iDVDの使い方、不足と代わりになるMac用のDVD作成ソフトおすすめ
要約: スマートフォンなどの容量が増え、気軽に動画を撮影する方も多くなり、DVD作成や編集ソフトを使って作品を作る人が増えました。どのOSを使っているかによって、使用するDVDソフトは異なりますが、macユーザーの方はiDVDがなじみ深いと感じる方が多いようです。こちらでは、iDVDの使い方とともに、メリットやデメリット、標準装備されなくなったiDVDに代わるソフトについて考えます。

iDVDとは?なぜ現在のMacでは使えなくなったのか
iDVDは、Apple社が開発し提供しているDVDコンテンツを作成するソフトです。2001年に登場して以来、手軽にDVDの編集ができるとして多くの人に受け入れられてきました。iDVDは、ニーズの高いMP4のファイル形式に対応しています。
かつてiDVDは、Macユーザーが家庭用DVDプレーヤーで再生できるDVDを簡単に作成できる、Apple純正のオーサリングソフトとして広く利用されていました。しかしiDVDはすでに開発が終了しており、2025年現在のmacOSでは起動することができません。OSやハードウェア環境が大きく変わったため、最新のMacでは動作が完全に不可となっています。
iDVDの基本的な使い方
iDVDの使い方は、Macユーザーが誰でも使えるよう、比較的シンプルな流れになっています。なお、iDVDでは、DVDプレーヤーにディスクを入れれば、そのまま再生されるタイプの他に、ディスクを入れた際にメニューが表示され、選択したものを再生できるタイプの2種類を作ることができます。
iDVD使い方1:動画からDVDを作成する
これはiDVDを使って、動画をDVDに書き込む基本的な方法です。
まずiDVDを起動します。そして、iDVDのメニューバーの中から「ファイル」を選びます。
次に「ムービーからOneStep DVD」を選択します。
DVD-RやDVD-RWなどの書き込み可能な空のディスクをSuperDriveに入れて「DVDを作成」を選び、DVDに焼きたいデータを選択して動画の書き込みを始めます。
書き込み作業が終了すると、DVDプレーヤーなどに入れて動画の再生ができます。

iDVD使い方2:メニュー付きのDVDを作成する
メニュー表示がされるタイプのDVDを作成する場合は、まずiDVDのメニューバーの中から「ファイル」、次に「ムービーからOneStep DVD」を選択します。その中から「新規プロジェクトを作成」を選びます。そうすると「プロジェクトを作成」ウィンドウが表示されるので、名前や保存場所、画面の縦横の比である構成比率を指定して「作成」を選びます。

画面右側の「テーマ」から好みのデザインを選択します(選択した画面比率と異なるテーマを選ぶと警告が表示されます)。テーマを決めたら、画面下の作成ボタンから「ムービーを追加」を選び、DVDに入れたい動画を「ここにムービーを追加」へドラッグして登録します。複数動画がある場合は同じ操作を繰り返します。
音楽などを追加したい場合はマップ画面に切り替え、音源ファイルをドラッグして配置します。編集が済んだら「DVDを作成」を選び、空のDVD-R/DVD-RWをセットすれば書き込みが始まります。操作はドラッグ&ドロップが中心で、直感的にDVDを作成できます。
iDVD使い方3:メニューなしのDVDを作成する
メニュー表示がされるDVDを作ると、編集の幅が広がるのが良い点です。それでも、メニュー表示はしたくないというケースもあることでしょう。そのような場合は、ひと手間加えることで、編集を可能にしつつ、メニューなしの自動再生のDVDを作ることができます。
そのやり方ですが、まず、iDVDを起動して「新規プロジェクトを作成」を選びます。そして、名前や保存場所、画面の構成比率を選び、「作成」を選択します。

次の画面で、右下の項目が「テーマ」になっていることを確認し、その上のメニューから「モダンメイン」を選択し、「delete」キーを押すとタイトルが削除され、黒い画面にAppleロゴが表示されるだけになるはずです。
Appleマークを表示させたくない場合は、メニューからiDVD、環境設定、一般と進み、その中で「Appleロゴの透かしを表示」のチェックを外します。そして、黒一色の画像をjpg形式で用意し、ドロップゾーンエディタにドラッグします。


