MOVをDVDに書き込む・焼く方法!DVD-Video作成と無料ソフトを解説

MOVファイルを家庭用DVDプレーヤーやテレビで再生できるDVDにしたい場合、MOVをそのまま空のDVDへコピーするだけでは十分ではありません。一般的なDVDプレーヤーで再生するには、MOVをDVD-Video形式へ変換してオーサリングする必要があります。
一方、MOVファイルをバックアップ目的でDVDに保存するだけなら、WindowsやMacの標準書き込み機能でも対応できます。ただし、この方法で作成するのはデータDVDなので、家庭用DVDプレーヤーではMOVを再生できない場合があります。
この記事では、MOVから再生可能なDVD-Videoを作成する方法を中心に、Windows・Macの標準機能を使ったデータDVDの作り方、無料で使えるDVD作成ソフト、高画質で書き込むための設定、作成後にDVDを再生できない時の対処法まで解説します。
MOVをDVDに焼く方法を先に確認
MOVからDVDを作成する前に、「DVDプレーヤーで再生したい」のか、「MOVファイルをディスクへ保存したいだけ」なのかを確認しましょう。目的によって作成するDVDの種類が異なります。
| 比較項目 | DVD-Video | データDVD |
|---|---|---|
| 主な目的 | テレビ、家庭用DVDプレーヤー、カーナビなどで再生 | MOVファイルの保存・バックアップ・PC間での受け渡し |
| 作成方法 | DVDオーサリングソフトを使用 | Windows / Macの標準書き込み機能でも作成可能 |
| MOVの処理 | DVD-Video規格に合わせて変換・オーサリング | MOVファイルをそのまま保存 |
| DVDメニュー | 対応ソフトなら作成可能 | なし |
| 家庭用DVDプレーヤー | 対応するDVDプレーヤーで再生可能 | MOV再生に対応していない機器では再生不可 |
ポイント: 家庭用DVDプレーヤーで見ることが目的ならDVD-Videoを選びます。MOVファイルを単にDVD-Rへコピーしただけでは、DVD-Videoにはなりません。
MOVをDVD-Videoに焼くために必要なもの
MOVから再生可能なDVDを作る場合は、次のものを準備します。
- WindowsまたはMacパソコン
- 書き込み可能なDVDドライブ(内蔵または外付け)
- 空のDVD-R / DVD+R / DVD-RWなど
- DVD作成中に使用できる十分なストレージ空き容量
- DVD-Videoを作成できるDVDオーサリングソフト
- DVDにしたいMOVファイル
特に注意したいのが光学ドライブです。「DVD対応」と書かれていても読み込み専用のDVD-ROMドライブでは書き込めません。DVD-Rなどへの書き込みに対応したドライブを用意してください。
また、MOVはファイルの拡張子が同じでも、中で使われている映像コーデックが異なる場合があります。iPhoneやMacで保存したMOVなども含め、使用するDVD作成ソフトがMOVの読み込みとDVD-Videoへの変換に対応しているかを確認しておくと安心です。
MOVをDVDプレーヤーで再生できるように焼く方法
ここではDVDFab DVD 作成を使って、MOVからDVD-Videoを作成する手順を紹介します。MOVを含む200種類以上の動画形式を読み込み、DVDディスク、ISOファイル、DVDフォルダとして出力できます。

- MOV、MP4、MKV、AVIなど200種類以上の動画形式に対応
- 家庭用DVDプレーヤーで再生できるDVD-Videoを作成
- DVD-5、DVD-9、DVD±R/RW、DVD±R DLに対応
- DVDディスク、ISO、DVDフォルダへ出力可能
- DVDメニュー、字幕、音声、画面比率などを設定可能
- Windows / Macに対応
フルHDや4KのMOVをDVD-Videoにする場合、映像はDVD規格に合わせて変換されます。そのため、元動画を「1:1無劣化」のままDVD-Videoへ保存するわけではありません。画質設定やDVD-5 / DVD-9の選択を調整し、DVD規格内でできるだけ高品質に仕上げることが大切です。
DVDFabを起動し、左側の「作成」を開きます。作成モードから「DVD 作成」を選び、「+ソースの追加」をクリックするか、DVDにしたいMOVファイルを画面へドラッグ&ドロップして読み込みます。

