NTSCとPALの違いとは?それぞれの特徴・どっちがいい・変換&再生方法まで解説
要約: NTSCとPALの違いを正しく理解していますか?この記事では、2つの映像方式の特徴と違いをわかりやすく解説します。また、NTSC・PAL形式のDVDを作成する方法や、両方の形式に対応したおすすめの再生ソフトもご紹介。この記事を読めば、映像が再生できない原因や最適な作成方法がすべてわかります。
目次
そもそもNTSC形式とPAL形式って何?
NTSC形式とは?
NTSC(エヌティーエスシー)方式とは、主に日本・アメリカ・カナダなど北米・東アジア地域で使用されてきた映像信号方式の一つです。正式名称は「National Television System Committee」で、アナログ地上波テレビ放送のために開発された規格です。
NTSCの最大の特徴は、1秒あたり約29.97フレーム(30fps)の映像を表示する点にあります。これにより動きの滑らかな映像表現が可能ですが、一方で色信号(特に赤・青の階調)にやや不安定さがあると言われています。
日本では2011年に地上デジタル放送へ完全移行したため、テレビ放送としてのNTSCはすでに使われていません。しかし、DVDプレーヤー・カムコーダー・家庭用ゲーム機など、今でもNTSC方式を採用している機器は多く存在します。特にDVD-Videoの規格としては、現在もNTSCが標準的な形式の一つです。
また、NTSCはPALやSECAMといった他の映像方式に比べ、対応機器の種類が多く、世界的な再生互換性が高いというメリットがあります。そのため、動画制作やDVD作成時には、国際的な配布を考える場合に適したフォーマットといえるでしょう。
PAL形式とは?
PAL(パル)方式とは、ヨーロッパ諸国・中国・オーストラリア・中東・アフリカの一部地域などで採用されてきたテレビ映像の放送規格の一つです。正式名称は「Phase Alternating Line」で、アナログテレビ時代にNTSC方式の弱点を改良する目的で開発されました。
PAL方式の最大の特徴は、1秒あたり25フレーム(25fps)/50Hzの映像表示を採用している点です。NTSC(29.97fps)に比べるとフレーム数はやや少ないものの、色信号が非常に安定しており、正確な色再現性を持つという強みがあります。そのため、ヨーロッパでは映画・ドラマ制作などで長く標準的に使われてきました。
一方で、NTSC形式との互換性はありません。そのため、PAL形式で作成されたDVDをNTSC対応プレーヤーで再生することは基本的にできず、逆も同様です。海外で購入したDVDやビデオが日本で再生できない場合、この「方式の違い」が原因であるケースが多いです。
現在では世界的に地上デジタル放送への移行が進み、アナログ放送規格としてのPALの利用は減少しました。しかし、DVD、ビデオカメラ、映像制作機器などでは依然としてPAL形式が利用されており、ヨーロッパやアジア圏向けの映像制作では今でも重要な規格です。

このように、NTSC形式とPAL形式は現在も地域によって使い分けられている映像規格です。北米や日本などではNTSC方式が主流である一方、ヨーロッパや中国、オーストラリアなどではPAL方式が採用されています。
ただし、両者には互換性がありません。そのため、NTSC形式で録画されたDVDやビデオをPAL方式の再生機器で再生することは基本的にできず、逆にPAL形式の映像をNTSC機器で再生することもできません。
このような仕様の違いは、映像のフレームレート(NTSCは約30fps、PALは25fps)や信号方式の構造が異なるために生じるものです。そのため、海外のDVDを再生したい場合や国際向けの映像を作成する際には、再生機器やソフトがどの方式に対応しているかを確認することが重要です。
NTSC形式とPAL形式の違いは?NTSCとPALの対比表
| 項目 | NTSC方式 | PAL方式 |
|---|---|---|
| 主な採用地域 | 日本、アメリカ、カナダ、韓国、台湾など | ヨーロッパ、中国、オーストラリア、中東、アフリカなど |
| フレームレート(fps) | 約29.97fps(≒30fps) | 25fps |
| 電源周波数(Hz) | 60Hz | 50Hz |
| 解像度(標準) | 720×480ピクセル | 720×576ピクセル |
| 色信号の安定性 | 若干不安定(色ずれが発生する場合あり) | 非常に安定しており、自然な発色が可能 |
| 映像の滑らかさ | フレーム数が多く動きが滑らか | フレーム数が少なく、ややカクつくことがある |
| 採用時期 | 1953年(アメリカで制定) | 1960年代(ドイツで開発) |
| 対応メディア | 日本・北米向けDVD、VHS、ゲーム機など | 欧州・中国向けDVD、テレビ放送など |
| 互換性 | PALとの互換性なし | NTSCとの互換性なし |
| 主な用途 | 映像制作、DVD、家庭用ゲーム、カムコーダー | 映画、放送、国際DVD配布など |
NTSC形式とPAL形式のDVDを作成・変換するおすすめソフト:DVDFab DVD 作成
NTSC形式とPAL形式には互換性がないため、地域や再生機器によってはDVDが正しく再生できないことがあります。しかし、DVDFab DVD 作成を使えば、この互換性の壁を簡単に解消できます。このソフトを使えば、スマホやカメラで撮った動画をNTSC形式やPAL形式のDVDとして簡単に作成できます。さらに、NTSC形式の動画をPAL形式に、またはその逆に変換することもできるので、どの地域のプレーヤーでも再生できる互換性の高いDVDを作ることが可能です。

