自動字幕起こしツールの比較イメージ

自動字幕起こしツールの選び方

まずは字幕を何に使いたいかを決めましょう。YouTube用の動画編集、会議の文字起こし、外国語字幕の作成、DVD・Blu-rayの字幕生成では、適したツールが異なります。音声認識の精度だけでなく、入力形式、字幕の修正機能、SRT・VTTへの出力、料金も比較すると選びやすくなります。

用途確認したいポイント向いているツール例
YouTube・SNS動画字幕修正、縦動画対応Vrew、CapCut、PowerDirector
会議・講義の文字起こし音声入力、SRT出力、長時間対応Notta、Whisper
多言語字幕の作成音声認識、翻訳、字幕出力Vrew、Notta、DVDFab 字幕起こし AI(対応リッピングモジュール)
DVD・Blu-ray作品光ディスク入力、対応モジュールDVDFab 字幕起こし AI(対応リッピングモジュール)

動画ファイルの字幕を作るならVrewやCapCut、録音した会議を文章にするならNottaやWhisperが候補です。DVD・Blu-rayの音声から字幕を作る場合は、ディスクに対応したリッピング機能が必要になります。

自動字幕起こしとは?できることとメリットを簡単に解説

音声から画面表示、文章、時刻付き字幕へ分かれる自動字幕起こしの用途

音声認識によって言葉をテキストに変えるのが文字起こしです。そのテキストに表示時刻を付け、動画に合わせて表示できる形に整えると字幕になります。聞き取り、入力、タイミング調整を一から手作業で行うより、字幕作成の負担を減らせます。

AndroidやChromeには、再生中の音声をその場で文字表示する「自動字幕起こし」もあります。Androidは音量ボタン付近の字幕設定、Chromeは「設定」から「ユーザー補助」で切り替えられます。ただし、端末や言語で対応状況が異なり、通常はSRTなどの字幕ファイルを保存する機能ではありません。Chromeの通常の字幕表示は端末内で処理されますが、リアルタイム翻訳を使うと字幕はGoogleに送信されます。

自動字幕は動画の内容を音声なしでも追いやすくする一方、認識結果が常に正しいわけではありません。公開する動画には最終的な字幕の確認が必要です。

作業時間を短縮できる

音声の聞き取りから字幕のタイミング設定まで自動化できるため、長い動画ほど手作業を減らせます。ただし、誤認識や字幕のずれは確認・修正が必要です。

多言語字幕を作りやすい

翻訳に対応するツールなら、音声を文字にした後、別の言語へ翻訳して字幕を作れます。外国語の講義やインタビュー、語学学習などで便利です。音声認識と翻訳は別の処理なので、双方の精度を確認しましょう。

視聴しやすい環境づくりに役立つ

音を出せない場所でも内容を確認しやすくなります。専門用語や聞き取りにくい部分を文字でも追えるため、動画のアクセシビリティ向上にも役立ちます。

自動字幕起こしに対応した代表的なツール6選

ここでは、動画ファイルや音声データに使いやすい一般的な自動字幕起こしツールと、DVD・Blu-rayなどの光ディスクに対応するツールを分けて紹介します。

PowerDirector:動画編集と字幕デザインをまとめたい人向け

PowerDirectorは、サイバーリンクの動画編集ソフトです。動画をタイムラインに配置し、自動文字起こし機能を使うことで、音声をテキスト化して字幕として配置できます。

PowerDirectorの自動字幕起こし機能

生成した字幕は、フォント、テンプレート、アニメーションなどと組み合わせて編集できます。YouTubeやTikTok向けに、字幕の見た目まで作り込みたい人に向いています。字幕ファイルを単独で保存したい場合は、利用する機能やエディションの出力形式も確認してください。

Vrew:文章編集の感覚で字幕を直したい人向け

Vrewは、AI字幕生成に対応した動画編集ソフトです。動画を読み込むと自動で字幕を作成でき、テキストを編集するような感覚で字幕の修正やタイミング調整を行えます。

Vrewの自動字幕起こし画面

字幕の修正、タイミング調整、字幕翻訳、ナレーション生成まで一つの画面で扱いやすい点が特徴です。初心者でも字幕付き動画を作りやすいツールです。字幕を後から編集する場合は、編集用データや書き出した字幕を動画と分けて管理すると修正しやすくなります。

