自作DVDやBlu-rayを作成する場合、オーサリングソフトが必要となります。しかしオーサリングに特化しているフリーソフトは少なく、有料ソフトは動画編集機能と一緒になっているものも多いのです。

リーズナブルでおすすめのソフトは、なかなか見つかりません。そこで今回の記事では、DVD・Blu-rayオーサリング機能とライティング機能を備えた「Power2Go」の特徴と使い方について、詳しく解説していきましょう。

Power2Goとは

power2go

Power2GoはCyberLink社が販売している、CD/DVD/Blu-rayオーサリング・ライティングソフトです。

これらの機能以外にも、スマホ用に動画や音声を変換できます。さらにYouTubeなどの動画共有ソフトから動画をダウンロードして、保存する機能なども備えています。

Power2Goには、無料版と有料版が存在しているのです。2025年現在はPower2Go13が最新バージョンとなっています。

Power2Goの機能と概要

公式サイト https://jp.cyberlink.com/products/power2go-platinum/features_ja_JP.html
対応OS Microsoft Windows 11、10、8.1、8、7
対応言語 日本語
CPU Intel Core2Duo E6400/AMD Phenom II X2以上
RAM 2GB以上(4GB以上推奨)
GPU 128MB VGA RAM
HDD 25GB以上の空き容量
ドライブ CDドライブ以上(Blu-rayドライブ推奨)
その他 インターネット回線
主な機能
  • CD/DVD/Blu-rayのライティング機能
  • DVD/Blu-rayのオーサリング(ビデオカット編集、チャプター、メニュー作成、BGMなど)
  • 接続されたスマホを自動検出して動画、音楽ファイルを変換する(H.265エンコード・デコード)
  • Windowsシステムの自動バックアップ機能(256bit暗号化)
  • ISOイメージファイルを仮想ドライブにマウントする機能
  • YouTube動画を4K &HDRでバックアップ
入力形式
  • ASF、AVI、DAT、DVR-MS、H.265/HEVC、FLV (H.264)、M2T (H.264)、M2TS (H.264)、MKV (H.264)、MOV (H.264)、MOD、MP4 (H.264)、MPEG、MPEG-2、MPG、MTS (H.264)、TS (H.264)、TOD、VOB、VRO、WMV、WTV (single channel)
出力形式
  • MP4 (H.265/HEVC)、MP4 (H.264)、WMV

Power2Goの価格と無料版の違い

Power2GoというDVD作成ソフトには無料版のPower2Go Essentialと、有料版のPower2Go Platinumがあります。この二つの違いと、価格について見ていきましょう。

Power2Go Platinumにはパッケージ版とダウンロード版があり、どちらの場合も販売価格は7,020円です。パッケージ・ダウンロード、どちらの場合もセールなどで安売りされています。実際はさらに安く購入できるかもしれません。

●有料版と無料版の違い

Power2Go Essentialは30日間だけ、Platinumと同じ機能を利用可能です。30日後はディスクメディアへの、ライティング機能のみ利用可能となります。ちょっとした体験版と考えていただければよいでしょう。Power2Goの機能を永続的にすべて利用するには、有料版であるPlatinumを購入する必要があります。

Power2Goのダウンロード・インストール方法

それではPower2Goをインストールしてみましょう。今回はPower2Go Essentialをインストールして、使う方法をご紹介します。

Step1
上記サイトの「ダウンロード」をクリックして、Power2Go Essentialのインストーラーをダウンロードしてください。

 

Step2
ダウンロードが完了したら、「.exe」をダブルクリックしてインストーラーを起動します。
Step3
「ノートン製品をインストールする」のチェックを外して、「開始」をクリックしましょう。