MOVを読み込んだら、「詳細設定」を開き、出力するDVDの容量、ビデオ画質、画面比率、再生モードなどを確認します。
- DVD-5 / DVD-9:収録する動画の長さとディスク容量に合わせて選択
- ビデオ画質:容量に余裕がある場合は高い品質設定を選択
- テレビ方式:日本国内の一般的なDVDプレーヤー向けなら通常NTSC
- 画面比率:元動画に合わせて16:9または4:3を確認

「メニュー設定」では、テンプレートを選択し、背景、タイトル、サムネイル、ボタンなどを編集できます。必要に応じて字幕や音声トラックも確認してください。

空のDVDへ直接書き込む場合はDVDドライブを出力先にします。すぐにディスクへ書き込まず、後から確認したい場合はISOまたはDVDフォルダとして保存することもできます。
設定を確認したら「開始」をクリックします。作成後は、実際に使用するDVDプレーヤーでも再生できるか確認しておきましょう。

操作の流れを動画でも確認できます。
MOVをDVDに焼ける無料・有料ソフトを比較
MOVからDVD-Videoを作成できるソフトには、無料ソフトと有料ソフトがあります。単に「無料かどうか」だけでなく、Windows / Mac対応、DVDメニュー、現在のOSへの対応状況、試用版の制限なども確認して選びましょう。
| ソフト | OS | MOV | DVDメニュー | 利用形態 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| DVDFab DVD 作成 | Windows / Mac | ○ | ○ | 30日間無料体験 | 設定から書き込みまでまとめて進めたい |
| DVDStyler | Windows / Mac | ○ | ○ | 無料・オープンソース | 無料でDVD-Videoを作成したい |
| DVD Memory | Windows / Mac | ○ | ○ | 無料体験あり | テンプレートを使ってDVDをデザインしたい |
| WinX DVD Author | Windows | ○ | ○ | 無料 | Windowsで無料のDVDオーサリングを行いたい |
| Freemake Video Converter | Windows | ○ | 対応 | 無料配布 | 動画変換とDVD書き込みを1つのソフトで行いたい |
DVDFab DVD 作成:WindowsとMacでMOVからDVD-Videoを作成
DVDFab DVD 作成は、MOVを含む200種類以上の動画形式からDVD-Videoを作成できます。DVDディスクだけでなく、ISOやDVDフォルダへの保存にも対応しているため、直接ディスクへ書き込む前に内容を確認したい場合にも便利です。
DVD-5 / DVD-9、画質、16:9 / 4:3、再生モード、字幕、音声などを設定でき、メニューテンプレートも編集できます。DVD作成前にはプレビューでメニューや映像を確認できます。
DVDStyler:完全無料で使えるDVDオーサリングソフト
DVDStylerは、無料で利用できるオープンソースのDVDオーサリングソフトです。MOV、MP4、AVIなどの動画形式に対応し、DVDプレーヤーで再生できるDVD-VideoやDVDメニューを作成できます。

Windows版とMac版が提供されており、現在の安定版は3.2.1です。無料でDVD-Videoを作りたい場合には有力な選択肢ですが、設定項目が多いため、DVD作成に慣れていない場合は出力形式やテレビ方式を確認しながら進めましょう。
DVD Memory:メニューテンプレートを重視する場合に便利

DVD MemoryはWindows版とMac版が用意されており、MOVを含む動画からDVDを作成できます。豊富なDVDメニューテンプレートを利用でき、動画編集や字幕追加などにも対応しています。
無料体験版では作成したDVDにウォーターマークが入るなど、製品版との機能差があります。また、Windows版とMac版では無料体験中に使える機能が一部異なるため、使用するOSに合わせて確認してください。
WinX DVD Author:Windows向けの無料DVD作成ソフト

WinX DVD Authorは、Windows向けの無料DVDオーサリングソフトです。MOV、MP4、MKV、AVIなどの動画を読み込み、DVD-Video、DVDメニュー、字幕などを作成できます。
NTSC / PALや4:3 / 16:9の設定にも対応しているため、日本の家庭用DVDプレーヤー向けにDVDを作成する場合も設定を確認しながら書き込めます。Mac版はありません。
Freemake Video Converter:MOV変換とDVD書き込みに対応

Freemake Video ConverterはWindows向けの動画変換ソフトで、MOVを含む多数の動画形式に対応しています。動画変換だけでなく、DVDへの書き込みにも対応しています。
DVD専用のオーサリングソフトというより、多数の動画形式を変換・編集しながらDVD出力も行いたい場合に向いたツールです。Windows向けに提供されており、Mac版はありません。
DVD Flickは現在も使える?

