1. tsMuxeRとは

tsMuxeRは、ブルーレイ作成を行うことができるオーサリングソフトです。無料であるにも関わらず、ブルーレイを作成するのに役立つ機能が多く盛り込まれているので人気があります。具体的な機能としては、ブルーレイの作成や結合、 音ズレ補正、分割や再編集などが挙げられます。

1.1  tsMuxeRの機能

さまざまな形式の動画をブルーレイビデオにできますし、不要な音声や字幕、映像トラックなどを削除するという編集機能もあります。加えて、動画内の音声抽出、他の音声や字幕の挿入、動画の時間やサイズの分割、特定の部分だけのカット、音ズレ補正 などの機能も備えられています。

tsMuxeRは、公式サイトからダウンロードできます。Windows版はダウンロードしたファイルを解凍してできるexeファイルをダブルクリックすると、tsMuxeRが起動します。tsMuxeRの基本操作は「Input」タブから行います。込み入った使い方をしない限り、こちらのInputタブを指定するだけでよいところが、tsMuxeRの良いところです。

1.2  tsMuxeRの基本的な使い方

Inputタブを開いたら、「Add」ボタンを使って、オーサリングしたい動画などの素材を追加します。こちらの操作は、ドラッグアンドドロップでも可能です。複数の動画を登録する場合は、AddボタンとJoinボタンを使い分けます。同じトラック内に動画や音声を追加したい場合はAddボタンを使い、動画を連結したい場合はJoinボタンを使います。Joinボタンを使って動画を登録したい場合は、各動画の規格を統一しておくことが必要です。

動画を登録したら、オーサリング・出力したいものだけにチェックを入れ、不要なもののチェックを外します。そして「Output」の項目で、出力形式を選びます。ブルーレイディスクに焼きたい場合は「Blu-ray」を選択するという具合です。

「Browse」ボタンを押して保存先を指定したら、「Start Muxing」ボタンをクリックすると、指定したファイルの出力が始まります。もともとブルーレイディスクは容量が大きいので、出力ファイルの容量によっては、20分から1時間程度かかることが多いようです。

2. tsMuxeRのディメリットについて

2.1  tsMuxeRのディメリット1:音声に問題が発生しやすい

tsMuxeRのデメリットの一つは、音声規格がAC3、もしくはLPCMとなっているので、よく利用されるAACでは正常にオーサリングできないことです。そのため、音声ファイルをAC3に変換してからオーサリングを行う必要があります。

また、無事にオーサリングができたとしても、音声が再生不可となるケースも見受けられます。音声が再生できない要因は特定されていないため、気を付けるべき点がわからないのが欠点といえるでしょう。さらに、5.1chサラウンドや二か国語放送、CMなどで音声形式が変更されるファイルは、オーサリングの途中でエラーが発生したり、ファイルが完成されない事象も報告されています。

2.2  tsMuxeRのディメリット2:再生できないケースが有る

tsMuxeRで作成したファイルが再生できない事象が発生したら、いったん別のソフトを使ってISOファイルを作成してから、ブルーレイに書き込むことで解決できる場合があります。例えば、フリーソフトのImgburnを使う場合は、tsMuxeRで作成したファイルをImgburnに登録し、保存先を指定してファイル作成を実行します。こちらの方法を使った場合は、書き込みに1時間から2時間程度、要します。問題が解決できる可能性が高くなるとは言え、作業としては二度手間となってしまいます。

2.3  tsMuxeRのディメリット3:日本語に不対応

また、tsMuxeRは日本語に対応していないので、英語に苦手意識がある方にはハードルが高いと感じるかもしれません。tsMuxeRの開発は終了しているので、これ以上の機能アップや改善が期待できないのも残念な点です。

3. tsMuxeRの代替ソフトオススメ

tsMuxeRは使いやすいソフトですが、問題も観察されているため、他のソフトを使いたいという方もいるに違いありません。よく利用されるtsMuxeRの代替ソフトは、MultiAVCHD、BurnAware Free、DVDFab Blu-ray 作成、MakeBDAVなどがあります。

