私はよく車の中で音楽を楽しみますが、スマートフォンのストレージがすぐにいっぱいになり、プレイリスト作りに時間がかかるのが悩みでした。そこで思いついたのが、MP3ファイルをDVDに書き込む方法です。DVDなら大容量で多くの曲を保存でき、車や家庭用プレーヤーで手軽に再生できます。

この記事では、MP3をDVDに書き込む方法、便利なフリーソフト、そしてその手順を紹介します。これで音楽ライブラリを1枚のDVDにまとめて、もっと快適に音楽を楽しめるようになります。

MP3をDVDに焼く前に知っておきたい基本知識

「MP3の音楽をDVDに入れてみたけれど、うまく再生できない」という経験はありませんか?実は、CDとDVDでは容量や対応機器、書き込みの仕組みがまったく違うため、正しい方法を知っておくことが大切です。ここでは、CDとDVDの違い、そして再生できるDVDを作るためのポイントをわかりやすく解説します。

CDとDVDの違い

項目 CD DVD
容量 約700MB(音楽CDなら約80分)
MP3なら約100〜150曲ほど入る
約4.7GB(片面1層)
MP3なら数百〜1000曲近く保存可能
再生機器の対応 ほとんどのCDプレーヤー、車載オーディオ、DVDプレーヤー、パソコンで再生できる パソコンや一部のMP3対応DVDプレーヤーで再生可能
書き込み形式 オーディオCD:非圧縮(WAV)で高い互換性
データCD:MP3をそのまま保存、対応機器で再生可
データDVD:大量のMP3を保存できるが、再生できる機器が限られる
オーディオDVD:対応プレーヤーのみ再生可能
音質と圧縮 非圧縮(WAV)=高音質だが容量が大きい
MP3=音質を保ちながら曲数を増やせる
圧縮形式(MP3など)で長時間の音楽を収録できるが、対応機器を確認する必要あり

まとめ:CDはどんな機器でも再生しやすい一方で、収録できる曲数が少なめ。DVDは大容量で大量の音楽を保存できますが、対応していない機器では再生できない点に注意が必要です。

書き込み形式の選び方(データDVD・DVD-Video・オーディオDVD)

データDVD

MP3ファイルをそのままDVDに入れる方式です。多くの曲を保存でき、パソコンやMP3対応のDVDプレーヤーで再生できます。
ただし、すべてのプレーヤーで再生できるわけではないため、対応機種かどうかを確認しましょう。

DVD-Video(映像付きの音楽DVD)

家庭用DVDプレーヤーで確実に再生したい場合は、この形式がおすすめです。この方法では、MP3音声をそのまま保存するのではなく、再生互換性を高めるためにAC3(Dolby Digital)やLPCMといった音声形式に変換してからDVDを作成します。映像(静止画や背景画像など)を合わせて作ることで、一般的な「映像DVD」と同じ構造になり、ほとんどのDVDプレーヤーで音楽を再生できます。

つまり、MP3を直接焼くのではなく、「映像付きの音声データ」に変換しているため、再生機器は「普通のDVD」として認識し、スムーズに再生できるのです。

オーディオDVD(DVD-Audio形式)

専用の書き込みソフトを使って、音楽CDのように作る方式です。高音質で再生できる規格ですが、対応プレーヤーが少なく、現在はあまり一般的ではありません。
DVD-Audio形式は専用プレーヤーでしか再生できないため、本記事ではより多くの機器で再生可能なデータDVDとDVD-Videoの作成方法を中心に紹介しています。

なぜ「MP3をDVDに焼いたのに再生できない」のか?

原因は主に次の3つです。

① ディスクの作り方が合っていない

MP3をそのまま入れただけだと、パソコンでは再生できても家庭用DVDプレーヤーでは読めないことがあります。これは音楽ファイルが「データ」として保存されているだけで、DVDプレーヤーが理解できる形式(音声データ)になっていないためです。

注意点
  • • どの機器でも再生したい場合は、音声を変換してから書き込む(例:AC3やLPCM)。
  • • パソコンや一部の車載プレーヤーなら、変換なしでも再生できることがあります。

