DVD ShrinkでBlu-rayはリッピング可能?結論と安全な代替(無料/有料)を解説
要約: 「昔よく使っていたDVD ShrinkでBlu-rayもリッピングできるのでは?」と思ったことはありませんか? DVDのコピーソフトとして有名なDVD Shrinkですが、果たしてBlu-rayにも対応しているのでしょうか?本記事では、DVD ShrinkがBlu-rayのリッピングに対応しているかどうかを検証し、その理由を詳しく解説します。また、Blu-rayのコピーやリッピングに適した代替ソフトも紹介します。
DVD ShrinkはBlu-rayのリッピングに対応していますか?
【結論】DVD ShrinkはBlu-rayリッピング不可
DVD Shrinkを起動してBlu-rayを挿入しても、認識されなかったり、エラーが出たりするだけです。 これは、DVDとBlu-rayの記録方式が全く違うから。 Blu-rayはDVDよりもはるかに高密度なデータを扱う技術を使っているため、DVD専用のソフトでは対応できないんです。
また、Blu-rayディスクはDVDと違って高解像度な映像や音声が含まれており、そのデータ量も格段に大きいです。これを正しく処理するためには、専用のソフトが必要になります。そのため、DVD ShrinkではBlu-rayをリッピングすることができないわけです。
DVD ShrinkでBlu-rayをリッピングできない原因
DVDとBlu-rayの技術的な違い
DVDとBlu-rayはレーザー波長・開口数・トラックピッチ・誤り訂正・アプリケーションフォーマットまで別物です。Blu-rayは405nmの青紫色レーザーと0.1mmカバー層、UDFベースのファイルシステム、25GB/50GB/100GB/128GB(BDXL含む)の大容量を扱い、映像はH.264/VC-1/MPEG-2、音声はDTS-HD MA/TrueHD/PCMなどを用います。
DVD向けの圧縮・再構成を前提にしたDVD Shrinkのアルゴリズム/入出力設計は、Blu-rayの大容量・高ビットレート・コーデック構成を想定しておらず、基層仕様でミスマッチが生じます。
コピーガード(AACS, BD+など)の影響
市販やレンタルのBlu-rayには、AACSやBD+といった強力なコピーガードがかけられています。
AACSとはブルーレイディスク(BD)などの次世代DVDに用いられる、映像コンテンツの違法コピーを防ぐための著作権保護技術(コピープロテクト)です[wiki]。DVD Shrinkは古いCSSというDVDのコピーガードには対応していましたが、最新のブルーレイコピーガードを解除できません。
ソフトのアップデートが停止している影響
DVD Shrinkは最終版3.2(2004年)で開発が止まり、Windows 10/11環境では互換性や動作不安定が報告されます。ましてやBlu-ray固有の保護・構造に対する公式追随はありません。そのため、Blu-rayのリッピングを行うことは難しいのです。
DVD Shrinkがサポートするメディア形式
DVD Shrinkは、その名の通り「DVD」を対象としたソフトです。具体的には、以下のメディア形式に対応しています。
- DVDディスク(市販・レンタル・自作DVD)
- DVDフォルダー(ディスク内のフォルダー形式)
- ISO・NRG・IMGディスクイメージファイル(これらのディスクイメージファイルも読み込むことができます)
出力形式としては、次の2種類がサポートされています:
- DVDファイル(VIDEO_TS、AUDIO_TS フォルダー):DVDディスクの内容をそのままフォルダー形式で保存できます。
- ISOイメージファイル:ディスク全体をISO形式で保存することも可能です。
さらに、DVD Shrinkには圧縮機能があります。たとえば、片面2層DVD(約8GB)のデータを1層DVD(約7GB)に圧縮して保存することができ、圧縮率を変更することで必要な容量に合わせてバックアップができます。圧縮なしでフルコピーすることもできますので、用途に応じた柔軟な設定が可能です。
ただし、DVD ShrinkではDVDを汎用的な動画形式(例えば、MP4、MOV、AVI、MKVなど)に変換することはできません。もしDVDの内容をこれらの形式に変換したい場合は、専用のDVDリッピングソフトが必要です。例えば、スマートフォンやタブレットで再生したい場合には、DVD Shrinkだけでは対応できないので、他のソフトを使用することをおすすめします。
Blu-rayをリッピングできるおすすめソフト
DVD ShrinkがBlu-rayに対応していない以上、Blu-rayをリッピングするには別のソフトを使う必要があります。ここでは、Blu-rayのリッピングにおすすめのソフトを紹介します。
選定基準:安全性・更新頻度・速度・出力形式・使いやすさ
代替を選ぶ際は、(A)保護技術への追随(更新頻度)、(B)読み込みの安定性(ログ/再試行/ドライブ制御)、(C)速度(GPU支援・コピー/変換パイプライン)、(D)出力形式(MKV/MP4/M2TS/音声抽出)、(E)UI/自動化(プリセット・バッチ・字幕/音声保持)の5点を軸に比較します。
