miniDVをDVDにダビングする方法は?ダビングするメリットとおすすめの方法3選を紹介
要約: 現在のデジカメやビデオカメラではSDカードが主流のため、DVDなどデータ化するのは容易ですが、miniDVとなどの旧規格は媒体からDVDやデータ化するのに手間がかかってしまうため、ついつい後まわしになってしまいがちです。そこで、本記事では、miniDVをDVDにダビングやデータ化したり、ダビングしたりするメリットなどについて解説していきたいと思います。
1. miniDVをDVD(データ)にダビングする理由とメリット
2022年現在、miniDVはほとんど利用されておらず、SDカードやデバイスにそのまま保存する方法が主流のため、録画のみならず、再生する場合にも専用機器が必要になってしまい、非常に使い勝手が悪い記録媒体と言えます。
また、今後miniDVを扱える機器が生産終了になってしまう可能性もあるため、今のうちにDVDやデジタルデータとして保存しておいたほうがいいでしょう。
1.1 miniDVってどんなもの?
miniDVは、1994年に開発された家庭用デジタルビデオ用の記録媒体で、ビデオテープをコンパクトにしたようなデザインをしています。記録にテープを利用していますが記録はデジタルデータで行われるので、通常のビデオテープとは似ているようで違います。
また、miniDVとは別にHDVという規格がありますが、こちらはHD(ハイビジョン)データの記録用に使える媒体です。通常のminiDVはSDデータの保存のみなので、HDVと混合しないように注意してください。
「miniDVの特徴」
- テープ方式の記録媒体ながらデジタルデータ保存に対応している
- SD解像度(480p)までの記録に対応
- 8ミリビデオやVHS-Sよりもコンパクトで軽量が売り
- 家庭用に開発されたがDVDが普及したため、業務用で利用されることが多い
- ハイビジョンの流れによって生産終了
- 録画ビットレートは約25Mbpsで圧縮率は1/5
「HDVの特徴」
- ハイビジョン録画に対応したminiDV
- テープ離れによって早めに生産終了している
- ※ハイビジョン録画可能ということ以外はほとんどminiDVと一緒
1.2 miniDVからDVD(データ)にダビングするメリット
miniDVは現在生産終了しており、記録はもちろん、再生に関しても困難な状況になりつつあります。ここではminiDVからDVDやHDDに保存するメリットをご紹介します。
〇 データを無劣化で保存することができる
miniDVはデジタルデータで記録されているため、ダビング方法にもよりますが、記録されているデータを劣化なしにDVDやHDDに保存することが可能になります。アナログで保存されたビデオテープと異なるメリットと言えます。
〇 再生機器を準備する必要がない
miniDVは汎用規格ではないため、視聴する場合でも再生機器が必要になります。しかし、DVDやHDDにデジタルデータとして保存できれば、家庭用プレーヤーでの再生はもちろん、スマホやタブレットなどで視聴するということも可能になります。
〇 miniDVを保管する必要がない
コンパクトとはいえ、いくつものテープを保管すると結構場所をとってしまいます。それらのデータをDVDやHDDにまとめることで、最小限のスペースで抑えることが可能になります。(HDDであればPC以外にスペースが必要ないというメリットもあります)
2. miniDVをDVD(データ化)にダビングする方法3選
ここでは、miniDVをDVDや他の媒体にダビングする方法をご紹介していきます。お使いの環境に合わせて一番いい方法を選んでみてください。
2.1 方法その1 miniDVのデータをPCにキャプチャーする
miniDVを録画、再生できるビデオカメラを所持している場合で、簡単に保存したいというときに使える方法です。個人でダビングすることが出来ますが、キャプチャーボードの品質によって画質が劣化してしまう可能性があるので、注意が必要です。
〇 「ダビング方法」
- (1)PCにキャプチャーボードを接続し、付属の録画ソフト(または画面録画ソフト)を起動してminiDVの動画を録画します。
- (2)録画が完了したら、データをチェックし、DVDに変換する場合は変換ソフトを使ってDVDに書き込みます。
〇 ポイント
AVケーブル接続なので、アナログデータの録画となってしまう点と、キャプチャーボードによっては画質が劣化してしまうという点に注意する必要があります。
2.2 方法その2 DVDレコーダーでダビングする
DVDレコーダーには、AVケーブルやi.Link端子を使ってDVDに直接保存できる機能があるので、DVDレコーダーを持っているのであればおすすめのダビング方法です。PCを使わない分、融通は利きませんが、操作は簡単なので初心者でもおすすめの方法と言えます。