ちなみに「モダンメイン」にはあらかじめ音楽ファイルが組み込まれているので、消す場合は下のメニューバー左にあるi(インスペクタ)ボタンを選択し、オーディオに表示される「Modern-Main」ファイルを、deleteキーを使って消去します。そして、ファイルから保存ボタンを押すと、メニューなしのDVDを作成することができます。
なぜiDVDは現代のMacで動かないのか(OSとハードの両面から解説)
iDVDが現在のMacで起動できない理由は、ソフトの古さだけではありません。根本的に「動作環境そのものが失われている」ためです。
まず、iDVDは32ビットアプリとして設計されましたが、Appleは2019年リリースのmacOS Catalina以降、32ビットアプリのサポートを完全に終了しました。この段階で、iDVDはOSレベルで起動不能となりました。
さらに現在主流のMacはIntel CPUではなくAppleシリコン(M1/M2/M3)を搭載しており、iDVDが依存する動画処理・光学ドライブ制御などの仕組みは、Appleシリコンとは互換性がありません。Rosetta 2による翻訳機能にも限界があり、iDVDのようなハード依存度の高いアプリは、起動不能、フリーズ、書き込み失敗などの不具合が生じやすくなります。
iDVDが動かないのは「故障」ではなく正常な結果
最新のMacでiDVDが使用できないのは、ユーザー側の設定ミスではなく、AppleがMacをより安全・高性能に進化させる過程で、古い技術が切り捨てられたためです。
そのため、iDVDを無理に使おうとするよりも、現代のmacOSとAppleシリコンに最適化されたDVD書き込みソフトに移行することが最も安全で確実な選択肢となります。
iDVDの代わりになるMac用DVD作成ソフト
では、iDVDの代わりにどのようなソフトを使用できるのでしょうか。iDVDと同様に簡単に使えるソフトを探している方には、「Burn」を検討してみるのも良いかもしれません。また、他にも無料で利用できるMac向けのDVD編集ソフトをいくつかご紹介します。
iDVDの代わりになるフリーソフト:DVDFab DVD 作成
iDVDが使えなくなった今、その最も有力な後継者となるのが「DVDFab DVD 作成 for Mac」です。これは、最新のmacOSやAppleシリコン搭載Macでも安定して動作するように設計された、現代的なDVDオーサリングソフトです。iDVDのように直感的な操作で、動画ファイルからメニュー付きのDVDを簡単に作成できます。
- • 最新macOS・チップに完全対応: M1/M2/M3チップ搭載Macでもサクサク快適に動作します。フリーズや強制終了に悩まされることはありません。
- • iDVD以上の美しいメニュー: iDVDの使いやすさはそのままに、現代の高精細なディスプレイで見ても美しい、モダンなメニューテンプレートを多数収録しています。
- • あらゆる動画形式に対応: iPhoneで撮影した動画や、ネットからダウンロードした最新の動画ファイルも、ドラッグ&ドロップするだけで自動的にDVDビデオ形式に変換します。
iDVDが利用できずお困りの方にとって、現代のMac環境で安心して使える「DVDFab DVD 作成 for Mac」は有力な解決策となるでしょう。大切な思い出の動画を、再び美しいDVD作品として残すために、ぜひ一度活用してみてください。まずは無料体験版で、その快適な使い心地を実感していただければと思います。
- MP4、MKVなどの200以上の動画ファイルに対応
- 動画から空のDVDディスク/ISO/フォルダを作成できる
- 多様なテンプレートでDVDメニューを作成してカスタマイズできる
- GPUアクセラレーションにより50倍速の書き込み速度を実現
- 30日間全機能の無料体験を提供している
DVDFab DVD 作成を使用して、動画からDVDを作成する方法
以下の手順に従い、わずかいくつのクリックでに動画をDVDに書き込みしてみましょう!



「詳細設定」をクリックして、ボリュームラベル、ビデオ画質、アスペクト比、再生モードなどを自由に設定できます。

「メニュー設定」ボタンをクリックして、テンプレートを使用してメニューを簡単に作成して、カスタマイズすることができます。



iDVDの代わりになるソフト2:Wondershare DVD memory

DVD Memoryも、iDVDの代わりに使うことができるソフトです。DVD Memoryは、初心者向けの動画編集ソフトであるFimoraをリリースしている会社が出しているので、使い勝手の点で安心できるはずです。こちらは、iDVDと同様に、ドラッグアンドドロップで動画や写真をDVDに収めることができます。
また、高性能なビデオ編集機能が付いていて、テンプレートの数が多く、iDVD以上のことが実現できると評判です。DVD Memoryは有料版の他に無料版も用意されているので、Burnと同様に、気軽に試すことができます。そして、気に入ったら、機能の点で制限がない有料版を使うことができるでしょう。
iDVDの代わりになるソフト3:Leawo DVD作成 for Mac
また、Leawo DVD作成 for Macも選択肢に入れることができます。MP4以外のファイル形式にも対応しており、2Dを3Dムービー画像に編集することも可能です。高度な機能が搭載されていますが、1クリックでDVDに書き込みできる機能があるなど、使い勝手の良さでも定評があります。
まとめ

iDVDはMacユーザーにとってなじみがある動画編集ソフトで、ドラッグアンドドロップで簡単に動画編集やDVD作成ができます。すでに開発も販売もサポートも終わってしまうことに従い、標準装備されなくなったiDVDに代わるものを探している人や、さらに高度な編集機能があるソフトを必要としている人は、フリーソフトのBurnや、無料版から試して機能制限がない有料版に遷移して、編集機能が多彩なDVDFab DVD 作成 for Macを使うことができるでしょう。





