クリスタ自動彩色とは?お探しの自動彩色ソフトを丁寧に解説します!
要約: 皆さんはデジタル絵や写真などの画像に様々な色をつけてみたい時に、自動彩色の方法を利用したことがありますか。自動彩色とはAIが自動で色を選んで彩色してくれることです。この記事では「色塗りが苦手だ」「作画の時間が足りなくて、線画だけ描けた後は自動で塗ってくれるツールがほしい」「手軽に色を付け替えたい」といった考えを思っているあなたに、実際に使って検証を行った後で、自動で色を塗ってくれるソフトウェアをご紹介いたします。
「CLIP STUDIO PAINT(略称:クリスタ)自動彩色とは」
「CLIP STUDIO PAINT(略称:クリスタ)」はパソコンやタブレットなどの機器でイラスト、漫画、アニメーションなどを制作できるソフトウェアです。ラインナップでは、機能が限られているイラスト・簡単な漫画作成向けの「CLIP STUDIO PAINT PRO」と本格的な漫画・アニメーション制作向けの「CLIP STUDIO PAINT EX」という2つのモデルを持っています。どちらでも自動彩色機能を利用することができます。
- 高度な筆圧感知により、自然で美しい描画ができます。
- ペンやブラシは多様な設定項目があり、線の強弱や程よいアナログ感・素材感のあるタッチなど、イメージ通りの線を再現できます。
- 繊細なタッチの水彩、重厚感のある油彩、セルアニメーション風のアニメ塗りなど、クリエイターの作風にあわせて、さまざまな塗り方に対応しています。
- 3Dのデッサン人形が収録されており、やせ型やふくよかなどの体型や頭身を変更して、必要なスタイルに合わせることができます。
- 描いた絵を動かして音をつけたりすることは可能です。
- 絵を描く過程を記録するタイムプラス機能もあります
「CLIP STUDIO PAINT(略称:クリスタ)」の自動彩色機能の使い方
CLIP STUDIO PAINT(略称:クリスタ)の自動彩色機能には、下記の3つのパターンがあります。
- 「全自動彩色」:線画を参照して全自動で彩色できます。
- 「ヒント画像を使って彩色」:ヒントとして色を指定するレイヤーを作成して自動彩色できます。
- 「より高度な設定」:ヒントとして色を指定するレイヤーを作成して自動彩色を確定する前に、「色分解して彩色」「ぼかし強度」「ぼかし精度」「主線除去」などの彩色方法を調整できます。
そして、この3つのパターンの操作方法について、詳しく説明していきます。
パターン1「全自動彩色」をする場合
「全自動彩色」のステップ1:自動彩色を行いたい線画を選択します。
①[レイヤー]パレットから、線画を描いたレイヤーをクリックして選択します。
②[レイヤー]パレットの[参照レイヤーに設定する]のアイコンをクリックし、参照レイヤーに設定します。
「全自動彩色」のステップ2:
[編集]メニュー→[自動彩色(先行プレビュー)]→[全自動彩色]を選択します。選択したレイヤーの上に、彩色結果が反映されたラスターレイヤーが新規に作成されます。適当に描いた線画が全自動彩色されました。
※先行プレビュー機能については、正式リリース時には機能や提供方法が変更になる場合があります
パターン2「ヒント画像を使って彩色」をする場合
「ヒント画像を使って彩色」のステップ1:自動彩色を行いたい線画を選択します。
「ヒント画像を使って彩色」のステップ2:線画とは別に、ヒントの色をおく用のレイヤーを作成します。※「全自動彩色」と比較するために、適当なブラシで違いのわかりやすい色をしておいてください。
①線画を描いたレイヤーには「参照レイヤーに設定」アイコンをクリックして設定しておきます。
②ヒントの色をおいたレイヤーをクリックして選択(編集中に)します。
「ヒント画像を使って彩色」のステップ3:
ヒントの色をおいたレイヤーを選択(編集中に)したまま、[編集]メニュー→[自動彩色(先行プレビュー)]→[ヒント画像を使って彩色]をクリックします。
