パワーディレクターのDVD書き込み方法!無料で高画質は可能?エラーでできないときは?
要約: 多機能な動画編集ソフトとして知られているパワーディレクター。編集した動画をDVDに書き込んで家族や友だちとシェアしたいという方も多いでしょう。そこで本記事では、パワーディレクターを使ったDVD書き込み方法を紹介します。高画質で書き出す方法やエラーが発生したときの対処法、さらにおすすめのDVD作成ソフトも紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
目次

パワーディレクター(PowerDirector)とは
パワーディレクター(PowerDirector)は、豊富なAI機能と直感的な操作性を兼ね備えた総合動画編集ソフトです。カット編集やテロップ入れといった基本作業はもちろん、音声編集、色補正、エフェクト追加など、プロレベルの編集まで幅広く対応できます。近年はAIによる高画質化、文字起こし、背景除去、音楽生成など、作業効率を大幅に高める機能も強化され、初心者から上級者まで幅広いユーザーに支持されています。
また、編集後の動画をパソコン内に保存するだけでなく、DVDへの書き込み(オーサリング)機能も搭載しているため、自作ムービーをディスクに残したい場合にも便利に使えるオールインワンの編集ソフトです。

パワーディレクター(PowerDirector)でできること
パワーディレクター(PowerDirector)は、動画編集に必要な基本機能をしっかり押さえつつ、AIを活用した最新の編集機能も充実している総合動画編集ソフトです。カット編集やトリミング、エフェクト追加などの定番機能はもちろん、AIによる高画質化や文字起こし、背景除去といった作業効率を高める機能が幅広く搭載されています。
さらに、AIが音楽を自動生成したり、写真をもとに人物の口パク動画を作成するAIリップシンクなど、クリエイティブの幅を広げてくれる機能も豊富です。初心者でも扱いやすい操作性を持ちながら、最新のAIテクノロジーを活かした高度な編集もこなせる点が、PowerDirectorの大きな魅力と言えるでしょう。
パワーディレクター(PowerDirector)の価格プランと選び方
PowerDirector は、編集目的や使用頻度に応じて「サブスクリプション版(定期契約)」と「買い切り版(永続ライセンス)」の両方が用意されています。用途や予算に応じて、自分に合ったプランを選ぶことが大切です。
たとえばサブスク版の PowerDirector 365 は、最新機能や素材ライブラリの追加、継続アップデートなども含まれており、頻繁に動画編集・作成を行う方に向いています。一方で、あまり頻繁に使わない、または特定用途だけで使いたい場合は「買い切り版」がコストパフォーマンスの面で選ばれやすい選択肢です。
| プラン名 | 価格(目安) | 主な特徴 / サービス内容 |
| PowerDirector 365(サブスク) | 年額 ¥6,200/年(※月換算 約 ¥517) | 常に最新機能を利用可能、素材ライブラリアクセス、クラウドストレージ、定期アップデート |
| Director Suite 365(サブスク、全機能パッケージ) | 年額 ¥11,880/年(※月換算 約 ¥990) | 動画編集 + 写真・音声・色補正ソフト一式、素材ライブラリ、AI機能、クラウド対応 |
| 買い切り版 Ultra | ¥12,980(永続ライセンス) | 基本的な動画編集機能セット、追加費用なしで使い続け可能 |
| 買い切り版 Ultimate | ¥16,980(永続ライセンス) | 高度な編集機能、AI機能、一部上級機能を含む |
| 買い切り版 Ultimate Suite | ¥20,980(永続ライセンス) | 編集機能フルセット + 写真/音声/色編集など複数ソフトをバンドル |
パワーディレクター(PowerDirector)でDVDを書き込む方法
ここでは、パワーディレクターを使ってDVDを作成する方法を解説します。
動画を読み込んでDVD作成画面を開く
まずはDVDに書き込みたい動画を用意しましょう。パワーディレクターで編集した動画を読み込んでも、録画した動画をそのまま読み込んでもOKです。もちろん容量内であれば複数の動画を書き込むこともできます。
パワーディレクターを開いたら「新規作成」をクリック。