無料志向ならMakeMKVの「無劣化MKV」が手堅く、有料で一気に形式変換・編集・デバイス向けプリセットまでこなすならDVDFab Blu-ray リッピングが作業時間と歩留まりを両立しやすい、というのが私の実感です。
おすすめ1: DVDFab Blu-ray リッピング【有料だが高機能】

- Blu-rayをMP4/MKVなど1000+動画や音声フォーマットに変換
- AACS、BD+などすべてのBlu-rayコピーガードを解除可能
- ブルーレイを高画質のまま圧縮し、モバイル機器向け動画に変換
- 多彩な動画編集機能で出力ビデオを自由にカスタマイズ可能
DVDFab Blu-ray リッピングは、Blu-rayのリッピングに特化したソフトです。強力なコピーガード解除機能を備え、AACSやBD+などの保護技術にも対応。操作もシンプルで、初心者でも簡単に使えます。
さらに、30日間の無料体験が可能で、試用期間が切れても、自動的に永久無料のHD Decrypterに切り替え、ブルーレイリッピング以外にも、無料版を利用してDVDコピー/DVDリッピング/ブルーレイコピーを行うことができます。ただし、解除可能なコピーガードおよび出力フォーマットなどの機能制限があります。
DVDFab Blu-ray リッピングの使い方
ブルーレイディスクの場合、光学ドライブに挿入してください。ブルーレイフォルダとISOファイルの場合は、「+ソースの追加」ボタンよりまたは画面にドラック&ドロップしてください。
ブルーレイが成功に読み込まれたら、出力フォーマットを選択します。「他のプロファイルを選択」より多くのフォーマットを選択可能です。
メイン画面でタイトルやチャプターを指定し、出力設定、音声、字幕をカスタマイズできます。「詳細設定」でボリュームラベルを設定できます。「編集」と「トリミング」より動画のトリミング、回転、結合、ウォーターマークや字幕の追加、さらには動画の色の調整まで可能です。
DVDFab Blu-ray リッピングの使い方はとても簡単ですよね〜誰でも手軽に操作できます!ぜひ試してみてください。動画ガイドは下記に確認しましょう。
おすすめ2:MakeMKV【無料・MKV出力のみ】
MakeMKVは、Blu-rayやDVDを簡単にMKVファイルに変換できるソフトです。Blu-rayのストリームをそのまま抽出するため、画質や音質を劣化させることなく保存できます。
主な特徴:
- シンプルなインターフェース
- コピーガード解除機能あり(AACS対応)
- 無料版でも基本機能が使用可能

MakeMKVとDVDFabの比較表
実務的には代替へ直行したほうが早く、無料ならMakeMKVで無劣化MKVを作成、有料ならDVDFabで視聴・持ち出し・編集までを一気に完結、という使い分けがスムーズです。実務的には代替へ直行したほうが早く、無料ならMakeMKVで無劣化MKVを作成、有料ならDVDFabで視聴・持ち出し・編集までを一気に完結、という使い分けがスムーズです。
項目 | MakeMKV | DVDFab Blu-ray リッピング | 備考 |
---|---|---|---|
主要目的 | 無劣化MKV抽出 | 多形式変換+編集+高速化 | 作業スタイルで選択 |
保護追随 | AACS/BD+に追随(掲示板で随時) | 製品版として継続追随 | いずれも最新化が重要 |
出力形式 | MKV中心(音声/字幕保持) | MP4/MKV/M2TS/音声ほか多彩 | 端末プリセット多数(DVDFab) |
速度 | ドライブ速度依存 | GPU支援で高速 | 作品/ドライブで差 |
編集 | ほぼなし | トリム/クロップ/字幕焼き付け等 | ワンストップ感 |
価格 | ベータ中無料(キー更新) | 有料(30日間全機能無料体験あり) | 運用コストと作業時間のトレードオフ |
よくある質問
できません。DVD ShrinkはBlu-rayの保護(AACS/BD+)を扱えず、開発も2004年で停止しています。無料で試すならMakeMKVが現実解です(ベータ中は無料)。ただし合法性の確認は必須です。
MakeMKVは基本無劣化でMKVにパッケージングするため、画質は落ちません。DVDFabでも無劣化(Passthrough)系のプロファイルや高ビットレート設定を選べば画質維持ができます。用途に応じて容量と互換性のバランスを取りましょう。
変換/編集までワンストップで行くなら、DVDFabがGPU支援も相まって安定・高速。MakeMKVは無劣化抽出に特化しており、後段の変換/編集は別途ツール次第です。作業設計と求める成果物で選んでください。
まとめ
DVD ShrinkはあくまでDVD専用のソフトであり、Blu-rayのリッピングには対応していません。その理由として、技術的な違いやブルーレイコピーガード解除の問題、開発の停止などが挙げられます。
Blu-rayのコピーやリッピングを行うには、DVDFab Blu-ray コピーやMakeMKVなどの専用ソフトを利用するのが最適です。用途に応じて、最適なソフトを選びましょう。
これからBlu-rayのリッピングを考えている方は、ぜひ一度試してみてください!