※線画のレイヤーの上に、彩色結果が反映されたラスターレイヤーが新規に作成され、ヒントレイヤーは非表示になります。
パターン3「より高度な設定」をする場合
「より高度な設定」のステップ1:自動彩色を行いたい線画を選択します。
「より高度な設定」のステップ2:「ヒント画像を使って彩色」の手順と同じく、線画とは別に、ヒントの色をおく用のレイヤーを作成します。※「全自動彩色」と比較するために、適当なブラシで違いのわかりやすい色をしておいてください。
「より高度な設定」のステップ3:ヒントレイヤーを選択して、[編集]メニュー→[自動彩色(先行プレビュー)]→[より高度な設定を使用]を選択します。[自動彩色]ダイアログが表示されたら、彩色方法を設定していきます。
「CLIP STUDIO PAINT(略称:クリスタ)」のメリットとデメリット
- 無料で使える素材が充実しています。
- 自動彩色機能を含めて、イラストの描画や3Dデータの加工など様々な機能が揃っています。
- 手ぶれ補正機能でデジタルで描くことに慣れていなくても、プロのような美しい線が描けます。
- 機能が豊富である一方、使い方が分かりづらいというところがあります。
- 体験版の機能がかなり限られています。
- ソフトを起動するにはちょっと時間がかかります。
「DVDFab写真加工 AI (Photo Enhancer)」
「DVDFab写真加工 AI」とは16年以上もソフトウェアの開発を専門としてサービスを提供してきた「DVDFab」という会社に提供されており、色付、漫画化、ノイズ除去など色々なAIモードで写真や画像の品質をよくできる画像加工のソフトウェアです。
DVDFab写真加工 AI製品機能・特徴
- 元からカラー写真だったと思えるぐらいでモノクロ写真(白黒写真)をフルオートで着色できます
- AIで自動彩色
- 写真をアメリカンコミック風に変換できます
- Waifuでアニメ写真を最大40倍に拡大し高画質を楽しめます
- 高画質を維持したまま写真を拡大できます
- 写真を一眼レフカメラで撮った写真のように綺麗に加工できます
- 画像の細かな部分も損なわずにきれいにノイズを除去できます
- 写真のボケを減らしてよりシャープで鮮明にできます
「DVDFab写真加工 AI(Photo Enhancer)」の使い方
ステップ1:DVDFab写真加工AIを起動して、「色付け」を選択します。
ステップ2:モノクロ写真を画面上にドロップ&ドラッグします。
ステップ3:写真をロードすれば、自動的着色できます。「自動プレビュー」をクリックすると、着色された写真も確認できます。
ステップ4:最後、「保存」をクリックして完了です。
「DVDFab写真加工 AI」はわずか4ステップの簡単操作で写真を自動着色でき、画像編集初心者としても、簡単に把握できます。それに、「拡大」、「ノイズ除去」、「カートゥーン化」、「ワンクリック美化」など機能を構えて、全部の機能は簡単に操作できます。
「DVDFab写真加工 AI(Photo Enhancer)」のメリットとデメリット
メリット:
- 操作方法がとても分かりやすくて、ワンクリックで自動着色を完成できます。
- 期待する以上に、モノクロ写真(白黒写真)を綺麗に着色してくれます。
- Adobe Photoshopにも負けないほど、高画質な画像を作れます。
- 操作はとても簡単
デメリット:
- Macへの対応はまだ開発中で、現在Windowsのみ対応になっています。
まとめ
「CLIP STUDIO PAINT(略称:クリスタ)」と「DVDFab写真加工 AI」はどちらも自動彩色機能を備えています。製品比較をすれば、「クリスタ」は描画機能や素材が圧倒的に豊富で、細かい調整もしっかりできます。その一方、使い方がやや複雑で製品料金も同類のソフトより格上になっています。「DVDFab写真加工 AI」は画像の拡大、ノイズ除去、色付け、漫画化といった機能に集中しています。ほぼワンクリックで作業を終わらせるのはこの製品の最大な特徴だと考えられます。皆さんは自分のニーズを考えた上で選べばいいと思います。