Xmedia Recodeとは

XMedia Recodeは動画や音声フォーマットを変換できるフリーソフトです。ドイツのSebastian Dörfler氏により開発されました。最新版は2022年にリリースされており、現在はWindows 7〜10をサポートしています。

Xmedia Recodeの機能

XMedia Recodeでは主に下記の作業を行うことができます。

  • DVDをMP4やMKVなどの形式にリッピングする
  • ISOイメージファイルをMP4やMKVなどの形式にリッピングする
  • MP4やMKVを別の形式に変換する
  • 読み込んだ動画の編集

動画編集では下記の機能を利用できます。

  • クロップ
  • 音量変更
  • 字幕合成
  • ノイズ軽減
  • 解像度の変更
  • チャプター編集
  • 音声のサンプリング
  • インターレース解除

チャプター編集や字幕合成までできるのは、非常に高機能だといえるでしょう。

Xmedia Recodeの危険性

XMedia Recodeは安全なソフトです。インストール時にウイルスソフトに引っかかることもありませんし、使用したことで個人情報が流出したという報告もありません。ごく稀にウイルスソフトが警告を発することがありますが、おそらくソフトウェアの認証の有無の関係だと予想されます。

また、これは一般論ですが、セキュリティが心配な方はインストール版よりもポータブル版の方がウイルスの危険性は低くなります。XMedia Recodeは公式サイトもありますが配布サイトも数多くありますので、心配であればポータブル版の使用を検討してみてください。

Xmedia Recodeのインストール方法

Xmedia Recodeは公式サイトもしくは配布サイトにてインストールできます。今回は公式サイトでダウンロードしていきましょう。WebサイトはSSL化されているので安心して作業を行なってください!

Step1
メニューバーの「Download」をクリックして使用しているバージョンに合わせて選択する

Step2
ダウンロードしたexeファイルを実行する

Step3
利用規約を確認する

Step4
「Install」をクリックしてインストールを開始する

Step5
インストール完了

Xmedia Recodeの使い方

Xmedia Recodeを日本語化する方法

インストール時、Xmedia Recodeは言語選択ができませんが、インストール後に設定から日本語のパッチを選択することができます。

Step1
メニューバーの「Option」をクリックし、「Preferences」、「Language」と選択していく

Step2
日本語を選択してOKを押す

Xmedia Recodeの設定方法

ここでは、画質を落とさずにXmedia Recodeで動画を変換するための設定方法を紹介します。

結論からお伝えすると、コーデックをコピーして拡張子だけを変更するだけで、ロスレス変換を行っていきます。今回は、H.264のMP4ファイルをH.264のAVIファイルに変換していきましょう。無劣化なので、エンコード時間も数秒程度で済みます。

Step1
「ファイルを開く」から動画を読み込んだら、「形式」タブの下にある「形式」と「ファイル拡張子」をAVIに設定する

Step2
「映像」タブをクリックして、「モード」の後ろを「コピー」に変更する

Step3
「リスト」タブをクリックして、「リストに追加」をクリックしたら、その後ろの「エンコード」ボタンをクリックする

Xmedia RecodeでDVDをMP4にリッピングする方法

Step1
「ディスクを開く」よりDVDを選択する

Step2
「形式」タブで「MP4」を選択し「出力方法」を「フォルダに保存」に設定したら、「参照」をクリックして、MP4ファイルの保存先を指定する

Step3
「リストに追加」>「エンコード」をクリックして、XMedia RecodeでDVDをMP4に変換する

Xmedia RecodeでMP4を別の形式に変換する方法

Step1
「ファイル」をクリックして動画を読み込む
Step2
形式タブや映像タブ等で変換内容に合わせた設定を行なう
Step3
「リストに追加」をクリックし、表示されている設定内容を確認する
Step4
「エンコード」をクリックする

Xmedia Recodeの保存先

保存先はソースをインポートしたあとにフォーマットを指定する画面で自由に設定できます。

Xmedia Recodeの評判

ここでは、ネットでのXmedia Recodeの評判を合わせて、使ってわかったXMedia Recodeのメリットとデメリットを評価していきたいと思います。

メリット
  • 幅広いフォーマットに対応している
  • フリーソフトでありながら動画編集までできる
  • 海外製のソフトでありながら日本語にも対応している
  • オーディオの細かい編集もサポートしている
  • 変換速度が非常にスピーディー
  • 動画から音声だけを抽出することができる
  • コピーガードが掛けられていないネット上の動画を変換することもできる
  • ドラッグ&ドロップ、リストに追加、エンコードというシンプルな操作で分かりやすい
デメリット
  • Windows版しかリリースされておらずMacでは利用できない
  • コピーガード解除機能が搭載されていない
  • 最新のコーデックH265には未対応
  • 動画編集機能に結合機能がない
  • ソフトの起動にVisual C++ランタイムが必要
  • 字幕が追加できないことがある
  • 使用しているGPUによってはかなりエラーが多い
  • ソフトを使用していると突然フリーズすることがある
  • バージョンアップで便利な機能が削除されることがある
  • バージョンアップが行われると動作が不安定になることがある
  • 細かい設定となると初心者の方にはなかなか難しいかも

