DVDリッピングは違法なのか?結論と基本ルール

まず結論から言うと:

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市販DVDのコピーガードを外してリッピングする行為は、日本では原則として違法とされています。

理由は、日本の著作権法で「技術的保護手段(コピーガード等)を回避して行う複製」は、たとえ個人の自宅での視聴目的であっても「私的複製」の例外から外れ、著作権侵害とされるためです(著作権法30条1項2号・2条1項20号など)。 

また、コピーガードを外すための装置やプログラムを不特定多数に配布・販売する行為については、著作権法120条の2によって、3年以下の懲役または300万円以下の罰金(またはその併科)の対象になると定められています。

一方で、「自分の環境でコピーガード付きDVDをリッピングしただけ」の行為については、違法ではあるものの、現行法上は刑事罰はなく、民事上の責任(損害賠償や差止請求)の対象になる、という整理になっています。

以下では、「何をすると違法になるのか」「どこまでなら合法なのか」「DVDリッピング違法化と呼ばれる法改正で何が変わったのか」を順番に整理します。

DVDリッピングは何をしたら違法なのか

日本の著作権法では、市販DVDに使われているCSSやAACS、Cinaviaといったコピーガード・暗号化技術は「技術的保護手段」「技術的利用制限手段」として保護されています。そして、これらの技術的保護手段を回避して行う複製は、私的複製の範囲から除外され、著作権侵害となると明記されています。つまり、

  • CSS等でコピーガードされた市販DVD
  • そのコピーガードを解除してリッピングする

用途が「自分で見るだけ」であっても、法的には「違法DVDリッピング(著作権侵害)」に当たると解釈されています。ただし先ほど触れたとおり、コピーガードを回避して自分用に複製しただけの行為には刑事罰はなく、民事上の責任(損害賠償・差止め)の問題になる、という扱いです。

「違法DVDリッピング」と合法なケースの違い

一方で、すべてのDVDリッピングが違法になるわけではありません。著作権法の「私的複製」の考え方に沿うかどうか、コピーガードの有無が大きなポイントになります。

合法になり得る主なケース
  • • コピーガードがかかっていないDVDのリッピング
  • • 自分で撮影してオーサリングしたホームビデオDVD
  • • 著作権フリー素材が収録されたDVD など

こうした「技術的保護手段が施されていないDVD」を、自分や家族で視聴する目的でコピーする場合は、従来どおり私的複製として認められる余地があります。

一方で、たとえ合法的にリッピングしたデータであっても、

  • 動画共有サイトにアップロードする
  • 不特定多数に配布・譲渡する

といった行為は、複製権・公衆送信権等の侵害となり、刑事罰の対象にもなり得るので、「無料で配る」「フリマで売る」といった使い方は明確にNGです。

2012年以降の法改正で何が変わったか

いわゆる「DVD リッピング 違法化」と言われるのは、2012年の著作権法改正がきっかけです。この改正で、

  • CSS など暗号型コピーガードを回避して行うDVDリッピングが、私的複製から外れて違法となる
  • 同時に、違法にアップロードされた有償コンテンツの「違法ダウンロード」に刑事罰が導入された

といった点が大きく話題になりました。

この改正以降、日本では「市販DVDのコピーガードを外してリッピングする行為」は、たとえ家庭内利用であっても明確に違法であるという整理になっています。その一方で、コピーガードのない自作DVDなどについては、従来どおり私的複製の範囲内でリッピングが認められ得る、という線引きがされています。

こうした法改正と規制強化の流れを背景に、正しい法的知識を持ったうえでツールを選び、使い方を誤らないことがますます重要になっています。

DVDリッピングはバレるのか?気にするリスクを整理

法律的にアウトなのかどうかだけでなく、「実際にバレるのか」「どこまでが危ないのか」が分かりづらいからです。ここでは、よくある不安の背景と、現実的なリスクのイメージを整理しておきます。

「DVDリッピングはバレる?」という不安が生まれる理由

ネット上には古い情報や、海外の事情に基づいた記事 が混在しており、「私的利用ならOK」「コピーガードを外しても大丈夫」といった、日本の法律とは合わない情報も多く出回っています。そのため、何が違法で、どこからがアウトなのかがぼやけやすい状況があります。

さらに、過去にはスマホ向けのDVDリッピング系アプリがストアから一斉削除されたり、関連ソフトが規制対象として話題になったりしたこともあり、「なんとなく危なそう」「やったら捕まるのでは?」という漠然とした不安を感じる人も少なくありません。

加えて、著作権法の条文そのものが一般のユーザーには分かりにくく、「リッピング自体が全部ダメなのか?」、「コピーガードがなければいいのか?」といった細かい線引きが見えづらいことも、不安を増幅させる要因になっています。

実際にバレる可能性は?

