HandbrakeはDVDソースを汎用性の高い動画形式に変換できる無料のDVD MP4 変換ツールとして有名です。DVDメディアの取り込みと動画変換に関する細かい設定ができる点において、有償ソフトの無料版よりも高い機能を有している点で、優れています。また、プログラムをダウンロードし、インストールを行うだけで使えるようになる上、バージョンアップによる費用がかからない点においても、Handbrakeを利用する最大のメリットと言えます。

Handbrake Mac

さて、Handbrakeの特徴の使用方法を見ましょう!

1.    Handbrake Mac版をダウンロードするには

1.1 Handbrake Macを公式サイトからダウンロードする方法

DVDリッピングソフトとして常にリリースされているHandbrakeは、GPLライセンスを有するフリーソフトという位置づけで、個人や法人問わず使えるようになっています。公式サイトのトップページにある、「Download」ボタンを押すと、必要なファイルがダウンロードされますが、使用しているOSに合わせて、ダウンロードされるプログラムも変更される仕組みという点が、大きな特徴です。もし、利用しているOSがMac以外の場合は、Macに適したプログラムファイルがダウンロードされないため、もう一つ手間かかる点に注意します。

トップページ内の「Download Handbrake」ボタンの下にある、「Other Platforms」をクリックすると、ダウンロードページへと転移されます。ページ内には、ダウンロードできるリンクがOS別に表示されていますが、その中から左上に「Mac OS」が表示されているかを確認します。なお、右上はWindows、左下はLinuxのダウンロードリンクもありますが、Macはリンクが一つという点が、大きな違いです。プログラムが起動できるMac OSのバージョンを確認し、「Download (Universal)」をクリックすると、Macに適したプログラムがダウンロードされます。

1.2 Handbrake Macを公式サイト以外でダウンロード

Handbrake Mac

Handbrakeは、公式サイトのダウンロードリンクページ以外に、GitHubというページでもダウンロードできる点がもう一つの特徴です。トップページ上部にあるリンク集の中から、右上の「GitHub」をクリックして、特設ページへと転移します。ページ内の右側に表示されている「Releases」を確認した後、「Releases」または最新バージョンの番号をクリックします。すると、最新バージョンの情報が記載されているページへと転移するため、一番下の「Asset」に移動し、「Handbrake-0.0.0.dmg」というリンクをクリックして、ダウンロードを行います。

なお、公式サイトでダウンロードできるHandbrakeは、日本語に対応していないという点が、最大のデメリットです。ただし、一部のサイトでは、古いバージョンながらも日本語に対応しているバージョンもあり、現在でもダウ���ロードが可能となっています。
「https://ja.osdn.net/projects/Handbrake-jp/releases/」というサイトにアクセスし、「Mac OS X」の項目へと移動、Intel版またはPPC版のどちらかをダウンロードします。Intel版は「Handbrake-0.0.0-jp-intel-b1.dmg」、PPC版は「Handbrake-0.0.0-jp-ppc-b1.dmg」というファイルで掲載されており、32ビットバージョンも用意されています。

2. Handbrakeのインストールと使い方

Handbrake Mac

ダウンロード完了後、「Handbrake-0.0.0.dmg」をクリックして、Mac OS導入済みのパソコンへのインストール作業を行います。インストール終了後、デスクトップに現れた「Handbrake.app」をクリックし、その後の画面で「開く」を選ぶと、プログラムが起動します。続いて、変換したい動画が収められているDVDをプレイヤーにセットしますが、「DVDプレイヤー」が起動した場合は、そのプログラムを終了しておきます。以上が、HandbrakeでのDVD収録の動画をパソコンで利用できるようにするために必要となる準備です。

最初に左上の「Open Source」をクリックし、フォルダ選択画面にてDVDが入っているドライブを指定し、DVDメディアの読み込み及び動画系の取り込みを開始させます。なお、DVDメディアの読み込みには数分程度がかかるため、パソコンの操作は一切しないほうが無難です。そして、画面上部の「Add to Queue」の隣にある「Start」を押すと、DVDメディアからパソコンへの取り込み作業が開始されます。以上が、HandbrakeでのDVDメディアから動画変換作業を行う上における、最も簡単な使い方です。

より細かい設定で、DVDメディアからの取り込みを行いたい場合は、設定画面を使う方法があります。メディアからの取り込みを完了させると、上から順番に、ソース元、タイトル、プリセットが表示されますが、その下に複数のタブが並んでいます。一番左に「Summary」、一番右に「Chapter」と、7つの項目が並んでいますが、このタブで細かく設定できる点が、Handbrakeの大きな特徴です。中央の「Video」で動画関係の、右から3番目の「Audio」で音声関係の設定が、取り込み前の段階で細かくできるようになります。