Notta:会議・講義の文字起こしから字幕作成まで対応

Nottaは、ブラウザで使えるAI文字起こしサービスです。動画や音声をアップロードすると文字起こしを行い、結果を字幕ファイルとして活用できます。

Nottaの自動字幕作成サービス

MP4やMOVなどの動画・音声ファイルに対応し、日本語を含む複数言語の文字起こしに利用できます。会議や講義、インタビューの記録に便利です。話した内容を文章として確認する用途に向きますが、画面上の字幕デザインまで細かく調整したい場合は動画編集ソフトも検討しましょう。無料プランには1回あたりの録音時間や月間利用時間などの制限があり、データの書き出しにもプランによる違いがあります。利用前に公式料金プランを確認してください。

CapCut:ショート動画の字幕を手軽に試したい人向け

CapCutは、SNS向け動画編集でよく使われるアプリです。Web版やアプリ版で動画からテキストを生成し、字幕として動画に重ねられます。

CapCutのオンライン文字起こし機能

縦動画や短尺動画との相性が良く、スマートフォンだけで字幕付き動画を作りたい人に向いています。まず自動字幕起こしを気軽に試したい場合にも使いやすい選択肢です。字幕を動画に重ねた完成版と、字幕ファイルのみの書き出しでは条件が異なることがあるため、用途に合う出力方法を確認してください。

Whisper:自由度を重視する上級者向け

Whisperによる音声認識のイメージ

Whisperは、OpenAIが公開している音声認識モデルです。日本語を含む多言語の音声を文字起こしでき、スクリプトやコマンドラインに慣れたユーザーなら、柔軟な字幕生成環境を構築できます。

SRTやVTTとして出力するには、利用環境の構築や追加ツールの設定が必要になる場合があります。手軽さよりも自由度を重視する人向けです。モデルだけでは動画のカットや字幕デザインはできないため、必要に応じて字幕編集ソフトと組み合わせます。

DVDFab 字幕起こし AI:DVD・Blu-ray作品向け

DVDFab 字幕起こし AIは、対応するリッピングモジュールから使う字幕生成機能です。DVD・Blu-ray・UHDなどの音声を認識し、SRT形式の字幕を生成できます。AI処理にはFabCloudクレジットが必要です。

海外版ディスクに字幕を付けたい場合や、音声から外国語字幕を作りたい場合の候補です。利用できるディスクや出力条件は、対応するリッピングモジュールによって異なります。

DVD・Blu-rayの自動字幕起こしならDVDFabが便利な理由

PowerDirectorやVrewなどは、主に一般的な動画ファイルの編集に向いています。一方、DVD・Blu-rayなどのディスク音声から字幕を作る場合は、光ディスクを読み取れる環境が必要です。

DVDFab 字幕起こし AIは、DVD・Blu-ray・UHDの対応リッピングモジュールで使う機能です。音声から時間情報付きの字幕を生成し、必要に応じて翻訳したSRTファイルを保存できます。処理にはFabCloudクレジットを使用します。

DVDFab 字幕起こし AI
  • AIによる多言語字幕生成に対応
  • 対応するDVD・Blu-ray・UHDリッピングモジュールで利用
  • SRT字幕ファイルとして出力可能
  • ディスク音声から字幕生成・多言語翻訳に対応
  • 海外版ディスクや語学学習にも活用しやすい

字幕のない海外版ディスクに字幕を用意したい場合に役立ちます。DVDの既存字幕やメニューを保ったまま複製する「DVD コピー」とは用途が異なります。詳しくはリッピングとコピーの違いを参照してください。

DVDFab 字幕起こし AIの使い方

公式の字幕生成機能は「リッピング」から操作します。動画ファイル向けの字幕編集ソフトとは異なり、AI.SRTプロファイルを選択してクラウド処理を開始する流れです。

  1. DVDFabの「リッピング」モジュールで、対応するDVD・Blu-ray・UHDソースを読み込みます。出力プロファイルから「字幕ジェネレーターAI(AI.SRT)」を選びます。
  2. 対象の音声トラックや出力する字幕の言語を確認し、「開始」をクリックします。
  3. 「タスク開始確認」で推定FabCloudクレジットと残高を確認し、問題なければ「開始を確認」を選びます。
  4. 「処理中」で進捗を確認します。完了後は「終了した」から生成結果とSRT字幕ファイルを確認してください。