② 再生機器の対応が違う

古いDVDプレーヤーは「映像付きのDVD」しか再生できない場合があります。焼く前に、自分の機器がどんな種類のディスクを読めるかを確認しましょう。

機器の種類 推奨方法
家庭用DVDプレーヤー 音声を変換してから書き込むのが安心
車載プレーヤー 一部データDVD対応、事前テストが安全
パソコン ほとんどの形式に対応

③ 曲が再生されないときのチェックポイント

tips icon
  • ファイル名を短くし、英数字のみで統一(特殊文字は避ける)
  • 曲順をそろえたい場合は、数字をつける(例:01_song.mp3)
  • 書き込み後は、再生したい機器でテストする

目的別おすすめ方法

目的 おすすめの方法
手軽に大量のMP3を保存したい ファイルをそのままDVDに入れる(データDVD)
家庭用DVDプレーヤーで確実に再生したい 音声を変換してから書き込む(DVD-Video方式)
車やテレビでも聴きたい USBメモリにMP3をコピーした方が簡単

MP3をDVDに書き込む形式と必要なもの

  • PC
  • 内蔵/外付けのDVDドライブ
  • DVD-RまたはDVD-RW ディスク
  • DVD書き込みソフト(例:Windows Media Player、iTunes、ImgBurn、BurnAwareなど)

MP3をDVDに書き込むおすすめのフリーソフト 5選

ここでは、MP3ファイルをDVDに保存し、データDVDとして再生できるようにするための無料ソフトを紹介します。これらのソフトを使えば、音楽ファイルを単にバックアップするだけでなく、家庭用DVDプレーヤーやパソコンでも楽しめる形で作成できます。

MP3をDVDに書き込みするソフトその1:BurnAware Free

🔹 対応OS: Windows
🔹 日本語対応: ◯(多言語対応)
🔹 対応形式: MP3、WAV、FLAC など(データとして)
🔹 特徴: 軽量・シンプル・初心者向け

BurnAware Freeは、初心者でも簡単に使える無料のディスク書き込みソフトです。データDVD、音楽CD、ISOイメージの作成など幅広い用途に対応しています。MP3ファイルをフォルダごとに整理して書き込むことも可能で、家庭用DVDプレイヤーや車載プレイヤーでの再生にも対応しやすいデータ形式での保存ができます。

シンプルな操作で、ファイルを選んで書き込むだけなので、特別な設定が必要ありません。

  • インターフェースがシンプルでわかりやすい
  • 無料版でも広告なしで快適
  • MP3ファイルをドラッグ&ドロップで簡単に追加
  • 書き込み速度やファイナライズ設定も可能
  • オーディオDVDのような特殊形式には非対応
  • メニュー画面の作成機能はなし
  • 日本語表示は一部限定的

BurnAware FreeでMP3をデータDVDとして書き込む方法

Step1
BurnAware Freeをインストール・起動します。
Step2
ホーム画面で「データディスク」を選択し、MP3ファイルを追加します。
Step3
書き込み用のDVDディスクをドライブに挿入し、「書き込み」をクリックします。
Step4
書き込み速度やフォーマットを設定して開始します。

MP3をDVDに書き込みするソフトその2:CDBurnerXP

🔹 対応OS: Windows(XP〜Windows 11対応)
🔹 日本語対応:
🔹 対応形式: MP3、WMA、WAV、OGG など

CDBurnerXPは、使いやすい高機能のCD、DVD、Blu-ray作成ソフトです。クリーンなインターフェイスは、非常にわかりやすいです。MP3ファイルのデータDVD化はもちろん、音楽CDの作成にも対応しています。ファイルベースでの書き込みに加え、ISO作成やコピー機能もあり、音楽ファンにとって使い勝手のよいツールです。

  • 安定性が高く動作が軽い
  • MP3のID3タグやフォルダ構成を維持可能
  • ISOファイルの作成・書き込みも可能
  • インターフェースがやや古く感じる
  • DVDメニューやビジュアル設定はできない

CDBurnerXPでMP3をデータDVDとして書き込む方法

Step1
CDBurnerXPを起動し、「データディスクの作成」を選択する
Step2
書き込み画面にMP3ファイルをドラッグ&ドロップで追加する
Step3
書き込み容量がDVD容量内(約4.7GB)か確認して、「書き込み」ボタンを押し、速度は低速(4x~8x)を選択する
Step4
「ディスクをファイナライズ」にチェックを入れて開始する