Xmedia Recodeの代替ソフト

これまでXMedia Recodeの使い方やメリット・デメリットについて解説してきましたが、XMedia RecodeにはH265に対応していない、結合機能がないなどの機能的なデメリットや、アップデートのたびに重くなる・不安定になるなどのユーザービリティのデメリットなどがあります。また、XMedia Recodeは、実行できない・エンコードできない・途中で処理が終了してしまう…などの報告も多数。

そんなとき、代替ソフトとして使いたいのが「DVDFab DVD リッピング」と「DVDFab HD Decrypter」です。

DVDFab DVD リッピング : DVDをMP4にリッピングできる

  • CSSやリージョンコード、RCEなどのコピーガードを解除
  • DVDをMP4やMKVなど様々な動画や音声形式に変換
  • トリミングやクロップなど豊富な動画編集機能付き
  • 動画と音声をロスレス品質で出力

DVDFab DVD リッピングは業界最多レベル、1000以上のフォーマットに対応しているリッピングソフト。最新のコピーガードに対応していますので、自作DVDだけでなく市販DVDもリッピングできます。

2時間のディスクを15分で処理するという高速変換が可能。また、XMedia RecodeはWindowsでしか使うことができませんが、DVDFab DVD リッピングはWindowsにもMacにも対応しています。さらにDVDFabは毎月のようにアップデートが実行され、軽微なエラーであってもしっかり修正されるため、落ちてしまったりフリーズしてしまったりということがほとんどありません。

有料ソフトではありますが、30日間すべての機能を使える無料体験を提供していますので、フリーソフトとして使うことができます。

DVDFab HD Decrypter : リッピングや動画変換などができる

  • 永久無料で利用できる
  • DVD/Blu-rayをロスレスでコピー・リッピング・変換
  • クロップやトリミングなどの編集機能搭載
  • 動画をカスタマイズできるマルチタスクモード付き

DVDFab HD Decrypterは、DVDのリッピングだけでなく、ブルーレイのリッピングや動画変換、DVD作成、動画編集、圧縮などが行えるフリーソフトです。

ご注意:

  • DVDFab DVD リッピングは最新のコピーガードに対応しているものの、DVDFab HD Decrypterは古いコピーガードにしか対応していない
  • DVDFab DVD リッピングは1000以上の形式に対応しているものの、MP4とMKVにしかリッピングできない

といった制限はあるものの、永久的に無料で使えるDVDFab HD Decrypterというソフトもリリースされています。こちらはフリーソフトなのでずっと無料。さらにXMedia Recodeが対応していないH265にも対応。フリーソフトとしては最高レベルに機能が充実しているため、ダウンロードしておいて損はありません!

DVDFab DVD リッピングの使い方

Step1
DVDFabを起動し左側のメニューバーから「リッピング」をクリックする

Step2
ドライブにDVDをセットして読み込み.必要に応じて、タイトルや、チャプター、音声、字幕を設定する

メタデータも取得できます。

Step3
タイトル右側のフォーマットでドロップダウンリストから「他のプロファイルを選択」をクリックしてポップアップ表示される形式の中から、変換先のフォーマットを選ぶ

さまざまな動画形式を選択できます。再生デバイスによってプロファイルを選択することも可能です。

Step4
フォルダーアイコンをクリックして保存先を指定して、「開始」ボタンを押し処理をスタートする

まとめ

今回はXMedia Recodeの使い方やおすすめの代替ソフトについて解説しました。XMedia Recodeはフリーソフトとしては対応形式が豊富で非常に優秀なのですが、動作が重くエラーが多い、H265に対応していないなどのデメリットがあります。そんなときDVDを無劣化でリッピングしたい方にはDVDFab DVD リッピングを、コピーやDVD作成を行いたい方にはDVDFab HD Decrypterをおすすめします。「変換中にエラーが発生しました」なんて表示されることもほとんどありませんので、快適に作業が行えます!