中央の「Video」タブをクリックし、出てきた画面の上にある「Video Encoder」で、保存される動画の拡張子を設定できます。例えば、MP4動画で保存するなら「MPEG-4」、MKV動画での保存を希望するなら「Matroska」を選択する、といった具合です。「Framerate(FPS)」で取り込み時の画質を調整できる他、左下の「Save as」では、保存される動画ファイル名を変更できるようになります。右下の「Browse」を選ぶと、取り込んだ動画を保存できるフォルダ等の設定が変更できます。

Handbrake Mac

「Audio」タブでは、中央部分に表示される一覧表で、音声関係の細かい設定ができるようになります。左側にある「Track」では日本語や英語といった、対応可能な言語を選べる他、「Codec」で変換時に使うコーデックも変更できます。「Mixdown」の項目では、ステレオもしくはモノラルといった音声の種類を変えられますが、特別な事情がない限り、デフォルトでも一定品質で変換されます。また、「Video」タブ同様、保存されるファイル名や保存先の変更もこのタブ内で可能となります。

Mac搭載のパソコンで使えるDVD取り込みソフトは複数存在しますが、Handbrakeは無料で使えるソフトの中で、高性能な部類に入ります。DVDメディアを挿入して、少ないボタン操作で動画変換が完了する上、対応している動画や音声の種類も豊富に用意されている点が素晴らしいです。余計な費用をかけずに、DVDメディアから動画へ変換する方法としては、有力な選択肢と言えます。

3. 無料のHandbrake Mac版よりも高性能な代替ソフトオススメ

Handbrake Mac

DVDに収録されている動画を、パソコンで取り込んで使えるようにするソフトは、多くのメーカーから有償で提供されています。中でも、「DVDFab.cn」から販売されている「DVDFab DVD リッピング for Mac」は、簡単な操作で多くのメディアファイルへと変換できるソフトとして広く知られています。

DVDFab DVD リッピング For Macは、DVDビデオにかかっているコピーガードに幅広く対応している他、変換速度に関しても高速化されている等、変換性能が極めて高い点が、無料のHandbrake Mac及び市販されているDVD変換ソフトよりも優れているところです。さらに、基本的な動画編集機能も備わっているため、他の動画編集ソフトを起動する必要がない点も素晴らしいです。

   詳細情報     i  無料ダウンロード  

 

「DVDFab DVD リッピング For Mac」の場合、リリースされている無料版では、取り込み後の動画変換に関するプロファイルが限定される等の制約があります。例えば、480PのMKVやMP4ファイルだけに出力でき、対応できる保護されているDVDにかかられるコピーガードの種類も多くではないなどがディメリットです。市販されているDVDFab DVDリピングでは以上のように制限さずに、高画質、高速度しかも高いカスタマイズにおける自由度で、DVDFab無料版や無料のDVD変換ソフトHandbrakeよりも機能性がアップし、利用する価値も高いです。使用方法もHandbrakeよりも簡単です。

STEP1:DVDFab DVD リッピングモジュールを起動し、ソースDVDを選択します。

DVDFabをダウンロードし、そのアイコンをダブルクリックして起動ソフトをします。上側のツールバーから「リッピング」を選択します。そして、手持ちのDVDディスクを光学ドライブに挿入します。DVDフォルダ / ISOファイルを使用する場合は、それを直接インターフェースにドラッグ&ドロップしましょう。

Handbrake Mac

STEP2:出力プロファイルを選択して、出力ビデオを設定します。

ディスク読込みが完了後、「他のタイトルを選択」の右にあるプロファイルライブラリをクリックして、目的の出力形式を選択します。

Handbrake Mac

カスタマイズ必要がある方は、インターフェースでタイトル / オーディオ / 字幕などを選択し、「詳細設定」からビデオ / オーディオのコーデック / ビットレート / チャンネル数など各種パラメータを設定しましょう。更に、内蔵の動画編集機能を使用して、動画のトリミング、回転、アスペクト比の設定、透かしと字幕の追加などができます。

Handbrake Mac

STEP3:設定が完了したら「保存先」から希望する出力先を設定してください。

その後、「保存先」オプションへ出力パスを選択してから、DVD変換のプロセスを開始させます。

Handbrake Mac

より多くのMac用のDVDリッピングソフトを知りたい方は、「Mac DVD リッピング」をぜひチェックしてみてください。

4. まとめ

Macで使える無料DVD取り込みソフトでは、Handbrake Macは疑いなくMac OSユーザーにとって便利で適切なDVD変換ツールの一つです。しかし、「日本語に不対応し」、「画質や音質においても損失を及ばれるし」、「対応するコピーガードの種類も少ないし」などを総合的に考えれば、やはり市販される有料の専門的なDVD取り込みソフトのほうが機能強くて使いやすいです。さらに、今DVDFabのソフトには全機能でも障り無く体験できる30日間に続く無料体験期間が用意されるので、ぜひDVDFab For MacでDVD変換の素晴らしさと便利さを試してみてください!