MP3をDVDに書き込みするソフトその3:ImgBurn

🔹 対応OS: Windows
🔹 日本語対応: △(別途言語ファイルが必要)
🔹 対応形式: MP3(データとして)

ImgBurnは、Windows向けの無料ライティングソフトで、DVD、CD、Blu-ray DiscHD DVDを作成できます。MP3をDVDに書き込む際は、「Build」モードを使ってデータディスクとして作成します。数多くの強力で実用的な機能が備えて、動作が軽いなので、初心者からプロの業者まで人気があります。

ImgBurnでMP3をデータDVDとして書き込む方法

Step1
ImgBurnをインストール・起動します。
Step2
メニューから「Write files/folders to disc(ディスクにファイル/フォルダを書き込む)」を選択します。
Step3
「ソース」にMP3ファイルをドラッグ&ドロップで追加します。
Step4
「デスティネーション」で書き込み先のDVDドライブを選択します。
Step5
書き込み設定(速度など)を確認し、「Build」ボタンをクリックして開始します。

MP3をDVDに書き込みするソフトその4:AnyBurn

🔹 対応OS: Windows 2000~11
🔹 日本語対応:
🔹 対応形式: MP3、FLAC、APE、WAV、ISOなど

AnyBurnは、軽量かつ高速なディスク書き込みツールで、データDVD、オーディオCD、ISO作成などが簡単に行えます。mp3、m4a、ape、flac、wmaファイルから通常のCDプレーヤーで再生できるオーディオCDを作成します。

  • 非常に軽く、インストールも速い
  • MP3以外の音楽形式にも対応
  • ISO変換機能も備える万能型
  • メニュー機能なし
  • 書き込みモードがややシンプルすぎる

AnyBurnでMP3をデータDVDとして書き込む方法

Step1
AnyBurnを起動するとメインメニューが表示されます。一覧の中から 「データディスクを作成(Create Data Disc)」 をクリックしてください。
Step2
「ファイルを追加(Add Files)」 ボタンを押して、パソコン内のMP3ファイルやフォルダを選択します。
Step3
DVDドライブに空のDVD-RまたはDVD+Rディスクを挿入し、AnyBurnの設定画面で書き込み先を選択します。
Step4
設定が完了したら、右下の 「書き込み開始(Burn Now)」 をクリックします。AnyBurnが自動的にデータをDVDに書き込み、完了後に「書き込みが成功しました」と表示されます。

MP3をDVDに書き込みするソフトその5:Windows Media Player

🔹 対応OS: Windows 10 / 11(標準搭載)
🔹 日本語対応: ○
🔹 対応形式: MP3、WMA、WAV など
🔹 書き込み方式: 音楽CD / データCD/DVD

Windows Media Playerは、Windowsに標準で搭載されているメディア再生ソフトですが、MP3ファイルをデータCD/DVDとして書き込む機能も備えています。追加ソフトのインストールが不要で、初心者でも簡単に使えるのが大きな魅力です。特に家庭用PCで音楽コレクションをDVDにバックアップしたい方におすすめです。

  • 標準搭載なのでインストール不要
  • 操作がシンプルで初心者向け
  • 書き込み前にプレイリストで管理できる
  • 書き込み設定が少ない
  • 対応するDVDプレイヤーはMP3再生対応機種に限られる
  • 書き込み速度やファイナライズ設定の調整ができない

Windows Media PlayerでMP3をデータDVDとして書き込む方法

Step1
WindowsのスタートメニューからWindows Media Playerを開き、画面右上の「書き込み」タブをクリックします。

 

Step2
書き込みタブ内にあるオプションボタン(小さな下向き矢印)をクリックし、「データCDまたはデータDVD」を選択します。これにより、MP3形式のままファイルを書き込むことができます。
 

 

Step3
ライブラリから書き込みたいMP3ファイルを「書き込みリスト」にドラッグ&ドロップで追加します。
Step4
書き込み用の空のDVD(DVD-RやDVD-RW)をパソコンのDVDドライブに挿入します。

 

Step5
書き込みリストが完成したら、「書き込みの開始」ボタンをクリックします。Windows Media PlayerがデータDVD形式でファイルをディスクに書き込み始めます。