3.1 MultiAVCHD

MultiAVCHDは、MOV・MKV・WMV・AVI・MP4など、さまざまな形式の動画をブルーレイとして作成できる無料のソフトです。

また、MakeBDAVは日本語のオーサリングソフトで、無料で使えて操作が簡便であることから人気があります。こちらは、TS・M2TS、MP4・WMVなどの動画形式に対応しています。MultiAVCHD・MakeBDAVともに、オーサリング機能はありますが、書き込み機能はないので、ライティングソフトを別途使用する必要がある点がデメリットです。

 

3.2 BurnAware Free

BurnAware Freeは、ISOイメージファイルやDVD、ブルーレイディスクの作成が可能で、オーディオCDの作成にも向いています。ディスクのコピーやISOファイルからの抽出、ディスクの性能確認や消去機能なども搭載されていて、マルチに使うことができます。

ただし、BurnAware Freeも、tsMuxeRと同様、原因が特定できない書き込みエラーが発生したり、書き込みに成功しても再生不可になる事象が報告されているようです。

 

3.3 DVDFab Blu-ray 作成

tsMuxeRの代替ソフトのうち、ブルーレイ フリー ソフトのものをいくつか紹介しましたが、必要な機能が備わっていなかったり、エラーが発生しやすいなどのデメリットもあるようです。それらのデメリットを解消したソフトが、DVDFab Blu-ray 作成です。

DVDFab Blu-ray 作成は、MKV・MP4・AVI・M2TS・TS・MOV・WMV・WMA・3GP・FLV・M4V・VOBなど、多種多様な動画からブルーレイディスクを作成できるソフトです。

操作方法が簡単で、初心者であっても、数クリックだけでブルーレイディスクを作成できます。長期的に使う場合は有料となりますが、一定期間は無料で利用でき、購入後も30日間返金対応しているので、安心して使い始められるに違いありません。

  

主な機能と特徴:

  • 単にブルーレイディスクを作成するだけでなく、使い手のさまざまなニーズに対応する機能が多くの搭載されている
  • ブルーレイディスク、ISOファイル、フォルダの3つの出力フォーマットがサポートされている
  • 処理スピードが速く、ストレスを感じることなくオーサリングができる
  • ブルーレイ作成にメニューテンプレートが使えるほか、再生中にポップアップメニューを表示させたり、オーディオと字幕を切り替える機能も利用可能
  • 異なるファイル形式の動画を一つにまとめられるよう調整する機能も備えられている
  • 映画やテレビ番組の動画であれば、タイトルや出演者、エピソードなどの情報が自動的に同期され、オーサリング後のファイルにソース元の情報が組み込まれるので、後で見たときにわかりやすい

しかも、以上のすべての機能を完全無料で利用できるチャンスがここで提供されています!下記のボタンを押して、早速無料ダウンロードし体験してみましょう👇

 Windows版を無料体験
 
100%安全(ウィルスチェック済)
 Mac版を無料体験
 
100%安全(ウィルスチェック済)

DVDFab Blu-ray 作成を利用して、ブルーレイを作成する手順ですが、まずDVDFabのアイコンをダブルクリックして、画面上部に表示されるメニューから「作成」を選びます。

そして、メニュー左下に表示される作成モードを「Blu-ray作成」にし、取り込みたい動画などを、画面中央にドラッグアンドドロップするか、「+」ボタンをクリックして動画を選択します。各設定をカスタマイズしてから、画面下の「出力先」を設定して、右側の「開始」ボタンを押すと、動画からブルーレイを作成できます。

4. まとめ

tsMuxeRは、無料のブルーレイオーサリングソフトで、ブルーレイ作成に必要な機能がそろっていて使いやすいといわれています。それでも、書き込みや読み込みエラーが出る事象が報告されているので、代替ソフトを利用する方もいます。代替ソフトの中でも「DVDFab Blu-ray作成」は、対応するファイル形式も多く、操作が簡単で、テンプレートなどを使って魅力的なブルーレイを作れることが人気です。

関連記事:2022年よく使われるDVDオーサリングソフトウェアTOP8!