動画編集画面が開きますので、ファイルアイコンの部分にDVDに書き込みたい動画をドラッグ&ドロップしてください。容量内であれば複数の動画を読み込むことができます。

「書き出し」をクリックしたら「DVD/BD」をクリックしてください。

「コンテンツ」タブで「追加の動画を読み込み」をクリックして、必要であれば書き込みたい動画を追加していきます。

DVDメニューを作成する
「メニューの基本設定」タブを開いたらメニューテンプレートを選択して「すべてのページに適用」をクリックしてください。
メニューテンプレートは「DirectorZone」というオリジナルサイトから自由にダウンロードできます。メニューが必要なければ「メニューなし」のボタンをクリックしてください。

「DVDメニュー」をクリックして検索していきましょう。ちなみに素材のダウンロードには、パワーディレクターのアカウントが必要です。

メニューにボタンを追加したい場合は「メニュー構造」を選択します。

設定をして書き込みを行う
最後に「2Dディスク」タブで動画や音声のエンコード方式などを設定します。高画質で書き込みたい場合は、動画エンコード形式のプルダウンをクリックして高い解像度を選択しましょう。

最後にドライブに空のディスクをセットして「2Dで書き込む」をクリックすればOKです。書き込む前に一度コンテンツをプレビューしておきましょう。

最後にきちんと書き込みができているか、DVDを再生してみてください!

パワーディレクター(PowerDirector)でDVD書き込みが失敗・停止する場合の対処法
「書き込みが99%で止まる」「エラーコード(e0x...)が出て終了する」「途中でソフトが落ちる」......PowerDirectorは優れた動画編集ソフトですが、実は「ディスクへの書き込み(オーサリング)」はPC環境に依存しやすく、エラーが頻発しやすい工程でもあります。
もし書き込みに失敗してしまった場合は、新しいディスクを無駄にする前に、以下のチェックリストを確認してください。
【一覧表】よくあるエラーの症状と解決策
パワーディレクターでDVD書き込みが失敗する時よく見られる一般的なトラブルと、その解決策をまとめました。
| 症状 / エラー | 考えられる原因 | 推奨される対処法 |
| 数%~50%付近で止まる | 動画ファイルの一部破損、または特殊効果(エフェクト)の処理落ち | ハードウェアアクセラレーションを無効にする |
| メニュー作成中に落ちる | メニュー構造の複雑化、メモリ不足 | 「メニューなし」で一度試すか、テンプレートを変更する |
| 99%付近で止まる | ファイナライズ処理の失敗、光学ドライブとの相性 | 「ディスク書き込み」ではなく「フォルダ/ISO出力」を選ぶ |
| e0x000...等のエラーコード | GPUドライバの競合、SVRT(スマートレンダリング)の誤作動 | SVRTをオフにする、ドライバを更新する |
最も効果的な解決策:ハードウェアアクセラレーションを無効にする
PowerDirectorでの書き込みエラーの約8割は、GPU(グラフィックボード)を使った高速化機能が、書き込み処理と競合することで発生します。以下の手順で設定をオフにすることで、安定性が劇的に向上します。
- • フルディスク:ディスク/ISO/フォルダの全編がコピーされます。(メニューをコピー)
- • クローン/書き込み:1:1の比率でDVDをクローンします。(メニューをコピー)
- • カスタマイズ:ディスク/ISO/フォルダに含まれた一部のコンテンツがコピーされます。
- • 分割:1枚のDVD9が2枚のDVD5に分割されます。
- • 結合:複数のDVDビデオを1つのDVDに結合します。
※書き込み速度は遅くなりますが、エラー回避の確率は最も高い方法です。
解決策2:「フォルダの作成」をしてから別ソフトで焼く(推奨)
PowerDirectorの書き込み機能はどうしても不安定な場合があります。その場合、無理にPowerDirectorで焼こうとせず、一度PC内にデータを保存するのが賢い選択です。書き込み設定画面で「ディスク書き込み」のチェックを外し、「フォルダの作成」(またはISO)だけにチェックを入れて開始します。これでVIDEO_TSフォルダが生成されれば、動画データ自体は正常です。
それでも書き込みに失敗してしまう場合
上記の方法を試しても解決しない場合、お使いのドライブとPowerDirectorのライティングエンジンとの相性問題(互換性エラー)の可能性が高いです。編集はPowerDirectorで行い、「書き込み(オーサリング)」だけは専門ソフトに任せるのが、プロも行う最も確実なワークフローです。
より高機能!パワーディレクター(PowerDirector)のおすすめ代替ソフト
「DVDFab DVD 作成」を使用すれば、PowerDirectorで書き出した動画ファイル(MP4やフォルダ)をドラッグ&ドロップするだけで、強力なエンジンの力で安定してDVD化できます。エラーで貴重な時間を浪費したくない方は、ぜひ「専門ツールの安定性」を試してみてください。
DVDFab DVD 作成とは
- MP4、MKVなどの200種類以上の動画ファイルをサポート
- スマホで撮った動画やダウンロードした動画にも対応
- 字幕、音声、アスペクト比、再生順などを設定できる
- DVDメニューを作成して、カスタマイズすることも可能
- インターフェースがシンプルなので、初心者でも簡単に使える
DVDFab DVD 作成とパワーディレクター(PowerDirector)を比較
では、DVDFab DVD 作成とパワーディレクターを比較してみましょう。
| DVDFab DVD 作成 | PowerDirector | |
| 対応OS | Windows/Mac | Windows/Mac |
| メニューテンプレート | 豊富 | 少ない |
| 処理速度 | 50倍速 | 非公開 |
| .nfoファイルの保存 | 〇 | × |
| 動画編集 | 〇 | 〇 |
| 無料版でできること |
すべての機能を30日間試せる |
すべての機能を30日間試せる |
| 作成したDVDをテレビで再生 | 〇 | △ |
| 使いやすさ | ★★★★★(シンプルで使いやすい) | ★★★★☆(多機能ゆえに慣れが必要) |
パワーディレクターは動画編集をメインにしたソフトなので、DVD作成機能はそんなに充実していません。オーサリング機能も十分ではないため、作成したDVDをテレビで再生できない可能性があります。
一方DVDFab DVD 作成はDVD作成を専門にしたソフトなので、メニューテンプレートも豊富、かつ処理速度も50倍速と超高速です。オーサリング機能付きなので、作成したDVDをテレビできちんと再生することができます。
また、パワーディレクターは動画編集機能を使わない方にとってはオーバースペックかもしれません。「思い出の動画をDVDにしたい」そんな方はDVDFab DVD 作成を使いましょう。
ちなみに家電量販店で販売されているスタンダード版のパワーディレクターの場合、ブルーレイやAVCHDの書き出しを行うことができません。対するDVDFabの場合はDVDFab Blu-ray 作成というブルーレイ向けソフトがリリースされているため、ブルーレイの作成を行うこともできます。
DVDFab DVD 作成で動画をDVDに書き込む方法


