今回の記事では、カーナビでブルーレイを視聴する方法と、視聴できない場合の対処法について解説していきます。また、後半ではブルーレイをリッピングして視聴する方法などもご紹介します。

ブルーレイ視聴

現在のカーナビには、DVDはもちろん、ブルーレイが搭載されているモデルも少なくありません。しかし、ブルーレイを見る場合にはインターネットに接続されている必要があったり、特定のプレイヤーでしか視聴できなかったりと、万能ではありません。

そこで、今回の記事ではカーナビでブルーレイを視聴する方法をご紹介していきたいと思います。

 カーナビでブルーレイを視聴する方法

車内のカーナビでブルーレイを視聴するためには、以下のいずれかを準備しておく必要があります。

●ブルーレイドライブ搭載のカーナビ

●Android OS搭載のカーナビとUSBブルーレイドライブ

ブルーレイを再生するには、「ブルーレイドライブ」が搭載されているカーナビを利用するというのが絶対条件です。DVDドライブにブルーレイを挿入しても視聴することはできません。ただし、Android OSを搭載したカーナビの場合は、対応したアプリをインストールすることで、外付けのブルーレイドライブを利用できる場合もあるので、そういった場合にはカーナビにブルーレイドライブが搭載されていない場合でも視聴することが可能です。

ブルーレイドライブ搭載のカーナビ

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ブルーレイドライブが搭載されているカーナビは上位モデルであることが多く、費用面で高くなってしまうという傾向がありますが、ブルーレイを視聴するという方法野の中では一番確実とも言えます。車種によっては、純正カーナビにブルーレイが搭載されていることもあります。

 Android OS搭載のカーナビ

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Android OSを搭載したカーナビは、比較的安く購入できるというメリットがあります。また、Android対応アプリをインストールすることで機能性を拡張できるため、使い方によっては通常のカーナビよりも優れた機能を利用できます。

Android OSは外部USBドライブに対応しているため、外付けブルーレイドライブ(USB)を使ってブルーレイを視聴することが可能です。

変換アダプタで、上記以外の場合でも視聴することができる

ブルーレイドライブの搭載されていないカーナビで、Android OSにも対応していないという場合でも、「HDMI→コンポジット端子」に変換できるアダプタを利用することで、擬似的にブルーレイを視聴することができます。

ブルーレイ視聴

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「接続例」

カーナビの映像入力(コンポジット)→変換アダプタ→HDMI接続のブルーレイプレイヤー(市販品)

上記の接続で、ブルーレイの映像をコンポジット出力に変換して、カーナビから視聴することができます。ただし、この方法は外部入力が出来るカーナビ限定なので、入力端子がない場合は利用できません。

また、ブルーレイプレーヤーは市販品を使うため、車の振動や電力不足などの問題で正常に使用できない可能性があります。

費用から見たブルーレイ再生方法

費用を抑えてブルーレイを視聴したいという場合は、「変換アダプタ」を利用する方法があります。変換アダプタは3千円前後で購入できるため、ブルーレイプレイヤーを所有しているのであれば、費用は最小限になります。

また、カーナビを持っていない場合はAndroid OS搭載カーナビ(オーディオプレイヤー)などがお勧めです。Android OS搭載カーナビは5万以下のものが多く、格安のものだと1万円台で購入できるものもあります。ただし、PCやスマホなどの知識がないと使いこなせないので、パソコンやスマホが苦手な人には向いていません。

●ポイント

常にブルーレイを視聴したいと考えているなら、「ブルーレイ搭載カーナビ」を購入するのが確実です。専用品であれば、不具合に悩まされることもなく、再生できないブルーレイなどもほとんどないため、安全に視聴することが可能です。

カーナビでブルーレイが視聴できない場合の対処法

カーナビを視聴できない場合は、以下の方法を試すことで、ブルーレイを視聴することが可能になります。

●ブルーレイをDVDに変換してDVDとして再生する

●ブルーレイをリッピングしてMP4動画としてUSBメモリ(SDカード)から再生させる

●ブルーレイをリッピングしてスマホやタブレットから視聴する、またはそれらのデバイスからカーナビに出力する

上記の方法を利用するためには、ブルーレイをリッピングするソフトが必要になります。そこで、ここではDVD/ブルーレイリッピングに特化している「DVDFab Blu-rayリッピング」を使った方法をご紹介したいと思います。