〇 「ダビング方法」
- (1)DVDレコーダーにminiDV再生機(ビデオカメラ)を接続して、両者をAVケーブル(i.Link)で接続します。
- (2)レコーダーの操作方法を参照してダビングを開始します。(説明書をチェックしてください)
- (3)録画が完了したらブランクDVDを挿入し、DVDに書き込みを行います。
〇 ポイント
DVDレコーダーのみで完結することが出来ますが、機種によってはi.Link接続ができないため、接続方法によっては画質が劣化してしまう可能性があります。また、任意の部分のみ録画するなどの場合、手動で調整する必要があるため注意が必要です。
2.3 方法その3 ダビング業者に依頼する
MiniDVを再生する機器やダビングする機器を所持していないということであれば、ダビング業者に依頼するのがおすすめです。現在でも旧世代の記録媒体からDVDへダビングする業者は数多く存在しており、miniDVのダビング1本につき1,000円未満で対応してくれるので、機材を買うよりもリーズナブルです。
「機材がなくDVDにダビングしたい」ということであれば、業者に依頼することを検討してみましょう。
〇 ポイント
業者に依頼することで高画質、高品質なダビングが可能なので、品質にこだわりたいという人にもおすすめです。ただし、業者によっては納期が異なるため、あらかじめ余裕をもって依頼するようにしましょう。
3. DVDをダビング、またはデータに変換したい場合におすすめのソフト
今回ご紹介したダビング方法でこれらのデータをバックアップしたり、違うデータに変換したりしたいという場合もあると思います。そこで、今回は「DVDFab DVDコピー」を利用して、DVDにバックアップする方法や、DVDをデータ化する方法を解説します。
3.1 DVDFab DVDコピーの特徴
DVDFab DVDコピーは、DVDのフルコピー、ISOイメージファイル、DVDフォルダの作成が可能なフリーソフトです。DVDコピーに関するほぼすべての機能を備えており、市販DVDのコピーガード解除にも対応しているのもポイントです。 |
※市販DVDのコピーガードを解除してコピーするのは「違法行為」となるので、絶対に行わないようにしてください。
- DVDのフルコピー、メインムービー、カスタマイズに対応
- 市販、レンタルDVDのコピーガード解除(最新のコピーガードにも対応)
- 2層ディスクから1層に圧縮して出力
- 30日間無料ですべての機能を利用できる無料版あり
3.2 DVDFab DVDコピーの仕様環境
- 対応OS:Windows7以降(32/64bit)Windows11対応
- 対応言語:日本語
- 公式サイト:https://dvdfab.org/dvd-copy.htm
- 価格:
10,620円を50%OFF割引5,310円(30日間無料で利用できる無料版あり) - その他:30日間返金保証あり
3.3 DVDFab DVDコピーを使ってダビングしたDVDをバックアップする方法
(1)DVDFab DVDコピーを起動し、上部の「コピー」をクリックし、「フルディスク」をクリックします。
(2)ドライブにダビングしたDVDをセットすると自動的に読み込みが開始されます。
(3)ディスクの読み込みが完了したら、画面下「出力先」を設定して、出力したいアイコンをクリックして選択し「開始」をクリックします。
※DVD作成、ISO、DVDフォルダの出力を選べます。
ISO、DVDフォルダの場合はエンコードが終わればデータとして出力完了です。DVDの場合はブランクディスクを挿入して書き込みを完了すればOKです。
〇 ポイント
DVDFab DVDコピーでは直接miniDVからダビングすることができないため、一旦上記のダビング方法などでデータ化、DVD化してから利用するのがおすすめです。
4. まとめ
今回は、miniDVをDVDにダビングする方法とダビングのメリットについて解説させて頂きました。今回の記事をまとめると以下の通りになります。
- miniDVをダビングするには専用機材の準備、または業者へ依頼する必要がある
- miniDVはすでに生産終了しているため、データ化するなら早いほうがいい
- ダビングしたデータのバックアップ、複製には「DVDFab DVDコピー」がおすすめ
miniDVはすでに生産終了しており、再生機器やビデオカメラも入手困難になってきているので、自宅に余っている場合は早めにデジタルデータに変換しておくことをお勧めします。データ化した後はバックアップを忘れないように注意してください。