- MP4を含む200以上の動画ファイル形式からDVDを作成
- 元動画の高画質を保ったままで作成
- DVDメニューを思いのままにカスタマイズできる
- ISOファイル/フォルダとしても保存できる
最新のDVDコピーガードにも対応できるために、バージョンアップが頻繁に行うので、最新のバージョンをチェックするには、公式のダウンロードページにアクセスして下さい。
DVDFabの「作成」メニューをクリックして、作成モードから「DVD作成」を選択します。次は、「+」をクリックしてNTSC形式とPAL形式のDVDに作成したい動画を読み込みます。

インターフェースにある設定オプションを利用して、出力DVDをカスタマイズできます。

「詳細設定」ボタンをクリックすると、メニュープロパティでテレビ画質を「NTSC」と「PAL」のいずれかにします。
上部出力部分で、ボリュームラベルや出力サイズ、ビデオ画質も設定可能です。

「詳細設定」の右の「メニューを設定」ボタンを利用して、書きたい言葉や好きな背景を自由に設定できます!

最後、出力先を、に設定します。ディスクに書き込まない場合は、ISO又はフォルダアイコンをクリックしてパソコンに保存してください。
「開始」ボタンをクリックすれば、「NTSC」又は「PAL」形式のDVD書き込みが始まります。
NTSC・PAL形式のDVDを再生するおすすめソフト PlayerFab DVDプレーヤー
地上アナログ時代に録画したお気に入りのTV番組や海外のTV番組を再生したいと思っても、最近市販されているDVDプレイヤーはNTSC形式やPAL形式に対応していないことがほとんど。DVDを入れてみたら再生できなかった!そんな悔しい経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?そこでおすすめなのが、DVD再生機能のあるフリーソフト。今回は高性能で使いやすい「DVDFabプレーヤー6」をご紹介します。
PlayerFab DVDプレーヤーをダウンロード&インストール
*下記のボタンをクリックして、直接ダウンロードしてパソコンにインストールすることができます。

- リージョンコードに関係なくDVDディスクを再生する
- 臨場感あふれるホームシアター体験ができる
- 幅広いフォーマットの再生をサポート
- AMD、インテル、NVIDIAテクノロジーを適用して、流暢な再生を確保する
或いは、次の操作に従って、DVDプレイヤーをダウンロードします。
PlayerFab DVDプレーヤーを使用するにはまずダウンロードをする必要があります。体験版は完全無料なので気軽に使用できますよ。
検索エンジンで「DVDfab」を検索し「プレーヤー」をクリックしてください。ページを開くと上のような画面になります。WindowsにもMacにも対応していますので、ご自身のOSを選択してから、「無料ダウンロード」のボタンをクリック。

ダウロードが完了すると画面下に新しいフォルダが表示されます。ダウンロードが完了したら、「クイックインストール」のボタンをクリック。数十秒から数分でインストールが完了します。

ダウンロードとインストールが完了するとデスクトップにアイコンが登場!これですぐに使用する事ができますよ。PlayerFab DVDプレーヤーは高機能でシンプルな操作性が魅力

PlayerFab DVDプレーヤーは、基本的にはDVD再生ソフトですが、その機能は幅広く展開しています。DVDやCD、動画ファイルの再生だけではなく、ファイルの変換やデータの編集作業も簡単にできます。また、多くの拡張子やファイルに対応しているため、このソフト1つあれば様々なデータを再生・編集・変換することができます。まさにハイブリットなPlayerFab DVDプレーヤーソフトといえます。
DVDfabには、無料体験版の他に有料の「製品版」と「Ultra版」があります。無料版でもハイスペックですが、有料版では更に機能の幅が広がります。
現在、限定セール中なのでお買い得に購入することができますよ。
| 製品版 | Ultra版 |
|
・DVDムービーのあらゆる機能を再生 |
・Blu-rayムービー メニュー再生に対応 |
| ¥5520(セール価格) | ¥8280(セール価格) |
| セールページ:https://dvdfab.org/promotion.htm | |
NTSC形式・PAL形式のDVDを再生しよう!PlayerFab DVDプレーヤー
PlayerFab DVDプレーヤーでNTSC形式やPAL形式のDVDを再生するのはとっても簡単です。
まず再生したいDVDをパソコンに挿入したらソフトを起動します。
メニューの「ディスク」を選択すると挿入したDVDのデータが表示されます。

再生したいディスクの画像上の緑色の「再生ボタン」を押せばすぐに再生が始まります。
画面にカーソルを合わせれば、一時停止や早送り、巻き戻しなども簡単にできますよ。懐かしいTV番組やお気に入りの番組も気軽に楽しむことができます。
まとめ
TVの放送規格であるNTSC形式やPAL形式。懐かしい映像や海外の映像など自分のお気に入りの映像を手軽に楽しむにはDVDFabプレーヤー6がおすすめです。無料体験版で使い勝手を確認してから有料版にアップグレードするのもいいですね。きっとおうち時間がより充実したものになりますよ。

