AirserverでiPhone画面をパソコンに共有・録画する方法と代替案まとめ
要約: 私たちは、シチュエーションに応じて、様々なデバイスを使うことがあるので、異なるデバイス間で画面を共有したりするためのツールが必要です。その点で役立つのが「Airserver」です。Airserverを使うと、スマホの画面をパソコンで表示させたり、録画することができます。こちらでは表示・録画の方法を説明するとともに、おすすめの代替ソフトやDVD作成に役立つツールをご紹介します。
1. Airserverを使ってiPhoneの画面をパソコンで表示させる方法と録画方法
iPhoneを使ってとった写真や録画した動画などを他のデバイスで表示したいという要望は、少なからずあります。表示させたいデバイスは多種多様で、それぞれでやり方は異なります。まず、モニタやプロジェクタで表示させるには、直接ケーブルに接続するのが一番スマートです。ワイヤレスで接続する場合は、Apple TVを使うことができるでしょう。
1.1 Airserverをインストール
パソコンにiPhoneで録画されたものを表示させる場合は、「Airserver」というソフトを使うのが手軽です。Airserverですが、ネーミング的にはiPhoneのイメージですが、パソコン側にインストールして使います。ソフトはシェアウェアとなっており、体験版は7日間に限って無料で使用できます。そして、その後も継続して使いたい場合は、ライセンスの購入が必要です。
Airserverを使う前に、こちらのソフトの入手方法と初期設定についてご紹介します。Airserverは、公式サイトにアクセスすることで、無料版ソフトをダウンロードできます。パソコンの種類は、Windowsのほか、MacやLinuxにも対応しているので、表示や録画を行うパソコンにインストールします。
インストールが完了したら、Airserverを起動し、タスクバーにあるAirserverのアイコンを右クリックし、「setting」を選択すると初期設定ができます。まず設定したいのが、パソコンに接続するiPhoneの接続名です。こちらは、設定画面の「General」のタブの中で表示される「Computer name」で任意の名前を入力します。さらに「Mirroring」のタブの「Optimize for」で、iPhoneの機種を選択します。複数のiOSデバイスを使用したい方は、「Turns side-by-side mirroring」の設定も必要です。
1.2 AirserverでiPhone画面を共有する方法
次に、Airserverを使ってiPhoneの画面を表示させる方法を考えましょう。Airserverを使ってパソコンにiPhoneの画面を表示するには、パソコン・iPhoneともに同じWi-Fiに接続している必要があります。その点をパソコン側では、Windowsの場合はネットワークとインターネット設定画面、iPhoneの場合は設定画面のWi-Fi名などで確認できます。
確認が済んだら、iPhoneのコントロールセンターの「AirPlay」をタップします。そして、表示される画面で、先ほどAirserverで設定した「Computer name」と同じ名前を選択し、ミラーリングをオンの状態にすると、iPhoneの画面をパソコンで表示できます。
なお、AirPlayは同一ネットワークにある他の機器を通して、音楽や動画、画像などを再生できる機能です。iOSのバージョンにより、AirPlayミラーリングなどと記載される場合もあります。
iPhoneの画面がパソコン上で表示されたら、録画も試してみましょう。やり方は簡単です。Airserverに表示されたiPhoneの画面を右クリックしてから、デバイス名を選択し、右向き矢印をクリックし「Record」をクリックすると録画が開始されます。終了したい場合は、同様の方法で「Stop」をクリックすると保存画面に遷移します。
2. Airserverを代替できるiPhone録音ソフトオススメ
AirserverでiPhoneの画面を録画した際、デバイスによっては画像と音のずれを感じる場合があることが報告されています。その場合の選択肢は2つあります。まず一つが、Airserverで音ズレを調整する方法です。
Airserverでは、設定画面の「Audio」タブの中で、「Sync」にあるつまみを使って、音を遅らせたり、音を早めに再生させたりすることができます。画面よりも音が早い場合は左のほうに、逆に、音が遅い場合は右のほうにつまみを持っていくとよいでしょう。なお、設定を反映させるには適用ボタンを押し、AirPlayを接続しなおさなければならない場合があり、注意が必要です。音ズレを解消する他の選択肢として、別のソフトを使うことができます。
