HandBrakeは、無料で使える動画変換ソフトウェアとして、世界中で多くのユーザーに利用されています。MP4やMKVをはじめとした様々な形式に対応し、高品質な動画変換や圧縮が可能です。しかし、公式版は英語表記がデフォルトであり、日本語に対応していません。そこで本記事では、HandBrakeを日本語化する方法とその基本的な使い方について初心者にも分かりやすく解説します。

HandBrakeは日本語に対応しない?日本語化パッチ必要ある?

2009年12月30日に、HandBrake日本語版 0.9.4 Release 2(Windows版)がリリースされました。2016年にリリースされたバージョン1.0.0以降、公式には日本語がサポートされていませんでした。そのため、HandBrakeを日本語化するには、日本語化パッチを適用する必要がありました。

しかし、HandBrake 1.4.0からは、Windows版で日本語サポートが復活しました。

HandBrakeを日本語化する3つの方法

HandBrakeは動画変換ソフトウェアとして高く評価されていますが、使用する際に日本語化する必要があります。日本語化が完了したら、日本語環境でHandBrakeを利用することができます。操作がスムーズになり、エンコードや設定の調整もより簡単に行うことができます。

1. 最新版のHandBrakeを日本語化する

Step1
まず、HandBrakeの公式サイト(https://handbrake.fr/)から最新版をダウンロードします。インストールが完了したら、ソフトウェアを起動します。

Step2
HandBrakeを起動して、画面の左下にある「Preferences」をクリックします。

Step3
最後には、「ディスク作成」ボタンを押すと、DVDのオーサリングが始まります。完了まで待つだけです。

「General」>「Language」にある下側プルダウンメニューを開き、「Japanese(日本語)」を選択します。

HandBrake 日本語

Step4
右下にある「閉じる」アイコンをクリックします。その後、HandBrakeを起動すると、画面が日本語に表示されます。

これで、HandBrakeが日本語化されました。

2. HandBrake日本語版をインストールする

HandBrakeを日本語化するためのもう一つの方法が、古いバージョンのHandBrake日本語版をインストールする方法です。2016年にリリースされたバージョン1.0.0前の古いバージョンのHandBrakeならば、日本語でも使用することができます。

最新型のものと比較して古いバージョンのHandBrakeには、できないことがいくつかありますが、短時間でDVDを変換する機能や高い効率のビデオエンコードをする必要がない場合には、古いバージョンのHandBrakeでも十分に使用することができます。古いバージョンのHandBrakeは現在でもダウンロードすることが可能で、ネットで調べれば旧バージョンのHandBrakeをダウンロードしているサイトを見つけることができます。

古いバージョンのHandBrakeをダウンロードできるサイト: https://ja.osdn.net/projects/handbrake-jp/releases/

古いバージョンのHandBrake日本語版をダウンロードしてインストールする方法

ステップ1: サイトにアクセスしたらアップロードする目的のファイルをダウンロードして、ファイルを実行します。

ステップ2: パソコンの画面にセットアップの画面が表示されるので、画面に書かれている説明を読んだら「次へ」のボタンをクリックします。

ステップ3: 画面にはライセンス契約書が表示されるので、ライセンスの内容を一通り読んで、契約の内容に納得したら「同意する」のボタンを押します。

ステップ4: 次に画面上には「HandBrake-0.9.4jp-r2-Win_GUI」ファイルをインストールする場所を選択する画面が表示されますが、コンピューター上の好きな場所を選んで、 日本語版のHandBrakeをインストールできます。

なお、日本語版のHandBrakeをインストールするためには、パソコンに一定の空き容量が必要です。必要なディスクスペースとパソコンで利用可能なディスクスペースは、それぞれ画面に表示されるので、空き容量があるかどうか簡単にチェックできます。

十分な空き容量があることを確認したら画面の下にある「インストール」ボタンを押せば、パソコンに日本語版のHandBrakeをインストールできます。

インストールされたHandBrakeを起動します。以下の画面が表示されます。

3. 日本語化パッチでHandBrake英語版を日本語化する

古いバージョンのHandBrake日本語版ではなく、英語版のHandBrakeを日本語化したい場合には、まずHandBrakeの公式ホームページから英語版のHandBrakeをダウンロード&インストールして、その後HandBrakeの日本語化パッチを見つけてHandBrakeを日本語化する必要があります。

以下は、HandBrakeを日本語化する具体的なやり方をご紹介します。

ステップ1:HandBrakeの公式ホームページ(https://HandBrake.fr/)からHandBrakeの最新バージョンをダウンロードして、お使いのPCにインストールします。成功にインストールされたHandBrakeを閉じます。

現在の最新バージョン:

Handbrakeを使用する条件:

OS:Windows 10以降 Microsoft .NET Framework4.6.1以降のバージョン
CPU:Intel Core 2 DuoかAMD Athlon x2以上
RAMの空き容量:
SD画質のエンコード:256MB以上
HD画質のエンコード:1GB以上
高画質のエンコード:2GB以上
画面解像度:1024×768以上

ステップ2:https://www.yukkuriikouze.com/wp-content/uploads/2019/12/HandBrake1.3.x-jp-ver1.0.zip をブラウザに貼り付けて、日本語化ファイルをダウンロードして、解凍します。

HandBrake1.3.x-jp-ver1.0フォルダをクリックすると、jaと日本語化パッチファイルが表示されます。パッチファイルを右クリックして、「管理者として実行」を選択します。

