DVDのクローンをやってみましょう！まずは下記のボタンを押して、30日間で無料で体験してください👇

DVDFab DVDコピーの使い方はいかのどおりです。ソフトの使い方は難しくなく、たった3つのステップで完了します。まずは、ソフトを起動させてメニューからコピーを選び、読み込ませたいDVDをドライブにセットします。

それから、6つのモードの中から好きなものを選び、出力先を設定しましょう。出力するDVDをフルコピーや圧縮もできますので、DVD-9やDVD-5 などを自由に選べます。

そして、コピーを開始すれば、あとはすべてソフトが行ってくれます。しばらくすればコピーされたものができあがるので、きちんと動作するかチェックすれば完了です。

5.    まとめ

インターフェースがとてもシンプルで使いやすいフリーソフトがいくつもあるので、考えているよりもずっと簡単にクローンを作成できます。大切なデータを失ってから復旧させようとすると労力もお金もかなり必要なため、HDDでもDVDでもトラブルに備えてクローンを作っておきましょう。いつ故障が起こるか分からないので、心配なときは早めの行動をおすすめします。