DVD Flickは、MOVを含む動画からDVD-Videoを作成できる無料ソフトとして長く利用されてきました。DVDメニューの作成にも対応しています。
ただし、公式配布ページで案内されている最新版は1.3.0.7で、動作環境の記載もWindows 7以前までとなっています。Windows 10 / 11向けに現在も継続開発されているソフトではないため、現行環境では互換性を確認したうえで利用してください。現在のWindowsで無料ソフトを選ぶなら、DVDStylerやWinX DVD Authorの方が判断しやすいでしょう。
Windows 10/11の標準機能でMOVをDVDに保存する方法
Windows 10 / 11では、標準機能を利用してMOVファイルをデータDVDとして保存できます。ただし、これはMOVをDVD-Videoへ変換する方法ではありません。
注意: Windows標準機能でMOVをデータDVDとして書き込んでも、DVDプレーヤーがMOVファイル自体の再生に対応していなければ視聴できません。家庭用DVDプレーヤーでの再生が目的なら、DVDオーサリングソフトでDVD-Videoを作成してください。
- 空のDVDを、書き込み対応のDVDドライブに挿入します。
- エクスプローラーでDVDドライブを開き、ディスクへの書き込みを開始します。
- 表示される書き込み方法から用途に合う形式を選択します。

- DVDへ保存したいMOVファイルをドラッグ&ドロップして追加します。
- 書き込むファイルを確認して、ディスクへの書き込みを完了します。

Windowsの標準機能では、動画を家庭用DVDプレーヤー向けのDVD-Videoへオーサリングする機能はありません。再生可能なDVDを作る場合は、前述したDVD作成ソフトを使用してください。
Macの標準機能でMOVをDVDに保存する方法
MacでもFinderを使ってMOVファイルをデータDVDとして書き込めます。こちらもWindowsと同様、MOVをDVD-Videoに変換する機能ではありません。
- 書き込み可能な外付けDVDドライブをMacへ接続します。
- Finderで「ファイル」→「新規ディスク作成フォルダ」を選択します。
- DVDへ保存したいMOVファイルをディスク作成フォルダへドラッグします。
- 「ディスクを作成」をクリックし、空のDVDをセットします。
- 画面の案内に従って書き込みを完了します。
Finderで作成したデータDVDは、パソコン間でMOVを保存・共有する用途には便利ですが、一般的なDVD-Videoとは構造が異なります。
MOVをDVDに高画質で焼くための設定
MOVからDVDを作成するときに「元動画と同じ解像度を保てば高画質になる」と考えがちですが、DVD-Videoには規格上の上限があります。特にiPhoneなどで撮影したフルHD・4K動画では、この違いを理解しておくことが大切です。
DVD-VideoはフルHDや4KではなくSD画質
一般的なDVD-Videoの映像は、NTSCでは720×480、PALでは720×576が基本です。そのため、1920×1080や4KのMOVをDVD-Videoにすると、DVD規格に合わせて解像度が下がります。
これはソフトの不具合ではなくDVD規格によるものです。元の4K映像を4Kのまま残したい場合は、DVDではなく元ファイルの保存やBlu-rayなど別の保存方法を検討してください。