現実的な話をすると、自宅のパソコンで、市販DVDをリッピングして自分だけで見るといった行為が、それ単体で発覚し、検挙されるケースは非常に少ないと考えられます。外部への通信もなく、個人の環境の中で完結しているため、「どうやってバレるのか」という点では、確かに現実的なリスクは高くありません。

ただし、だからと言って違法であることが消えるわけではありません。

前の章で触れたように、コピーガード付きDVDのリッピングは、日本の著作権法上は「技術的保護手段の回避」として違法とされています。刑事罰の対象となるのは主に「回避ツールの配布」側ですが、行為自体が違法である以上、「バレないからやっていい」と言い切ることもできません。

一方で、P2Pソフトを使った共有や、動画サイト・ファイル共有サイトへのアップロード は話が別です。ここまで行くと「単なるリッピング」ではなく、

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  • 著作物の公衆送信
  • 不特定多数への無断提供

といった、明確な著作権侵害に踏み込むことになり、実際に摘発例も存在する高リスクな行為 になります。つまり、

  • 自宅だけで完結するリッピング:バレる可能性は低いが、法律上は違法行為
  • ネット上でのアップロード・共有:リスクも違法性も一気に跳ね上がる

というイメージで押さえておくと分かりやすいでしょう。

法律上アウトになるケースの例

ここまでの話を踏まえると、「どんな行為が特に危ないのか」を整理しておくとイメージしやすくなります。たとえば、次のようなケースは法律的に明確にアウトです。

  • コピーガード付き市販DVDをリッピングし、そのデータをアップロード・共有する
  • リッピングした動画ファイルをフリマアプリなどで販売する
  • 違法アップロードサイトから入手したDVDイメージ(ISO等)をさらにコピー・配布する

これらは単に「DVDリッピング違法」というレベルを超え、複製権、公衆送信権、頒布権など、複数の権利侵害に関わる可能性があり、実際の刑事罰・民事訴訟の対象になり得るゾーンです。

合法的に DVD をリッピングする方法はある?

「DVD リッピング = すべて違法」というイメージを持つ人も多いですが、実際は “どんなDVDを、どんな目的で扱うか” によって合法の範囲が変わる 仕組みになっています。ここでは、リッピングが認められるケースと、注意すべきポイントを整理します。

DVD リッピングが合法になるケース

以下のような DVD はコピーガード(技術的保護手段)が施されていないため、私的利用の範囲であればリッピングが合法と判断される場合があります

合法のケース
  • • コピーガードがかかっていないDVD
  • 特殊な保護技術がなければ、著作権法上は私的複製が認められやすい。
  • • 自作DVD(ホームビデオなど)や、自社が著作権を保有している教材DVD
  • 自分または自社の著作物の複製は権利侵害にならない。
  • • 著作権フリー素材の DVD
  • 作品自体が自由利用を許諾している。
  • • 家族のホームビデオ DVD
  • 完全に個人の著作物であり、コピーガードも存在しない。

このように、コピーガードの有無が合法性を判断する最大の分岐点になります。

注意点:合法・違法の境界線をわかりやすく解説

合法に見えて実はアウト、というケースもあるため注意が必要です。

見た目が同じ DVD でも中身が違う

市販DVDそっくりの見た目でも、コピーガードが強固にかけられた商用作品やコピーガードのない自主制作DVDは法律上まったく扱いが異なります。パッケージだけでは判断できないことも多いため、市販DVDは原則コピーガード付きと考えるほうが安全です。

DVDがコピーガードの有無を確認するポイント

一般ユーザーが “絶対に判断できる方法” は存在しませんが、目安としては以下があります。

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  • 市販映画・アニメ・音楽ライブなど → ほぼ確実にコピーガード有り=リッピング違法
  • 結婚式ムービー、企業研修教材、個人撮影のビデオ → コピーガードなしの場合が多い
  • PC で読み込んだ際の挙動(プロテクト反応の有無など)

ただし曖昧な場合は、市販系はすべて「保護されている」と考えるのが無難です。

海外のDVDをリッピングする時も「日本法」が適用される

「海外で買ったDVDならリッピングしてもOK?」と考える人がいますが、日本国内で行った行為には日本の著作権法が適用されます。北米版DVD、欧州版Blu-ray、海外限定のアニメ・ドラマBOXなども、コピーガードがかかっていれば日本国内では解除してリッピングすることは違法です。

