1. Avidemuxとはどういったソフトなのか

現在動画編集ソフトは無料、有料含めて数多く存在しております。動画編集を始めたいと思っている方にはどのソフトがよいのか、分かりにくいという部分があるかもしれません。有料ソフトであれば、使える機能が豊富でサポートも充実しています。

しかし初心者にはハードルが高い部分もあり、使いこなせないというケースもあるでしょう。

そこで今回は、無料で利用できる動画編集ソフト「Avidemux」について、ダウンロード方法と使い方を解説していきましょう。また後半では、使えない場合の対処法や代替ソフトについてもご紹介します。

avidemux

AvidemuxはMP4・AVI・WMV・MOV・FLVといった、主要形式を網羅しています。そのほか数多くの動画形式に対応した、オープンソースの動画編集ソフトです。動画のカット・トリミング・色調補正・回転、反転・字幕追加・音声抽出など、動画編集に必要な機能は一通り揃っています。ほとんどの作業をこのソフトのみで行えるでしょう。

●Avidemuxの仕様環境

  • 対応OS:Windows7以降(Windows11互換あり)/MacOS10.10-10.15
  • 対応言語:日本語ファイルにより日本語化が可能
  • ダウンロードサイト:https://www.fosshub.com/Avidemux.html

1.1 Avidemuxのインストール方法と日本語化

ここでは、Avidemuxをダウンロードしてインストールする方法と、日本語化の方法をご紹介していきます。

ダウンロードサイト:https://www.fosshub.com/Avidemux.html

ダウンロードサイトにアクセスして、お使いのOSに合わせたインストーラーをダウンロードしましょう。※画像では「Windows(64bit)」の、インストーラーをダウンロードしています。

avidemux

インストーラーをダウンロードしたら、「avidemux_○○○_win64.exe」ファイルをダブルクリックします。インストーラーを起動しましょう(○○○はバージョンが入ります)。

セットアップウィザードに従ってインストール作業を行い、「Install」をクリックしてインストールを開始しましょう。

avidemux

インストールが完了されたら「Finish」をクリックして、インストーラーを終了させてください。※すぐに起動したい場合は「Run Avidemux○.○now」にチェックを入れておきましょう。

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1.2 Avidemuxの日本語化

インストールが無事に完了したら、日本語化ファイルを使って日本語にする方法をご紹介します。

【日本語化ファイル】ダウンロードサイト:http://tiltstr.seesaa.net/article/36217139.html

ダウンロードサイトにアクセスし、ダウンロードしたバージョンと同じバージョンの日本語ファイル(赤枠内)をダウンロードしましょう。基本的には最新バージョンのAvidemuxをダウンロードして、最新バージョンの日本語ファイルをダウンロードしてください。

avidemux

http://tiltstr.seesaa.net/article/36217139.html

ダウンロードしたファイルを解凍します。解凍したフォルダ内にある「avidemux_ja.qm」をAvidemuxフォルダから、「qt5」→「i18n」のフォルダ内にドラッグ&ドロップ、または格納しましょう。

avidemux

Avidemuxを起動して、表示画面が日本語に変換されていれば日本語化は完了です。

avidemux

●ポイント

Avidemuxの日本語化ファイルはバージョンごとに細かく分かれています。かならず本体と同じバージョンのファイルをダウンロードするようにしてください。万が一バージョンが違うと文字化けする、日本語化されないなどの不具合が発生します。

2. Avidemuxの基本的な使い方と機能

Avidemuxでは以下のような編集が可能になっています。

2.1 動画ファイルのカットと結合

動画ファイルをカットする場合は、タイムラインのカットしたい部分にカーソルを合わせましょう。上部メニューから「編集」→「カット」を選択してカット可能です。

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動画を結合する場合は上部メニュー「ファイル」→「追加」で、別の動画ファイルを追加しましょう。動画の後ろに別の動画を連結可能です。

2.2 動画から音声のみを抽出する

動画を取り込んだ状態で上部メニューから、「音声」→「音声を保存」をクリックしましょう。動画から音声のみ保存可能です。

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2.3 動画ファイルを圧縮させる

取り込んだ動画ファイルを圧縮、または動画形式を変更したい場合もあるでしょう。その際には画面左にある「映像出力」から、プルダウンメニューでエンコードする形式を選べます。音声ファイルに関しても、同じように圧縮が可能です。

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2.4 動画のプレビュー表示倍率変更

メニューから「表示」を選ぶことで、プレビューの表示倍率を変更可能です。表示倍率は1:4、1:2、1:1、2:1から選択可能となっています。

3. Avidemuxの評判とメリット・デメリットについて

完全無料で利用できる動画編集ソフト、「Avidemux」の評判が気になるところかもしれません。そこでここでは利用している人の声を元に、メリットとデメリットをご紹介していきましょう。