動画が長い場合はDVD-9も検討する
1枚のDVDに多くの動画を入れるほど、容量内に収めるため圧縮率が高くなる場合があります。長時間のMOVをできるだけ高品質に収録したい場合は、DVD-5だけでなく容量の大きいDVD-9も検討しましょう。
日本のDVDプレーヤーなら通常NTSCを選ぶ
日本国内の一般的なDVDプレーヤーやテレビで再生する場合は、通常NTSCを選択します。海外で再生するDVDを作る場合は、使用する地域や再生機器がNTSC / PALのどちらに対応しているか確認してください。
16:9と4:3を元動画に合わせる
iPhoneや近年のカメラで撮影した動画は16:9が中心です。画面比率を誤ると、人物が横に伸びたり、上下左右に意図しない黒帯が入ったりすることがあります。書き込み前のプレビューで画面比率を確認してください。
QuickTime・iPhoneのMOVをDVDに焼く時の注意点
MOVはAppleのQuickTimeで広く使われてきたコンテナ形式です。同じ「.mov」という拡張子でも、内部で使われている映像・音声コーデックはファイルによって異なります。
iPhoneやMac、デジタルカメラなどで作成されたMOVをDVDにする場合は、DVD作成ソフトがそのファイルの映像・音声を正常に読み込めることが重要です。対応ソフトなら、MOVを事前にMP4へ変換せず、そのままDVD作成画面へ追加できます。
MOVを読み込めない場合: 拡張子だけでなく内部コーデックが原因になっている場合があります。別のMOVでは読み込めるかを確認し、ソフトを最新版へ更新してから再度読み込んでください。
MOVをDVDに焼いたのに再生できない時の原因と対処法
書き込み自体は完了したのにテレビやDVDプレーヤーで再生できない場合は、まず作成したディスクがDVD-VideoなのかデータDVDなのかを確認してください。
| 症状 | 主な原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| パソコンでは見られるがDVDプレーヤーで再生できない | MOVをそのまま保存したデータDVDになっている | DVDオーサリングソフトでDVD-Videoとして作り直す |
| DVDを認識しない | ディスクの種類やプレーヤーとの相性 | 再生機器が対応するDVD-R / DVD+Rなどを確認する |
| 書き込み途中で失敗する | 空DVD、DVDドライブ、書き込み速度など | 別のディスクを使い、ドライブ接続や書き込み速度を確認する |
| 映像が横長・縦長になる | 16:9 / 4:3設定が元動画と合っていない | 画面比率を変更し、プレビューしてから再作成する |
| 画質が元MOVより低い | DVD-Videoの解像度上限や圧縮 | 高品質設定やDVD-9を検討する |
| 字幕や音声が違う | DVD作成時のトラック選択 | 字幕・音声設定を確認してプレビューする |
MOVをDVDに焼く時によくある質問
Q
MOVをDVDにすると画質は劣化しますか?
フルHDや4KのMOVからDVD-Videoを作る場合、DVD規格に合わせて解像度が下がります。NTSC DVDでは720×480が基本なので、元の4Kや1080p解像度をそのまま維持することはできません。DVD-5 / DVD-9や画質設定を適切に選ぶことで、DVD規格内でできるだけ高品質に仕上げられます。
A
Q
MOVファイルをそのままDVDに書き込めますか?
データDVDとして保存するだけなら、そのまま書き込めます。ただし、一般的な家庭用DVDプレーヤーで再生するには、MOVをDVD-Video規格へ変換し、オーサリングしてから書き込む必要があります。
A
Q
iPhoneで撮影したMOVもDVDにできますか?
対応するDVDオーサリングソフトを使えば作成できます。MOVは内部コーデックがファイルによって異なるため、読み込めない場合はソフトを更新し、そのMOVのコーデックが対応範囲に含まれているか確認してください。
A
Q
Windows 11だけでMOVを再生可能なDVDにできますか?
Windowsの標準書き込み機能ではMOVをデータDVDとして保存できますが、家庭用DVDプレーヤー向けのDVD-Videoを作成するオーサリング機能はありません。DVDプレーヤーで再生したい場合はDVDオーサリングソフトを使用します。
A
Q
MacのFinderだけでMOVをDVD-Videoにできますか?
FinderではMOVをデータDVDとして書き込めますが、DVD-Videoへの変換・オーサリングは行いません。テレビや家庭用DVDプレーヤーで再生するDVDを作る場合はMac対応のDVD作成ソフトが必要です。
A
まとめ
MOVをDVDに焼く方法は、作成後にどこで再生するかによって変わります。ファイルをバックアップするだけならWindowsやMacの標準機能でデータDVDを作れますが、家庭用DVDプレーヤーやテレビで視聴したい場合は、MOVをDVD-Videoへ変換してオーサリングする必要があります。
DVDFab DVD 作成なら、MOVを含む多数の動画形式をDVD-Videoへ変換し、DVD-5 / DVD-9、NTSC、画面比率、DVDメニュー、字幕、音声などを設定したうえで、DVDディスク、ISO、DVDフォルダへ出力できます。
また、元動画がフルHDや4KでもDVD-VideoではDVD規格の解像度になるため、「無劣化」ではなく、DVD容量や画質設定を適切に選ぶことが重要です。作成後に再生できない場合は、データDVDになっていないか、DVDの種類、画面比率、書き込み状態などを順に確認してください。





