テレビを外付けHDDに録画し、データをBDレコーダーに移動する方法
要約: 外付けHDDに保存したテレビの録画データは、録画したテレビでしか再生することが出来ず、他のテレビで見るためにはBDレコーダーにダビングしなければなりません。今回は、何故外付けHDD内のテレビの録画データを再生出来ないのか、外付けHDDからBDレコーダーにダビングするにはどうすればよいかについて説明します。
テレビを外付けHDDに録画したデータをBDレコーダーに移動する方法をまとめるので、せっかくの録画データをきちんと再生するためにも、この記事の内容はしっかりと覚えておきましょう。
外付けHDDに録画したデータを他のテレビで再生できない原因は?
引用元:IODATA
外付けHDDに録画したテレビの映像データを他のテレビで再生することができないことはありますか。原因として、映像データに暗号化技術が使用されているためです。
テレビには「B-CASカード」というものが挿入されていますが、これはテレビの信号を受信する際に、映像を復号するための暗号鍵データが書き込まれています。このB-CASカードに書き込まれた暗号鍵データを使用して、受信した映像に含まれる暗号を復号して映像として表示しているのです。
そして、この暗号鍵データはテレビごとに固有のデータが用いられています。録画の際にはそのテレビでのみ解除可能な暗号を用いて再び暗号化を行った上で録画データを保存します。それ故に、外付けHDDに録画されたデータを他のテレビで再生しようとしても、暗号鍵が違うため映像データの暗号化を解除できません。
同様に、パソコンなどの他のデバイスにデータを移動しても、暗号化を復号できないために再生ができないのです。特にテレビを買い換えるときなどは、事前に対処しておかなければ、その映像データを永久に再生することができなくなるため、注意が必要です。買い替えたテレビにそれまで使用していたB-CASカードを差し替えても、外付けHDDに保存された録画データを再生することができないため注意しましょう。
なお、録画データの暗号化には、テレビの製造番号が使われています。テレビが変わると当然製造番号も変わりますから、復号することはできなくなります。もちろん、買い替えの際に同じメーカーの同じ機種を新しく購入して再生を試みたとしても、製造番号の違いで再生することはできません。
外付けHDDの録画データをレコーダーに移行するメリット
外付けHDDの録画データをBDレコーダーにダビングを行うメリットには様々なものがあります。
画像引用元:YouTube【図解】REGZA外付けHDDをBlu-rayにダビングする方アップロード: diyratio、 2016/08/26
第1に挙げられるのが、テレビを買い替えても再生することができるという点です。
BDレコーダーにダビングを行った場合、暗号化はそのBDレコーダーに対応したものに置き換えられます。以降はBDレコーダー側で暗号化と復号を行うため、テレビに依存しなくなるのです。先に述べたテレビを買い換える際の「事前の対処」こそが、まさにこのBDレコーダーへのダビングなのです。
第2に、外付けHDDの劣化による再生不能を回避できるという点です。
HDDは使用を重ねていくうちに消耗し、データの読み書きができなくなっていきます。寿命はHDDによって異なりますが、頻繁に書き込みを繰り返しているとそれだけ劣化も早くなります。また、HDDは非常にデリケートな機器です。誤って落としてしまったりするだけでなく、埃やタバコの煙などが内部に入り込んでしまうだけでも、HDDが破損して読み込めなくなる可能性があります。
HDDの破損や劣化といったリスクを回避する上で、BDレコーダーにダビングを行うことでテレビ 外付けHDD データを生きながらえさせることが可能となるのです。
第3に、録画用テレビが故障すると、番組が見られなくなる可能性があります。
外付けHDDを最初にテレビに接続すると、そのテレビにすぐにフォーマットされ、そのテレビにしか使えない状態になります。それで、もしもそのテレビが修理不可能な故障を起こした場合、外付けHDDに録画した番組も二度と見ることができません。
第4に、BDレコーダーはBDに録画することが可能となる点が挙げられます。
即ち、持ち運びが可能となるのです。これにより、例えば家で録画した番組をBDに書き込み、外出先でポータブルBDプレーヤーを使用してじっくり楽しむこともできますし、運悪く番組を見逃してしまった友人に番組を記録したBDを貸し出して見せる、といったことも可能です。
引用元:おかもとさん家のライフスタイルブログ
自分なりの面白い番組の傑作選を記録したBDを作成してみるのも面白いでしょう。BDに録画できることは、そのBDに様々な使い途が考えられるというだけでも大きなメリットと言えるのです。
外付けHDDからブルーレイレコーダーにダビングする方法
BDレコーダーに外付けHDDからダビングを行う方法は機種によって様々です。外付けHDDとBDレコーダーを直接USBケーブルで接続してダビングする方法や、インターネット回線を使用し、外付けHDDからルーター経由でBDレコーダーにダビングする方法、LANクロスケーブルを使用してBDレコーダーと外付けHDDで直接データをやりとりする方法などがあります。
1. USBケーブルで接続してダビングする方法
外付けHDDとBDレコーダーを直接USBケーブルで接続する場合は、電源を入れた外付けHDDとBDレコーダーを直接つなぎ、データのオプションからダビングを行うだけでOKです。ただし、この方法が使えるのは、BDレコーダーとテレビにデータの互換性がある場合に限ります。
