Windows Vista/7をWindows8にアップグレードしたら、いつも使っていたWindows DVD メーカーが見当たらない……。そんな経験はありませんか?

実は、Windows 8以降にWindows DVD メーカーが搭載されなくなりました。それに、Windows DVD メーカーはOSによって利用できる環境が大きく異なるため、「どこにあるの?」「なぜ使えないの?」という問い合わせが非常に多いソフトです。

本記事ではまずWindows DVD メーカーの基本を整理し、その後でWindows DVD メーカーの使い方、Windows 10/11での利用可否や注意点について詳しく解説します。さらに、最新OSで確実に使えるDVD 作成ソフトも紹介しますので、ぜひ最後まで参考にしてください。

Windows DVDメーカーとは?

Windows DVDメーカーはWindows VistaおよびWindows 7に標準搭載されていたDVD オーサリング及び書き込みソフトです。このソフトを使って、avi 、mpg、m1vなどの動画や画像から簡単にDVDビデオを作成できます。

対応OS

Windows Vista、Windows 7

対応フォーマット
  • 動画:avi 、mpg、m1v 、mp2v、mpeg、mpe、mpv2 、wm、wmv、dvr-ms 、wtv、asf (MP3、mov、flvに対応しない、MP4は未対応の場合あり)
  • 音声:wav、mp2、mp3、wma (M4a、oggに対応しない)
  • 画像:bmp 、dib 、gif、jpg、jpeg、jfif 、jpe、png 、tif 、tiff、emf 、wmf 、wdp 、jxr
主な用途 家庭用DVDプレーヤーで再生できるDVD-Videoの作成
主な機能
  • AVI、WMV、ASF、MPEGなどのをDVDディスクに書き込み
  • 写真からスライドショーを作成し、DVDディスクに書き込み
  • アスペクト比、ビデオ形式の設定、メニュー追加をサポート
  • スライドショーにトランジション効果や音楽を追加
  • 画像からDVDディスクに書き込み

Windows DVDメーカーの使い方

Windows DVDメーカーを使えば、初心者でも簡単に家庭用DVDプレーヤーで再生できるDVDを作成することができます。ここでは、使い方をわかりやすくステップごとに解説します。

Step1
Windows DVD メーカーを起動する
 

「スタート」→「すべてのプログラム」から「Windows DVD メーカー」を選択します。

Step2
画像や動画ファイルを追加する

「画像とビデオのDVDへの追加」で「項目の追加」をクリックして、動画や画像を追加します。また、画面に動画/画像ファイルをドラッグ&ドロップして追加することもできます。

この画面の右下隅における「オプション」をクリックして、表示された画面でDVD再生、DVDの縦横比、ビデオ形式、書き込み速度などを設定することができます。 

設定が完了したら、「次へ」ボタンをクリックします。

Step3
DVDメニューを設定する
 

右側のリストからお好みのDVDメニューテンプレートを選択します。

「DVDメニューテキストの変更」でフォント、DVDタイトルや再生ボタンの表示名を設定できます。

「メニューのカスタマイズ」をクリックして、必要に応じてメニューを設定します。

Step4
プレビューした後、確認空のDVDをドライブに挿入して、書き込みを開始する

「プレビュー」ボタンをクリックすると、作成するDVDを確認できます。

空のDVDを光学式ドライブに挿入し、「書き込み」ボタンをクリックすると、ビデオをDVDディスクに書き込む処理が開始されます。

Windows 10/11ではWindows DVDメーカーは使えない?

「昔のWindowsに入っていた『Windows DVDメーカー』はどこ?」「ダウンロードできないの?」という質問をよく頂きます。結論から言うと、Windows10やWindows11では、Windows DVD メーカーは使えません。

なぜ使えなくなったの?

Windows DVD メーカーは、Windows Vista/Windows 7まで標準搭載されていたソフトで、動画をDVD-Video形式に変換して書き込むための純正ツールとして広く利用されていました。

しかしMicrosoftは、Windows8を境にDVDメーカーを完全廃止しました。そのため、以下のOSでは最初からインストールされていません:

  • Windows 8
  • Windows 8.1
  • Windows 10
  • Windows 11

また、Microsoftのサポートページでも、Windows 10以降にDVDメーカーを提供しないことが明確に説明されており、正規のダウンロード方法は存在しません。

ネット上の「ダウンロード版」には注意!