DVDFab AI 字幕起こしの操作画面

画面や利用条件はソフトのバージョンによって変わる場合があります。無料体験の範囲とクレジットの消費条件は、開始前に製品画面で確認しましょう。

tips
関連記事:AI字幕自動生成ツール5選と実力検証

自動字幕起こしで失敗しない注意点

公開する動画やDVD・Blu-rayを処理するときは、素材の利用許諾と適用される法令を確認してください。自作動画など利用権限のある素材でも、生成した字幕の内容や時刻は一度確認しておくと安心です。

音声品質が悪いと字幕精度も下がる

雑音、BGM、同時発話、早口は誤認識の原因になります。特に固有名詞や専門用語、方言は、自動生成後に音声と照らして修正しましょう。

SRTやVTTなど出力形式を確認する

SRTとVTTは字幕の文章と表示時刻を記録するテキスト形式です。SRTは多くの動画プレーヤーで使われ、VTTはWeb動画の字幕にも利用されます。別の編集ソフトで修正したい場合は、字幕ファイルとして書き出せるツールを選びましょう。動画に文字を焼き付ける形式では、字幕だけを後から簡単に直すことはできません。

字幕を読み込んだ後に表示がずれた場合は、音声と字幕が食い違い始める位置を確認し、時間設定を見直してください。元動画と字幕ファイルを別々に保管しておくと再編集しやすくなります。

翻訳字幕は内容確認が必要

自動翻訳では文脈や専門用語を誤ることがあります。公開前や語学学習で利用するときは、翻訳された文章を確認し、必要に応じて修正しましょう。

DVD・Blu-rayは対応形式が別問題

MP4を扱えるソフトがDVD-VideoやISO、BDMVを直接読み込めるとは限りません。ディスクから字幕を作りたい場合は、対応するリッピングモジュールとAI字幕生成機能の組み合わせを確認してください。

よくある質問

Q

Q1. 自動字幕起こしは無料で使えますか?

はい。AndroidやChromeのリアルタイム字幕表示は無料で利用できます。VrewやNottaなどの無料プランは、利用時間、書き出し形式、追加機能に制限がある場合があります。必要な出力形式を確認して選んでください。

A

Q

Q2. 日本語の自動字幕起こしの精度は十分ですか?

音声が明瞭な動画では実用的な精度が期待できます。ただし、専門用語、固有名詞、方言、複数人の会話は誤認識が起きやすいため、公開前の確認と修正が必要です。

A

Q

Q3. 自動字幕起こしで翻訳字幕も作れますか?

翻訳に対応したツールなら作成できます。音声を文字にする認識処理と、別の言語に訳す処理は異なるため、両方の結果を確認してください。Chromeのリアルタイム翻訳は表示用で、通常はSRTの書き出しには使えません。

A

Q

Q4. DVDやBlu-rayに字幕を追加するには何が必要ですか?

ディスク音声から新しい字幕を作る場合は、対応するリッピングモジュールとDVDFab 字幕起こし AIなどの字幕生成機能が必要です。DVDFabではAI.SRTプロファイルを使い、FabCloudクレジットで処理します。既存字幕の保存だけならDVD コピーなど、目的に合う機能を選びます。

A

Q

Q5. 自動字幕起こしと文字起こしは同じですか?

文字起こしは音声を文章にする処理です。自動字幕起こしでは、文字に表示時刻を付けて動画に合わせて表示します。後から編集するなら、SRTやVTTなどで保存できるかも確認してください。

A

まとめ

自動字幕起こしツールは、音声の文字起こし、字幕の編集・保存、再生中のリアルタイム表示で役割が異なります。動画編集にはVrewやCapCut、会議録にはNotta、自由度を重視するならWhisperなど、利用目的から選ぶと分かりやすくなります。

DVD・Blu-rayなどのディスク音声から新しい字幕を作る場合は、DVDFab 字幕起こし AIと対応するリッピングモジュールを利用できます。AI.SRTの操作手順、FabCloudクレジット、SRT出力を確認したうえで、自分に必要な機能を選びましょう。