メーカーが異なるなど、データの互換性がない場合は直接USBケーブルで接続しても無反応どころか、HDDのフォーマットが行われて折角録画したデータが全て消えてしまう可能性もあるため注意しましょう。USBケーブルで接続したら、ダビング元をUSB接続した外付けHDD、ダビング先をBDレコーダーとすることでダビングが始まります。
2. インターネット回線とルーター経由でBDレコーダーにダビングする方法
インターネット回線を使用する方法は、BDレコーダーと外付けHDDが接続されたテレビの両方をLANケーブルでルーターやハブに接続した上で、BDレコーダー側でインターネットに接続する操作を行う必要があります。その後、ダビング元の機器に外付けHDD、ダビング先の機器にBDレコーダーを指定してダビングを開始します。回線速度によって完了までの時間は異なりますが、しばらく待つとBDレコーダー側にダビングされた録画データが記録されます。
3. LANクロスケーブルを使用し直接テレビ外付けHDDデータを移動する方法
LANクロスケーブルを使用する方法の手順は、、USB接続の手順とインターネット回線を使用する手順の合わせ技のようなイメージです。事前に外付けHDDをテレビに接続した上で、LANクロスケーブルをテレビとBDレコーダー側につなげて、BDレコーダー側で初期設定を行います。
その後、テレビ側の設定を行い、テレビとBDレコーダーの双方で相手側を認識させれば、後はインターネット回線を使用する方法と同様にダビング元を外付けHDD、ダビング先をBDレコーダーとしてダビングを開始して、完了まで待てばOKです。
外付けHDDからブルーレイレコーダーにダビングする際の注意点
外付けHDDからBDレコーダーにダビングする際にはいくつか注意すべき事柄が存在します。まず、データを転送する方法には外付けHDD側にデータを残したままBDレコーダーにコピーするダビングと、BDレコーダー側にデータを移した後、外付けHDD側にはデータを残さないムーブの2種類が存在するため、混同しないようにしましょう。
ダビングの場合は録画データのコピー可能回数が1回減少しますが、外付けHDDとBDレコーダーの両方にデータを残すことができます。一方で、ムーブの場合は外付けHDDにはデータが残らない代わりに、コピー可能回数は減少しません。用途や状況に合わせて使い分けると良いでしょう。
また、外付けHDDとBDレコーダーのダビングには、テレビとレコーダーの相性によってダビングできるかできないかが左右されます。BDレコーダーを新規に購入する場合はなるべくテレビとメーカーが同じものを購入するようにしましょう。
メーカーが同じ場合、連動機能なども使えるようになるので、その意味でもメーカーを揃えるのは得策と言えます。
そして、ダビングの最中は外付けHDDとBDレコーダーが使えなくなります。ダビング作業によって専有されることになるため、録画の予約が入っていたりするとその録画は失敗してしまう可能性が高いです。よって、なるべく時間に余裕を持って、特に録画したい番組がない時を狙ってダビング作業を行うようにしましょう。
ダビングにはそれなりに時間がかかることも考えて、2~3時間以内に録画を行う予定がない時間帯に行うのがベストです。
外付けHDDからブルーレイにダビングする方法
外付けHDDをネットワーク経由でコピーしてから、ブルーレイにダビングすることもできます。ドライブ内蔵テレビであれば、そのままブルーレイにダビングすることも可能です。
ダビングが無事に完了したら、ブルーレイディスクを再生してデータが正しく書き込まれたか確認します。
注意点:
外付けHDDとブルーレイプレーヤー、およびブルーレイディスクの互換性を確認してください。一部のデバイスやディスクは特定のフォーマットのデータのみ対応している場合があります。
外付けHDDからブルーレイにダビングした後、MP4に変換する方法
Blu-rayライブ放送プログラムから録画された自家製のBlu-rayやダビングされたBlu-rayをMP4などの他のビデオ形式に変換すれば、テレビ以外の他のデバイスでむいつでも見られるようになります。それを実現ためには、DVDFab Blu-ray レコーダーリッピングが必要としています。
- 録画されたBlu-rayの復号化と変換ができる
- 一般的な動画/音声形式(MP4、MKV、AVI、MP3、FLACなど)で出力
- 録画されたBlu-rayのすべてのメタデータ情報が保持される
- 内蔵の動画編集機能で出力ファイルをカスタマイズできる
- ハードウェアアクセラレーションにより、高速で変換する
DVDFab Blu-ray レコーダーリッピングでブルーレイレコーダーに録画したブルーレイをMP4に変換していれば、スマホやタブレットに移動してもいいし、録画データのコンテンツをデバイスに制限さずに、どこでもいつでも鑑賞できるようにしてくれます。
それに、録画データを一般形式の動画ファイルにリッピングするとき、録画されたBlu-rayのすべてのメタデータ情報が保持され、放送プログラムのタイトルまで含み出力ファイルに付けます。このように再生する時、詳細情報を確認でき、すべての関連情報も利用できます。
DVDFab Blu-ray レコーダーリッピングで録画ブルーレイをMP4に変換する方法
録画用外付けHDD データ移行に関するQ&A
Q:テレビ番組を外付けHDDに録画していますが、録画した機器でしか視聴できないことを最近知りました。テレビやレコーダーが故障したあとも録画した番組を見るには、どうすればいいのでしょうか?