書き込みが終了したら、ディスクを取り出し、PCや対応機器で再生できるかを確認してください。

注意点
  • 互換性: データDVDはMP3ファイル形式のまま書き込まれるため、PCや一部のMP3対応DVDプレーヤーでしか再生できない場合があります。
  • 書き込み速度: 安定した書き込みのため、書き込み速度は「自動」または「低速」に設定するとエラーが少なくなります。
    この方法で、Windows Media Playerを使ってMP3ファイルをデータDVDに書き込むことができます。

MP3をDVDに書き込むソフリーソフトを比較

ソフト名 対応OS 日本語対応 メニュー作成 書き込み方式 特徴・補足
BurnAware Free Windows

データDVD、音楽CD、ISO シンプルなUIで初心者に最適。軽快で安定動作。
CDBurnerXP Windows XP〜11 データDVD、音楽CD、ISO 安定性が高く、昔から根強い人気。ISO機能も◎。
ImgBurn Windows △(別途導入) データDVD、ISO 上級者向け。書き込み設定が細かくカスタム可。
AnyBurn Windows データDVD、音楽CD、ISO 軽量&高速。機能が必要最低限でわかりやすい。
Windows Media Player

Windows 10/11

データDVD、音楽CD(簡易) Windows標準搭載。手軽だが細かい設定は不可。

映像付きの音楽ファイルをDVD-Video形式で作成して再生する方法

MP3の音楽を家庭用DVDプレーヤーで再生したい場合は、単にファイルをそのままディスクに保存するのではなく、映像付きのDVD-Video形式として作成するのが最も確実です。

DVDFabなどのDVD作成ソフトを使うと、MP3音声をそのまま書き込むのではなく、AC3(Dolby Digital)やLPCMといったDVD対応の音声形式に自動変換し、静止画や背景画像を加えて映像付きの音楽DVDを作ることができます。
このようにして作成されたディスクは、一般的なDVDプレーヤーでも「映像付きDVD」として認識され、音楽を問題なく再生できます。

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DVDFab DVD 作成【30日間無料で使用可能】
  • MP4、MKVなどの200以上の動画ファイル形式に対応
  • 多彩なメニューテンプレートを提供している
  • メニューの背景、フレーム、テキストなどを自由に設定
  • 通常の50倍以上のスピードで作業
  • DVDディスク以外、ISOファイルやフォルダとして保存可能

DVDFab DVD 作成でMP3をDVD書き込む方法

Step1
動画編集ソフトを使って、MP3を静止画付きのMP4ファイルを変換します。
Step2
DVDFab を起動して、「作成」モジュールを選択します。変換されたMP4ファイルをメインインターフェイスにドラッグアンドドロップします。

 

Step3
出力をDVD5またはDVD9に設定して、詳細設定やメニュー設定もできます。

「詳細設定」のオプションをクリックし、出力DVDを設定できます。

「メニューの設定」ボタンをクリックし、このオーディオDVD作成ソフトのさまざまなオプションから、メニューのテンプレートをひとつ選びます。メニューの背景、ボタン、サムネイル、フレーム、テキストの色にサイズやフォントなどを自由に設定できます。

カスタマイズが完了したら、「OK」をクリックします。変換されたMP4をDVDに焼くとき、ファイルを編集するのはとても簡単です。

Step4
出力先を選択し、「開始」のボタンをクリックします。

これはDVDFab DVD 作成ソフトを利用して、DVDビデオを作成する方法です。 DVDメーカーはあらゆるビデオフォーマットからDVDを作成することができます。上記のステップに従って、作成してください。

まとめ

この記事では、MP3をDVDに書き込む方法について、必要な形式や専用ソフトを詳しく紹介しました。MP3をDVDに焼くことで、車載オーディオDVDを簡単に作成でき、音楽ライブラリを1枚のDVDにまとめて持ち運べる便利な方法です。

MP3をDVDに書き込むための最適なツールとして、BurnAware FreeやImgBurnなどのソフトが非常に有効です。これらのツールを使用すれば、簡単にMP3をDVDに焼くことができ、音質を損なうことなく高品質な音楽DVDを作成できます。

さらに、MP4をDVDに変換する方法に興味がある方は、DVDFab DVD 作成ソフトを活用することをお勧めします。豊富なメニュー作成機能と高速度で、MP4ファイルをDVDに簡単に書き込むことができます。

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