一部改正となった著作権法が2012年10月1日より施行され、DVDやBlu-rayの複製は違法行為となりました。DVDFab HD Decrypterを使用して、販売およびレンタルされているDVDやBlu-rayのコンテンツを複製することは、ご遠慮ください。当ソフトの利用にあたっては、完全自作のディスクの複製などに限定されることをお勧めします。今回は、完全個人利用向けとして、DVDFab HD Decrypterを使用する方法をご紹介いたします。

DVDFab HD Decrypterとは?

hd-decrypter

DVDFab HD Decrypterとは、DVDFabの無料版ソフトの名称です。DVDFabパッケージ10以降では、試用期間を超過すると、DVDFab HD Decrypterとして使い続けることができるようになっています。

DVDFab HD Decrypterは、DVDのコピー・リッピング、Blu-rayのコピー・リッピング、一部の動画変換などを行うことができます。動画変換の対応フォーマットは、H.264までとなっており、H.265や4Kの動画変換には対応していません。ここでいうリッピングは、DVDやBlu-rayのデジタルデータを、そのままの形でパソコンに複製する、もしくはパソコンでの操作が可能なファイルに変換することを指します。

DVDFab HD Decrypterを利用するには、最新のDVDFabをダウンロードする必要があります。DVDFab HD Decrypterのインストーラーをダウンロードしたのに、インストーラーの名前がdvdfab*_****.exeであっても、エラーではありませんので、ご安心ください。

dvdfab 無料版 使い方が詳しく了解したい方は、こちらへ。

DVDFab HD Decrypter のCrack(クラック)について

Crack(クラック)は、クラッキングとも呼ばれます。システムへの不正侵入や、破壊、改ざんを行う他、パソコンの乗っ取りや、ユーザー登録およびシリアルナンバー登録の手順スキップによる不正利用などの悪質な行為すべてを指します。

現在DVDFab HD Decrypterは、完全無料のソフトですが、インストール後30日間は、有料版と同様の機能を利用することができます。この期間を終了すると、利用機能に制限がかかるようになるのですが、クラックによって、ライセンス認証を解除するユーザーが少なからず存在します。

HANA
確かに、便利な機能を持つソフトを、無料で使い続けることができるというのは魅力的なことかもしれませんが、ソフトの提供者側にとっては損失でしかありません。また、インターネット上にアップロードされているクラックツールはマルウェアが多く、信用できるものとはいえません。安全に、DVDFab HD Decrypterを利用したいとお考えであれば、クラックツールの使用はやめるべきです。 
 

DVDFab HD Decrypterのバージョンについて

DVDFab HD Decrypter Crack

DVDFab HD Decrypterという独立したソフトウェアとして確立されるようになったのは、DVDFab8以降です。名称は変化していますが、有料の製品版の一部の機能を使えるという製品の特長は変わっていません。

メインソフトとなるDVDFabのバージョンが更新されるたび、デザインも変化し、機能も改善されています。また、製品版からフリー(無料)版になったとしても、複製の際のデータ品質に変化はありません。

2022年1月時のDVDFabに含まれるDVDFab HD Decrypterのバージョンは、12.0.5.7です。

DVDFab HD Decrypterに期限切れはあるのか?

DVDFab HD Decrypter 有効期限

DVDFab HD Decrypterは、完全無料のフリーソフトに分類されるソフトウェアです。DVDFabパッケージなどの有料版には、試用期間が設けられており、この期間を過ぎてソフトのライセンス購入が確認されなかった場合は、自動的に無料版へと切り替わります。無料版となったDVDFabソフトは、アンインストールしない限り、永久的に無料で使用することができます。

また、現在でもDVDFab公式サイトより、バージョンが古いソフトをダウンロードすることが可能となっています。ユーザーインターフェースの変更等はありますが、基本的な機能は同様にお使いいただけます。

DVDFab HD Decrypterの動作条件

DVDFab HD Decrypterを利用するために必要な、パソコンの動作環境をご紹介します。

Windows

OS:Windows11/10/8.1/8/7(32,64bit)
CPU(プロセッサ):Pentium II 500 MHz、Intel Core2 Quad以上
RAM:512MB
ハードディスク空き容量:20GB以上
ドライブ:DVD-RW/Blu-ray-RW

Mac

OS:10.10~11.3以上
CPU:Intel(R)プロセッサ
RAM:512MB
ハードディスク空き容量:20GB以上
ドライブ:DVD-RW/Blu-ray-RW