Power2Go

Step4
ファイルがダウンロードされるので完了するまで待ちます。

CyberLink Power2go ダウンロード中

Step5
言語を「日本語」に選択して、保存先を指定して「次へ」をクリックしましょう。

 power2go インストール言語

Step6
ファイルのダウンロードが完了したら「はい」をクリック、また「Install」をクリックしてインストールを開始します。

Step7
ライセンス契約画面で「同意する」をクリックして、インストールを完了させます。

Step8
Power2Goをすると、アカウント情報を入力する画面が表示されます。アカウントを持っていない人は「クリック登録」をクリックして登録してください。

Power2go アカウント登録

tips icon
ポイント:インストールは「管理者制限のあるユーザーアカウント」で行いましょう。右クリック「管理者権限で実行」をクリックしておくと確実です。

Power2Goの使い方

Power2go インターフェイス

起動画面のアイコンについて解説します。各種アイコンでは以下のことが可能です。

 機能
  • データディスク:ファイル、フォルダをディスクメディアに書き込める
  • ビデオディスク:DVD/Blu-rayビデオ形式のディスクを作成、DVD/Blu-rayプレーヤーで再生可能
  • ミュージックディスク:CUEメタデータを読み込んでオーディオCDを作成(MP3、WMA CDの作成も可能)
  • フォトギャラリーディスク:フォトムービーや、写真データディスク作成
  • オンラインメディアバックアップ:YouTube動画や音楽データをディスクに保存する
  • ディスクコピー:ディスクメディアの完全なコピー(コピーガード解除機能非搭載)
  • メディアコンバーター:動画、音声、ディスクデータを自動でモバイル形式に変換して出力
  • ユーティリティ:仮想ドライブ、システムリカバリーディスク作成、ディスク消去、ラベル作成など
avatar
Leah
Power2Go Essentialでも、30日間はこの機能がすべて利用できます。すべての機能を使い倒してみるのがおすすめです。

データディスクの作成方法

Step1
起動画面から「データディスク」をクリックして作成画面を開きます。

Step2
ディスクに書き出したいファイルを上画面「参照」から下の「ディスク内容」画面にドラッグ&ドロップしましょう。
Step3
ドライブにブランクディスクをセットして、画面右中央のプルダウンメニューをクリックします。出力するドライブを指定しましょう。
Step4
データ容量が画面下にあるディスク容量バーから超えないようにして、「次へ」をクリックします。

Power2go

Step5
書き込みに関する設定を行う場合は、各種設定項目から指定して、「書き込み」をクリックしましょう(通常はデフォルトで問題なし)。
 

Power2go

Step6
書き込みが完了したら、データディスクとして利用できるか確認して完了です。
 

ビデオディスクを作成する方法

Step1
トップ画面で「ビデオディスク」をクリックして、書き込むディスクメディアを指定します。
Step2
各項目を操作して、動画データからDVDメニュー・チャプターなどを作成しましょう。
 
  • A:ディスクに収録される動画コンテンツが表示される
  • B:ディスクメニューの環境設定変更が可能
  • C:DVD/Blu-rayディスクなどの種類選択
  • D:フォントプロパティ(メニュー用)
  • E:ディスクメニュープレビュー
  • F:書き込み
  • G:現在の状況プレビュー
  • H:ディスクメニューの設定
  • I:メニューコントロール
  • J:ディスク容量の表示切り替え
  • K:現在のディスクコンテンツ
Step3
すべての設定が完了したら「書き込み」をクリックして、データディスク作成と同じようにディスク作成を行います。
Step4
書き込みが完了したら、DVD/Blu-rayプレーヤーで再生できるか確認しましょう。

Power2go 操作ボタン

tips icon
ポイント:ほとんどの操作が直感的に利用できます。まずは簡単なメニュー作成を行って、DVDやブルーレイを作成してみましょう。作成の際はDVD-RWやBD-REなどを使って、間違っても書きなおせるようにしておいた方がよいかもしれません。

Power2Goの評判

CyberLinkはPower2Goのブランドとして長い伝統を誇っていますが、Trustpilotやfreesoft100、価格.comなどの主要なレビューサイトにおける評価は芳しくありません。

評価が低い理由としては、「ソフトが頻繁にクラッシュする」「CDの書き込みができない」「DVDの書き込みに失敗しやすく、速度も遅い」「サポートからの返答が得られない」「返金が認められなかった」といった多くの問題が指摘されています。

出所:Trustpilot

出所:Freesoft100

ここでは、ネットでのレビューと筆者自分の使用体験を合わせて、Power2goのメリットとデメリットをまとめました。  

メリット
  • 高品質な書き込みが可能
  • DVDとBlu-ray両方の作成に対応
  • 暗号化されたディスクを簡単に作成できる
デメリット
  • Macには非対応
  • 4K(UHD)Blu-rayの作成をサポートしない
  • バッグの発生が非常に頻繫
  • CDの書き込みができない
  • DVDの書き込み失敗率が高く、速度も遅い
  • オールインワン製品であり、特定の解決策を探している人には過剰すぎる場合がある
  • サポートが返信しなく、返金を拒否されたことがある

Power2Goで書き込みできない際の代替案:DVDFab Blu-ray 作成

DVDFab Blu-ray 作成の機能特徴

  • 200以上の動画ファイル形式からDVDを作成
  • 元動画の高画質を保ったままで作成
  • DVDメニューを思いのままにカスタマイズできる
  • ISOファイル/フォルダとしても保存できる

DVDFab Blu-ray 作成は、WindowsとMacの両プラットフォームに対応したブルーレイ作成ソフトウェアです。ユーザーは、iTunes動画、結婚式や卒業式で撮影された映像、ダウンロードしたMP4動画など、さまざまなソースからブルーレイディスクを簡単に作成することが可能です。さらに、字幕やオーディオの調整、アスペクト比の設定、動画の再生順の変更、そしてブルーレイ専用のメニュー作成まで、幅広いカスタマイズ機能を搭載しており、あなただけのオリジナルブルーレイ制作を自由に楽しむことができます。

