人気なDVD作成ソフト【Power2Go】の特徴と使い方を詳しくご紹介
要約: DVDをオーサリングしたり、作成したりする際には、専門のソフトが必要です。今回の記事ではCyberLink社DVDオーサリング・ライティングソフトである「Power2Go」の特徴と使い方を、詳しく解説します。また無料版と有料版違いや価格なども比較します。
自作DVDやBlu-rayを作成する場合、オーサリングソフトが必要となります。しかしオーサリングに特化しているフリーソフトは少なく、有料ソフトは動画編集機能と一緒になっているものも多いのです。リーズナブルでおすすめのソフトは、なかなか見つかりません。そこで今回の記事では、DVD・Blu-rayオーサリング機能とライティング機能を備えた「Power2Go」の特徴と使い方について、詳しく解説していきましょう。
一、Power2Goとは
Power2GoはCyberLink社が販売している、CD/DVD/Blu-rayオーサリング・ライティングソフトです。これらの機能以外にも、スマホ用に動画や音声を変換できます。さらにYouTubeなどの動画共有ソフトから動画をダウンロードして、保存する機能なども備えています。
Power2Goには、無料版と有料版が存在しているのです。現在は2019年に販売されている、Power2Go13が最新バージョンとなっています。
1. Power2Goの機能と概要
- 対応OS:Windows7(32bit/64bit)以降Windows10対応
- 対応言語:日本語
- CPU:Intel Core2Duo E6400/AMD Phenom II X2以上
- RAM:2GB以上(4GB以上推奨)
- GPU:128MB VGA RAM
- HDD:25GB以上の空き容量
- ドライブ:CDドライブ以上(Blu-rayドライブ推奨)
- その他:インターネット回線
●主な機能
- CD/DVD/Blu-rayのライティング機能
- DVD/Blu-rayのオーサリング(ビデオカット編集、チャプター、メニュー作成、BGMなど)
- 接続されたスマホを自動検出して動画、音楽ファイルを変換する(H.265エンコード・デコード)
- Windowsシステムの自動バックアップ機能(256bit暗号化)
- ISOイメージファイルを仮想ドライブにマウントする機能
- YouTube動画を4K &HDRでバックアップ
●入力形式
ASF、AVI、DAT、DVR-MS、H.265/HEVC、FLV (H.264)、M2T (H.264)、M2TS (H.264)、MKV (H.264)、MOV (H.264)、MOD、MP4 (H.264)、MPEG、MPEG-2、MPG、MTS (H.264)、TS (H.264)、TOD、VOB、VRO、WMV、WTV (single channel)
●出力形式
MP4 (H.265/HEVC)、MP4 (H.264)、WMV
Power2Goの価格と無料版の違い
Power2Goには無料版のPower2Go Essentialと、有料版のPower2Go Platinumがあります。この二つの違いと、価格についてみていきましょう。
●価格
Power2Go Platinumにはパッケージ版とダウンロード版があり、どちらの場合も販売価格は7,020円です。パッケージ・ダウンロード、どちらの場合もセールなどで安売りされています。実際はさらに安く購入できるかもしれません。
●有料版と無料版の違い
Power2Go Essentialは30日間だけ、Platinumと同じ機能を利用可能です。30日後はディスクメディアへの、ライティング機能のみ利用可能となります。ちょっとした体験版と考えていただければよいでしょう。Power2Goの機能を永続的にすべて利用するには、有料版であるPlatinumを購入する必要があります。
Power2Goのインストール方法
それではPower2Goをインストールしてみましょう。今回はPower2Go Essentialをインストールして、使う方法をご紹介します。
1.上記サイトの「ダウンロード」をクリックして、Power2Go Essentialのインストーラーをダウンロードしてください。
2.ダウンロードが完了したら、「.exe」をダブルクリックしてインストーラーを起動します。
3.「ノートン製品をインストールする」のチェックを外して、「開始」をクリックしましょう。
4.ファイルがダウンロードされるので完了するまで待ちます。
5. ファイルのダウンロードが完了したら「はい」をクリック、また「Install」をクリックしてインストールを開始します。