A:現行のテレビとBDレコーダーは外付けのHDDに番組を録画することができますが、接続したHDDを他の機器と接続しても録画番組の再生はできません。これは著作権保護の仕組みで、不正なコピーを防ぐためのものです。テレビやレコーダーが故障などで使えなくなった場合、使っていた外付けHDDの番組の再生もできなくなり、これを回避する方法はありません。
そのため、接続した外付けHDDに保存した番組を、その後もずっと再生できるようにするには、テレビやレコーダーが故障しても、修理して使い続けるしかありません。テレビを買い替えたら、録画した番組はあきらめるしかないのです。
対策としては、録画に使ったものとは別の機器と接続しても、保存済み番組の再生ができる規格、SeeQVault(シーキューボルト)に対応したHDDを使用する方法があります。すでに録画済みの番組をダビングすることもできるので、将来的なことを考えると、SeeQVault(シーキューボルト)に対応したHDDを使うといいでしょう。
ただ、テレビやレコーダーによってはSeeQVaultに対応していない製品もあるので、取扱説明書などで確認しましょう。なお、4K放送はSeeQVault規格でフォーマットされたHDDには番組を保存できず、保存できるのは2K放送の番組のみになります。
Q:2K放送ならSeeQVault対応のHDDに保存すれば、それをほかの機器に接続しても再生できる。でも、4K放送はその対象にはならない、ということですね。
A:そうです。4K放送なら、BDレコーダーで録画し、BDメディアに保存しておくのが最良の選択。4Kチューナーを搭載した機器が必要ですが、これなら2K放送も4K放送もBDに保存できます。
基本的に、HDDは一時保存のための記憶装置で、長期間の保存には適していません。長期間の保存を考える場合は、BDなどの光学ディスクへの保存が最善策。テレビやBDレコーダーの故障だけでなく、外付けHDD自体の故障もありえますので、大事な番組は光学ディスクに保存したほうがいいでしょう。
それに、外付けHDDからBDへのダビングは大量の番組となると手間がかかるので、後でまとめてやろうと思うと大変です。HDDの故障は突然起こることも多いので、大事な番組は、録画後になるべく早くBDへ保存しておくことをおすすめします。
以上のQ&Aの引用元は:https://tokusengai.com/_ct/17435528 です。
Q:USB外付けハードディスクの録画タイトルを内蔵HDDにダビングすることはできますか?
A:はい、ほとんどの機種で可能です。ただし、どの録画タイトルがダビング可能であるかは、その録画タイトルが保護されているかどうか、また、使用している録画機の種類や設定によります。
具体的な手順や方法は使用している機種の説明書やマニュアルを参照して操作してください。
Q:USB外付けハードディスクに録画した番組を他のレコーダーにダビングする方法は?
A:あくまで一般的な方法として以下の手順を示しますが、具体的な手順は使用しているレコーダーやハードディスクの機種により異なるため、各自の取扱説明書やサポートセンター等を参照してください。
1. ダビングしたい番組が入ったUSB外付けハードディスクを初めに元のレコーダーへ接続します。
2. ハードディスク内のコンテンツをリストなどで確認し、ダビングしたい番組を選択します。
3. レコーダーの操作パネルから「ダビング」または「コピー」などの機能を選択します。
4. 新しいレコーダーにダビングする場合、一度ダビングしたいデータを元のレコーダーの内部メモリーに移動させます。
5. 内部メモリーから新しいレコーダーにダビングを行います。
なお、このような方法ですが、番組の著作権保護(CPRM)により、一部の番組は別のレコーダーにダビングできない場合があります。ダビングが可能な番組であるかどうかを確認してから行ってください。
まとめ
お気に入りの録画データを長い期間楽しむためにも、外付けHDDからBDレコーダーへのダビングは積極的に行っていくようにしましょう。BDレコーダーにダビングすれば、BDへの保存やテレビの買い換えへの対応など、録画データに関わる様々なリスクに対する予防策を取ることができるようになります。
なお、外付けHDDからBDレコーダーに本格的に移行を考えている場合は、テレビとメーカーを揃えることをおすすめします。さらに、ダビングしたブルーレイレコーダーもMP4などに変換でき、交換性があるデバイスで気軽に再生できます。お気に入りの録画データを長持ちさせるためにも、外付けHDDからBDレコーダーへのダビングを行いましょう!