DVDコピーガードの見分け方:5つの確認方法と種類・注意点

市販DVDやレンタルDVD、地デジ録画DVDでは、不正コピーを防ぐ「コピーガード」が使われることがあります。DVDをコピーできない原因はコピーガードだけとは限りません。DVDがコピーできないときの見分け方として、ディスクの状態や規格、機器との互換性も確認することが大切です。
本記事では、DVDコピーガードの代表的な6種類と特徴、そして実際にDVDのコピーガードを見分ける5つの方法を解説します。記事後半では、ディスク情報の確認やDVDのバックアップに使えるソフトの違いも紹介します。
DVDコピーガードの主な種類と特徴

DVDコピーガードの種類は、市販・レンタル・地デジ録画DVDなど用途によって異なります。代表的な6種類を一覧で整理しました。
| コピーガードの種類 | 主な特徴と用途 |
| CSS(Content Scramble System) | 市販DVDで最も広く採用される基本的な暗号化方式。復号鍵が再生専用ディスクのみに記録されており、単純な複製では再生できなくなる。 |
| CPRM(Content Protection for Recordable Media) | 地デジ番組をDVD-R/RWのVRモードなどで録画する際に使われる保護技術。CPRM対応媒体、録画方式、録画・再生機器の対応を確認する必要がある。 |
| ARccOS(Advanced Regional Copy Control Operating Solution) | ソニー・ピクチャーズ系の市販DVDで使われる強化型ガード。ディスク内に意図的な不正セクタを埋め込み、コピーソフトに読み取りエラーを起こさせる。 |
| RipGuard | 米Macrovision社が開発した、リッピングソフト対策に特化した保護技術。CSSと併用される場合が多く、解析を妨害するためのコードを挿入している。 |
| UOPs(User Operation Prohibitions) | 早送りやチャプタースキップなど、再生時のユーザー操作を制限する機能。映像の暗号化ではなく、警告や広告などのスキップを制限する目的で使われる。 |
| APS(Analog Protection System) | アナログ出力経由でVHSなどに録画した際に、映像を乱して使用できなくする技術。Macrovisionの契約があるDVDのみ機能する。 |
DVDコピーガードの見分け方【5つの方法】
コピーガードは目視ですぐにわかる仕組みではありませんが、ディスクの種類や記載内容、再生時の挙動などから推測できます。ここでは実用的なDVDコピーガードの確認方法を5つ紹介します。なお、保護情報を確認することと、実際にDVDを複製することは別の行為です。

DVDコピーガード見分け方①:DVDジャケットの記載をチェックする
ジャケットや裏面にコピーガード名や注意書きがあれば、保護方式を確認する手掛かりになります。ただし、記載がないことだけではコピーガードなしとは判断できません。

DVDコピーガード見分け方②:ディスクの種類で推測する
ジャケットに記載がない場合でも、ディスクの種類から手掛かりを得られますが、媒体だけで保護方式を確定することはできません。
- 市販・レンタルDVD:CSSが使われることがあり、ARccOSやRipGuardが併用される場合もある
- 地デジ・BS番組を録画したDVD-R/RW:CPRM対応媒体、録画方式、録画・再生機器の対応を確認する
- 家庭用ビデオカメラで作成した自作DVD:通常はコピーガードなし。業者が制作するDVD-Rには、D-zipなどの独自コピーガードを付けたものがあります。DVD-Rのコピーガードは、媒体名だけで有無を判断できません。
DVDコピーガード見分け方③:再生ソフトの情報画面で確認する
再生ソフトで確認できる情報は製品やバージョンによって異なるため、使用中のソフトのヘルプに沿ってディスク情報を確認します。表示項目が見つからない場合は、製品名とバージョンを確認してヘルプ内を検索してください。
DVDコピーガード見分け方④:Passkey for DVDで詳細を表示する
Passkey for DVDは、DVDに施されているコピーガードを解析し、ディスク情報画面に表示できるソフトです。ディスクを挿入した後、画面に表示された保護項目を一つずつ確認します。複数の保護や再生制限が併用されている場合もあるため、 Passkey for DVDの確認手順 に沿って実際の表示内容を読み取ってください。
DVDコピーガード見分け方⑤:コピー時のエラーメッセージから推測する
読み取りや再生の不具合は、ディスクの汚れ・傷、対応規格、再生機器やドライブの互換性でも起こります。エラーメッセージだけではコピーガードの有無や種類を特定できません。まずディスクの状態、次に対応規格と機器の互換性を確認し、表示情報からも判断できない場合はディスクの制作元に問い合わせます。映像の色が乱れる場合は接続方式や再生環境を確認し、DVD-R DLが書き込み先として認識されない場合は媒体とドライブの対応状況を確認してください。
確認後に使うDVDソフト2選とコピー・圧縮の違い

保護情報を確認した後は、目的に合う処理方法を選びます。ディスク情報の確認とISO・フォルダー保存にはPasskey for DVD、DVDへの書き込みや容量調整まで行う場合にはDVDFab DVD コピーという使い分けを説明します。
①Passkey for DVD:ディスク情報とISO出力を確認する
Passkey for DVDは、挿入したDVDのディスク情報を読み取り、画面に表示された保護項目を確認できるWindows向けソフトです。複製する権利のある自作DVDなどでDVDをISOに保存する場合や、DVDのパソコンへの取り込みを行う場合は、必要に応じてISOファイルまたはフォルダーとして保存できますが、表示内容や対応範囲はディスクと製品バージョンによって異なります。