その他、インターネットの接続環境が必要です。

ハードディスクの空き容量に関しては、ソフト本体の容量121.87MB以上を確保できれば、問題ありません。なお変換後のファイルを保存しておくためのストレージが別途必要になる場合もありますので、利用される状況によって適宜確保されることをお勧めします。

DVDFab HD Decrypterのインストールとその他設定方法

DVDFab HD Decrypterのダウンロード・インストール方法

DVDFab HD Decrypterのインストーラーを、ダウンロードするページにアクセスします。

dvdfab hd decrypter インストール

➁ ページを少しスクロールした左側に表示されている、[無料ダウンロード]をクリックします。Macをお使いの場合は、ダウンロードボタンの下に、WindowsとMacを切り替えるボタンがありますので、そちらをクリックした後で、[無料ダウンロード]をクリックします。Windowsのダウンロードページの背景は青系で、Macのダウロードページの背景色は赤系となっていることも確認してください。

③ ダウンロードされた「dvdfab12_online_12057.exe」「dvdfab12_12056.pkg」といったインストーラーを実行します。

④ デフォルトのインストール先を使用する場合は、「クイックインストール」をクリックします。自分でインストール先を指定したいなら、「カスタム」を展開して、インストール先を選択から、「クイックインストール」をクリックします。

⑤ データ確認中画面が出て、数秒後、インストールファイルのダウンロードが始まります。

⑥ インストールファイルのダウンロードが完了すると、インストールが始まります。

終了すると、「今すぐ起動」を押します。

DVDFabの書き込み機能を利用する方法

DVDFab HD Decrypterは、DVDFab12の体験版としてダウンロードされるので、起動後30日間は、直接ディスクへ書き込むことができますが、試用期間が過ぎると、書き込み機能が使えなくなります。試用期間が過ぎても、機能を使うことができるようにするための設定を解説します。

Windowsで、ディスクへの書き込み機能を有効にさせておくためには、「ImgBurn」というプラグインを追加・設定する必要があります。プラグインは、ImgBurn公式ページ(https://www.imgburn.com/index.php?act=download)より、ダウンロードできます。

ImgBurnをインストール後、DVDFab HD Decrypterを起動し、左上部にある[▼]より[共通設定]を選択します。

[ドライブ]タブ内、[DVDライティング]および[Blu-rayライティング]内、[ライティングエンジン]内のプルダウンメニューから[ImgBurn]を選択します。

ImgBurnの実行ファイルパスを求めるウインドウが開きますので、[PC]>[System(C:)]>[Program Files(x86)]>[ImgBurn]>[ImgBurn.exe]を選択します。なお、ファイルのパスは、ダウンロード時の設定で変化します。

Macの場合は、「DVDFab DVDコピー for Mac」(https://dvdfab.org/dvd-copy.htm)無料体験版または有料版などを使用してみましょう。

DVDFab HD Decrypterにおけるその他の特徴

DVDFab製品版の試用期間を終えて、いわゆるdvdfab 体験版 期間切れライセンスを購入しなかった場合、一部の機能が制限されたDVDFab HD Decrypterとしてソフトウェアそのものは、継続して利用いただけます。この段階になって、初めてDVDFabフリー(無料)版となります。

DVDFabの開発元は、中国のDVDFab Software Inc.です。バージョン5.2.2.0以前は、日本語未対応でしたが、現在のバージョンは完全日本語対応版となっています。

コピーガードの解除について、著作権法上は技術的保護手段(技術的プロテクト)が施されていないCDやDVDなどの著作物(目安として2018年以前に販売されたディスク)に関してのみ、私的使用の範囲内で複製が可能となっています。DVDFab HD Decrypterは、これらの複製作業を実行する場合において、最も適しているソフトウェアであるといえます。

なお、アダルトDVDや最新のコピーガードが施されたディスク、Multiple VTS Protectionが含まれるDVD、録画DVDの複製には、対応していません。

まとめ

DVDFab HD DecrypterはDVDだけでなく、Blu-rayディスクのコピーやリッピングにも対応していますが、お使いのパソコンがBlu-ray-RW光学ドライブを搭載していない場合、これらの機能を使うことはできません。

また、レンタル製品など一部の商品には技術的保護手段の一つとなるMultiple VTS Protectionが含まれていないものもあり、私的利用に限り、これらを複製・リッピングすることは可能となっています。

著作権法の改正により、今後すべてのメディアにおける複製やリッピングといった行為が、完全に違法行為となり、罰則も厳格化されていく可能性はあります。すべては著作権者の権利を守るためのものですので、メディアを通して作品を観覧する私たちも、現在違法となっている複製やリッピングという行為がどのようなものか、改めて考える必要がありそうです。