このブルーレイオーサリングソフトウェアは、30日間の無料体験版をご用意。体験版では、DVDFab Blu-ray 作成の全機能を制限なくご利用いただけます。ぜひ今すぐダウンロードして、その豊富な機能と使いやすさを体感し、プロフェッショナルなブルーレイ制作の世界に触れてみてください。

DVDFab Blu-ray 作成の評判

TrustpilotでのDVDFabの評価は4.7と高く、ユーザーから「使いやすい」や「信頼性が高い」、「DVD/Blu-rayの作成が簡単」、「不具合への対応が速い」など非常に高い評価を受けています。

出所:Trustpilot: DVDFab

さらに、DVDFab XI プレミアムは第32回Vectorプロレジ大賞のライティング部門賞を受賞しました。DVDFab強力な機能は、公式と一般ユーザーの両方から認められていたのでしょう。

ここでは、ネットでのレビューと筆者自分の使用体験を合わせて、DVDFab Blu-ray 作成のメリットとデメリットをまとめました。 

メリット
  • 200種類以上幅広い動画ファイル形式に対応
  • 高品質なブルーレイ作成ができる
  • 素晴らしいビルトインテンプレートを備えたユニークなBlu-rayメニュー機能
  • 高速な書き込みスピード
  • スムーズなUI
  • 成功率が高い
デメリット
  • 30日間の無料体験が3枚まで作成可能、試用期間が終了すれば、使い続けるために有料版の購入が必要
  • DVDの作成は別製品(DVDFab DVD 作成)が必要

DVDFab Blu-ray 作成の使い方

Step1
DVDFabを起動して、メニューから「作成」を選びます。作成モードを「Blu-ray作成」に指定します。

Step2
取り込みたい動画などを画面中央にドラッグアンドドロップするか、「+」ボタンをクリックして動画を選択します。

Step3
オーディオ、字幕、出力を選択します。

「詳細設定」でボリュームラベル、ビデオ画質、再生モードも設定できます。

「メニュー設定」をクリックして、メニューテンプレートを選択して、メニューを作成できます。メニューテンプレートの背景、ウィジェット、テキストなどを自由にカスタマイズできます。

Step4
画面下の「出力先」を設定して、右側の「開始」ボタンを押すと、動画からブルーレイを作成できます。

詳細な手順を下記のビデオにてご参照ください。👇

DVDFab Blu-ray 作成とPower2Goを比較

  DVDFab Blu-ray 作成 Power2Go
ユーザーレビュー Trustpilotで4.7 Trustpilotで1.7
対応os Windows、Mac Windows
対応フォーマット 200+動画・音声フォーマット MP3、WAV、OGGなどの一般的なオーディオ形式をはじめ、APE、FLACなどのロスレス形式に対応
編集機能 動画トリミング、字幕追加、メニュー作成など多機能対応 カット編集が可能
品質 高品質(ビデオは1080p/720pという高品質で、オーディオは元動画のDTS-HD、DTS:X、TrueHD、TrueHD Atmosなどを維持して出力) 劣化可能
メニューカスタマイズ
処理スピード GPUアクセラレーションで20倍速の高速 普通
コピーガード対応
料金 永久ライセンス:8,280円(30日間全機能無料体験) 永久ライセンス:7,020円

まとめ

今回の記事では、Power2Goの使い方と特徴をご紹介しました。Power2GoはWindows専用のオーサリングソフトです。CDからBlu-rayまでほぼすべてのディスクメディアに対応しているため、ディスクメディアの取り扱いに困っている人なら買っても損はない製品でしょう。無料版もあるので、まずは使い勝手を試してみるのも良いでしょう。

しかし、Power2Goにはいくつかの欠点も存在し、例えばソフトの安定性や一部機能の使い勝手に課題があるという声も聞かれます。

このような点を踏まえ、より高い信頼性と最新の機能を求める方には、DVDFab Blu-ray 作成をおすすめします。DVDFab Blu-ray 作成は、WindowsとMacの両プラットフォームに対応しており、iTunes動画や結婚式、卒業式などの映像、MP4動画などあらゆる映像ソースから、プロフェッショナルなブルーレイディスクを簡単に作成できる先進的なオーサリングソフトです。さらに、字幕やオーディオ調整、アスペクト比設定、再生順序の変更、専用メニュー作成など、多彩なカスタマイズ機能を搭載しており、より自由自在にオリジナルブルーレイを制作することが可能です。ぜひ、30日間の無料体験版でその使いやすさと充実した機能をお試しください。

関連記事:dvd オーサリングソフト