IMG ファイルとは

まずは、IMGファイルがどういったものなのかを確認しましょう。

IMGファイルは、パソコンで取り扱う拡張子が「.img」のファイルのことを指します。イメージファイルやディスクイメージとも呼ばれており、ディスクの内容を保存する時に使われます。

保存する時に、構造も変わらず、そっくりそのままコピーするため、バックアップ用に使用されることが多いです。つまりIMGファイルを使うことによって、大切なデータが紛失・損傷してしまっても、全く同じデータを用意できるのです。他にも、OSやゲーム、アプリなどの配布に使われることがあります。

IMGファイルの利点としては、マルウェアに攻撃される可能性を下げられることが挙げられます。マルウェアに感染するとデータの書き換えや個人データの抜き取りなどが行われることが多いです。しかし、IMGファイルはファイルの1種であるため、バックアップデータをIMGファイルで保存しておけば、バックアップファイルが標的にされる可能性を低くできます。

IMGファイルを開く4つの方法

ここからは、IMGファイルを開く方��を4つご紹介します。使用しているOSで方法が異なることもあるため、自分に合った方法を見つけてみてください。中にはソフトを使って行う方法もありますが、フリーソフトを活用することで手軽にIMGファイルを開くことができます。

方法①:ドライブとしてマウントする(Windows)

Step1
Windowsのファイルエクスプローラーを開く(Windowsキー+Eキー)
Step2
IMGファイルのあるフォルダを開く
Step3
IMGファイルをダブルクリックする

方法②:ドライブとしてマウントする(macOS)

Step1
Finderを開く
Step2
IMGファイルのあるフォルダを開く
Step3
IMGファイルをダブルクリックする

方法③:ファイル圧縮解凍ソフトを使って開く方法

今回は、おすすめの圧縮解凍ソフト「WinZip」を使った方法をご紹介します。事前にWinZip公式サイトからソフトをダウンロードしておきましょう。WinZipには無料版もあるため、手軽にダウンロードできておすすめです。

【方法1】

Step1
開きたいIMGファイルをダブルクリックする
Step2
WinZipが開き、ファイルが表示されたら「展開先:」をクリックする
Step3
ファイルの保存先を選択する(デスクトップや外付けハードディスクなど)
Step4
「展開」をクリックし、展開処理を開始する
 
Step5
展開処理が終了したら、選択した保存先にIMGファイル内のファイルがあるか確認する

【方法2】

Step1
IMGファイルを右クリックする
Step2
「WinZip」にカーソルを合わせ、メニューを表示させる
Step3
メニューから「展開先…」をクリックし、保存先を選ぶ
Step4
「展開」をクリックする

方法④:仮想ドライブ環境を使って開く方法

今回はフリーソフト「ImgDrive」で仮想ドライブ環境を作る方法をご紹介します。

事前にYubsoft公式サイトからImgDriveをダウンロードしておきましょう。

Step1
インストーラーをダウンロードしたら、ライセンス契約書に同意する
Step2
「インストール場所と機能の選択」で「インストール」をクリックする
Step3
「ImgDriveを起動」にチェックを入れ、「OK」をクリックする
Step4
ImgDrive起動後、上部にある「マウント」をクリックする
Step5
IMGファイルを選択する

IMGファイルとISOファイルの違いは?

.imgファイルと混同されがちなものに、.isoファイルが挙げられます。.isoファイルと.imgファイルはどちらもイメージファイルの1つです。中には、DVDのデータをIMGファイルで保存しても良いのか?と悩んでいる方がいるのではないでしょうか。

2つの違いは、適性の記憶媒体が異なるという点にあります。SDカードやハードディスクといったディスクに適しているのが.imgファイル、CDやDVDといった光学メディアに適しているのが.isoファイルです。

.isoファイルをマウントすれば、外付けのディスクリーダーがないにも関わらず、DVDやBlu-rayディスクが入っているような状態になります。つまり、DVDやBlu-rayに入っていたデータをファイルの形にしたものが.isoファイルということになります。