6.インストールが完了したら言語を「日本語」、インストール先を指定して「次へ」をクリックしましょう。
7.ライセンス契約画面で「同意する」をクリックして、インストールを完了させます。
8.Power2Goをすると、アカウント情報を入力する画面が表示されます。アカウントを持っていない人は「クリック登録」をクリックして登録してください。
●ポイント
インストールは「管理者制限のあるユーザーアカウント」で行いましょう。右クリック「管理者権限で実行」をクリックしておくと確実です。
Power2Goの使い方
起動画面のアイコンについて解説します。各種アイコンでは以下のことが可能です。
- データディスク:ファイル、フォルダをディスクメディアに書き込める
- ビデオディスク:DVD/Blu-rayビデオ形式のディスクを作成、DVD/Blu-rayプレーヤーで再生可能
- ミュージックディスク:CUEメタデータを読み込んでオーディオCDを作成(MP3、WMA CDの作成も可能)
- フォトギャラリーディスク:フォトムービーや、写真データディスク作成
- オンラインメディアバックアップ:YouTube動画や音楽データをディスクに保存する
- ディスクコピー:ディスクメディアの完全なコピー(コピーガード解除機能非搭載)
- メディアコンバーター:動画、音声、ディスクデータを自動でモバイル形式に変換して出力
- ユーティリティ:仮想ドライブ、システムリカバリーディスク作成、ディスク消去、ラベル作成など
●ポイント
Power2Go Essentialでも、30日間はこの機能がすべて利用できます。すべての機能を使い倒してみるのがおすすめです。
データディスクの作成方法
1.起動画面から「データディスク」をクリックして作成画面を開きます。
2.ディスクに書き出したいファイルを上画面「参照」から下の「ディスク内容」画面にドラッグ&ドロップしましょう。
3.ドライブにブランクディスクをセットして、画面右中央のプルダウンメニューをクリックします。出力するドライブを指定しましょう。
4.データ容量が画面下にあるディスク容量バーから超えないようにして、「次へ」をクリックします。
5.書き込みに関する設定を行う場合は、各種設定項目から指定して、「書き込み」をクリックしましょう(通常はデフォルトで問題なし)。
6.書き込みが完了したら、データディスクとして利用できるか確認して完了です。
ビデオディスクを作成する方法
1.トップ画面で「ビデオディスク」をクリックして、書き込むディスクメディアを指定します。
2.各項目を操作して、動画データからDVDメニュー・チャプターなどを作成しましょう。
- A:ディスクに収録される動画コンテンツが表示される
- B:ディスクメニューの環境設定変更が可能
- C:DVD/Blu-rayディスクなどの種類選択
- D:フォントプロパティ(メニュー用)
- E:ディスクメニュープレビュー
- F:書き込み
- G:現在の状況プレビュー
- H:ディスクメニューの設定
- I:メニューコントロール
- J:ディスク容量の表示切り替え
- K:現在のディスクコンテンツ
3.すべての設定が完了したら「書き込み」をクリックして、データディスク作成と同じようにディスク作成を行います。
4.書き込みが完了したら、DVD/Blu-rayプレーヤーで再生できるか確認しましょう。
●ポイント
ほとんどの操作が直感的に利用できます。まずは簡単なメニュー作成を行って、DVDやブルーレイを作成してみましょう。作成の際はDVD-RWやBD-REなどを使って、間違っても書きなおせるようにしておいた方がよいかもしれません。
Power2Goの使い方まとめ
今回の記事では、Power2Go Essentialを使って、Power2Goの使い方と簡単な特徴をご紹介しました。今回の記事をまとめると以下のようになります。
- Power2Goは、オーサリング・ライティング・YouTubeダウンローダー、動画リッピング機能を備えた優秀ソフト
- Power2Goを購入すれば、他のフリーソフトや有料ソフトは必要ない(コピーガード解除ソフト除く)
Power2GoはWindows専用のオーサリングソフトです。CDからBlu-rayまでほぼすべてのディスクメディアに対応しているため、ディスクメディアの取り扱いに困っている人なら買っても損はない製品でしょう。無料版もあるので、まずはそちらで使い勝手を試してみることをおすすめします。
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