合法的に使えるDVDリッピングソフト:DVDFab DVDリッピングの特徴と安心ポイント

DVDFab DVDリッピングとは

そのうえで、合法の範囲でDVDをデジタル化したい場合に便利なのがDVDFab DVDリッピングです。このソフトは、DVDの映像をMP4・MKV・AVIなど多様な形式へ高画質のまま変換でき、スマホやタブレットでも視聴しやすくできます。特に、家庭で撮影したホームビデオDVDを手軽にデジタル化したい人にとって、扱いやすいツールとなっています。

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DVDFab DVDリッピング【30日間無料体験】
  • 高画質・高音質のままDVDをデジタル化
  • MP4/MKV/AVI など多数の形式に対応
  • シンプル操作で初心者でも使いやすい
  • 字幕・音声トラックの選択が可能
  • 豊富なデバイスプリセットを搭載
  • GPU 加速で高速処理に対応

操作のしやすさもDVDFab DVDリッピングの大きな魅力です。画面構成がシンプルで、初心者でも迷わず扱える設計になっており、スマホ・タブレット・テレビなど、用途に合わせたデバイス向けのプリセットを選ぶだけで最適な形式に変換できます。
さらに、字幕の抽出や音声トラックの選択といった細かな設定にも対応しているため、視聴スタイルに合わせたカスタマイズが可能です。複数のDVDを一度に変換できるバッチ処理にも対応しており、まとめてデジタル化したい場合にも効率よく作業できます。

合法的利用の範囲で使える理由

DVDFab DVDリッピングが安全に利用できるのは、コピーガードのないDVDを対象として変換できるためです。具体例としては:

  • 自作DVD(ホームビデオ、企業内で作成した教材など)
  • 著作権フリーの素材が収録されたDVD
  • 著作権者から利用許諾を得たコンテンツ

といったディスクが挙げられます。

コピーガード付きDVDのリッピングは日本の著作権法上違法とされているため、DVDFabを利用する際は必ずコピーガードの有無を確認し、法律に沿って使用することが重要です。

なぜ DVDFab が選ばれるのか

DVDFab DVDリッピングが多くのユーザーから長く選ばれているのは、単に機能が充実しているからだけではありません。長年にわたり世界中で使われてきた実績があり、ブランドとしての信頼性が高い点も大きな理由の一つです。また、日本語インターフェースや日本語でのサポートが用意されているため、初心者でも安心して利用できる環境が整っています。さらに、継続的にアップデートが行われ、新しいデバイスや形式にも対応し続けている点も、ユーザーから支持されている理由と言えるでしょう。

FAQ(よくある質問)

Q

市販のDVDを自分だけで見る目的でリッピングしても違法ですか?

はい。市販DVDには通常コピーガード(CSS・AACSなど)が施されています。これを解除して複製する行為は、私的利用目的でも日本の著作権法で違法とされています。

A
Q

海外で購入したDVDならリッピングしても問題ありませんか?

いいえ。日本国内で行う行為には日本の著作権法が適用されます。海外版DVDでもコピーガードがある限り、解除してリッピングすることは日本では違法です。

A
Q

自分で撮影したホームビデオDVDはリッピングしても大丈夫?

はい。コピーガードがなければ合法です。自作DVDや著作権フリーの教材DVDなどは、私的利用の範囲で安全にリッピングできます。

A
Q

リッピングした動画をSNSや動画サイトにアップしたらどうなりますか?

著作権侵害に該当し、民事・刑事両方の責任を問われる可能性があります。アップロード・共有は絶対に行わないでください。

A
Q

DVDFab DVDリッピングは市販DVDにも使えますか?

DVDFabはコピーガードの有無に関わらず動作しますが、日本国内での使用は著作権法に従う必要があります。

A
Q

「DVDリッピングはバレるのか?」という情報をよく見ますが本当ですか?

自宅で完結する作業なら発覚の可能性は低いと考えられますが、行為そのものの違法性は変わりません。また、アップロード等を行えば高リスクです。

A

まとめ:DVDリッピングは「何をどう扱うか」で合法・違法が決まる

DVDリッピングは、「やってはいけない行為」ではなく、扱うディスクの種類と利用目的によって合法・違法がはっきり分かれる行為です。市販DVDのようにコピーガードが施されている作品を解除してリッピングすることは日本の法律で禁止されていますが、自作DVDやコピーガードのないフリー素材DVDなどであれば、私的利用の範囲で合法的に扱うことができます。

大切なのは、「バレるかどうか」ではなく、法律上どこまで認められているかを理解したうえで安全に利用することです。こうした基本を押さえれば、DVDリッピングはホームビデオの保存や教材のデジタル化など、日常のさまざまな場面で役立つ便利な手段になります。

DVDFab DVDリッピングは、こうした合法な範囲のDVDを安全にデジタル化したいユーザーにとって、信頼して使えるツールです。目的に合った正しい使い方を心がけながら、DVDをより快適に活用してみてください。