 DVDFab Blu-rayリッピングの概要

DVDFab Blu-rayリッピングは有料ソフトですが、30日間は無料で全ての機能が利用できるため、カーナビ用のブルーレイ動画を作成するには十分です。ここでは概要についてご紹介します。

公式サイト:https://dvdfab.org/Video Editor-video-editor.htm

対応言語:日本語

対応OS:Windows・Mac

できること:ブルーレイのコピーガードを解除してMP4、MKV、AVIなど1,000以上の動画形式(音声形式)に変換できる(最新のコピーガードに対応)

価格:7,374円(30日間返金保証)

※30日間の無料体験期間あり

 i  無料ダウンロード  

●DVDFabを利用する際の注意点

ブルーレイのコピーガードを解除してコピー・リッピングする方法は、「違法行為」になってしまう場合があるので、十分に注意してください。

DVDFab Blu-rayを使ってカーナビ動画を作成する方法

1.公式サイトの「無料ダウンロード」をクリックしてインストーラーをダウンロードし、インストールを行ってください。

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2. インストーラーを起動したら「クイックインストール」を選んで、インストールが完了したら「今すぐ起動」をクリックして起動します。

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3.起動したら、画面上の「リッピング」をクリックして、画面中央にディスクのアイコンをドラッグ&ドロップするか、ディスクをセットします。(ディスクを自動認識してデータが読み込まれます。)

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4.ディスクが読み込まれたら、枠内をクリックし、出力したいフォーマットをクリックして「他のプロファイルを選択」をクリックします。

※この画面から字幕、音声の変更も可能です。また、「詳細設定」をクリックすることで動画、音声の詳細な設定が可能になります。(ビットレート、コーデックなど)

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5.「MP4」を選んで、「開始」をクリックしてエンコードを開始します。

※MP4にすることで、カーナビを含むほとんどのメディアプレーヤーで再生可能なファイルに変換することができます。

6.エンコードが完了するまで待ちましょう。

※GPUなどを搭載したPCの場合は、処理が高速になる「GPUアクセラレーション」に対応しています。

7.エンコードが終了したら、メディアプレーヤーで再生できるかチェックし、問題なければUSBメモリ、SDカードに動画を格納し、カーナビで再生できるかチェックしてください。

●ポイント

この方法で動画を見る場合、カーナビがUSBメモリ、SDカードからの動画再生に対応している必要があるので、対応していない場合は外付けメディアプレーヤーなどを利用して視聴しましょう。

変換したMP4動画をDVDにするには

DVDFabシリーズには「DVD作成」という別アプリがあり、無料期間であれば30日間は使えるので、このままMP4の動画をDVDにしてしまうということが可能です。

1.DVDFab Blu-rayリッピングを起動し、画面上部の「作成」をクリックして、画面枠内を「DVD作成」にします。

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2.画面中央に先ほど作成したMP4動画を追加します。

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3.動画を読み込んだら、メニュー作成や出力先などを設定して、画面右下の「開始」をクリックしてISOファイルを作成します。

※DVDのメニューなども作成できるので、さまざまなブルーレイ動画をMP4にしてオリジナルDVDを作成しましょう。

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4.出力したISOファイルをライティングソフトで書き込んでDVDを作成します。

ここでは割愛しますが、ライティングソフトはWindows・MacともにOSの機能で利用できるため、そちらを利用することをお勧めします。

Windowsをご利用の方は、「ImgBurn」もお勧めです。

●ポイント

DVD作成する際には、必ず「DVDビデオ」を作成できるものを使用してください。オーサリング機能がないものでDVDを作成すると「データDVD」になってしまい、カーナビで使用できない場合があります。

カーナビでブルーレイを視聴する方法のまとめ

今回の記事では、カーナビでブルーレイを視聴する方法と視聴できない場合の対処法について解説させて頂きました。今回の記事をまとめると、以下の通りになります。

  • ブルーレイを安全に視聴するなら「ブルーレイ搭載カーナビ」を利用するのがオススメ
  • 格安で視聴するなら、Android OS搭載カーナビや変換アダプタを利用する
  • 既存のDVDカーナビやMP4再生するなら、「DVDFab Blu-rayリッピング」などを使って動画を変換する

現在はiPhoneやスマホなどの動画をそのままカーナビに表示させることも可能になっているので、ブルーレイの動画をスマホに格納してしまうというのもお勧めかも知れません。