- CSS、UOPs、APS、RC、CPRMなどに対応し、画面に表示された保護項目を確認可能
- ISOファイル/フォルダとして出力可能
- ディスク情報画面に表示されたコピーガードの種類を確認可能
- ImgBurnの公開版2.5.8.0は2013年6月16日公開。DVDへの書き込みと容量調整をまとめて行う場合はDVDFab DVD コピーが適しています
使い方は非常にシンプルです。

②DVDFab DVD コピー:6つのモードでバックアップする
DVDFab DVD コピーは、DVDディスク、ISOファイル、VIDEO_TSフォルダーへの出力に対応するDVDバックアップソフトです。1:1のClone/Burnモードは元の音声・映像データを保持します。DVD-9からDVD-5への圧縮は、容量に収めるために映像を再エンコードします。圧縮時の画質は圧縮率と映像の内容に左右されるため、無料体験で用途に合うモードと出力容量を確認してみましょう。
- CSS、APS、RC、DADCなど主要なDVDコピーガードに対応
- 空白DVDへのライティングとISO/VIDEO_TSフォルダー出力に対応
- 1:1のClone/Burnモードは元の音声・映像データを保持。DVD-9からDVD-5への圧縮は再エンコードを実施
- フルディスク・メインムービーなど6つのコピーモード搭載
対応するモードと出力容量は、 DVDFab DVD コピーの操作ガイド で確認したうえで、無料体験を検討してください。
Passkey for DVDとDVDFab DVD コピーの比較
| 項目 | Passkey for DVD | DVDFab DVD コピー |
| 対応OS | Windows | Windows版・macOS版 |
| 出力形式 | ISO・VIDEO_TSフォルダー | DVDディスク・ISO・VIDEO_TSフォルダー |
| DVDへの書き込み | 別の書き込み機能が必要 | 対応 |
| 容量圧縮 | 非対応 | DVD-9からDVD-5 |
| コピー方法 | ISO・VIDEO_TS保存 | 1:1コピー・容量圧縮 |
| 用途 | 情報確認とPC保存 | ディスク出力と容量調整 |
※2026年10月時点。
DVDコピーガードに関するよくある質問
Q
コピーガードがかかったDVDを個人利用目的でコピーするのは違法ですか?
保護情報を確認することと、保護を回避して複製することは別の行為です。暗号型の技術的保護手段を回避したことを知りながら行う複製は、私的使用目的の複製の例外から外れます。回避用装置やプログラムの提供等に関する刑事規制は、複製の民事上の扱いとは別です。「DRMを解除して永久保存する」「制約のない保存ができる」とうたう方法でも、権利のないコンテンツには利用できず、条件によっては違法となります。正規に視聴できるコンテンツをローカルに保存する場合も、複製する権利のある内容に限り、適用法令と利用条件に従ってください。DVDのリッピングとコピーガードの関係や個別の条件を整理する際は、 DVDリッピングと著作権 も参考にしてください。
A
Q
自作のホームビデオDVDにもコピーガードはかかっていますか?
家庭用カメラで撮影し、自分で作成したDVDには通常コピーガードを付けません。ただし、業者が制作するDVD-RにはD-zipなどの独自保護が使われることがあります。DVD-Rであることや保護名が表示されないことだけでは、コピーガードなしとは判断できません。
A
Q
1枚のDVDに複数のコピーガードがかかっていることはありますか?
はい、複数の保護や再生制限が組み合わされることがあります。CSSは映像データの保護、ARccOSやRipGuardは読み取りへの対策、UOPsは早送りやスキップなどの操作制限というように役割が異なります。組み合わせはDVDによって異なるため、ソフトに実際に表示された情報を確認してください。
A
Q
ブルーレイのコピーガードの見分け方はDVDと同じですか?
同じではありません。DVD向けソフトの表示情報をそのまま判定に使わず、ディスク規格を確認したうえで、 ブルーレイコピーガードの見分け方 に沿って、対応製品に表示された保護情報を確認します。
A
Q
DVDのコピーとリッピングでは、保存形式はどう違いますか?
DVDコピーでは、DVDディスク、ディスク全体をイメージとして保持するISOファイル、DVD-Videoのフォルダー構成をそのまま保持するVIDEO_TSフォルダーとして保存します。MP4などの動画ファイルへ変換する処理はリッピングに当たり、使用する機能が異なります。
A
まとめ
DVDコピーガードの代表的な6種類(CSS、CPRM、ARccOS、RipGuard、UOPs、APS)と、それを見分ける5つの方法を解説しました。確認するときは、ジャケットの記載とディスクの用途を手掛かりにし、再生ソフトや確認ツールに実際に表示された情報を読み取ります。読み取りエラーだけで保護方式を決めつけず、汚れや傷、規格、機器との互換性も切り分けることがポイントです。保存が必要な場合は、ISOやフォルダーへの保存、DVDへの書き込み、容量圧縮のどこまで行うかを整理してから、用途に合う DVDコピーガードに対応するソフト を確認してください。