2.1 Airserver を代替できるソフト:AnyMP4 スクリーンレコーダー
Airserverと同様のソフトはいくつかありますが、中でも、AnyMP4 スクリーンレコーダーがおすすめです。AnyMP4 スクリーンレコーダーは、録画する前に、録画範囲を指定したり、録音したい音声を調整できるなど、細かい設定ができます。そのため、クオリティの高い録画を目指している方に人気となっているようです。なお、AnyMP4 スクリーンレコーダーはWindowsのほかに、Macパソコンでも使用できます。こちらは、Airserver同様、無料体験版が用意されています。
2.2 AnyMP4 スクリーンレコーダーでiPhoneを録音する方法
AnyMP4 スクリーンレコーダーでの録画の方法ですが、まず、ソフトをダウンロードし、使用するパソコンにインストールします。インストールが済んだらソフトを立ち上げて、画面上に表示される「録画レコーダー」を選びます。こちらは、録音だけしたい場合は「音声レコーダー」、動画の一部を静止画としてとりたい場合は「スクリーンキャプチャー」を選ぶこともできるでしょう。「もっと」をクリックすると、他の選択肢も表示されます。
次に、iPhone画面をパソコン上で表示させ、録画の範囲や音声、出力形式などを設定してから、画面右にある「REC」ボタンをクリックすると録画が開始されます。録画を終了したい場合は「停止」ボタンをクリックします。そうすると録画したもののプレビューが表示されるので、チェックしてから「ビデオを録画」をクリックすると保存ができます。
AnyMP4 スクリーンレコーダーを使うメリットは、ネット上のオンライン動画を録画したり、音楽やラジオなども録音できることです。また、動画の中から静止画をキャプチャーできるので、写真として残すことも容易にできます。いろいろなシーンで使うことができる点が、AnyMP4 スクリーンレコーダーのメリットです。AnyMP4 スクリーンレコーダー以外のソフトとしては、Airserverと同様の操作で利用できる「Reflector」、日本語版が用意されている「Apowersoft iPhone/iPad録画究極」などがあります。
3. iPhone動画をDVDに録画するおすすめのソフトと使い方
iPhoneの画面を、Airserverなどを使ってパソコンに録画したら、DVDにバックアップを取っておきたい、編集してDVDに残したいという要望も出てくるに違いありません。その際に使えるのが、「DVDFab DVD作成」です。
こちらのソフトは、いろいろな拡張子を持つ動画を標準的なDVDビデオにできます。操作画面のインターフェースは、人が直感的に使える分かりやすいものになっています。動画の魅力をアップさせるテンプレートも充実しているので、初心者でも自分好みの動画編集ができる点が人気です。
DVDFab DVD作成は、Windowsに加え、Macパソコンでも利用できます。機能制限があり、期限が設定されている無料ダウンロード版が出ているので、使用して感触が良ければ、有料版を使う流れにするとよいかもしれません。なお、DVDFab DVD作成で使用できるDVDメディアは、DVD+R/RW、DVD-R/RW、DVD+R DL、DVD-R DLです。 |
DVDFab DVD作成を使って、iPhone動画をDVDに録画する方法はシンプルです。録画に先立ち、DVDFab DVD作成をダウンロードし、動画が入っているパソコンにインストールしておきます。「DVDFab」のアイコンをダブルクリックするとメニューが表示されるので、オプションバーから「作成」を選びます。画面左に作成モードスイッチャーが表示されるので、「DVD作成」を選択します。
画面中央の「+」ボタンをクリックするか、録画したい動画ファイルを画面上にドラッグアンドドロップします。
そうすると詳細を設定できる画面が出てくるので、必要に応じて出力サイズや品質などを調整し、画面右下の「開始」ボタンをクリックするとDVDへの録画が始まります。
4. iPhone画面をパソコンに表示したり録画する方法のまとめ
iPhone画面をパソコンに表示・録画する場合は、Airserverを使えます。その際、iPhoneとAirserverがインストールされたパソコンが、同じ無線ネットワークにつながれていることが必要です。Airserverで録画したものに画像と音のずれが生じる場合は、Airserverの設定画面で音の出方を調整するか、AnyMP4 スクリーンレコーダーなどの他のソフトを利用できます。また、録画したものをDVDに保存したい場合は、DVDFab DVD作成を使うのがおすすめです。