インターネット上には「Windows10用Windows DVD メーカー」と称するダウンロードサイトが存在しますが、これらは全て非公式の危険なファイルです。無理にインストールしようとすると、以下のトラブルに巻き込まれる可能性があります。

  • ウイルス感染やスパイウェアのリスク
  • OSが対応していないため、インストールしても動かない
  • 書き込み中にフリーズしたり、エラーで強制終了する

Microsoftが公式に提供を終了している以上、復活させる安全な方法はありません。

結論:Windows 10/11でDVDを作るには“代わりソフト”が必須

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哲子

Windows DVD メーカー(またはwin dvdメーカー)はWindows7までの旧世代向けソフトであり、最新の動画形式への対応が十分ではありません。特にMP4やMOVなど、現在一般的な形式を扱う場合は動作が不安定になることがあります。

最新OSで確実にDVDを作成したい場合は、後述の「Windows DVDメーカーの代わりソフト」から選ぶ方が安心です。また、Windows ムービーメーカーとの違いについては、こちらの「ムービーメーカーの使い方」で詳しく解説しています。

Windows DVDメーカーの代わりソフトおすすめ 5選

Windows DVDメーカーの代わり1:DVDFab DVD 作成

DVDFab DVD 作成は、WindowsとMacの両方で利用可能なDVDメーカーです。M2TS、MP4、MKV、TS、WMV、MOV、WMA、FLV、3GPなどの150以上の動画ファイルから簡単にDVDを作成することできます。手元にDVDディスクを持っていない場合は、動画から高質量のDVDフォルダやISOファイルを作成して、DVDプレーヤーで直接再生することもできます。

DVDFab DVD 作成【30日間無料体験】
  • 200以上の動画ファイル形式からDVDを作成できる
  • 空のDVDディスク/ISOファイル/フォルダとして保存したりできる
  • 元動画から高画質で標準のDVDを作成できる
  • DVDメニューを簡単に作成してカスタマイズできる
  • GPUアクセラレーションにより、通常の50倍速で処理可能
  • 字幕、音声、アスペクト比設定、再生順の調整、プレビューなどの多彩な編集機能を提供

動作環境:Windows 11/10/8.1/8/7 (32/64 ビット)、macOS 10.13 - 15.x

DVDFab DVD 作成は30日間の無料体験が提供されます。ただし無制限に使いたいなら有料版の購入が必要となります。下記のボタンより直接的に購入できます。期間限定セール情報ページで現在最新のセール情報を確認することを忘れないでね。

DVDFab DVD 作成で動画をDVDに書き込む方法

以下では、DVDFab DVD作成を使って動画ファイルをDVDに焼く方法をご紹介します。

Step1
DVDメーカーにビデオソースを追加します。

DVDFabを起動し、メニューから「作成」を選択して、左上隅における作成モードスイッチャーをクリックして、「DVD作成」モードを選択します。「+」追加ボタンをクリックして、動画を追加します。

Step2
自分のDVDをカスタマイズします。

DVDへの焼き込み作業をスタートする前、メニューと出力詳細をカスタマイズすることができます。希望の音声トラックまたは字幕を選択してください。詳細設定パネルで、出力DVDの出力サイズ、ボリュームラベル、ビデオ画質とアスペクト比などを指定できます。

Step3
DVDメニューを設定します。

メインインタフェースにおける「メニューを設定」をクリックして、メニューテンプレートなし、またはメニューテンプレートを1つ選択します。メニューテンプレートを選択したあと、必要に応じて、メニューに書かれているテキストを編集して、メニューの背景画像を変更できます。

Step4
保存先を選択してから、開始ボタンをクリックします。 

メインインタフェースの一番下側における「保存先」のドロップダウンリストからドライブを選択すると、ビデオを空白なディスクに書き込みます。

「フォルダ」アイコンをクリックして、ビデオからDVDフォルダを作成します。「イメージ」アイコンをクリックしたら、ビデオをISOファイルにリッピングします。全ての設定が完了したあと、「開始」をクリックして、作成プロセスを開始します。

Windows DVDメーカーの代わり2:DVDStyler

DVDStylerはAVI、MOV、MP4、MPEG、OGGなどのビデオ形式からDVDを作成できるフリーのオープンソースWindows DVD メーカーです。また、複数の字幕やオーディオトラックの追加、写真スライドショーの作成、独自のDVDメニューを作成などの追加機能もあります。

Windows dvd メーカー

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しかし、このソフトはDVDFab DVD 作成ほど高速ではなく、ブルーレイ作成機能を持っていません。数年の前、開発が中断されているため、問題を抱えても必要なサポートを受けることができません。

Windows DVDメーカーの代わり3:DVD Flick

DVD Flick は動画をDVDプレーヤー、Media Center、またはホームシネマセットで再生できるDVDビデオファイルを変換できるシンプルで強力なWindows DVDバーナーです。オーディオトラックやサブタイトル追加、独自のDVDメニューの作成などの機能を備えています。インターフェースが明快で簡単で、初心者でも操作できます。

