フェアリーゴーン第11話七騎士リスカー音楽隊の戦闘行進曲
要約: フェアリーゴーン第11話七騎士リスカー音楽隊の戦闘行進曲
あらすじ
- シュヴァルツの野望により、ハイブランツがクーデターを起こす
- ゴルバーン首相は、事態の深刻さを受け止め、ネイン局長の妖精武器の使用を許可
- 親書を持って帰還したフリーたちも、ハイブランツのクーデターの鎮静化に努める
- フリーは、統一戦争で戦死した戦友ジェットから託された妖精武器を使用
- フリーはレイ・ドーンから預かった親書を首相に渡し、その内容にはシュヴァルツ率いるハイブランツが反乱を起こす予知、それに加え、真の狙いは宮殿であることが記されていた
- シュヴァルツとウルフランの同盟関係を裏付ける描写があったが、レイ・ドーンの親書情報の出どころは「ウルフラン」
- 真の同盟はレイ・ドーンとウルフランが結んでいる
- リスカ―は宮殿に接近すると、敵を撃墜。そして、軍部大臣が守備を固める正門へ。
- 統一戦争時代からの鉄壁の門ですら、いとも簡単にリスカ―は自身の妖精”ガドファクス”によって破壊した
考察 ~掘り下げポイント~
元七騎士の実力とポジション
今回の乱戦では、元七騎士のリスカーとアウラー局長がかなり大暴れしています。
2人に共通するのは「実力が圧倒的すぎて、どちらも敵がいない」点です。
アウラーはアーケイムの妖精兵などを一人で完封しています。
リスカー、バケモンです。というかリスカーめっちゃかっこいいです!
雑魚の相手は側近の部下たちが引き受け、リスカーは口笛を吹きながら歩いていくだけです。
この口笛が「音楽」で、タイトルにある「招かれざる音楽隊」というのはリスカーたちのことでしょう。
口笛交じりに戦場を歩くリスカーと、戦場を支配するアウラー局長により元七騎士がどれほど強力な戦士か再認識させられました。
シュヴァルツとリスカーとアーケイム
シュヴァルツとリスカーとアーケイム。この三団体は仲良しごっこではなく、利害の一致でグループとなっています。(ウルフランに関してはもうすでに裏切ってるしw)
それぞれの利は
- シュヴァルツは、国の新たな王となるために、現在の王政をクーデターにより破壊する
- リスカーは、純粋に戦いを楽しみたい「戦いの質」にもこだわっている様で、もっと強い相手と戦いたいと常に思っており、元七騎士の一人であれば、そーゆー思考になっても納得
- アーケイムのウルフランは、妻と子の復讐を目的としている。そのためにもう既に裏切っており関係は良好とは言い難い
といった具合です。
今回の11話では、リスカーの異常さがかなり描写されていましたね。
- 統一戦争ですら落ちなかった門を、単独で落とすほどの並外れた戦闘力
- 銃弾飛び交う戦場で、口笛を吹くサイコパスっぷり
- 「超」が付くほどの戦闘狂
ここで注目するのは②と③です。
戦場で口笛を吹く戦闘狂のリスカーはマーリヤ達にとって脅威です。
前回の記事でも触れましたが、こーゆー戦闘狂タイプは主人公達とボスの間に割って入ってきて乱戦を展開するキーマンとなる可能性がものすごく高いです。そっちの方が物語としても盛り上がりますし。
その場合筆者的には、横槍を入れてくるリスカーをアウラー局長が制したりする展開があったら激アツです。
どちらにしろ、シュヴァルツとリスカーとアーケイムの共闘はもう長くは続かないですね。
「妖精憑き」と「黒の妖精書」
さぁ物語がかなり動いてきた現在。
ここらで「黒の妖精書」について深く掘り下げてみましょう。
「黒の妖精書」は妖精に関する何か重要な事項が記されている書物であり、物語に登場するキャラクター全員が狙っているお宝でもあります。
その時はまだまだ考察材料が足りず、「妖精を暴走させる」などの考察をしましたが。
しかし、ここであるとこに気づきました。
物語の序盤、マーリヤとヴェロニカの故郷を焼き払った悪人として登場した「レイ・ドーン」ですが、今回のお話で少し立ち位置が変化しました。
レイ・ドーンは、シュヴァルツのクーデターをウルフラン経由で知り、その事実を首相に親書で伝達しました。
これは、明らかに国を守る行為であり、レイ・ドーンを「悪人」とひとえに呼ぶのは違和感があるように感じます。
以前、カルオーの屋敷でマーリヤと相対したときにレイ・ドーンは
ー私を裏切りものだと思っている輩もいる。
と言っています。
この言動と今回の行動から、レイ・ドーンは実は、国を守ろうとしている善人ではないかという可能性が出て来ました。つまり、レイ・ドーンが悪者の可能性が低くなってきたのです。
加えて、過去に「黒の妖精書」によって街が1つ消えていることもビター・スウィートの子供時代の回想シーンで明らかになっています。
この2つから新たに考察すると、「黒の妖精書」は妖精を暴走させるものではなく、本来の能力は別にあった。それが失敗した結果、妖精が暴走したのではないか。という想像に行き着きました。
計画を先導したのは自然に考えればレイ・ドーンです。
何かを人々のために成し遂げようと、「黒の妖精書」を使い、結果的に妖精を暴走させ街が滅んでしまったのだとすれば。
レイ・ドーンが悪者ではなくとも、一部の人々から恨まれる存在であることが納得できます。
この考察の面白い所は
レイ・ドーンが善人だと分かった時、ヴェロニカはどうするのか?
ここです。
もしレイ・ドーンが善人なら、ヴェロニカの復讐の意味合いが少し変わってきます。
人類のために仕方なく故郷を焼き払ったレイ・ドーンに対し、ヴェロニカが復讐を続けるのかどうかというのは非常に見物です。
復讐を続ける場合は、最悪ヴェロニカが悪人として国の敵になることも考えられますね。
「黒の妖精書」にレイ・ドーンが絡んでいるなら、ヴェロニカも。ヴェロニカが絡んでいるならマーリヤが。するとドロテアのフリー達も。レイ・ドーンと同盟関係のウルフランも絡んでくるでしょう。
実によく出来た勢力図ですね。着々と物語は盛り上がっています。
「黒の妖精書」と「妖精憑き」の関係性にはアンテナを張っておくのがおすすめです。
11話「招かざる音楽隊」 感想
今週は乱戦回でしたね。
リスカーとアウラー局長の強さから七騎士がいかに強力な戦力か理解させるためのエピソードの様な気がしました。
リスカーが門を突破したところで終わっているので、次回の12話も戦闘メインでしょうね。
ただし12話は、1クール最終回ということもありますし、物語のキーである「黒の妖精書」には随時注意深く見ていきましょう!
では、また次回。
7/1 23:40 ~更新が遅れ、懺悔の意を込めコーヒーを一啜り~