.isoファイルは世界規格のフォーマットであるため、覚えておいて損はないでしょう。サポートについても多くのソフトウェアで用意されていることから、.imgファイルよりも扱いやすいと考えて良いかもしれません。

とはいえ、.isoファイルと.imgファイルは互換性があるため、.isoファイルから.imgファイルに、.imgファイルから.isoファイルに変換することができます。変更する方法も簡単なので、難しく考える必要はないでしょう。

IMGファイルをISOファイルに変換する方法

先ほどもご紹介した通り、.imgファイルから.isoファイルに変更することは可能です。変更する方法も簡単なので、ぜひ覚えておきましょう。

方法①:拡張子「.img」を「.iso」に変換する

Step1
ファイルの拡張子が「.img」であることを確認する
Step2
IMGファイルにカーソルを合わせ、右クリックをする
Step3
「名前の変更(M)」を選択する
Step4
「img」の部分をISOに書き換えてEnterキーを押す

方法②:WinISOを使用して、IMGファイルをISOファイルに変換する

Step1
WinISOをインストールして起動して、メニューの「変換」ボタンをクリックします。
Step2
「参照」をクリックして、IMGファイルを開きます。
Step3
出力フォーマットをISOに設定します。
Step4
保存先を指定して、「OK」ボタンをクリックして、IMGからISOへの変換を開始します。

DVDをISOファイルに変換する方法

IMGファイルからISOファイルに変換できること、DVDの保存にはISOファイルが適していることについては分かりましたが、実際にDVDをISOファイルとして保存するにはどうすればよいのでしょうか。DVDをISOファイルとして保存する方法としておすすめなのが「DVDFab DVD コピー」です。

product image
DVDFab DVD コピー【30日間無料体験を提供】
  • 市販/レンタルのDVDをDVDディスク/ISOファイル/フォルダにコピー
  • フォルダやISOファイルからDVDに書き込むこともできる
  • 6つのコピーモードを使って、ディスク全体または一部をコピーできる
  • DVDの無劣化コピーや、DVD9からDVD5への圧縮も可能
  • タイトルやチャプター、字幕、音声、ボリュームラベルなどを自由に設定

DVDFab DVD コピーでDVDをISOファイルとして保存する手順

Step1
DVDFabを起動し、左のメニューから「コピー」を選択して、上側の青いボタンをクリックして、コピーモードを選択します。
Step2
保存したいDVDを挿入して読み込ませます。
Step3
 
 
出力サイズ、オーディオ、字幕を選択できます。「詳細設定」でボリュームラベルも編集できます。
Step4
画面下部で出力先をISOに指定し、「開始」ボタンをクリックします。
 

ご覧いただくと分かる通り、4ステップでISOファイルとして保存できるため、パソコンが苦手という方でも簡単に操作できます。最新のDVDでも問題なくコピーできる他、そのままの品質を維持しながら保存できるのも魅力です。

DVDをISOファイルとして保存する時、ソフトによっては品質が下がってしまうことも少なくありません。いつでもクオリティの高い映像を楽しみたいという方には欠かせないソフトと言えるでしょう。

ISOファイルはディスクリーダーがなくてもDVDなどが見られるなどのメリットがあるため、DVDのディスクを増やしたくないという方にとっても便利です。手元にあるDVDをISOファイルとして保存したい方は、ぜひチェックしてみてください。

まとめ

今回は、IMGファイルの開き方やISOファイルとの違いなどをご紹介しました。IMGファイルは大容量データのバックアップとして有効で、多くの人に使われているファイル形式です。マルウェア感染時にも役立つことから、覚えておきたい知識の1つと言えるでしょう。

また、用途によってはISOファイルを活用することも検討するのがおすすめです。.imgファイルから.isoファイルへは簡単に変換できるため、必要に応じて試してみてください。特にDVDなどのデータを保存する時は、ISOファイルの使用を心がけましょう。DVDをISOにリッピングしたい場合は、DVDFab DVD コピーをご利用ください。