このWindows DVDメーカーは、Windows Vista / 7/8/10で使用できます。

Windows10 dvd メーカー

上記でwindows DVDメーカーを紹介しましたが、Windows Blu-Rayメーカーを使って、ビデオからBlu-rayを作成したい場合は、「Blu-ray書き込みソフト」へ参考してください。

Windows DVDメーカーの代わり4:WinX DVD Author

WinX DVD Authorは、ASF、3GP、 OGG、 MP4、WMV、 YouTube、 DviX、 H264などの動画ファイルから家庭用DVDレコーダで再生可能なDVDディスクを変換するフリーのオーサリングソフトです。

DVD形式への変換、DVDディスクへのライティングできます。また、チャプターメニューの作成、DVDメニューの作成、字幕ファイルの追加、ビデオの編集などのこともできます。動画をDVD形式への書き込みも簡単にできます。言語は中国語、フランス語、英語、韓国語スペイン語、イタリア語、ドイツ語、など9種の言語を対応します。

WinX DVD Author

Windows DVDメーカーの代わり5:BurnAware Free

BurnAware Freeは、本格的な書き込み機能を備えた非常にユーザーフレンドリーなインターフェースツールです。 無料版でも最速のDVDを作成できます。BurnAware Freeはほぼ全てのファイル形式をDVD作成できる、CDやBlu-rayのディスク、DVDをハイスピードで作成、ブータブルディスクやISOイメージの作成もできます。そして全てのデータのバックアップも対応できます。

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哲子
MacでDVDを焼くソフトを探している方は、ぜひ「MacでDVDを焼く」の記事を参考にしてみてください。

Windows DVD メーカーに関する質問と回答

Q1:Windows DVDメーカーを使って、DVD 書き込みが失敗しやすい原因は?

主な原因は「書き込み速度」「ディスクの品質」「ソフトの古さ」の3つです。

具体的な原因と対策は以下の通りです。

①書き込み速度が速すぎる(一番多い原因)

  • 解説: 最高速度で焼くと、データ転送が追いつかずエラーになります。
  • 対策: 書き込み設定で速度を「低速(4倍速以下)」に設定してください。

②海外製の安価なディスクを使っている

  • 解説: 格安のディスクは品質にバラつきがあり、ドライブが認識しないことがあります。
  • 対策: 信頼性の高いメーカー製を使用してみてください。

③ソフト自体の不具合・限界

  • 解説: Windows DVDメーカーは開発が終了しているため、最新の動画形式を処理しきれずにフリーズすることが多々あります。
  • 対策: 何度も失敗する場合は、現代のPC環境に対応した「代替ソフト」への切り替えを推奨します。

Q2:Windows 標準機能だけでMP4をDVDに焼くことはできる?

いいえ、テレビで再生できる DVD(DVD-Video)は作れません。

Windowsの標準機能でもDVDにデータを書き込むことは可能ですが、それはあくまで「データを保存しただけ(データディスク)」の状態です。 これは 「USBメモリに動画を入れた状態」 と同じで、パソコンでは開けますが、一般的な家庭用 DVDプレーヤーでは再生できません。

テレビで見られるDVDを作るには、必ず専用の作成ソフト(DVDFab DVD 作成などのオーサリングソフト)を使って、動画の形式を変換する必要があります。

Q3:もっともおすすめのWindows DVDメーカーの代わりはどれ?

初心者の方には「DVDFab DVD 作成」が最もおすすめです。Windows DVDメーカーのように操作が直感的で、かつ最新のWindows10/11に完全対応している点が最大の理由です。

  • どんな動画もOK: スマホの動画(MP4/MOV)など200以上の形式に対応
  • ほぼ失敗しない: 他のソフトによくある「書き込みエラー」や「音ズレ」が圧倒的に少ない
  • メニュー作成: テンプレートを選ぶだけで、プロ並みのメニューが作れる
  • 無料体験あり: 30日間、全機能を無料で試せる

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まとめ

本記事では、Windows DVD メーカーの特徴や使い方、そして最新環境でDVDを作成するための選択肢について解説しました。Windows DVD メーカーは利用できるOSが限られるため、Windows 10/11でDVDを作りたい場合は、現在も開発が続いているDVDオーサリングソフトを選ぶことが重要です。

記事内で紹介したWindows DVD メーカーの代わりのソフトは、使いやすさや対応形式、安定性などを考慮して厳選したものです。用途や環境に合ったツールを選び、快適なDVD作成をぜひ実践してみてください。