「詳細設定」でボリュームラベル、ビデオ画質、アスペクト比、再生モードなどを設定することができます。



PowerDirectorでのDVD作成に関するよくある質問(FAQ)
PowerDirectorを使ってDVDを焼く際に、多くのユーザーが直面する疑問やトラブルをQ&A形式でまとめました。
はい、入ります。
無料体験版である「PowerDirector Essential」を使用してディスク作成を行うと、動画の冒頭に約5秒間の「CyberLink PowerDirector」というロゴ映像(透かし)が強制的に挿入されます。このロゴを消すには、製品版を購入する必要があります。もし「透かしなし」で無料でDVDを焼きたい場合は、PowerDirectorで動画ファイルとして書き出した後、透かしが入らない他のオーサリングソフト(DVDFab DVD 作成など)を使用する方法が有効です。
プレビューでは音が鳴るのに、焼いたDVDで音が出ない場合、音声形式の設定ミスが主な原因です。書き込み設定画面(2Dで書き込み)にある「音声形式」を確認してください。デフォルトの「Dolby Digital」で再生できないプレーヤーがある場合、より互換性の高い「LPCM(リニアPCM)」に変更して書き込むことで解決するケースが多いです。
まとめ
今回はパワーディレクターでDVDの書き込みを行う方法を解説しました。パワーディレクターでは作成した動画や読み込んだ動画をDVDに書き込んだりISOにリッピングしたりすることができます。しかし、パワーディレクターにはオーサリング機能が十分ではない、書き込み速度がやや遅いなどのデメリットもあります。とにかく簡単にDVDを作りたい、作成したDVDをテレビで再生したい、そんな方は迷わずDVDFab DVD 作成を使いましょう!