3.1 Avidemuxの評価点(メリット)

  • 完全無料で利用できる
  • Windows/Macに対応している
  • ほとんどの動画形式に対応しているため、形式を事前に変更する必要がない
  • カット編集が無劣化でできる

完全無料で利用できる点や、Windows/Macで利用できるという点を評価している声が多くあります。また主要な動画形式やコーデックに、ほぼ対応している点が魅力的です。動画変換時に読み込み不良といった心配が少ない点も、大きなメリットといえるでしょう。

無料ながらカットや結合編集は無劣化で行えるため、編集による画質劣化を心配している方でも安心です。

3.2 Avidemuxのデメリット

  • バージョンによってバグや不具合が多い
  • 複数の動画を結合した場合に音声ズレが発生している
  • カット編集が1フレーム以外ではできない(実質的にできるもののファイルが破損する)
  • 日本語化する手間がかかる

Avidemuxのデメリットは、フリーソフト特有の問題ともいえるかもしれません。バージョンやOSとの組み合わせによっては、通常の作業が全くできないほど安定しないケースもあるものです。まずは安定できるバージョンを探して、インストールする必要があります。

また重い作業などをするとクラッシュしたり、ファイル破損・音ズレなどのトラブルが発生しやすくなっていたりします。高度な編集には向いていないといえるでしょう。初心者の方が初めて使う場合には、日本語化する必要があります。まずはある程度の知識が必要といえるでしょう。

4. Avidemuxが使えない場合の対処法(代替ソフト)

Avidemuxはフリーソフトです。お使いの環境によっては安定しなかったり、使いたい機能が利用できなかったりするなどの、場合が考えられます。そこでAvidemuxが利用できない場合の対処法として、高性能な動画編集ソフト「Video Editor」をご紹介しましょう。

4.1 Video Editorの概要

avidemux

avidemux Video EditorはDVDFab社が販売している動画編集ソフトです。Avidemuxで利用できる機能はもちろん、複数トラックの動画編集・音声編集が可能です。モザイクやフリーズフレーム、音声からテキスト変換などの機能が豊富なのも特徴となっています。

スマホやタブレット動画の編集にも特化しているため、現在のニーズにあった動画編集ソフトといえるでしょう。

●Video Editorの主な機能

  • 分割・結合・クロップ・回転・速度調整・フリップとミラー
  • モザイク・クロマキーなどの豊富なフィルター、エフェクト
  • 音声からテキスト・テキストから音声化
  • 豊富なトランジション、オーバーレイ
  • マルチトラック編集(動画・音声)

●Video Editorの仕様・動作環境

  • 対応OS:Windows7(32/64bit)以降(Windows11対応)
  • 公式サイト:https://dvdfab.org/Video Editor-video-editor.htm
  • 対応言語:日本語
  • 価格:動画変換、ToolkitとVideo Editorという3―IN―1バンドルで購入すれば、35%OFFの割引6,519円10,029円で無期限購入できます。(30日間返金保証)
  • その他:30日間無料体験版あり
  • CPU:Intel Corei3以降
  • RAM:4GB以上
  • HDD:40GB以上
  • その他:インターネット接続必須(アップデートなど)

   バンドル35%OFFで購入 

●対応フォーマット

  • 画像・動画フォーマット:bmpjpg、png、gif、tif、heic、avi、mpeg、wmv、mp4、movなど
  • 音声フォーマット:wav、mp3、m4a、mid、flac、aac、wma、au、aiff、oggなど

4.2 Video Editorのメリット

Video Editorは有料ソフトです。Avidemux に比べて機能が圧倒的に豊富で、30日間は完全無料で全ての機能が利用可能となっています。まずは使い倒した後に、購入するかを検討できるのです。

また完全日本語対応で、常に最新バージョンへアップデートしています。OSによるトラブルや、動画編集機能に関する不具合対応が非常に早いという点も、大きな魅力といえるでしょう。

5. まとめ

今回はAvidemuxのダウンロード方法と使い方、使えない場合の対処法について解説いたしました。本記事をまとめると以下のようになります。

  • Avidemuxは無料で手軽に動画編集したい人におすすめ、しかし不具合も多く安定しないケースもある
  • Avidemuxでできない編集や安定性を求めるなら、「Video Editor」を使うのがおすすめ

Avidemuxは現在も更新を続けており、最新OSでも利用できます。初心者には非常におすすめできる動画編集ソフトといえるでしょう。しかしバグや不具合も多く、サポートなどもないのは少し不安です。さらに多機能で安定したソフトを使いたいという人なら、Video Editorを使ってみるのもよいかもしれません。