ステップ3:コマンドプロンプトが表示されます。任意のキーを押します。これでHandBrakeの日本語化作業が完了します。

HandBrakeを起動してみます。

HandBrake 日本語版の使い方:DVDを動画に変換する

Step1
DVDを読み込む

HandBrakeを起動し、ドライブにDVDディスクを挿入します。DVDファイルまたはフォルダを使用する場合、変換したい動画ファイルをドラッグ&ドロップします。

Step2
出力フォーマットを選択する

左下の「フォーマット」欄でMP4やMKVを選びます。初心者には、HandBrakeが提供するプレセットがおすすめです。「高速1080p30」などを選ぶことで、一般的な用途に適した設定を自動で適用できます。

さらに、ビデオコーデックやオーディオコーデックなど、細かい設定を調整することも可能です。

Step3
保存先を指定する

画面下部の「保存先」から、出力ファイルの保存場所を選択します。

Step4
エンコード開始

すべての設定が完了したら、画面上部の「エンコード開始」ボタンをクリックします。これで変換が開始されます。

MacでHandBrakeを使用する方法は「HandBrake Mac」をご覧ください。

最新のコピーガードに対応!HandBrakeのおすすめ代替ソフト

HandBrakeは、最新のDVDコピーガードに対応しないため、市販やレンタルのDVDを変換する場合は、DVDFab DVD リッピングは、代替ソフトとしてお勧めします。日本語で使用できるだけでなく、使い方も非常に分かりやすいので、パソコンの操作に慣れていない人でも使用しやすいソフトです。HandBrakeと同じように、DVDを動画や音声のフォーマットに変換することが可能です。

dvdfab dvd リッピング
  • 市販やレンタルのコピーガード付きのDVDにも対応
  • MP4、MKV、MP3などの1000以上の動画や音声ファイル形式をサポート
  • 人気のスマホ、ゲーム機、テレビ用のプロファイルを用意している
  • 豊富な詳細設定と動画編集機能を提供している
  • DVDを1:1のオリジナル品質でリッピングできる
  • ハードウェアアクセラレーションによる通常50倍の超高速処理

以下は、DVDFab DVD リッピングを使用して、DVDを動画や音声ファイルに変換する方法を紹介します。

ステップ1.お使いのパソコンに最新バージョンのDVDFabをダウンロードしてインストールしてください。

成功にインストールした後、DVDFabを起動して、左側のツールバーから「リッピング」を選択して、DVD リッピングを行いたいDVDディスクをドライブに挿入してください。

ステップ2.DVDの読み込みが完了したら、次のような画面が出てきます。特定のタイトルを選択して変換したい場合、「他のタイトルを選択」というオプションによりできます。

そして、右にある逆の▼をクリックして、出力フォーマットを選択します。

インターフェースで「オーディオ」、「字幕」オプションで出力動画のオーディオ、字幕を選択できます。出力動画のビデオのフレームレート、解像度など、オーディオのコーディック、チャンネルなど、字幕のモードを設定したい場合、メイン画面の「詳細設定」 ボタンにより行います。それをクリックしたら、下図が出てきます。あなたの必要に応じて設定を行えばいいです。

DVD動画をクロップしたり、出力動画にテキスト、字幕、画像を追加したりするには、下図のようにメイン画面の「動画編集」 ボタンにより行えます。

「トリム」で出力動画の不要な部分をカットすることができます。

ステップ3.上記の設定が完了したら、インターフェースの下部へフォルダのアイコンをクリックして、出力ディレクトリを選択します。そして、「開始」ボタンを押して、DVD変換を開始します。

ソフトウェアのファイルに対する処理プロセスが終了するまで待っても良いです。なお、このプロセスを一時停止して再開することができます。 

数年間に最新技術の開発に専念していることで、DVDFab DVD リッピングは高速の処理スピードを提供します。そして、DVD変換プロセスをスムーズに完了でき、オリジナルの品質を最大限に維持した動画ファイルを出力できます。

HandBrake 日本語化に関するよくある質問(FAQ)

Q1. HandBrakeを日本語化したのに文字化けする場合は?

フォント設定を確認し、日本語対応フォントに変更してください。また、日本語化ファイルが最新バージョンに対応しているか確認が必要です。

Q2: HandBrakeの日本語化パッチはどこで入手できますか?

A: Windows版は、日本語化パッチを使用する必要はありません。HandBrakeの公式ページから最新バージョンをダウンロードして、言語を日本語に設定することができます。

日本語化パッチは、HandBrakeのフォーラムや有志のユーザーが運営するウェブサイトで提供されていることがあります。例えば、「GitHub」や「窓の杜」といった信頼性のあるサイトを確認するのがおすすめです。ただし、ダウンロードする際は必ず信頼できるサイトから入手してください。

Q3. HandBrakeでサポートされないファイル形式がある場合は?

一度別のソフトで一般的なフォーマット(例:MP4)に変換してからHandBrakeを使用する方法が有効です。

Q4. 出力動画サイズが大きくなるのはなぜ?

エンコード設定でビットレートや解像度が高すぎる場合、ファイルサイズが増えることがあります。適切な設定を選びましょう。

まとめ

HandBrakeを日本語化するための方法について紹介してきました。古いバージョンの日本語版のHandBrakeを直接インストールするか、最新のHandBrakeを日本語化します。また、HandBrakeは最新コピーガードに対応できないので、市販のDVDを動画に変換する場合は、DVDFab DVD リッピングのようなソフトを使用するのをお勧めします。